日本の製造業を分析するために、先ずは複数の製品(携帯電話、半導体、デジタルカメラ、自動車、ゲーム)の昨今の市場変化について、個別に分析しており大変参考になりました。どの市場も競合、競争要因、ビジネスモデル、顧客、技術などが、絶えず固有の変化をしてきた事が分かり、興味深いです。ただし、半導体については日本勢の劣勢の原因として、一つの要因を挙げているだけであり、ファウンドリー(例:台湾TSMC社)、ファブレス(例:英国ARM社)、半導体製造装置メーカー(例:米国アプライド・マテリアルズ社)の台頭といった重要な要因が抜け落ちていると思います。
また、それら製品毎の分析後の終章における総括(結論)は説得力が弱いと思いました。と言うのも、本書は複数の研究者によって書かれていますが、製品毎に分析した後、総括として日本製造業の問題の特徴を単純化しています。そして、その特徴は各製品において、日本企業が抱えている各問題に必ずしも対応していません。製品毎の分析は、多くの問題や課題を示唆しているにもかかわらず、総括において日本製造業の問題を一般化及び単純化することで、逆に分析が浅くなってしまったと思います。
そして、高度成長期と現在の日本製造業を比較するにあたり、賃金の変化(上昇)や為替レートを考慮しないなど、やや考察範囲が狭いと感じました。
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メイド・イン・ジャパンは終わるのか ―「奇跡」と「終焉」の先にあるもの 単行本 – 2010/7/30
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「奇跡」と「終焉」のさきにあるもの
かつて1980年代には「ジャパン・アズ・ナンバーワン」「日本の奇跡」ともてはやされた日本が、
その後、1990年代以降、一転して「日本の終焉」と揶揄・同情されるまでになってしまった。
はたして日本は本当に強かったのか、その後本当に弱くなってしまったのか。
あるいはもともと強かったのは神話に過ぎなかったのか、弱くなったというのは偏見に過ぎないのか。
ジェットコースターのように評価が上下動する日本の競争力、
とりわけ「メイド・イン・ジャパン」の看板を背負って「日本の奇跡」をリードしてきた自動車と
エレクトロニクスの二大産業にフォーカスを当てながら検証。
情報通信・自動車産業研究の権威であるMITのマイケル・クスマノ教授とともに分析しつつ、
日本の進むべき選択肢を示す。
かつて1980年代には「ジャパン・アズ・ナンバーワン」「日本の奇跡」ともてはやされた日本が、
その後、1990年代以降、一転して「日本の終焉」と揶揄・同情されるまでになってしまった。
はたして日本は本当に強かったのか、その後本当に弱くなってしまったのか。
あるいはもともと強かったのは神話に過ぎなかったのか、弱くなったというのは偏見に過ぎないのか。
ジェットコースターのように評価が上下動する日本の競争力、
とりわけ「メイド・イン・ジャパン」の看板を背負って「日本の奇跡」をリードしてきた自動車と
エレクトロニクスの二大産業にフォーカスを当てながら検証。
情報通信・自動車産業研究の権威であるMITのマイケル・クスマノ教授とともに分析しつつ、
日本の進むべき選択肢を示す。
- ISBN-104492761896
- ISBN-13978-4492761892
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2010/7/30
- 言語日本語
- 本の長さ374ページ
商品の説明
著者について
青島矢一(あおしま・やいち)
一橋大学イノベーション研究センター准教授。1965年生まれ。1987年一橋大学商学部卒業。
1989年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。1996年マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院Ph.D.(経営学)取得。
1996年一橋大学商学部産業経営研究所専任講師。1997年一橋大学イノベーション研究センター専任講師。1999年同助教授を経て、2007年より現職。
主な著書に、『企業の錯誤/教育の迷走――人材育成の「失われた10年」』 (編著、東信堂、2008年)、
『競争戦略論』(共著、東洋経済新報社、2003年)、『ビジネス・アーキテクチャ――製品・組織・
プロセスの戦略的設計』(共編著、有斐閣、2001年)などがある。
武石 彰(たけいし・あきら)
京都大学大学院経済学研究科教授。1958年生まれ。1982年東京大学教養学部教養学科国際関係論卒業。
1982年株式会社三菱総合研究所入社。1990年マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院経営学修士(M.S.)取得。
1998年マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院Ph.D.(経営学)取得。
1998年一橋大学イノベーション研究センター助教授、2003年同教授を経て、2008年より現職。
主な著書に、『分業と競争――競争優位のアウトソーシング・マネジメント』(有斐閣、2003年)、
『ビジネス・アーキテクチャ――製品・組織・プロセスの戦略的設計』(共編著、有斐閣、2001年)、
『イノベーション・マネジメント入門』(共編著、日本経済新聞社、2001年)などがある。
マイケル・ A・クスマノ( Michael A. Cusumano )
マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院教授。1954年生まれ。ハーバード大学Ph.D.
