基本的には断片的な情報てんこもりの村上叩き本です。中身はちっとも整理されていません。確かに色々書いてあるんだけど信頼性が低い。どこが引用でどこが取材結果でどこが妄想なのか区別されていない。村上叩きをする場面では「明らかに」「明白に」なんて言葉が多用されている。TOB価格より高い値段で市場で株を売ることのどこが不自然なんだ?マスコミを軽蔑した態度がどうしてダメなんだ?人気ブログの主張を中身の質を無視して紹介してどうすんだ?
テレビ番組のド素人のコメントよりはましだけど、それでも本書のレベルは経済関係の人間の肩書きを使って出版してはダメものです。断片的なうわさには恐ろしく詳しいけど物事を評価するための基礎を身につけていない人が書いた本。そんな印象です。
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トリックスター 「村上ファンド」4444億円の闇 単行本 – 2006/7/28
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2006/7/28
- ISBN-104492653856
- ISBN-13978-4492653852
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登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2006/7/28)
- 発売日 : 2006/7/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 360ページ
- ISBN-10 : 4492653856
- ISBN-13 : 978-4492653852
- Amazon 売れ筋ランキング: - 463,430位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 30,030位投資・金融・会社経営 (本)
- - 46,391位ビジネス・経済 (本)
- - 80,851位ノンフィクション (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年8月5日に日本でレビュー済み
2007年2月5日に日本でレビュー済み
長く村上ファンドについて取材をしてきた週刊東洋経済/四季報記者の手によるだけあって、時系列での村上氏の言葉のぶれ(結局、その場その場での受けを狙った、法螺だったわけだ;多くの人が怪しい、と思いつつも、真実は本人しか知らないから、100回言い続ければ、真実になってしまう、という好例)をするどく突いているのは類書にない点。
さらに、鉄壁のチームワークといわれた村上ファンドの内部も、意外と複雑な権力関係だったことがわかったこと、経済誌らしく大量保有報告書を克明に分析した点は、評価できる。
ただ、全体にまとまりが悪く(「ヒルズ黙示録」のほうが、ノンフィクション作品としての質ははるかに高い)、さらなる突っ込み(ファンド・メンバーや取引証券会社への取材はできなかったものか?)が欲しいところが多く、バランスが少々悪い。
もはや、村上ファンドも、ホリエモンも、「歴史」となりつつある今日この頃、その記憶が薄れぬうちに読んでおく価値はある。
さらに、鉄壁のチームワークといわれた村上ファンドの内部も、意外と複雑な権力関係だったことがわかったこと、経済誌らしく大量保有報告書を克明に分析した点は、評価できる。
ただ、全体にまとまりが悪く(「ヒルズ黙示録」のほうが、ノンフィクション作品としての質ははるかに高い)、さらなる突っ込み(ファンド・メンバーや取引証券会社への取材はできなかったものか?)が欲しいところが多く、バランスが少々悪い。
もはや、村上ファンドも、ホリエモンも、「歴史」となりつつある今日この頃、その記憶が薄れぬうちに読んでおく価値はある。
2006年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上ファンド率いる村上世彰(よしあき)の批判本。
村上発言を一つ一つ検証している点は、すばらしい。
世間に公表されている「村上伝説」も、一つ一つ詳しく調べるとデタラメが多いことがわかります。
そして、村上ファンドのファンドとしても成功も、村上発言とは裏腹に裏の要素も多い。
一部マスコミでは、国策捜査の被害者としてホリエ・ムラカミ擁護論もありますが、コイズミ登場以降の劇場型パフォーマンスを歓迎するマスコミにも大きな問題があったように思えます。
ムラカミの功罪はこれからの法廷の判決に拠る部分が大きいですが、闇の部分が大きくクローズアップされているという意味では、この書籍の意味は大きいと思います。
村上発言を一つ一つ検証している点は、すばらしい。
