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大前研一 新・経済原論 単行本 – 2006/9/1
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大前研一の戦略眼・世界観を
凝縮した1冊。
本書は2005年に米国で出版 された、大前研一氏の著作The Next Global Stage——Challenges and Opportunities in Our Borderless World(Wharton School Publishing刊)の日本版である。発売以来、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガル、中国、トルコ、アラビア、インドネシア、オランダなどの世界の主要言語に訳されている。
本書の狙いはグローバル・エコノミーでの「繁栄の条件」、さらに、「新しい経済の原理」を解き明かすことにある。さらに、著者・大前研一氏の世界観・戦略眼が随所に開陳されているため、読み進めると、単にグローバル・エコノミーについて情報・知識が得られるだけでなく、個人、企業、組織がとるべき戦略が見えてくる。
本書は3部構成になっている。
第1部では、グローバル・エコノミーという舞台で繁栄を享受している国、中国、アイルランド、フィンランドなどを観察しながら、「繁栄の条件」がもはや20世紀の工業化社会で必要とされた条件とは全く違うものになったことを白日の下にさらす。さらにはグローバル・エコノミーを読み解くための新しい経済パラダイムも明らかにしていく。
第2部では、グローバル・エコノミーの下で繁栄をもたらすさまざまな要素、たとえば、道州制、地域国家、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)、ポータル・サイト、ロジスティックス革命などの意味合いを事例とともに解説している。
第3部では、20世紀型パラダイムを超えるための、個人、企業、地域、国家の戦略を明らかにする。最後に大前研一氏の著書『企業参謀』に立ち返りながら、戦略の策定・立案を可能とする「戦略構想力」について触れている。
- 本の長さ556ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2006/9/1
- ISBN-104492521607
- ISBN-13978-4492521601
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登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2006/9/1)
- 発売日 : 2006/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 556ページ
- ISBN-10 : 4492521607
- ISBN-13 : 978-4492521601
- Amazon 売れ筋ランキング: - 715,731位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,905位経済学 (本)
- - 20,438位経営学・キャリア・MBA
- - 43,412位投資・金融・会社経営 (本)
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著者について
1943年、福岡県に生まれる。
早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。
「ボーダレス経済学と地域国家論」提唱者。 マッキンゼー時代にはウォールストリート・ジャーナル紙のコントリビューティング・エディターとして、また、ハーバード・ビジネスレビュー誌では経済のボーダレス化に伴う企業の国際化の問題、都市の発展を中心として拡がっていく新しい地域国家の概念などについて継続的に論文を発表していた。
この功績により1987年にイタリア大統領よりピオマンズ賞を、1995年にはアメリカのノートルダム大学で名誉法学博士号を授与された。
英国エコノミスト誌は、現代世界の思想的リーダーとしてアメリカにはピーター・ドラッカー(故人)やトム・ピータースが、アジアには大前研一がいるが、ヨーロッパ大陸にはそれに匹敵するグールー(思想的指導者)がいない、と書いた。同誌の1993年グールー特集では世界のグールー17人の一人に、また1994年の特集では5人の中の一人として選ばれている。2005年の「Thinkers50」でも、アジア人として唯一、トップに名を連ねている。
2005年、「The Next Global Stage」がWharton School Publishingから出版される。本著は、発売当初から評判をよび、既に13ヶ国語以上の国で翻訳され、ベストセラーとなっている。
経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。 経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。
趣味はスキューバダイビング、スキー、オフロードバイク、スノーモービル、クラリネット。
ジャネット夫人との間に二男(長男:創希,次男:広樹)。
【略歴】
1943年福岡県に生まれる。
