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円安vs円高 単行本 – 2003/11/14
- ISBN-104492681213
- ISBN-13978-4492681213
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2003/11/14
- 言語日本語
- 本の長さ227ページ
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商品の説明
商品説明
その実績から伝説のトレーダーと呼ばれる藤巻は、短期的な円安によるいわゆる「資産効果」による景気浮揚を強調する。構造改革により本当の意味での競争力ある資本主義を築くには、助走のプロセスが必要だというわけだ。一方、エコノミストとして活躍する宿輪は、保護主義的な思考になれた日本人のメンタリティーを変革し、高度成長時代のような産業経済構造から脱皮することが必要だと説く。いわば原理原則論からの円高政策の主張である。
本書は、まず両者が持論を展開し、最後に直接の討論が収録されるという構成をとっている。議論が深まるうちに2人が意気投合するのは、日本の論壇では、そもそも「円安・円高」の定義そのものがはっきりしていないという点だ。それぞれのメリット、デメリットから、背景にイメージされる社会像までが前提として共有されないまま展開される議論は不毛だ。本書は、まさにその本格的論議の出発点として十分な役割を果たす内容を含んでいる。(松田尚之)
メディア掲載レビューほか
日本経済を再生させるのは円安か、円高か。JPモルガンで「伝説のトレーダー」との異名を取った藤巻健史氏とエコノミストの宿輪純一氏が、それぞれの主張を展開する。
藤巻氏は、日本経済が低迷した理由として、大きな政府が厳しい規制をかける「社会主義」だったこと、円高によって価格面での国際競争力がなくなったことを挙げる。日本経済を回復させるには、資産価格を上げ、信用を増加し、金融システム不安をなくすことが必要。円高で産業が海外に流出しては、基本となる土地の価格が下がってしまう。円安に持っていって、この流れを逆にすることが重要だと説く。
一方、宿輪氏も資産価格を上げることから景気を回復させるべきという点で、藤巻氏と同じ意見を持つ。ただし、それには円高となって外からカネが流入し、資産に向かうことが必要だとの立場を取る。日本は、「円高に向かうと介入する」という形で円安政策を通してきたが、経済の構造改革を進めるべき今、その通貨政策も転換すべきだと主張する。
両者とも、日本ではこれまで通貨政策がきちんと議論されてこなかったと指摘。通貨政策を仕切り、通貨政策の議論の核となる「通貨庁」の創設が必要との意見で一致している。
(日経ビジネス 2003/12/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2003/11/14)
- 発売日 : 2003/11/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 227ページ
- ISBN-10 : 4492681213
- ISBN-13 : 978-4492681213
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,437,152位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 967位債券・為替・外貨預金
- - 2,453位一般・投資読み物 (本)
- - 128,216位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
※「BOOK著者紹介情報」より~本データは最新の書籍が刊行された当時に掲載されていたものです
(現職)帝京大学 経済学部 経済学科 教授
慶應義塾大学 経済学部 非常勤講師
博士(経済学)・エコノミスト
公開講義「宿輪ゼミ」代表、映画評論家
(専門)マクロ経済・国際経済、国際金融・通貨・決済・金融、企業戦略、映画評論
(学歴)1963年生 麻布高校・慶應義塾大学経済学部卒業
2011年 博士(経済学)取得
(職歴) 1987年 富士銀行に入行。国際資金為替部、海外勤務等
1998年 三和銀行企画部に移籍。決済業務部、合併で、UFJ銀行
UFJホールディングス経営企画部、UFJ総合研究所国際本部等
2006年 合併で、三菱東京UFJ銀行企画部経済調査室、決済事業部等
2015年 退職
(教歴)2003年 東京大学大学院非常勤講師(3年)
2006年 清華大学大学院(中国)顧問(1年)
2007年 早稲田大学非常勤講師(5年)
2009年 上智大学非常勤講師(1年)
2012年~ 慶應義塾大学非常勤講師(現職)
2015年~ 帝京大学教授(現職)
(参加した委員会)
アジア開発銀行「アジア債券市場イニシアティブ(ABMI)」
財務省「ASEAN為替制度と金融市場研究会」
経済産業省「グローバル財務研究会」
外務省「アジア太平洋経済委員会」
全国銀行協会「SWIFT委員会」「全銀システム検討部会」「大口決済システム検討部会」他。
(著書単著)
『決済インフラ入門』〈2015年12月刊〉(東洋経済新報社)
『通貨経済学入門(第2版)』〈2015年2月刊〉、
『アジア金融システムの経済学』、
『実学入門 社長になる人のための経済学―経営環境、リスク、戦略の先を読む』
