面接に関しては、わたしも自分の講義のなかで、
「模擬面接」の時間があるので、
その場合、ロール・プレーイングを行っています。
3人ひと組で、「被面接者」「面接官」「観察者」の3つの役割を、
順番に入れ替わりやっていきます。
そうすることで、普段は「被面接者」という目線でしかなかったものが、
いろんな角度から客観的に観察できるので、
さまざまな見方ができるようになるのです。
この本の「逆面接」も、考えてみれば、
これと同じで、「被面接者」が「面接官」になって、
面接試験をやるという発想なのです。
でも、そんな手法、いままで聞いたことなかったですよね?
たしかに「面接の達人」などの本もそうですが、
最近はマニュアル世代になってしまい、
「自己PR」「経歴ストーリー」などなど、
事前の傾向と対策が、じっくりとできるような時代になってます。
そのため、ともすると「紋切り型」の人を採用してしまう、
ということにもなりかねないのです。
そこで企業側も、思考錯誤して・・・というような、
いたちごっこのような状態もあるのはないでしょうか。
この「逆面接」自体は、読んでみれば、
「なんだ、そうか」ということなのですが、
その気づきがシンプルで、分かりやすいものほど、
実は、とても重要な発見ということに気がつきます。
被面接者の真剣度もわかり、カモフラージュも見抜くこともでき、
尋問調ではなく、カウンセリングマインドで面接でき、
終わったあとは、たとえ不採用となっても、
お互いに傷つくことなく、終わることができる。
そんな「逆面接」なのです。
人事担当の人だけでなく、被面接者の方にも、
是非、傾向と対策としてでなく、
面接の本来の意味を理解するために、読んでほしい本です。
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逆面接―質問するから騙される 単行本 – 2006/3/1
清水 佑三
(著)
- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2006/3/1
- ISBN-104492260781
- ISBN-13978-4492260784
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登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2006/3/1)
- 発売日 : 2006/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 222ページ
- ISBN-10 : 4492260781
- ISBN-13 : 978-4492260784
- Amazon 売れ筋ランキング: - 526,262位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 64位学生の就職(面接対策・会社訪問)
- - 33,734位投資・金融・会社経営 (本)
- - 51,800位ビジネス・経済 (本)
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2005年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
従来、採用面接が、採用側からの質問のみに終始し、応募者が採用側に質問をすることの価値がほとんど省みられなかったことを考えるとき、後者の「逆面接」の効用を積極的に認める考え方は「コロンブスの卵」である。
「逆面接」では従来型面接の終りの「何かお尋ねになりたいことはありますか」という問いを、応募者側の質問義務とし、なされる質問によりで応募者の質問力、EQ、マネジメントセンスを見ることを狙う。
4つの逆面接の実例は臨場感があり、応募者の真の姿が浮かび上がる様が見て取れる。ただし、読者が期待する具体的な評価表が提示されているわけではない。総合的に判断せよと言うことだろうか。
従来型の単純面接は応募者が完璧な「自叙伝」を用意し、問答を準備した場合は騙されるしかないのはその通りであろう。しかし、完璧に見える「自叙伝」の「模範解答」の欠陥とうそを見抜けないのは採用者側の「質問力」欠如の証左でもある。「模範解答」が「完璧」に準備できるのであれば、逆面接の模範質問も(「逆面接」が行われることが知られることにより)やがては、また「完璧」に準備されるだろう。
「逆面接」は応募者と採用側が対等で、ともに相手を知る権利があるとの認識に立てば「当然」であるが、「逆面接」の発想は従来ないものである。
「単純面接」は応募者側から見れば「逆面接」であり、「逆面接」は応募者側から見れば「単純面接」である。真の面接とは本来対等な立場である両当事者が等しい時間、互いに質疑応答をする権利と義務を有することを考えれば、「逆面接」という表現は奇をてらっている。人材評価の専門家が用いるべき表現ではないと思う。
著者のいう「逆面接」は、真の面接とでも言うべき「相互対等面接」への足がかり、対等面接の第2部と見ることができる。
