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大前研一「新・資本論」―見えない経済大陸へ挑む 単行本 – 2001/10/1
本書は、アメリカとイギリスでベストセラーとなった『The Invisible Continent』の邦訳である。著者は、イギリスのエコノミスト誌で5人の「現代社会のグル」に選ばれた大前研一。『企業参謀』をはじめ、数々の名著を生みだしてきた著者だが、その鋭い分析と時代を見抜く目は、本書でも健在である。
本書で言う「Invisible Continent(見えない大陸)」とは、現在大変革が繰り広げられている、ボーダレスで実体のないビジネスの舞台である。かつてイギリス人にとっての新天地、アメリカがそうであったように、新大陸は移住者に大いなる変革とチャンスをもたらす。現に、21世紀の「新天地」でも、すでにマイクロソフトやシスコ、AOLといった移住者たちが大成功を収めている。本書の意義は、その性格を明らかにし、そこで成功を収めるための戦略とヒントを示している点にある。
まず第1章では、「Invisible Continent」を4つの構成要素に分けて説明している。それは、「実体経済の空間」「ボーダレス経済の空間」「サイバー経済の空間」「マルチプル経済の空間」の4つであり、互いに影響しあっているこれらの空間をうまく活用することが、新大陸における成功のカギを握っている。第2章、第3章では、この新大陸で富が生まれるしくみを解説。「プラットフォーム」と「アービトラージ」の意味を正しく理解し、活用することによって、チャンスをつかんだり、リスクを回避したりすることが可能になる、という点に注目したい。第4章では、「目覚めよ 企業参謀」と称して、この新大陸で成功するための戦略のヒントを提示。第5章~第7章では、国家や世界経済の問題を国ごとに解説している。そして、第8章では、国家や企業、個人がとるべき対策を提案し、教育問題にまで言及している。
ネットバブル期に書かれた本であり、情報は若干古いものの、その分析と洞察には目を見張るものがある。とりわけ本書で述べられる新大陸のルールを理解しておくことは、企業にとっても個人にとってもきわめて重要であるといえるだろう。(土井英司)
本書で言う「Invisible Continent(見えない大陸)」とは、現在大変革が繰り広げられている、ボーダレスで実体のないビジネスの舞台である。かつてイギリス人にとっての新天地、アメリカがそうであったように、新大陸は移住者に大いなる変革とチャンスをもたらす。現に、21世紀の「新天地」でも、すでにマイクロソフトやシスコ、AOLといった移住者たちが大成功を収めている。本書の意義は、その性格を明らかにし、そこで成功を収めるための戦略とヒントを示している点にある。
まず第1章では、「Invisible Continent」を4つの構成要素に分けて説明している。それは、「実体経済の空間」「ボーダレス経済の空間」「サイバー経済の空間」「マルチプル経済の空間」の4つであり、互いに影響しあっているこれらの空間をうまく活用することが、新大陸における成功のカギを握っている。第2章、第3章では、この新大陸で富が生まれるしくみを解説。「プラットフォーム」と「アービトラージ」の意味を正しく理解し、活用することによって、チャンスをつかんだり、リスクを回避したりすることが可能になる、という点に注目したい。第4章では、「目覚めよ 企業参謀」と称して、この新大陸で成功するための戦略のヒントを提示。第5章~第7章では、国家や世界経済の問題を国ごとに解説している。そして、第8章では、国家や企業、個人がとるべき対策を提案し、教育問題にまで言及している。
ネットバブル期に書かれた本であり、情報は若干古いものの、その分析と洞察には目を見張るものがある。とりわけ本書で述べられる新大陸のルールを理解しておくことは、企業にとっても個人にとってもきわめて重要であるといえるだろう。(土井英司)
- 本の長さ486ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2001/10/1
- ISBN-104492521224
- ISBN-13978-4492521229
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
宇宙飛行のようなスピードで変化が起こり、しかも休みなく継続している新時代に求められる「勝者の戦略」とは何か? 英国『エコノミスト』誌で5人の「現代社会のグル」に選ばれた著者が提言する、21世紀の新しい経済社会。
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2001/10/1)
- 発売日 : 2001/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 486ページ
- ISBN-10 : 4492521224
- ISBN-13 : 978-4492521229
- Amazon 売れ筋ランキング: - 330,247位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,685位経済学 (本)
- - 11,705位経営学・キャリア・MBA
