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LTCM伝説: 怪物ヘッジファンドの栄光と挫折 単行本 – 2001/2/1

4.4 5つ星のうち4.4 13個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

天才たちによって創設され驚異的な利益を上げたLTCMはなぜ崩壊したのか。危機を回避するために構築されたリスク管理システムそれ自体により起こった金融危機とは、そして丸裸に解き明かされるLTCM破綻の真実とは何か。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 東洋経済新報社 (2001/2/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2001/2/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 440ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4492652760
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4492652763
  • 寸法 ‏ : ‎ 2.7 x 13.5 x 19.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 13個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
13グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2004年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この人は経済学をよく知るジャーナリストなので、
非常に数理ファイナンスに関する記述が正しくてよいです。
ただ、正しすぎて、難しい箇所も多々あるのですが。
この本はほんとにLTCMの業務内容についてはよーく分かる。
ただ、LTCMは一般の人には「破綻」で知られており、
LTCMの内部を詳しく説明した本書はその肝心の破綻の経緯が弱い。
副題の「怪物ヘッジファンドの栄光と挫折」のうち、
栄光8割、挫折2割くらいの割合である。
もし、挫折を詳しく知りたい方は
「天才たちの誤算-ドキュメント LTCM破綻」
を読まれることを強くお勧めする。
こっちは、栄光2割、挫折8割と言う感じで、
2冊読めばちょうどいいと思われます。
30人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
奇妙なことに、著者の経歴がほとんど記載されていない。ニコラス・ダンバーを検索すると、ケンブリッジ大学やハーバード大学で学んだ物理学者(physicist)で編集者である。学位は不明。彼の専門はさておき、LTCM(Long Term Capital Management)だけでなく、アダム・スミスなど経済学や統計学の歴史についてもうまく解説している。

登場する主な学者は、ロバート・ブラウン(植物学者)、アンリ・ポアンカレ(数学者)、ルイ・バチャリエ(数学者)、ハリー・マコーウィッツ(ポートフォリオ理論の経済学者)、ユージン・ファーマ(「効率的市場仮説」)、ウィリアム・シャープ(「CAPM」)、伊藤清(数学者)、フィッシャー・ブラック(オプションの価格評価モデル)ら。

南北戦争(1861年に始まった)中に先物を利用することで、連邦軍は麦などの食料の価格をあらかじめ確定できた。

LTCMはロンドン、東京、グリニッジ(米国コネチカット州)の3カ所に拠点を持ち、従業員は200人ほどだった。ノーベル賞学者(「オプションのプライシング理論」)のロバート・C・マートンとマイロン・ショールズが設立に参加していた。1998年に株価指数オプション取引の失敗で破綻した。仮定していた「株式など原資産の市場が正常に機能」が崩壊したのである。

