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斎藤嘉則の現場イズム 単行本 – 2004/10/1
ロングセラー『問題解決プロフェッショナル 「思考と技術」』『戦略シナリオ 〔思考の技術〕』の著者・齋藤嘉則氏による異色の対談集。
「コンサルティング、企業への研修を通じて年間1000人以上のビジネス・パーソンとお会いしている。そこで感じるのは、ロジカルシンキングや仮説思考といったテクニカルな能力、そして戦略構想力は大分向上してきたと思うが、その一方で、無意識のうちにスッポリと抜け落ちてしまっているものが目につくようになってきた。それが、『現場における皮膚感覚』である」
齋藤嘉則氏のこうした思いから始まった、ビジネストレーニング誌季刊『Think!』の連載「齋藤嘉則の現場イズム」。ここでは、毎回、ビジネスの達人が登場し、著者と対話する。そこから見えてくるのは、各人各様の「現場における皮膚感覚」、そして、「ミクロの現場から発想・構想する思考スタイル」。現場主義と戦略思考を結びつきを知りたい人は必読の書だ。
本書は『Think!』の連載10回分に、書き下ろしの「第1章」、単行本だけに収録されている特別対談(BEAMS 上原氏)を加えて、1冊となっている。対談集ではあるが、あなどりがたいほどの「濃い」内容に仕上がっている。
- 本の長さ294ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2004/10/1
- ISBN-104492555250
- ISBN-13978-4492555255
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
ビジネス上の諸問題に対応するには、問題解決力や戦略構想力と同様に「現場から学ぶ皮膚感覚」が重要である。本書は、“現場の達人”10組のインタビューを通し、彼らがいかに、情報にアンテナを立て、現場からの発想を大切にしているかを明らかにする。
ある中国料理店の有名なオーナーシェフは、独立して初めて店を出した時、あえて店作りに緻密な計画を立てなかった。営業時間はきっちり決めず、メニューも基本的なものしか載せず、顧客の要望に柔軟に対応した。現場で試行錯誤しながら学習し、ノウハウを蓄積したことで、店は高収益の人気店に発展したという。
マーケティング・リサーチャー・上野啓子氏は現場での観察を重視している。マーケティングの対象となった商品は、実際に店頭に行ってどんな消費者がどのように買っているかを観察し、「広告と店頭での売り方がかみ合っていないのではないか」「商品の内容とターゲットがずれているのではないか」など、仮説を立てておく。消費者にリサーチする際に効果的な質問が投げかけられるという。
ヘッドハンター、旅館の当主など、様々な職業に浸透した現場主義をヒントに、ビジネスを成功に導く思考と技術を解説する。
(日経ビジネス 2004/11/15 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
出版社からのコメント
現場を肌で感じ、現場で汗を流すことによって、初めて見えてくるビジネスの本質というものがある。さらには、さまざまな変化の兆しを知ることもできる。 ゆえに、ビジネスで成功した人や自分の仕事を達人の領域まで高めた人は、書物や学校からではなく、現場から多くのことを学習している。その積み重ねによって、ミクロの現場から全体を発想・構想する思考力が磨かれ、「優れたビジネス・リーダー」となるのだ。ビジネスの達人たちは、どのように現場を感じ、そして現場からどう考えてきたのか。本書に登場する10組の達人たちと著者・齋藤嘉則氏の対話から、この疑問に対する答えを探っていきたい。
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2004/10/1)
- 発売日 : 2004/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 294ページ
- ISBN-10 : 4492555250
- ISBN-13 : 978-4492555255
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,128,530位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,963位オペレーションズ (本)
- - 65,483位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
株式会社ビジネスコラボレーション代表。東京大学工学部卒業。英国ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)校にて経済学修士 (MSc)を取得。マッキンゼー・アンド・カンパニーの経営コンサルタント、米国大手家庭用品メーカーのゼネラル・ディレクター等を経て、’96年より現 職。大手企業を中心に経営戦略やマーケティング戦略のコンサルティング、企業の戦略プラットフォーム強化のための戦略スキル開発、新規事業開発のためのナ ビゲーション、幹部教育、問題解決技法や状況マネジメント力強化のトレーニングなどの指導を行う(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術』(ISBN-10:4478005532)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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今回の対談の方々は自分の言葉で自分のことを語られています。当然のことのようですが、これだけ濃い内容を語ることができるという裏には、対談の受け手、聞き手に凝縮された現場体験があるからこそだと思います。さらにそれは読み手にも要求されることで、自らを自らの言葉で語れる読み手でないと、この本の真の凄さはわからないのではないでしょうか?
