マクロとミクロの経済学の言葉の意味を知らない私は、高校生のとき唯一やる気になれなかった科目が経済学でした。ところが、「高校生からわかるマクロ・ミクロ経済学」を読み、GDPの3面等価が理解できると一挙にマクロ経済学が自分にもわかるという気になりました。本気でマクロ経済学を学ぶ気になって読み始めたのが、「マンキューマクロ経済学I,II」です。経済的な概念が、実際の実例を通して、分かりやすく書かれています。これを読み切るのに10か月ほどかかりました。このあと実物経済のマクロ的分析をコンピューターを援用して行うための中級上級以上のマクロ経済学の教科書を探し、ローマ―「上級マクロ経済学」加藤涼「現代マクロ経済学講義」をざっと眺めてみましたが、初心者には敷居が高いと感じました。そんな時ネット上に蓮見亮「講義ノートー動的マクロ経済学入門」見つけました。150ページに満たないノートですが、数学屋にはとても分かりやすい。ラムゼーモデルから入ってRBCモデル、ニューケイジンァンモデルとフリーソフトRとDynareを使って一挙にマクロ経済学の頂上に登れます。ただ、高山病に注意してください。また、ベイズ統計学とMCMC法および状態空間時系列解析の予備知識があると読み易と思います。ミクロ経済学から効用関数が必要です。私はクルーグマンミクロ経済学と奥野「ミクロ経済学 (1)」の斜め読みで補充しました。
ルーカス批判によりミクロ経済学の基礎付けがないマクロ経済モデルは意味をなさないため、現在の経済学はマクロとミクロの区別はなくなっています。現在私は、ベイズ統計学の経済学への応用、状態空間時系列解析に興味を持っています。
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