専門は、経営戦略、製品開発、起業、自動車産業、ソフトウェア開発、ソフトウェア企業の経営論など。
主にハイテク産業で世界の主要企業のコンサルタントや取締役なども務める。
主な著書(邦訳)に、『プラットフォーム・リーダーシップ――イノベーションを導く新しい経営戦略』
(共著、有斐閣、2005年)、『ソフトウエア企業の競争戦略』(ダイヤモンド社、2004年)、
『食うか食われるか マイクロソフトvs.ネットスケープ』(共著、毎日新聞社、2002年)、
『マイクロソフト・シークレット――勝ち続ける驚異の経営』(共著、日本経済新聞社、1996年)、
『日本のソフトウェア戦略――アメリカ式経営への挑戦』(三田出版会、1993年) などがある。
一橋大学イノベーション研究センター准教授。1965年生まれ。1987年一橋大学商学部卒業。
1989年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。1996年マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院Ph.D.(経営学)取得。
1996年一橋大学商学部産業経営研究所専任講師。1997年一橋大学イノベーション研究センター専任講師。1999年同助教授を経て、2007年より現職。
主な著書に、『企業の錯誤/教育の迷走――人材育成の「失われた10年」』 (編著、東信堂、2008年)、
『競争戦略論』(共著、東洋経済新報社、2003年)、『ビジネス・アーキテクチャ――製品・組織・
プロセスの戦略的設計』(共編著、有斐閣、2001年)などがある。
武石 彰(たけいし・あきら)
京都大学大学院経済学研究科教授。1958年生まれ。1982年東京大学教養学部教養学科国際関係論卒業。
1982年株式会社三菱総合研究所入社。1990年マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院経営学修士(M.S.)取得。
1998年マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院Ph.D.(経営学)取得。
1998年一橋大学イノベーション研究センター助教授、2003年同教授を経て、2008年より現職。
主な著書に、『分業と競争――競争優位のアウトソーシング・マネジメント』(有斐閣、2003年)、
『ビジネス・アーキテクチャ――製品・組織・プロセスの戦略的設計』(共編著、有斐閣、2001年)、
『イノベーション・マネジメント入門』(共編著、日本経済新聞社、2001年)などがある。
マイケル・ A・クスマノ( Michael A. Cusumano )
マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院教授。1954年生まれ。ハーバード大学Ph.D.
専門は、経営戦略、製品開発、起業、自動車産業、ソフトウェア開発、ソフトウェア企業の経営論など。
主にハイテク産業で世界の主要企業のコンサルタントや取締役なども務める。
主な著書(邦訳)に、『プラットフォーム・リーダーシップ――イノベーションを導く新しい経営戦略』
(共著、有斐閣、2005年)、『ソフトウエア企業の競争戦略』(ダイヤモンド社、2004年)、
『食うか食われるか マイクロソフトvs.ネットスケープ』(共著、毎日新聞社、2002年)、
『マイクロソフト・シークレット――勝ち続ける驚異の経営』(共著、日本経済新聞社、1996年)、
『日本のソフトウェア戦略――アメリカ式経営への挑戦』(三田出版会、1993年) などがある。
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2010/7/30)
- 発売日 : 2010/7/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 374ページ
- ISBN-10 : 4492761896
- ISBN-13 : 978-4492761892
- Amazon 売れ筋ランキング: - 666,137位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 645位経済思想・経済学説 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2010年10月9日に日本でレビュー済み
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2013年11月20日に日本でレビュー済み
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かつての日本の国際競争力をリードした自動車、電機、精密機械の3大産業の国際競争力復活は
Abenomicsで成るのか。
Abenomicsで成るのか。
2011年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「製品プル型システム(最終顧客の要求に忠実な製品)」から「デバイスプッシュ型システム(最大公約数的な機能モジュールを徹底)」への大転換が世界的な潮流となっているエレクトロニクス業界で、日本が将来的にシステムの中核企業をを輩出していくのはかなりハードなのではないだろうか。これが、本書を通して抱いた率直な感想だ。
なぜそう思ったか。一言でいえば、80年代を通して世界から称賛された日本的経営の諸要素は日本企業の社風や経営理念の土台となっており、これらが邪魔して新システムへの移行を妨げるはずだと思うからだ。
本書は、デジタルカメラ、携帯電話、自動車、半導体、及びゲーム産業の事例分析を通じてエレクトロニクス業界のシステム大転換を見抜いており、また各産業の将来に向けた処方箋も一部抽象的ながら提案しているので、知的好奇心旺盛な方にはうってつけの書かもしれません。
いずれにしても、初学者にも分かりやすい言葉で書かれており、また難解な用語については脚注が充実していますので、日本の製造業を憂う方々は是非とも手に取り何らかの役に立ててほしいと願うばかりです。
なぜそう思ったか。一言でいえば、80年代を通して世界から称賛された日本的経営の諸要素は日本企業の社風や経営理念の土台となっており、これらが邪魔して新システムへの移行を妨げるはずだと思うからだ。
本書は、デジタルカメラ、携帯電話、自動車、半導体、及びゲーム産業の事例分析を通じてエレクトロニクス業界のシステム大転換を見抜いており、また各産業の将来に向けた処方箋も一部抽象的ながら提案しているので、知的好奇心旺盛な方にはうってつけの書かもしれません。
いずれにしても、初学者にも分かりやすい言葉で書かれており、また難解な用語については脚注が充実していますので、日本の製造業を憂う方々は是非とも手に取り何らかの役に立ててほしいと願うばかりです。