信用創造という方法で、銀行が自己資金以上のお金を無か創りだしている現在の制度が、いまの経済の根本問題であることが分かりやすく説明されている。
民間企業である銀行が勝手にお金を創りだせる現状の制度を止めて、国が責任を持ってお金の供給量を調整する。
銀行は、集めた預金額以上の貸し出しはできない=100%マネー。
これによって、日本の経済は復活するというビル・トッテン氏の説明は、とても合理的である。それに比べて、現状の制度の方がよほど非合理である。
そのほかにも、投機目的の為替取引への課税(トービン税)の導入や、アメリカへの貸付(アメリカ国債の購入)をドル建てから円建てにすること。あるいは政府が最後の雇用提供をすることで完全雇用を実現することなど、どれも説得的で、効果の高い政策の提言もしている。
わかりやすく書かれているので、現状の経済について、素朴に何かおかしいと感じている人には、是非読んでもらいたいと思います。
なぜおかしいのかの理由がはっきりわかると同時に、どうすれば、みんなが豊かになる新しい経済の姿も見えてきます。
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アングロサクソン資本主義の正体 ―「100%マネー」で日本経済は復活する 単行本 – 2010/7/23
ビル・トッテン
(著)
マネーの支配者による
富の収奪は止まらない
アングロサクソン資本主義が世界を支配する「マネー経済」は、
金融危機後も温存され、いまなお世界中から富の略奪が続けられている。
「マネー経済」のカラクリの根本で、銀行が独占している「信用創造」機能を政府が取り戻し、
現金を100%準備金とする「100%マネー」制度を構築しなければならない。
本書では、グローバル経済をカジノ化させたマネー支配のカラクリを解き明かすともに、
日本がこれから甦るための新たな金融システムのありかたを提示していく。
富の収奪は止まらない
アングロサクソン資本主義が世界を支配する「マネー経済」は、
金融危機後も温存され、いまなお世界中から富の略奪が続けられている。
「マネー経済」のカラクリの根本で、銀行が独占している「信用創造」機能を政府が取り戻し、
現金を100%準備金とする「100%マネー」制度を構築しなければならない。
本書では、グローバル経済をカジノ化させたマネー支配のカラクリを解き明かすともに、
日本がこれから甦るための新たな金融システムのありかたを提示していく。
- 本の長さ189ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2010/7/23
- ISBN-104492395350
- ISBN-13978-4492395356
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商品の説明
著者について
ビル・トッテン
1941年アメリカ・カリフォルニア州生まれ。1963年カリフォルニア州立大学卒業後、ロックウェル社に勤務。
1967年システム・デベロップメント社に転職、在籍しながら1969年に南カリフォルニア大学経済学博士号取得。
同年日本に市場調査のため来日。1972年パッケージソフトウェア販売会社である株式会社アシストを設立。同社代表取締役。
主な著書に『日本は略奪国家アメリカを棄てよ』(ビジネス社)、『愛国者の流儀』(PHP研究所)、
『年収6割でも週休4日という生き方』(小学館)など。
京都在住
1941年アメリカ・カリフォルニア州生まれ。1963年カリフォルニア州立大学卒業後、ロックウェル社に勤務。
1967年システム・デベロップメント社に転職、在籍しながら1969年に南カリフォルニア大学経済学博士号取得。
同年日本に市場調査のため来日。1972年パッケージソフトウェア販売会社である株式会社アシストを設立。同社代表取締役。
主な著書に『日本は略奪国家アメリカを棄てよ』(ビジネス社)、『愛国者の流儀』(PHP研究所)、
『年収6割でも週休4日という生き方』(小学館)など。
京都在住
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2010/7/23)
- 発売日 : 2010/7/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 189ページ
- ISBN-10 : 4492395350
- ISBN-13 : 978-4492395356
- Amazon 売れ筋ランキング: - 381,397位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 26,405位投資・金融・会社経営 (本)
- - 39,464位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2010年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年8月11日に日本でレビュー済み
金融海賊と言うべき欧米の金融機関が詐欺的手法で経済と格差を拡大させてきたことには納得だ。しかし反グローバリズムを説くのは現実にそぐわない理想郷のように思えた。
2012年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカで、格差社会に怒りを上げる市民達による大きなデモがあったことは、まだ記憶に新しいことと思います。日本でも一人でも多くの大人達に、今の資本主義経済(お金の仕組み)に対する問題意識を持って頂きたい思いで一杯です。
[...]