サブタイトルの「質問するから騙される」は、まさしく「逆面接」の真髄を表現している。つまらない質問をするから騙されるのであり、つまらない質問をするのは質問者がつまらない人間であるからだ。
しかし、「たった10分で人を見抜く法」は本文にないせりふである。「(逆面接の質疑の時間は)一五分が良い」(p. 122)とあり、誤りである。また「応募側の焦り」(p. 180)は「採用側の焦り」が正しい。
「逆面接」では従来型面接の終りの「何かお尋ねになりたいことはありますか」という問いを、応募者側の質問義務とし、なされる質問によりで応募者の質問力、EQ、マネジメントセンスを見ることを狙う。
4つの逆面接の実例は臨場感があり、応募者の真の姿が浮かび上がる様が見て取れる。ただし、読者が期待する具体的な評価表が提示されているわけではない。総合的に判断せよと言うことだろうか。
従来型の単純面接は応募者が完璧な「自叙伝」を用意し、問答を準備した場合は騙されるしかないのはその通りであろう。しかし、完璧に見える「自叙伝」の「模範解答」の欠陥とうそを見抜けないのは採用者側の「質問力」欠如の証左でもある。「模範解答」が「完璧」に準備できるのであれば、逆面接の模範質問も(「逆面接」が行われることが知られることにより)やがては、また「完璧」に準備されるだろう。
「逆面接」は応募者と採用側が対等で、ともに相手を知る権利があるとの認識に立てば「当然」であるが、「逆面接」の発想は従来ないものである。
「単純面接」は応募者側から見れば「逆面接」であり、「逆面接」は応募者側から見れば「単純面接」である。真の面接とは本来対等な立場である両当事者が等しい時間、互いに質疑応答をする権利と義務を有することを考えれば、「逆面接」という表現は奇をてらっている。人材評価の専門家が用いるべき表現ではないと思う。
著者のいう「逆面接」は、真の面接とでも言うべき「相互対等面接」への足がかり、対等面接の第2部と見ることができる。
サブタイトルの「質問するから騙される」は、まさしく「逆面接」の真髄を表現している。つまらない質問をするから騙されるのであり、つまらない質問をするのは質問者がつまらない人間であるからだ。
しかし、「たった10分で人を見抜く法」は本文にないせりふである。「(逆面接の質疑の時間は)一五分が良い」(p. 122)とあり、誤りである。また「応募側の焦り」(p. 180)は「採用側の焦り」が正しい。
2004年10月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
通常の面接では企業が聞くことはだいたい決まっている。被面接者も回答を用意して面接に望む。また、大手企業なら面接で質問したことがネットで公表され後から面接に来る人の傾向と対策は完璧である。こういった状況では被面接者の本当の能力や本気で応募してきているのかを見分けることは不可能だ。
「逆面接」はそういった問題を解消することができる新しい面接法である。本書は「逆面接」という面接のやり方の新しい方法として説明されているが、この「逆面接」は適性検査等の採用テストの一つとして多くの企業が取り入れてもよいのではないかと思う。
第一章の「逆面接」ではない普通の面接の基礎知識の章も私には参考になった。
「逆面接」はそういった問題を解消することができる新しい面接法である。本書は「逆面接」という面接のやり方の新しい方法として説明されているが、この「逆面接」は適性検査等の採用テストの一つとして多くの企業が取り入れてもよいのではないかと思う。
第一章の「逆面接」ではない普通の面接の基礎知識の章も私には参考になった。
2004年1月12日に日本でレビュー済み
導入している企業はほとんど無いのか、事例に挙げられているのは自社の事例のみ。
エビデンスが大きく欠けている本。
事例を見ていると、通常の面接でも同様の内容が見れると思えてならない。
学生の質問を受けるはずなのに、その質問に答えずに、逆に質問をし返すなど、やり方はかなり難しいと感ずる。
学生の質問を都合が悪くなると質問し返すことではぐらかしているという風に受け取られかねない。
この逆面接を用いると、学生の好感度は大きく下がりそう。
エビデンスが大きく欠けている本。
事例を見ていると、通常の面接でも同様の内容が見れると思えてならない。
学生の質問を受けるはずなのに、その質問に答えずに、逆に質問をし返すなど、やり方はかなり難しいと感ずる。
学生の質問を都合が悪くなると質問し返すことではぐらかしているという風に受け取られかねない。
この逆面接を用いると、学生の好感度は大きく下がりそう。
2008年8月8日に日本でレビュー済み
現在の面接手法である単純面接、コンピテンシー面接のメリット・デメリット、そして逆面接の効果が非常に分かりやすく記載されていて読みやすかった。実際に逆面接をやってみたらおもしろいだろうなとも思った。最後についていたチェックリストは自分が面接する立場になったときに参考にしたい。
2004年1月14日に日本でレビュー済み
従来の客観面接法との対比から「逆面接」の効果を示している。
逆面接は、採用の現場においての今までの面接方法とは明らかに一線を画する。
