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コメント: 2007年第2刷発行です。   表紙カバーの端スレなど外見に使用感がみられるため、「良い」の評価です。  帯はありません。  本文は非常に綺麗です。  【定価2000円+税】(ガイドラインに基づくコンディションです)
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あなたのTシャツはどこから来たのか?―誰も書かなかったグローバリゼーションの真実 単行本 – 2006/12/1

4.2 5つ星のうち4.2 22個の評価

商品の説明

著者からのコメント

ジョージタウン大学の国際経済学者ピエトラ・リボリ教授は、
キャンパスでの1人の女子学生の演説に耳を奪われた。「Tシャツを作っているの
は、水も食べ物も与えられず、ミシンにつながれている子供たち。週九〇時間も
働いて、十二人が一部屋で暮らしている子供たちなのです」いったい、彼女はそ
れをどこで知ったのだろうか?
 筆者は、それを確かめるために1枚6ドルの安Tシャツの一生を追い始めた。舞
台は、西テキサスの綿農園から中国へ、再度米国へ戻って、最後はアフリカ大陸
へと移動、Tシャツという素朴な商品から世界政治、世界経済の実態とその歴史
に迫る。米国の綿産業保護のための助成金がアフリカの最貧国のGDPを上回って
いること、米国綿をめぐる権益がテロ組織に対抗するための重要な外交カードと
して使われたことなどを、18世紀英国の産業革命から05年のWTO閣僚会議まで
2世紀にわたる政治と労働と市場の葛藤を交えて明らかにする。完全な競争市場
が成り立っているのははるかタンザニアの古着ビジネスであることを見届けた、
迫真の経済ドキュメンタリーである。

著者について

 ジョージタウン大学ビジネス・スクール助教授。専門は国際ビジネ
ス、国際金融、ビジネスにおける社会的問題など。著書に「International
Business」、専門学術誌「Journal of International Business Studies」
「Journal of Ethics Quarterly」「Journal of Money, Credit and Banking」
などへの掲載論文多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 東洋経済新報社 (2006/12/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/12/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 331ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4492443398
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4492443392
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 22個の評価

著者について

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ピエトラ・リボリ
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
問題無く商品受け取りました。
2008年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカで売っているTシャツの川上(つまり綿花生産)から、川下(つまり古着)までの流通の現状と歴史が分かりやすく解説してある。

繊維産業は多くの先進国にとっては、産業国家として離陸する際に国家を支えた産業である。それが、次々に安い賃金の国へと中心が移り、先進国では保護の対象となる、という繰り返しがみられる。本書で主に取り上げてあるアメリカでも、イギリスから市場を奪い、日本などに市場を奪われた。そして、その後、現在に至るまで、強烈な保護が行われている。

筆者は価値観をできるだけ押さえて、アメリカの繊維製品保護政策の実態と歴史を記述している。それでも、保護政策が抜け道のモグラたたきと、開放派との妥協の結果、極めて複雑でナンセンスな規制(例えば、繊維製品の複雑な分類や、生産地の不可解な定義、妙に中途半端な数量などなど)を見ると、少なくとも長く続く保護政策は無意味であることがあぶり出される。

しかも、結局のところ繊維産業の保護は雇用を作り出していない。作り出されたのは、複雑な規制を考え出し、他国と交渉をする官僚群であった。その経費の分を直接補助した方が手っ取り早かったとか。わが国でも、規制の善悪を論じる時に運用コストの問題を考えないことが多い。まさしく、パーキンソンの法則である。パーキンソンは偉大だ。

最近、輸入割当を撤廃しようとすると、生産国から反対の声が上がったという話も教訓的である。規制がぬるま湯的秩序を作り、それが体制となる。そして、一旦できた体制の変更には、どんなに理不尽な体制でも反対する勢力がいるのだ。制度の変化は企業にとってリスクとなる。結局、産業保護は企業のリスクを減らすのではなく、制度変化の可能性と言うより大きなリスクを生み出している。

保護と規制でがんじがらめのアメリカの繊維市場の話のあとでは、Tシャツが古着になってからのアフリカの自由市場の話はさわやかにすら感じる。いわゆるグローバリゼーション反対派には、「古着貿易がアフリカの繊維産業の成長を妨げているから規制すべきだ」との意見もあるようだが、規制が何を生み出すかは明らかだ。

しかし・・・・・・
アメリカに自由化を要求された時に、繊維産業の自由化と引換えにするとか、交渉する訳には行かなかったんでしょうかねえ。外務省や通産省が知らなかった訳はないのでしょうが。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2005年に発表されたグローバリズムをテーマとする本書は称賛の声に迎えられ、全米で数々の賞に輝き、各国で翻訳されてきました。その人気の秘密は何よりも徹底した現地主義にあります。Tシャツの生涯を追って著者はテキサスの綿農園、上海の紡績工場、ワシントンのロビイスト、ブルックリンの古着屋、タンザニアの市場へと足を運んでレポートします。それも現状報告にとどまらず、遥かな歴史にさかのぼり、ちょっと大げさに言えば、人類が綿製品とどのように関わってきたのか、繊維産業の発達の道筋を明らかにします。