これからの日本を本当に救う、真の指導者が現れることを心から願います。
[...]
これからの日本を本当に救う、真の指導者が現れることを心から願います。
2013年11月14日に日本でレビュー済み
政府や中央銀行ではなく民間銀行がお金を創りだしている
その方法は「信用創造」という方法であり
これは「無」から「有」を生み出す錬金術だ
(「詐欺的行為」とまで著者は述べている)
この錬金術の弊害で世界が疲弊ないし搾取されている
という本書の前半部分の「物語」は面白い
また金融海賊のせいでカジノ経済と化した現在の世界は
「100%マネー」で解決できる
という本書後半部分の「処方箋」も興味深い
「物語」と言ったのは
前半部分に出てくる数字の根拠が不明確だから
学術書ではないから煩雑な注のようなものはもちろん不要だが
せめて外国為替取引に占める世界貿易に必要な金額は1%にすぎず
残りの99%は博打だという本書の要のあたりの数字の出所は欲しい
あるいは企業の株式による資金調達額は全株式取引の1%未満であり
残り99%は博打であるというあたりの数字
巻末に参考文献は示されているが
数値統計に関するものはないように思う
繰り返しになるが「物語」としては大変おもしろい
読みやすい文体でもあり
今の経済を自分の頭で考える素材としては最高級
その方法は「信用創造」という方法であり
これは「無」から「有」を生み出す錬金術だ
(「詐欺的行為」とまで著者は述べている)
この錬金術の弊害で世界が疲弊ないし搾取されている
という本書の前半部分の「物語」は面白い
また金融海賊のせいでカジノ経済と化した現在の世界は
「100%マネー」で解決できる
という本書後半部分の「処方箋」も興味深い
「物語」と言ったのは
前半部分に出てくる数字の根拠が不明確だから
学術書ではないから煩雑な注のようなものはもちろん不要だが
せめて外国為替取引に占める世界貿易に必要な金額は1%にすぎず
残りの99%は博打だという本書の要のあたりの数字の出所は欲しい
あるいは企業の株式による資金調達額は全株式取引の1%未満であり
残り99%は博打であるというあたりの数字
巻末に参考文献は示されているが
数値統計に関するものはないように思う
繰り返しになるが「物語」としては大変おもしろい
読みやすい文体でもあり
今の経済を自分の頭で考える素材としては最高級
2011年5月11日に日本でレビュー済み
トービン税と呼ばれる(株や先物取引に対して、0.1%以上の税率をかける)制度の紹介があり、興味深かった。
著者は、日本国内だけでの導入でも効果があると述べている。現在起こっている、
食料価格の高騰による飢餓をなくすためには必要な税制である。
ロックフェラーやロスチャイルドに支配されている資本主義体制では、人々の貧困度はますます深まるばかりである。
世界銀行やIMFが機能しない中、もはや世界を救う手段はトービン税の実施しかない。
世界から貧困をなくすため、一刻もはやいトービン税の導入、そしてベーシックインカムの実現が望まれている。
著者は、日本国内だけでの導入でも効果があると述べている。現在起こっている、
食料価格の高騰による飢餓をなくすためには必要な税制である。
ロックフェラーやロスチャイルドに支配されている資本主義体制では、人々の貧困度はますます深まるばかりである。
世界銀行やIMFが機能しない中、もはや世界を救う手段はトービン税の実施しかない。
世界から貧困をなくすため、一刻もはやいトービン税の導入、そしてベーシックインカムの実現が望まれている。
2021年5月18日に日本でレビュー済み
この本は、80年代、90年代の日本に有益な助言をし続けてビル・トッテン氏の米国系批判!
菅政権もデービッド・アトキンソンではなくビル・トッテン氏を顧問にしたらよかった。
菅政権もデービッド・アトキンソンではなくビル・トッテン氏を顧問にしたらよかった。