- - 23,119位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年2月24日に日本でレビュー済み
昔から消費者は保護主義政策(国内産業を守る)を行う政治家に票を入れがちである。 しかし実際の消費行動では外国産の製品(ダイソーなど)を多数買っている。この消費者行動に矛盾がある。
貿易が自由化されると自国の産業が壊滅してやばいことになる!というのは遥か昔から政治家がよく使う手段。
この政策は、本来の実力では滅ぶ運命にある会社を守っているだけ。
これは自然の摂理に反する。
現在のインターネット世界の自然の摂理に反すると、これから不幸になる。
それよりも自由貿易を推奨し、世界一の日本国民貯金を用いて、 グローバルに消費をすることが大切である 。この消費力により、世界から人、企業、金が集まる。
このようなことをテンポ良く実行していく上での地域単位というのは、人口300万から500万ぐらいがちょうどいい。そういったある程度の自由裁量を持った、地域国家みたいなものが今後世界中に多数現れる。日本だと福岡かな。
※※※保護主義の間違いとアービトラージ※※※
カップルがいて、彼女の方が今の彼氏(貧困)よりも素敵な男性(金持ち)を見つけたとする。彼女がとられそうになると、 現在の彼氏はひき止めようとする。
これと同じことをやっているのが保護主義である。
彼女がどっちを選んだ方が幸福かは明らかである。
この彼女の考え方を筆者は「アービトラージする」という。
つまりグローバルな自由市場では、より良い商品を消費者は求める、ということ。
今後生き残るには、これを基本にビジネスを展開し、政治スタンスを決め、住む国を決め、学習内容を決めなければいけない。
貿易が自由化されると自国の産業が壊滅してやばいことになる!というのは遥か昔から政治家がよく使う手段。
この政策は、本来の実力では滅ぶ運命にある会社を守っているだけ。
これは自然の摂理に反する。
現在のインターネット世界の自然の摂理に反すると、これから不幸になる。
それよりも自由貿易を推奨し、世界一の日本国民貯金を用いて、 グローバルに消費をすることが大切である 。この消費力により、世界から人、企業、金が集まる。
このようなことをテンポ良く実行していく上での地域単位というのは、人口300万から500万ぐらいがちょうどいい。そういったある程度の自由裁量を持った、地域国家みたいなものが今後世界中に多数現れる。日本だと福岡かな。
※※※保護主義の間違いとアービトラージ※※※
カップルがいて、彼女の方が今の彼氏(貧困)よりも素敵な男性(金持ち)を見つけたとする。彼女がとられそうになると、 現在の彼氏はひき止めようとする。
これと同じことをやっているのが保護主義である。
彼女がどっちを選んだ方が幸福かは明らかである。
この彼女の考え方を筆者は「アービトラージする」という。
つまりグローバルな自由市場では、より良い商品を消費者は求める、ということ。
今後生き残るには、これを基本にビジネスを展開し、政治スタンスを決め、住む国を決め、学習内容を決めなければいけない。
2020年10月23日に日本でレビュー済み
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自己啓発視点で大前さんの本を読む僕にとっては久々に難しい内容の大前本だった・・・でも、やっぱり良いね!
2006年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書により改めて著者が高い見識を有している慧眼であると感じ入った
本書は確かに久々の骨太な著作である
”見えない経済大陸”
「ボーダレス経済」 「サイバー経済」 「マルチプル経済」
たしかにこれまでの「実体経済」に加え、現在ではこれら3つの経済空間が勢力を増し、急速に拡大を続けているといえる
著者も看破しているように日本は他国(とくに欧米諸国)に比べ完全に遅れていると言わざるを得ないが、それでも昨今ではほとんど全ての人がこれら3つの経済空間の広がりを実感として持つことができるところまで進んでいるといえるだろう
本書は著者も述べているようにこれら3つの経済空間を生き抜くためのマニュアル本ではないが、原理原則を知る上で多くの人に有益な書であるように感じる
その意味で一読の価値があることは言うまでも無く、より多くの方に熟読を薦めたい!!
ちなみに3つの経済空間への対処として稀有なる手腕を発揮した経営者としてジャック・ウェルチ氏が紹介されているが、その点において氏の著作にも触れ、氏の経営理念を知ることは大いに価値あることと私は考えている
余計なお世話で多くの人は読まれているだろうが、まだの方は是非一読を!
本書は確かに久々の骨太な著作である
”見えない経済大陸”
「ボーダレス経済」 「サイバー経済」 「マルチプル経済」
たしかにこれまでの「実体経済」に加え、現在ではこれら3つの経済空間が勢力を増し、急速に拡大を続けているといえる
著者も看破しているように日本は他国(とくに欧米諸国)に比べ完全に遅れていると言わざるを得ないが、それでも昨今ではほとんど全ての人がこれら3つの経済空間の広がりを実感として持つことができるところまで進んでいるといえるだろう
本書は著者も述べているようにこれら3つの経済空間を生き抜くためのマニュアル本ではないが、原理原則を知る上で多くの人に有益な書であるように感じる
その意味で一読の価値があることは言うまでも無く、より多くの方に熟読を薦めたい!!