2023年に読んでも参考になる。

(付記)(P.92)「95ドル」は「95セント」の、「80セント下がれば」は「80セントに下がれば」の誤りである。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年4月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文系人間が金融工学を学ぶにはまさに常識。私は、ショールズもブラックもマートンも知らないけど、またロシア危機も注目しなかったけど、これを読むとまるで経験したかのように理解できる。
これを読んでレポートが"A"でした(笑)。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年7月12日に日本でレビュー済み
金融工学の歴史を知りたいとかではなく、単純にある栄華の生成とその崩壊のストーリーとしてかなり面白く読めました。もちろん金融工学的な話やそのビジネス的な意味での歴史にも十分に話がさかれていて、その部分でも読み応えはそこそこ以上にあります。ただ、前半のLTCMができ、成果をあげるところに比べて後半は詳細度や話の深さやストーリーとしての味わいがどんどん弱くなっていくのは、語り手が少なくなりまた公平に描きにくいのは重々承知ながらもちょっと残念な感じがしました。この部分をもうちょっと充実して分析してくれれば、もっと面白いものになった気がします。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年11月24日に日本でレビュー済み
私はバンクトレーダーですが、かなりためになりました。金融工学の背景からLTCMの歴史、ここ数年で出会った金融書No 1!何度か読み直したい本です。是非お勧め。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年10月16日に日本でレビュー済み
 著者は金融工学関係のテクニカル・ライター。本書は巨大ヘッジファンドLTCMの顛末をたどるものではあるのだが、原題は「Inventing Money」で金融工学の趨勢についても触れられている。原書は2000年刊行。
 曰く・・・
 マイロン・ショールズは、父は歯科医で母は自営業。母は16歳のときに死に、その後まもなく視力をほとんど失う(角膜手術でその後回復したが)。ただ、これにより抽象的に考えることが上手になり、また聞き上手になった。
 ロバート・C・マートンは、父は著名な社会学者。父は、子どもの能力を信じれば、子どもにそれを実現させようとする意欲がわく、という予言自己成就を明示した。ロバートはこの説を実証したともいえる。
 メリウェザーは、母の言いつけにしたがって公立学校の教師になるが、その後、シカゴ大学のビジネススクールに入り直し、ソロモンに入社。後に、ゴールドマン・サックスの会長になるコーザインはシカゴ大学のクラスメートで知らない仲でもない。
 エリック・ローゼンフェルドは、マートンに師事。ローゼンフェルドが博士課程のころに友人のミッチ・カポアは彼のためにデータ処理のプログラムを作っている。カポアはこのプログラムを原型としてロータス社を設立。ローゼンフェルドは、あらゆる債権の理論値を割り出してその価格と市場価格を比べることにより裁定機会をみつけるというアイディアをもっていて、メリウェザーはこれを気に入り、ローゼンフェルドとメリウェザーは行動をともにするようになる。
 1980年代後半、日本政府は大企業に強い規制を加え、株式持ち合いを通じて日本企業は深い絆をむすんでいる。この保有株の価値が大きいため、政府は株価維持のために新株発行を規制する。そこで資金調達したい企業は転換社債を発行するが、需要は弱い。ここに目をつけたのがメリウェザー・チームの一員であるビクター・ハガーニで東京オフィスの明神茂とともに需要が弱くて割安となっている転換社債を買い込んで儲けている。
 1991年、メリウェザーは、部下の違法取引のあおりをうけてソロモンを辞めている。
 メリウェザーはヘッジファンドLTCMを設立。ローゼンフェルドやハガーニなどのかつての部下も集まってくる。設立メンバーは、メリウェザー、ローゼンフェルド、ハガーニ、ホーキンス、マートン、ショールズ、マッケンティーの7人。メリルの知り合いにアクセスし私募株販売部隊を使うかわりに集めた資金の1%を払うという契約。ただ、LTCMの目論見書では投資戦略方法はいくつか記載しているもののあまり明確ではなく、事前に対象市場等を明記することは困難であり臨機応変に投資戦略を開発するというあいまいなもの。営業マンは、富裕層、映画スター、スポーツ選手などあらゆる有名人に声をかける。大学基金や生保などの機関投資家もターゲット。LTCM幹部の学術的バックグラウンドや神秘性などが効いた。
 フィッシャー・ブラックが一番嫌うのは、モデルの本質を理解せず、なぜそのモデルを使うのかも理解せずに利益をあげること。結果よりも意思決定の質を重視すべきという考え方。
 LTCMは、たとえば、イタリア国債を入札で買い占め、国債価格を急騰させ、(イタリア国債を顧客に販売する約束をしていて買わざるをえない)中小金融機関に高値で売りつける。イタリア政府としても高値で国債を売れるので国債発行条件が改善し、マーストリヒトの財政目標値を達成できた。
 1997年がLTCMの絶頂。マートンもショールズも大金持ちになり、離婚し、新しいガール・フレンドを作り、ノーベル賞も受賞し、スポーツカーを買い、マートンにいたっては髪を栗色に染めるくらい浮かれている。その一方で主戦場の債券市場では欧州統合の確実化により利益が出にくい環境になってくる。ここで「ブランド」となり、投資銀行になり、自己勘定トレーディングから少しずつ足を洗うという手もあったが、連銀などの規制を受けることを嫌い、こういう方向には進まなかった。
 1998年、LTCMは一時的に損を出す。ここでマネー・マシン(稼働中のポジション)の一部を解体するという手もあったが(ショールズやマートンが主張)、結局、流動性の高い資産から先に売却。ここでマネー・マシンを維持したことがLTCM崩壊につながる。
 メリウェザーは、個人所有不動産のいくつかを妻名義にして一部の個人資産を保全をしているが、同月、LTCMは−44.7%というロスを発表。
 メリウェザーにはローゼンフェルドやハガーニなどの部下があり、ヘッジファンドの再立ち上げを考えている(ちなみに、このファンドも失敗したらしい。現在、3つ目を運用中らしいが)。マートンはJPモルガンのパートタイムのコンサルタントになり、ショールズは石油王バース家の顧問になった。
 みたいな話。もともとヘッジファンドは秘密性の高いものだが、本書もなんとなくLTCMについてはモヤモヤしたところがある。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年4月7日に日本でレビュー済み
物事の本質を理解するには、多くの場合「その失敗から学べ」と言われるが、デリバティブを理解するにはLTCMの失敗から多くを学べるのではないだろうか。とくにLTCMは、メンバーのマートンやショールズがオプションの理論構築に寄与し、それを実践したために、その破綻は格好の材料のように思う。
著者はLTCMが駆使した債権アービトラージ、レポを使ったスワップ、オプション、VARによるリスク管理の具体的な説明をするだけでなく、もっと大きな金融史という文脈や、取引所の歴史、金融工学の基礎となる物理・統計学の歴史的背景なども描いているので、デリバティブ発展の歴史を大きな視点で見ることもできます。
同じようにLTCMを題材にした「天才たちの誤算-ドキュメント LTCM破綻」と比較すると、「天才たちの誤算」はLTCM内部やそれに関わる金融機関やFRBの人間模様を描いたルポタージュであるのに対して、こちらはLTCMを通して描く金融史というか、デリバティブの歴史ドラマといった感じがします。やはり、抽象的なデリバティブを具体的なストーリーを通して学ぶと、よりよく理解できます。
文系の人間としては、こういった工学・サイエンスの歴史書は本当にありがたいです。この本を読んでいたら、分野は違うのですが、サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」を思い出しました。
27人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2002年8月19日に日本でレビュー済み
   本書はLTCMという題ですが、実際は金融工学の歴史という感じです。しかしLTCM伝説という題名が適切なほどLTCMに関わった人達が金融工学の歴史において中心的な役割を果たしたことが分かりました。LTCMの破綻を知ったとき、ノーベル賞受賞者がいても失敗するのかと単純に思いましたが、真相を知ってから少し考えが変わりました。

 また、金融工学の歴史において登場する人物が物理学者のファインマン、数学者の伊藤清など意外な人が多く驚きました。しかし本書を読んでいて最も驚くのは金融工学は数学の世界であり、会社の業種や業績、経済状況などはほとんど関係ないという印象を受けました。非常に高度で理解しがたいだけに一般の投資家にとっては金融の世界に闇の部分が広がってしまったように感じるのではないでしょうか。金融工学という数学の世界が社会に影響を与えるほどに大規模になったことは、市民にとって経済が理解し難い方向へ進んでいる兆候なのではないかと感じました。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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