世間に公表されている「村上伝説」も、一つ一つ詳しく調べるとデタラメが多いことがわかります。
そして、村上ファンドのファンドとしても成功も、村上発言とは裏腹に裏の要素も多い。
一部マスコミでは、国策捜査の被害者としてホリエ・ムラカミ擁護論もありますが、コイズミ登場以降の劇場型パフォーマンスを歓迎するマスコミにも大きな問題があったように思えます。
ムラカミの功罪はこれからの法廷の判決に拠る部分が大きいですが、闇の部分が大きくクローズアップされているという意味では、この書籍の意味は大きいと思います。
2006年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さすがに、よく取材されている深い内容です。思ったより分厚くて読み応えのある内容でした。トリックスター=詐欺師?と思われるかもしれませんが、最後まで読めばその意味が分かります。
今年、一番のお勧め本です。
この1冊を読めば、日本経済の裏側が分かります。
今年、一番のお勧め本です。
この1冊を読めば、日本経済の裏側が分かります。
2007年5月23日に日本でレビュー済み
著者たちにはジャーナリストとして必要な事実に基づき物を書くという態度が決定的に欠けています。まだ裁判の結果も出ていないのに、インサイダー取引で犯罪者扱い。p.25と冒頭には、「証券取引法という公法を破っておきながら私法を守れとは、なにをか言わんや(ママ)、である。」(「言わんや」、ではなくて「況や」ですね。。。)最初から相手(村上氏)の言い分を否定することに終始していて、悪意に満ちています。取材で得た悪印象を元に、自分たちの印象を正当化しているようにしか読めません。せいぜい週刊誌の駅吊り広告レベルのクオリティです。
2006年11月3日に日本でレビュー済み
丁寧な取材を通して、一面の「真実」を描き出すことに成功している印象があった。
記者会見の映像を見て「プロ中のプロ」が「たまたま聞いてしまった」とは、そりゃないだろうという印象を持ったが、本書を読むと、新聞記事や通常のテレビ報道よりもつっこんだ中味が具体的に示されており、納得できるところが多かった。
が、批判が前面に出ており、あらかじめ定められた結論に向かって全体の内容が組み立てられているという印象も強い。果たして村上ファンド及び村上個人の存在意義や意味はなんだったのか、多様な視点から考えてみたいものだと思う。
記者会見の映像を見て「プロ中のプロ」が「たまたま聞いてしまった」とは、そりゃないだろうという印象を持ったが、本書を読むと、新聞記事や通常のテレビ報道よりもつっこんだ中味が具体的に示されており、納得できるところが多かった。
が、批判が前面に出ており、あらかじめ定められた結論に向かって全体の内容が組み立てられているという印象も強い。果たして村上ファンド及び村上個人の存在意義や意味はなんだったのか、多様な視点から考えてみたいものだと思う。
2006年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本のファンドビジネスに一石を投じた村上ファンド。結果的に嫌われ者になってしまったけれど、東京スタイルとの闘争の時には、歯にものを着せない発言で目が離せませんでした。
この本で、テレビを通して見ていた村上ファンドや村上氏像とその実像とのギャップを知らされました。全体としては、揚げ足取り的な印象も否めませんが、今までの報道とは違った視点で、村上像とファンドの実体を解説しています。
村上氏を利用した財界、生き残り戦に堕落した安易なマスコミ、問題の本質を見ていない検察や法律のあり方にも触れていて、ちゃんと読めばかなり深い内容です。
また、テレビで放送されなかった逮捕前会見の一部始終が綴られています。個人的には、この会見記録と、村上伝説の検証(子どもの頃から本当に株をやっていたのか)がおもしろかったです。
この本で、テレビを通して見ていた村上ファンドや村上氏像とその実像とのギャップを知らされました。全体としては、揚げ足取り的な印象も否めませんが、今までの報道とは違った視点で、村上像とファンドの実体を解説しています。
村上氏を利用した財界、生き残り戦に堕落した安易なマスコミ、問題の本質を見ていない検察や法律のあり方にも触れていて、ちゃんと読めばかなり深い内容です。
また、テレビで放送されなかった逮捕前会見の一部始終が綴られています。個人的には、この会見記録と、村上伝説の検証(子どもの頃から本当に株をやっていたのか)がおもしろかったです。
2007年7月12日に日本でレビュー済み
とても期待ハズレで筆者のレベルの低さが露呈されたお粗末な内容だ。ファンドの資金の出し手はどういった面々なのか、なぜ当局は逮捕にまで踏み切ったのか、といった本質的で肝心な調査や洞察がまるでなされていない。