おもしろかったです。
相撲文化を理解する基本的な本としてお勧めです。
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大相撲の経済学 単行本 – 2003/9/1
中島 隆信
(著)
大相撲の制度を経済学的視点から解き、これらの制度が揺らいできている点を指摘。不足する年寄株、転職に悩む力士など、日本経済が抱える問題の縮図がそこにある。
- 本の長さ204ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2003/9/1
- ISBN-104492313303
- ISBN-13978-4492313305
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
外国人力士の増加、噂される八百長問題も合理的理由がある。伝統的な大相撲の世界を経済学的観点から解きほぐす。不足する年寄り株、転職に悩む力士など現代の日本経済が抱える問題の縮図がそこにある。
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2003/9/1)
- 発売日 : 2003/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 204ページ
- ISBN-10 : 4492313303
- ISBN-13 : 978-4492313305
- Amazon 売れ筋ランキング: - 351,763位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9,856位スポーツ (本)
- - 31,250位エンターテイメント (本)
- - 36,523位ビジネス・経済 (本)
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トップレビュー
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2014年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
相撲を取り巻くスキャンダルや慣習を
経済学にあてはめて分析、紹介されています。
あ、でも堅苦しい本ではないです。
おもしろく読めました。
背景がこうだから、それは起きるべくして起きたのだという、
たんなるスキャンダル本とは違ったうんちくを読める本です。
経済学にあてはめて分析、紹介されています。
あ、でも堅苦しい本ではないです。
おもしろく読めました。
背景がこうだから、それは起きるべくして起きたのだという、
たんなるスキャンダル本とは違ったうんちくを読める本です。
2004年5月22日に日本でレビュー済み
○○の経済学というタイトルがつけられた本は大概の場合経済学とは名ばかりでせいぜい○○のお金の話というぐらいの中身しかないように思うのですが珍しくこの本はちゃんとした経済学の理論を使って大相撲の制度がなぜこのように行われているのかという事を分析しています。そのため『ふんどしは洗わない』などのような経済学でどうにも説明が出来ないような豆知識はほとんど登場しません。しかし、経済学を使った分析によって日本相撲協会が部外者にとっては奇異に映るようなことでも実は文化を継承するという目的を持つ組織であると理解すれば真に合理的な制度を備えていることが分かります。ただ、著者が大相撲を単なるスポーツとしてではなく文化としての面を重視する視点から分析をしているため、純粋にスポーツとしての大相撲はどのような立場にあるのかという分析がほとんどなく、大相撲が単なるスポーツでもただの文化でもないという風に考えればその点の分析がほとんどないというのはこの本の欠点になるかもしれません。
2009年10月6日に日本でレビュー済み
「大相撲の世界は閉鎖社会であり、その中で自己完結的にシステムができ上がっている。
そのシステムを経済学の視点から統合的にとらえることによって、大相撲という社会の
合理性や問題点などが浮き彫りになってくるのではないかと考えたのだ。そしてこれらを
突き詰めていくと、実は日本経済全体が抱えるさまざまな問題とも共通点が見出せる」。
本書は2003年に東洋経済新報社から出版されたテキストを加筆修正の上、文庫化したもの。
「経済学」といえばいかにも仰々しいし、まこと厳めしい統計学なども援用されてはいるが、
要するに相撲界のシステムがなぜに存続しえたのかという合理性、あるいは逆に現代における
破綻の原因等を論理的に説いているだけで、その手の専門知識とは果てしなく無縁のテキスト。
必要なのは、日々を生きるためのシンプルな損得勘定だけ。
なぜ八百長がなくならないのか?――だって、しばしば協力こそが合理的なチョイスなのだから。
どれほどまでにやくみつるが発狂しようとも、なぜ朝青龍のお行儀に改善の兆候がないのか?
――だってアジャストするインセンティヴが彼にとってみればあまりに乏しいのだから。etc...