早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を取得。
1970年6月マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。
1970年(株)日立製作所へ入社。(原子力開発部技師)
1972年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。この頃書きためたノートを書籍「企業参謀」として1975年に出版。
マッキンゼー・アンド・カンパニーではディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長、を務める。
世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。
1992年政策市民集団「平成維新の会」を設立、その代表に就任。
1994年20年以上勤めたマッキンゼー・アンド・カンパニーを退職。
同年、国民の間に議論の場を作るとともに、人材発掘・育成の場として「一新塾」を設立し、2002年9月まで塾長として就任。現在はファウンダー。
1996年起業家養成のための学校「アタッカーズ・ビジネス・スクール」を開設、塾長に就任。
1997年カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院公共政策学部総長教授に就任。
1997年~
1998年スタンフォード大学大学院経営学部(MBA)客員教授
1998年(株)ビジネス・ブレークスルー設立、代表に就任。2005年4月に本邦初の遠隔教育によりMBAプログラムとして大学院開校、学長に就任、2010年4月にはビジネス・ブレークスルー大学開校、学長に就任。
2002年中国遼寧省、及び、天津市の経済顧問に就任。
2006年大連の名誉市民に選出。
2007年3月財団法人大塚敏美育英奨学財団設立と同時に理事に就任。
2010年重慶の経済顧問に就任。
2011年CCTV (China Central Television(中国中央電視台))顧問に就任。
2012年4月公益財団法人の移行登記をもって公益財団法人大塚敏美育英奨学財団理事に就任。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ただし、著者自身述べているが、GEは未だモデルが確立されておらず流動的とのことだ。よって、本書は著者の主観的見解と客観的事実を見分けながら読んだ方が良いだろう。ちなみに、著者の個別の見解は「GEは従来型の経済観念とは異質なものであり、経済活動の単位や成長に必要な要素も見直しが必要だ」という前提で展開されている。
私としては、(1)世界から資本・人材・技術を呼び込むことで成長する(2)個人のスキルは多能化が要求される(3)GEの時流にのって成功した事例が世界各地にある、という情報を仕入れられただけでも本書を読んだ意義はあった。
なお、タイトルは新・経済原論といかついが、存在理由や因果関係の追究などはほとんどなくレポートに近い感覚で読める。
今回この書籍は、これまでの主張と同じことを繰り返している部分が多かった。
私と同様によく大前先生の書籍などを拝見している人であれば、特別読まなくとも良いと思われる。
全く、大前先生の書籍を読んだこと無い方は是非一読をお勧めします。
学生を卒業したら、大前研一を読んでちゃだまだと言っていました。
最近、勝間和代さんの本を数十冊、牧野昇さんの本を数十冊読んでいたら、
牧野昇>大前研一>勝間和代
という優先順位がついてきました。
ただし、それぞれの人の専門分野の書籍についてだけです。
大前研一さんも、学生の頃は、すごく優秀だったのではないかと思います。
学生の頃に勉強していた内容についての本を出してほしいと思います。
日本語の標題はよくないと思います。
The Next Global Stage Challenges and Opportunities in Our Borderless World
私なら「次世代への挑戦:境界なき世界での機会」とします。
内容は、英語の通りだと思います。
経済学を論じているわけではないと思います。
若干古いですが、それでも読むに値する価値があります。
何故、クリントン政権では好景気だったのか?
社会システムが崩壊していた中国が、何故目覚めることができたのか?
少なくとも、もう大学では、
ケインズ、スイミス、リカードの旧パラの経済原論や
過去の成功モデルを教えてはいけない。
そして、私自身、国家尊重的な思想や、
過去の成功パターンを捨てて、
柔軟な発想をもたないといけないなぁと思いました。
但し私の評価はネクストボーダレスワールドである。大前氏の経済定義は小さな政府であり、レーガノミックス的市場開放的思想が中心である。そして以前大前氏が書いた名著「ネクストボーダレスワールド」の現在の姿であり、本当に昔から彼の本を読んでいる方には納得がいく部分が多数あると思う。そういった意味で、大前研一の集大成的な経済書である。但しこの本は経済学の一般的な基礎書物ではなく、国境なき世界経済構図が、現在の経済活動の原論になったと結論づけたビジネス書と位置づけしたほうがわかり易いだろう。教養を学ぶには、実践から学ぶべきであると。
大前さんの主張の集大成的な内容なので、この本を1冊読むことで、大前さんの世界観をまとめて理解できる。大前入門としてもいい本かもしれない。