また『ビジネスにおいては、理論や知識を知っていることに価値はない。本質を”THINK BIG!THINK DEEP!”することからユニークな中身を創造することが大切』などの筆者の主張にMBA至上主義の次の地平を見る思いがします。フレームワーク万能主義に疑問を持つ方は必読です。
印象的ないくつかの話。
●りんくんび氏(中華料理シェフ)「遊働一致」。働きを極めると遊びになる。 ●深川哲也氏(ベンチャーキャピタリスト)結局は手を挙げてやりたいと思う人間がどれだけ熱い想いを持ってやれるかですよ。
●上野哲子氏(マーケティングリサーチャー)質的探索に向かない人は、人の言った言葉を簡単に受け止めてしまう人。 ●小松秀彦氏(旅館当主)考えるのは大好きですが、なんとなくそのうちに飽きたとでもいいましょうか、何か違うような気がして、やめてしまいました。
筆者の限りなく現場感覚に迫る視点に、コンサルタントとしてのさらなる奥深さ、そして生き様を見る思いがします。
その斉藤氏をして、ロジカル・シンキングとBizスクールの弊害を指弾した一冊であり、ポスト・ロジカルシンキング、ポストBizスクールに好適な一冊と言える。
その内容は、ビジネスをプロデュースした幾多のビジネス・パーソンとの対談を通じて、その現場における仮説と実践から生まれる智恵を起点として、創発戦略が生まれるという主張。大昔に王陽明が教示した「知行合一:知識は行の始めにして、行は知のなる也」という言葉の如く、知識先行でTry&Errorから智恵を生み出さない現在のビジネス教育に警鐘を鳴らそうと努めている。
また、上述した論理思考やBizスクールへの批判は、論理や分析思考が自分ではなく他人に向けられることによって、また、既に獲得した知識が現場での発見や他者の行動に対して否定的態度が生まれることによって、コラボレーションが生まれず、結局、創造過程を阻害してしまうことを懸念しているのである。
ロジカル・シンキングの普及活動から本著「現場イズム」での主張へと、氏の執筆内容や行動様式が変遷している過程には、ミンツバーグが著した『戦略サファリ』の監訳がある。即ち、氏は、ミンツバーグが提唱した「創発戦略」の有効性に影響されたことは否定できない。
「創造には2つの過程がある。ひとつは知識の過程であり、次は行動の過程である。」とは良く言われるが、先の王陽明の言葉同様、在庫した知識に囚われず、実際の行動から得る智恵を重んじよと伝える本著は、ポストBizスクールに好適な一冊と言えそうだ。
この本は、現場視点からの発想がビジネスにおいて大切である、ということを首尾一貫、様々なビジネスマンとの対談を通して語っている。
またまた刺激になった。
フレームワーク至上主義だったり頭でっかちな理論や知識は、新しい価値創造においては役に立たない。
自分が日頃思っている疑問に対する回答として示唆に富んでいる。
すっごく同感。
「事件は会議室で起こっているんじゃない、現場で起こっているんだ!」織田裕二の叫びがオーバーラップしちゃいました(笑)。
本書では他のビジネス書に見られるような理論やフレームワークではなく、まさに現場でおきている事象の本質を見つめ、そこから徹底的に掘り下げて考えていく事で、真の問題点や気づきを得るという手法を教授している。
営業など現場にいる者にとっては、まさに明日から実践し、自分の皮膚感覚に磨きをかけるチャンスとなろう。
現場にいながら日々の仕事に追われるだけの毎日を過ごした人と、本書を読んで現場でアンテナを張り巡らせる努力をした人とでは、1年後には歴然とした差がつくのは明白と思われる。
現場で得られるものは大きい。本書を読んで自身をより成長させうる現場というポジションにいられる事を幸せに感じた。
尚、11章構成ですが第1章は後回しにして第2章から読み、最後のまとめとして第1章を読むとより理解が進む気がしています。