「女工哀史」は日本だけでなく、アメリカにもイギリスにもあって、いまは中国の紡績工場がまさにそうであること。そこでは女性労働者の悲惨な境遇が強調されがちですが、彼女たちはさらに悲惨で隷属を強いられる農村から逃れたことに喜びを感じ...ていた、との意外な事実も示されます。驚くのは、「自由貿易」を国是としているかに見えるアメリカが、繊維に関しては長年にわたり保護貿易を貫いてきていること、綿生産者を日本の米農家もビックリするような過大な補助金で支えていること、です。他国には市場開放を求め、内には保護主義をとる利己的なアメリカの伝統の政策ですが、つまりは「自由市場」を叫びながら、現実はある特定のグループに有利なように市場が政治力によって動かされていることが明らかにされています。同時に、発展途上国はアメリカと対抗しながら、かつて日本がそうであったように、繊維産業を突破口にして自国の工業化、国際化をなしとげていくという国家経済の成長サイクルをも示しています。

本書は1枚のTシャツの運命を国際的、経済的、歴史的、社会的な視野の下で描き出すことで私たちに新しい認識をもたらすことに成功しています。著者ピエトラ・リポリ教授の抽象の議論を排してリアルな現場を見る姿勢は十分に説得力がありました。そのため正直に言うと、ロバート・ライシュの反グローバリズム論を素直に受け入れていた私は本書を読んで少々混乱しています。とても知的刺激に満ちたグローバル経済へのガイドブックとして本書を推薦します。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
朝日新聞の書評のページに掲載されていたのがきっかけで購入しました。経済系の本にはほとんど縁がなかったのですが、Tシャツというわかりやすい切り口を与えてくれるため、ありがたかったです。

アメリカの保護貿易の異常な実態や、発展途上の国々にとって紡績業がどんな役割を持ってきたのかを丁寧に説明してくれます。わが国もおなじようにのし上がっていったのだと、実感することができます。難しい本ではありませんから、高校生くらいのときに出会うと大変良いと思います(世の中には何でも裏があるってことをいつも考えておくために)。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年6月5日に日本でレビュー済み
Tシャツの製造、販売の流通ルートの源を取材しながら、アメリカ、中国、日本、アフリカなどの世界経済が繋がっていることに、宇宙から地球の経済活動を、詳細に覗いているような気持ちになりました。

中国からTシャツを輸入した製品が、綿はアメリカのテキサス産だったことに驚きました。
繊維製品の貿易摩擦について述べられ、その歴史と産業構造の変遷、政治力の動向など、これは、自動車、農産物、金融商品などにも置き換えて考えることができます。

アメリカの大規模な綿生産者の歴史、Tシャツの縫製工場の職場環境と女性たち、保護貿易と雇用問題に揺れる政治など、ひとつの商品から、政治経済、生産活動と歴史など、とても幅広く関心を寄せられます。

こんなに良い本とは思わなくて、長いこと積読でした。
本の帯にある「全米出版社協会より最優秀学術書(2005年金融・経済部門)に選ばれる!」は納得です。
興味があると、学術書というより、探偵小説を読んでいるような気持ちにもなります。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年12月29日に日本でレビュー済み
著者がアメリカで入手したTシャツを手がかりにその生い立ち,
最後までの流通経済を追った本

単なるフェアトレードのみを扱った本とは異なり,綿Tシャツの
最初から最後までを丹念に比較優位性の観点から追っている.
綿わたがTシャツに変わるそれぞれのフェーズ,つまり
 綿畑のテキサス州農家の比較優位について.
 綿わたから,白地のTシャツができるまでの中国の比較優位について.
 Tシャツが消費されるアメリカの貿易についての考察.
 最後に中古となり,完全市場となってゆく様子.
を丹念に検証している.

 結論にて,フェアトレードを憂いていた女子大生の言葉に対して
筆者からのメッセージは貧者を市場から守るのではなく,政治の中に
組み込んでいくこと,そして,物事の両面にしっかり目を向けなさい
ということであった.これは,単にこの本を斜め読みしていると
見落とし勝ちな点であるし,レビューにも見落としていると
思われるものもある.

 ちょっとだけ残念なのは,日本語版では,引用文献をすべて省略
されており,ここからさらに考察を深める際にはやっぱり英語版が
必要になる.虫眼鏡で見える程度でも良いので残してくれると
英語版を買う手間が省けたと思うのが残念でした.
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年12月23日に日本でレビュー済み
綿花から糸になって生地になってシャツになって古着になってぼろくずになって再び生まれ変わったり別のものに姿を変えたり・・・

コットンTシャツを軸にした観察を通して、市場原理のみで議論されがちな世界経済に、政治ならびに産業発展におけるイノベーションとそれを可能にした文化/歴史的要素がいかに根本的決定要因として作用しているかを浮き彫りにする。

淡々と事実を著述しており、悲劇を悲劇として描いて感動させたり、グローバリゼーションに対する憤りを新たにさせるような内容ではない。むしろ、そうした立場に対し、決然と距離を置く。

ただ単純に読み物として抜群におもしろく、また、資本主義のこれからと、自分の立ち位置のこれからを考える上で貴重な示唆を与えてくれたので、星5つ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年5月6日に日本でレビュー済み
「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す」と併せ読むととてもよいと思われます。

というのも、本書「あなたのTシャツはどこから来たのか」は、グローバリズムの肯定論であり

2冊は180度対局にあり、かつ、どちらの本も、読むととてもなるほどなと思わされる本だから

です。

片方から見て、悪と思われる現象も、違う立場から見ると善であると考えさせられます。

2つを読むに、結局、自由貿易・グローバリズムは正しいのだと信じられます。

ただし、いま進んでいる自由貿易は、自由貿易の名を語った先進国有利の不自由貿易で

あると考えられます。

本書は、自由貿易のメリットを肯定していて、その点には強く賛同できるのですが

米国の綿輸出に対する補助金という自由貿易を反故にする制度の影響を

軽微にしか認識していない点で、本書だけ読むのは知識に偏りが生じると思います。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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