年寄株や給与など、相撲の世界のシステムを合理性の観点から論じることにおいては
非常に読みやすく、また優れた一冊。
ただし、筆者個人の自己主張となると、私にはやや疑問が残る。
例えば横綱の品格とやらが過去において何の論拠も見出されない妄想でしかないということに
象徴されるように、相撲にいかに「伝統の継承」を求めようとも、継承すべき「伝統」などそもそも
空洞化してるのだから、そんなものは未来の相撲のあるべき道たりえないことはもはや自明。
むしろ現状のありようを引き継いで、第二第三の貴乃花、朝青龍、内館牧子らを量産して、
ワイドショー向けにプロレス的なマッチポンプのネタ消費、そして時々手に汗握る大熱戦、という
ウェルメイドなショービジネス路線を突き進めばいい、としか私には思えないのだけれど。
そのシステムを経済学の視点から統合的にとらえることによって、大相撲という社会の
合理性や問題点などが浮き彫りになってくるのではないかと考えたのだ。そしてこれらを
突き詰めていくと、実は日本経済全体が抱えるさまざまな問題とも共通点が見出せる」。
本書は2003年に東洋経済新報社から出版されたテキストを加筆修正の上、文庫化したもの。
「経済学」といえばいかにも仰々しいし、まこと厳めしい統計学なども援用されてはいるが、
要するに相撲界のシステムがなぜに存続しえたのかという合理性、あるいは逆に現代における
破綻の原因等を論理的に説いているだけで、その手の専門知識とは果てしなく無縁のテキスト。
必要なのは、日々を生きるためのシンプルな損得勘定だけ。
なぜ八百長がなくならないのか?――だって、しばしば協力こそが合理的なチョイスなのだから。
どれほどまでにやくみつるが発狂しようとも、なぜ朝青龍のお行儀に改善の兆候がないのか?
――だってアジャストするインセンティヴが彼にとってみればあまりに乏しいのだから。etc...
年寄株や給与など、相撲の世界のシステムを合理性の観点から論じることにおいては
非常に読みやすく、また優れた一冊。
ただし、筆者個人の自己主張となると、私にはやや疑問が残る。
例えば横綱の品格とやらが過去において何の論拠も見出されない妄想でしかないということに
象徴されるように、相撲にいかに「伝統の継承」を求めようとも、継承すべき「伝統」などそもそも
空洞化してるのだから、そんなものは未来の相撲のあるべき道たりえないことはもはや自明。
むしろ現状のありようを引き継いで、第二第三の貴乃花、朝青龍、内館牧子らを量産して、
ワイドショー向けにプロレス的なマッチポンプのネタ消費、そして時々手に汗握る大熱戦、という
ウェルメイドなショービジネス路線を突き進めばいい、としか私には思えないのだけれど。
2012年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
相撲に関して色々な本を読んできたが、毛色が違って面白かった。
2004年4月20日に日本でレビュー済み
普段あまりお金が話題にならない、というかこの情報公開の時代に逆行している感のある相撲界において、非常に興味を惹かれる題名です。『経済学』でありながら、堅苦しい経済本でないことは『大相撲』で明らかで、相撲ファンのみ対象にしている訳ではない事は『経済学』からわかると思います。
実際、読んでみると、大相撲ファンでありながら、「日本経済の生産性分析」などという硬そうな(実際硬いと思われるが)著書のある慶応大学教授の著者が、『大相撲』と『経済学』を程よく配分し、非常に読みやすいものとなっています。
しかし、著者が『大相撲』と『経済学』のどちらに力点をおいているかは明らかで、良くも悪くも極めて日本的で、かつ、スポーツでありながらスポーツでなく、どちらかといえば、歌舞伎などの伝統芸能に近い大相撲が中心に書かれているところが、スポーツファンである私が読みやすかった大きな要因となっており、相撲もしくは経済にそれほど興味のない方にもお勧めできる1冊です。
実際、読んでみると、大相撲ファンでありながら、「日本経済の生産性分析」などという硬そうな(実際硬いと思われるが)著書のある慶応大学教授の著者が、『大相撲』と『経済学』を程よく配分し、非常に読みやすいものとなっています。
しかし、著者が『大相撲』と『経済学』のどちらに力点をおいているかは明らかで、良くも悪くも極めて日本的で、かつ、スポーツでありながらスポーツでなく、どちらかといえば、歌舞伎などの伝統芸能に近い大相撲が中心に書かれているところが、スポーツファンである私が読みやすかった大きな要因となっており、相撲もしくは経済にそれほど興味のない方にもお勧めできる1冊です。
2006年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ある程度、一般企業や経済についての基礎知識があってから読むと特に面白いでしょう。相撲業界の「しきたり」と単純に考えていたことが経済的視野でもって検討すると、とても理にかなっていることに納得。企業の人事に関わる方が読んでも参考になるのではないでしょうか。具体的な力士名もある程度の相撲ファンであれば分かるので新たな切り口での「相撲の見方」模索中の方にもお勧めです。
2016年4月24日に日本でレビュー済み
経済とまったく親和性のなさそうなものでも、使い方次第でいかようにも読み解けるという好例。
角界の改革などに関連したニュースもこの本を読んでから接すると面白くなる。
角界の改革などに関連したニュースもこの本を読んでから接すると面白くなる。