(以上、日本経済新聞社)、
『ローマの休日とユーロの謎―シネマ経済学入門』
(東洋経済新報社)
(著書共著)
『金融が支える日本経済―真の成長戦略を考える』〈2015年6月刊〉、
『円安VS円高―どちらの道を選択すべきか(新版)』、
『決済システムのすべて(第3版)』、『証券決済システムのすべて(第2版)』(以上、東洋経済新報社)
『マネークライシス・エコノミーグローバル資本主義と国際金融危機』(日本経済新聞社) 他
(現連載)ダイヤモンド・オンライン「宿輪ゼミLIVE」<経済>
ハフィントン・ポスト「宿輪純一のシネマ経済学」<映画>
(連絡先)オフィシャル・ウエブサイト: http://www.shukuwa.jp/
Facebook: junichishukuwa 宿輪純一
(参考) ボランティア公開講義「宿輪ゼミ」(1万人・10周年・200回・日経新聞で紹介)
https://www.facebook.com/groups/shukuwaseminar/
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トップレビュー
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諸外国における外国為替についての取り組み方などを取り挙げながら
2人の専門家が持論を説明するという点においては
他にあまり例がなく特徴的な内容の本だと思う。
そして両者の主張についての感想としては
藤巻は自分自身の経験・分析に基づき、円安についての必要性を具体例を
挙げながら軸のある主張を理路整然と展開していた。経済政策担当者はぜひ
参考にすべきである。
一方宿輪については、思いついたり、聞きかじったりした程度の内容が
散発的に脈絡なく書かれており、大学生が書いたレポートのような印象を受け、
読むのが苦痛に感じた。結局一通り読んでみても投資や経済政策を考える上で
参考になると思える個所は見当たらなかった。
1章、2章の2人の主張は初心者にもわかりやすく書かれており、それぞれの主張をもっと詳しく読んでみたいと思わせる内容である。
ただ3章の対談は、2人が交互に自分の主張を述べているだけで、あまりかみ合っていないという印象を受けた。またその主張の内容も、1章2章で述べられていることの繰り返しであるため、新しいことはほとんど語られていない。1章2章がしっかりしているだけに、逆に残念である。
円高か円安か二手に分かれて話し合う。
キーワードは資産インフレ、アジアの代表としての日本。
二人の目標とするものは同じ。
途中同じことが繰り返されていたりするが、それでも、素晴らしい内容に思える。
ただ、いいようのない違和感を感じる部分もある。というのも、事象の捉え方は人それぞれだからそうなるのだろうけど。
あとは、通貨の動きの日米関係の背景にあまり触れなかったなという印象。
これを読んで円高のほうがいいのかもしれないと感じた。それと同時になぜ、日銀は1ドル70円台まで円高進行したときに何もしなかったのかが大きな疑問になった。日銀自身の発言と矛盾する。
逸れたが、いい本。特に円高のメリットを知る上では重要な本だと思える。
第一章、藤巻氏。
第二章、宿輪氏。
第三章、討論。
という読みやすい構成で解りやすく書かれた一冊。
残念な点は、第3章で、藤巻氏と宿輪氏各自の円高の定義が違うにも関わらず、統一せず、そのまま討論を続けているので、かなりのちぐはぐ感がある。
両氏の円高の定義に注意しながら読むと、結局2人の意見はかなり似ていることに気付く。
藤巻氏は押しも押されぬカリスマ・ディーラーで、現在も市場の第一線に立っているのは頭が下がる。また藤巻氏の書籍は彼の顔がいつもあるのも分かりやすい特徴である。一方、宿輪氏は専門を決済、通貨、企業戦略、アジアと広げていきながら、メガバンクを渡り歩き専門を極める姿勢は今後の金融マンのお手本か。
宿輪純一の円高政策の説明も非常に分かりやすいのだが、
二人の対談は全く噛み合っていないので最初の説明だけで良いような感じがした。
円安を主張する藤巻氏と、円高を主張する宿輪氏が、景気回復へのプロセスとなる各々の主張で展開されており、あまり難しい言葉とかは綴られていないので、為替の知識がない人にでも理解できる内容だ。
第3章での対談では前章と同内容のことが書かれている部分もあるが、円高、円安のメリットを頭の中でまとめるのに良い内容だと思う。
この本は、日本が抱える永遠?のテーマである円高なのか、円安なのかを考えさせてくれるものであり、数年たった今でも現在の景気に対しての参考になるものがあり、日本の政府にもこれほど為替に関して知識のある人がいれば通貨制度の未来も明るくなるような気がした。
宿輪氏もマーケット部門のプロであるが,研究者としての顔も持つ論客.
この二人の共通点は,日本には確固とした通貨政策がなく,それこそが
今求められているものだという主張である.この主張は,とかく産業や
投資の添え物と考えられがちな為替に正当な評価を与えるものとして,
非常に重要である.
円安=藤巻氏,円高=宿輪氏 という立場だが,藤巻氏が「今この時点
で円安が必要.日本が立ち直れば円高になるのが自然」とするのに対し,
宿輪氏は円の国際化という観点からも円は強くなければならないという,
長期的視点も含めた円高の主張を繰りひろげる.
従って,個々の主張は示唆に富み面白いが,基本的にこの対談はポイン
トがずれている.そのためやや散漫な印象が残るのがマイナス1点.