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メイド・イン・チャイナ 単行本 – 2001/10/1
- 本の長さ294ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2001/10/1
- ISBN-104492442790
- ISBN-13978-4492442791
商品の説明
メディア掲載レビューほか
非常にタイムリーな内容を扱った本だ。
世界有数の電子産業集積地となった珠江デルタや長江デルタといった中国経済の注目地域の現状と、その背後にある社会システムについて詳細にレポートしている。
例えば、中国の戸籍制度は都市戸籍と農村戸籍に分かれていて、農村戸籍の場合は二年間しか都市に住めないという。だから、農村戸籍の若い女性たちは、二年間だけ都市の工場で必死に働く。残業も大歓迎だ。二年で入れ替わるから平均年齢は上がらず、賃金も上げる必要がない。
こうした労働力が確保できる中国の企業と、競争していかなくてはならない日本企業は、よほどの発想の転換が必要だろう。
(ノンフィクション作家 野口均)
(日経ベンチャー 2001/12/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
メイド・イン・チャイナ
経済産業省に勤める著者は、1998年から本年3月まで日本貿易振興会(JETRO)香港センターに駐在し、アジア経済、特に中国を中心に調査活動や現地視察を行ってきた。その間、延べ300社に上る企業を訪ねたという。本書は「モノづくり大国」として台頭する中国経済の実情を報告すると同時に、日本が背負う課題について多角的な分析を加えたもの。
「本書で述べる意見はすべて筆者個人の見解」と述べている通り、お役所的統計報告ではなく、“要所”に直接出向き肌で感じ取った者だけが知り得る実態が紹介されているのも特徴だ。
例えば、製造業における日中の競争について、著者は人材の質に着目する。珠江デルタ地域に拠点を移した日本企業の経営者は、「日本の経営環境の最大の問題は、高い人件費ではなく必要な人材が確保できないことだ」と嘆いているという。日本人は競争意識、労働意欲の低下を深刻に受け止めよと警鐘を鳴らす。また日本に留学した中国人の「日本の大企業に勤めると、保守的でリスクを避けるようになり、自分が社会主義化してしまうのが怖い」という言葉が象徴する日本企業の弱みについても厳しく指摘する。
産業集積地、企業群についてのデータや資料も豊富に盛り込まれている。
(日経ビジネス 2001/11/12 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2001/10/1)
- 発売日 : 2001/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 294ページ
- ISBN-10 : 4492442790
- ISBN-13 : 978-4492442791
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,210,087位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 378位中国の経済事情
- - 103,749位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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この本が優れているのは、単に中国経済の躍進が「驚くべきものだ」と言うだけではなく、それがどういう点で「驚くべき」なのか、ということをちゃんと説明している点にある。例えば、中国の強さの秘訣として誰でも挙げるのはその人件費の安さだ。しかし、途上国での組み立て加工が進んだ現在では、工業製品の生産コストに占める人件費の割合は普通せいぜい数%にしか過ぎない。国企業の強みは、むしろ工業製品を作るための部品メーカーをほぼ一箇所にそろえ、しかもそれだけではなく一つの部品についていくつものメーカーがひしめき合う、一大産業集積地の中に立地することで、部材費コストを大幅に引き下げている点にあるのだ。
そこでは、「途上国の生産は労働集約的」という今までの常識がもはや通用しないような形での生産が行われている。つまり、生産ラインではかなりのハイテク機材が使われているのだが、そのメンテナンスや、製品検査などで安い労働力をフル活動させているのだ。そのようないわば先進国と途上国の「いいとこ取り」をしたような生産体制をとることが、IT産業を中心とした変化の激しい市場への適応を可能にしているわけである。本書では、こういった中国企業の実力」が、迫力ある実例をもとに極めて説得的に描かれている。中国経済を扱ったビジネス書は山のようにあるが、その中でも本書は内容の最もしっかりした本だといっても過言ではないだろう。