常々持っていた悩みの種である、「用意周到な学生」の仮面をはがす効果的な方法、が示されている。
用意された回答を流暢に話せてもそれは能力の高さとは直結しない。
ゼロの状態から学生に面接のシナリオを組み立てさせることで能力の高さをはかることができる。
能力の高さに加え、同時に、意欲(本書では本気度)もみることができる。
「御社が第一志望です」と言わせなくても学生の発言から入社意欲を感じることができる。
本書の内容は、本書後半にある自社での実際の事例に集約される。
面接現場の会話の中で、発言内容から能力の高低・意欲の有無が浮き彫りにされる。
逆面接という手法の持つ力を改めて認識させられる。
面接のあり方も進化しなければならないと感じさせる一冊である。
逆面接は、採用の現場においての今までの面接方法とは明らかに一線を画する。
常々持っていた悩みの種である、「用意周到な学生」の仮面をはがす効果的な方法、が示されている。
用意された回答を流暢に話せてもそれは能力の高さとは直結しない。
ゼロの状態から学生に面接のシナリオを組み立てさせることで能力の高さをはかることができる。
能力の高さに加え、同時に、意欲(本書では本気度)もみることができる。
「御社が第一志望です」と言わせなくても学生の発言から入社意欲を感じることができる。
本書の内容は、本書後半にある自社での実際の事例に集約される。
面接現場の会話の中で、発言内容から能力の高低・意欲の有無が浮き彫りにされる。
逆面接という手法の持つ力を改めて認識させられる。
面接のあり方も進化しなければならないと感じさせる一冊である。
2006年10月9日に日本でレビュー済み
面接官側に逆面接を説明するために書かれている。でも、学生や面接に臨む側にも役に立つと思う。面接官の座談会などは興味深く読むことができるし、どこを見ているのかなど、参考になることも多い。
今後採用面接を進めていく上で面接官にはどのような質問でどのような適性を判断するか、また被面接者はどのようなポイントが見られているのかを知ることができるだろう。
すべての場合で有効とは限らないが、ある程度の面接対策にはなる。また自分の応募している行に対してどれほど興味を持っているのか、理解しているのかを図る上でも逆面接をシミュレートするための参考書にもなるだろう。
今後採用面接を進めていく上で面接官にはどのような質問でどのような適性を判断するか、また被面接者はどのようなポイントが見られているのかを知ることができるだろう。
すべての場合で有効とは限らないが、ある程度の面接対策にはなる。また自分の応募している行に対してどれほど興味を持っているのか、理解しているのかを図る上でも逆面接をシミュレートするための参考書にもなるだろう。
2006年9月11日に日本でレビュー済み
入社前に企業側と被雇用者が直接接触できる場である面接。いきおい、人事担当者も「面接」に対して力が入るというものでしょう。しかし、近頃は色々な「面接」本を読みこなしていると見えて、被面接者もそつがなく入社への本当の熱意を読み取ることが難しい。内定を出した後に逃げられる危惧が絶えずある。また人事部が太鼓判を押して入社させた新入社員について配属させた現場から「適性に問題あり」とクレームが寄せられる…このように「面接」で「騙された」と感じることの多い人事担当者に対して行う、「立場を入替えて逆に被面接者から雇用側に色々質問させてみれば、彼・彼女の本音や資質が自ずと見えてくる」という「コロンブスの卵」のような提案が、本書で云う「逆面接」です。
本書では通常の「単純面接」や特定の専門化した職種への適性を図る「コンピテンシー面接」と「逆面接」を比較し、それぞれが有効に機能する状況、面接官に求められる資質や力点をおいて見るべき被面接者の属性などを細かく見てゆきます。著者の会社で実際に行われた逆面接の3つの具体例も理解を助けます。
キーワードは「質問力」。この言葉の中に質問者(被面接者)の持つ質問相手への熱意や気遣い、諸情報からストーリーを紡ぎ出す思考力、相手の持つ価値への共感能力、時間管理力に象徴されるマネジメント力等々が含まれていることに気づかされます。この能力の高低が、取材や営業など人を相手にする職業であればその達成の成否を分けると言ってよいでしょう。仕事においてまずは必要とされる資質・能力とは何かを改めて知らしめてくれた1冊でした。お買い得です。
本書では通常の「単純面接」や特定の専門化した職種への適性を図る「コンピテンシー面接」と「逆面接」を比較し、それぞれが有効に機能する状況、面接官に求められる資質や力点をおいて見るべき被面接者の属性などを細かく見てゆきます。著者の会社で実際に行われた逆面接の3つの具体例も理解を助けます。
キーワードは「質問力」。この言葉の中に質問者(被面接者)の持つ質問相手への熱意や気遣い、諸情報からストーリーを紡ぎ出す思考力、相手の持つ価値への共感能力、時間管理力に象徴されるマネジメント力等々が含まれていることに気づかされます。この能力の高低が、取材や営業など人を相手にする職業であればその達成の成否を分けると言ってよいでしょう。仕事においてまずは必要とされる資質・能力とは何かを改めて知らしめてくれた1冊でした。お買い得です。