ちなみに3つの経済空間への対処として稀有なる手腕を発揮した経営者としてジャック・ウェルチ氏が紹介されているが、その点において氏の著作にも触れ、氏の経営理念を知ることは大いに価値あることと私は考えている
余計なお世話で多くの人は読まれているだろうが、まだの方は是非一読を!
2014年2月25日に日本でレビュー済み
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ほぼ記載通りの状態です。まずまずです。ただ裏面にバーコードシールが貼られており、剥がそうとしましたが汚くなりそうなのでやめました。
2004年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書を読んで徹底的に考えること!これを著者である大前氏が期待して書いたのだと思う。最近のビジネス書は「簡単に○○がわかる!」という類が多いがそういう本に書いてあるようなフレームワークを本書に期待してはいけない。各章、各ページに書いてあることについて自分なりに「腑に落ちるまで考える」作業が必要だと思う。最近の大前氏の著書は対話形式で軽く読めるものが多かったが、本書のような力強いものを求めていた人は必読だと思う。
2006年3月22日に日本でレビュー済み
新しい経済の本質を、体系的に記述した、傑作中の傑作。
何度読んでもインパクトが大きく、2006年の現在はもちろん、
今後数十年間にわたって、絶対に色あせる事がないと思われる内容だ。
まさに、私にとって、”バイブルの中のバイブル”となっている1冊。
特に、第三章”アービトラージの本質”の章は
今後の活躍を夢見る起業家、商売人にとって、
必ず理解しなくてはならない部分だと思う。
何度読んでもインパクトが大きく、2006年の現在はもちろん、
今後数十年間にわたって、絶対に色あせる事がないと思われる内容だ。
まさに、私にとって、”バイブルの中のバイブル”となっている1冊。
特に、第三章”アービトラージの本質”の章は
今後の活躍を夢見る起業家、商売人にとって、
必ず理解しなくてはならない部分だと思う。
2001年11月11日に日本でレビュー済み
昨年、本書の初版が米国で出版されたとき、熱烈な大前
ファンである私はこのペーパーバックを一度は手にした
ものの、読解力不足で購入をためらったのであった。
そして本書は今年の春に英国で出版された第二版のさらに
最新改訂版である。うれしくてたまらない。
読みすすめていくといくつかの重要なキーワードが
提示される。
「ボーダーレス経済」、「サイバー経済」、「プラット・
フォーム」、「ゴジラ企業」、「タイタン企業」、「アー
ビトラージ」などのように響きの良いおしゃれな横文字
ばかりが次々と著者から提示されていくが、個々のキー
ワードの意味ははるかに重く、そして深い。
言葉の意味を理解することは高校生でもできるように
親切丁寧に書かれているが、この言葉
現実の社会情勢
をきっちりと把握しつつ、将来の自分の姿と日本の姿、
そして激変しつつある国際情勢を総合的に分析しつつ、
われわれ自身及び日本企業はどのように行動し、世界の
中で「勝ち組」にならなければいけないのかということを
考え抜き、行動することは至難の業である。
だからこそ私たちはこの書物を機会あるたびに何度も
何度も再読しつつ、この激変する社会に対抗できる能力
を養うためにもこの本は絶対にバイブルとなりえるの
である。
本当にすばらしい傑作である。
ファンである私はこのペーパーバックを一度は手にした
ものの、読解力不足で購入をためらったのであった。
そして本書は今年の春に英国で出版された第二版のさらに
最新改訂版である。うれしくてたまらない。
読みすすめていくといくつかの重要なキーワードが
提示される。
「ボーダーレス経済」、「サイバー経済」、「プラット・
フォーム」、「ゴジラ企業」、「タイタン企業」、「アー
ビトラージ」などのように響きの良いおしゃれな横文字
ばかりが次々と著者から提示されていくが、個々のキー
ワードの意味ははるかに重く、そして深い。
言葉の意味を理解することは高校生でもできるように
親切丁寧に書かれているが、この言葉
現実の社会情勢
をきっちりと把握しつつ、将来の自分の姿と日本の姿、
そして激変しつつある国際情勢を総合的に分析しつつ、
われわれ自身及び日本企業はどのように行動し、世界の
中で「勝ち組」にならなければいけないのかということを
考え抜き、行動することは至難の業である。
だからこそ私たちはこの書物を機会あるたびに何度も
何度も再読しつつ、この激変する社会に対抗できる能力
を養うためにもこの本は絶対にバイブルとなりえるの
である。
本当にすばらしい傑作である。