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沖縄イメージの誕生―青い海のカルチュラル・スタディーズ 単行本 – 2004/9/1
多田 治
(著)
「青い海の沖縄」は、どこから来たか。日本復帰によって、沖縄はいかにしてナショナルな物語に組み込まれ、南のリゾートとして変容をとげたか。基地とリゾート、二重の現実を、まったく新しい切り口から解き明かした画期的な書。ビジュアル資料、用語解説、コラムも充実。
- ISBN-104492222537
- ISBN-13978-4492222539
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2004/9/1
- 言語日本語
- 本の長さ179ページ
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商品の説明
著者について
1970年、大阪府四条畷市生まれ。
現在、琉球大学法文学部助教授。専攻は社会学。
国際シンポジウム「カルチュラル・タイフーン2004 in 沖縄」で、実行委員長をつとめる。
現在、琉球大学法文学部助教授。専攻は社会学。
国際シンポジウム「カルチュラル・タイフーン2004 in 沖縄」で、実行委員長をつとめる。
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2004/9/1)
- 発売日 : 2004/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 179ページ
- ISBN-10 : 4492222537
- ISBN-13 : 978-4492222539
- Amazon 売れ筋ランキング: - 228,079位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 48位日本の地域経済
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1976年に開催された沖縄国際海洋博覧会のことを知りたくて購入しましたが、現在に至る沖縄のイメージが、どう作られたかを知るためには必読の一冊です。参考図書やキーワード解説も豊富で、とても参考になりました。
2015年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
用語解説や人物紹介がたくさんあって、ふつうのひとが読みやすくなるように…という思いはよく伝わりました。コラムも結構おもしろいです。
2008年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
青い海のカルチュラル・スタディーズというタイトルのセンスのなさが気になるのだが、それ以上に気になるのが議論の薄さだろう。沖縄はながく日本と中国から表象の対象だった。沖縄的なイメージはずいぶんと長い歴史を持っている。あえてそれを戦後に限定しながら議論するのであれば、それを納得させる論の運び方が求められるはずである。
そもそもカルチュラル・スタディーズが射程としたのは、文化的なるものの政治化であり、経済決定主義を回避したマルクスの読み直しだったはずだ。また、イメージや表象に関してもそうしたイメージをつねにテクストを再生産することをとおして、表象する側がどのように自己表象を行うかという、鏡像段階が問題となったはずだ。
しかし、日本のカルチュラル・スタディーズではそうした問題はほとんど吟味されてこなかった。戦後の沖縄イメージ形成をとおしていったい表象する主体はどのように成立するのだろうか。
それらが示される、また内容も濃いものになれば、この研究は良いものになるのだろうが。
そもそもカルチュラル・スタディーズが射程としたのは、文化的なるものの政治化であり、経済決定主義を回避したマルクスの読み直しだったはずだ。また、イメージや表象に関してもそうしたイメージをつねにテクストを再生産することをとおして、表象する側がどのように自己表象を行うかという、鏡像段階が問題となったはずだ。
しかし、日本のカルチュラル・スタディーズではそうした問題はほとんど吟味されてこなかった。戦後の沖縄イメージ形成をとおしていったい表象する主体はどのように成立するのだろうか。
それらが示される、また内容も濃いものになれば、この研究は良いものになるのだろうが。
2008年10月3日に日本でレビュー済み
他のコメントはタイトルの「カルチュラル・スタディーズ」にこだわっているが、充分にこの本のねらいと射程を理解できていないように思われる。従来の型にはまらない「脱領域的な知」を展開しようとする志において、この本は充分に書名にふさわしいものになっている。ちゃんと読めば、この本の奥行きの深さが、しっかりと伝わってくるようにできている。
この本はとことん海洋博に焦点を当てているが、その実、日本全国の観光を考えるために応用可能な、豊富な知見を与えてくれている。難解な社会学の概念を使っていながら、スーッと文章が入ってきて読みやすく作ってある。
ページごとに用語解説がたくさんついてあるのも、読者に便宜を図ってくれている。社会学の初学者のテキストにすら使える。発売されてからもう数年たっているが、いまだ輝きを失わぬ良書であるといえよう。
この本はとことん海洋博に焦点を当てているが、その実、日本全国の観光を考えるために応用可能な、豊富な知見を与えてくれている。難解な社会学の概念を使っていながら、スーッと文章が入ってきて読みやすく作ってある。
ページごとに用語解説がたくさんついてあるのも、読者に便宜を図ってくれている。社会学の初学者のテキストにすら使える。発売されてからもう数年たっているが、いまだ輝きを失わぬ良書であるといえよう。
2004年11月2日に日本でレビュー済み
社会学やカルチュラル・スタディーズの本って、専門用語が多くて難しいものが多いけど、この本はとっても平易に書かれていて、ページごとに用語解説や写真、図などがあり、読者への心配りがされています。とても幅広い話題が一冊の本の中で展開され、関係づけられていて、読んでて面白いです。沖縄について「こういう本が読みたかった!」というような、待望の一冊だと思いました。
2004年11月17日に日本でレビュー済み
沖縄海洋博覧会という、そういえばなつかしいあのイベントを
沖縄のスタート地点として位置づけ、観光キャンペーンの
展開を追っている。
昭和50年を境に何かが変わったのだろうか。それは
開発という2文字だろうか???
沖縄のスタート地点として位置づけ、観光キャンペーンの
展開を追っている。
昭和50年を境に何かが変わったのだろうか。それは
開発という2文字だろうか???
2007年11月23日に日本でレビュー済み
スチュワート・ホールを読んでカルチュラル・スタディーズに関する日本語の本を読み漁っていたときに、この本も買ってみた。もうカルチュラル・スタディーズ自体はブームを過ぎたみたいだけど、面白いから勉強したいと思って。
そのなかでこの本は、入門書というか教科書というのを知らずに買ったからいけないのだろうが、全体に中身が薄かった。基地の沖縄と観光の沖縄という2つの沖縄があるのはわかるけど、カルチュラル・スタディーズとしてちゃんと分析されているというよりは、ただの沖縄のイメージのことだけが書いてある。沖縄ではなくカルチュラル・スタディーズに興味がある人は、あまり買っても意味がないと思います。
そのなかでこの本は、入門書というか教科書というのを知らずに買ったからいけないのだろうが、全体に中身が薄かった。基地の沖縄と観光の沖縄という2つの沖縄があるのはわかるけど、カルチュラル・スタディーズとしてちゃんと分析されているというよりは、ただの沖縄のイメージのことだけが書いてある。沖縄ではなくカルチュラル・スタディーズに興味がある人は、あまり買っても意味がないと思います。
2007年7月15日に日本でレビュー済み
カルスタって聞かなくなってから、ようやく日本の現実に取り組んだ作品が出てきたという点で、先駆的な作品。
だが、カルスタ的な切れ味はないし、目の付け所や議論の仕方には才気を感じさせない。それに、いくら研究書ではないとはいえ議論が大雑把すぎる。これだけ大雑把な議論をされると、この分野に詳しくない読者に多くの誤解を生み出す恐れがあるだろう。
一般向きに沖縄のことを紹介するという点では合格点の本だと思うが、それ以上のことを求めると物足りない本でもある。
だが、カルスタ的な切れ味はないし、目の付け所や議論の仕方には才気を感じさせない。それに、いくら研究書ではないとはいえ議論が大雑把すぎる。これだけ大雑把な議論をされると、この分野に詳しくない読者に多くの誤解を生み出す恐れがあるだろう。
一般向きに沖縄のことを紹介するという点では合格点の本だと思うが、それ以上のことを求めると物足りない本でもある。