~この本は非常にお勧めできます。著者はファンドマネージャーの経歴が長く、紹介されている投資戦略は実践に裏打ちされたものと思われ、迫力すら感じました。それらが確信を持って紹介されています。良かれと思う投資戦略を、惜しみなく伝えようとする姿勢が強くうかがえます。
著者はバリュー株投資派ですが、この本は1999年、バブル崩壊後の不況からバリュ~~ー株投資がいささか不調だったときに書かれたもので、「本当にバリューは死んだの か? 結論から言えばそうではない」との必死のメッセージを送っています。この考えが正しかったことは、現在書店に多くのバリュー株投資の本が並んでいるこ とで証明されていると思います。またいわゆるアノマリーについても、実践家の立場で詳しく紹介されています。
~~ なお全体の文章のトーンは読者に語りかける独特のタイプのものであり、親しみやすいものです。投資家の多くが、「このやり方で本当に良いのか?」と感じる~~ 疑問点について、一つ一つ問いかけて答えを出してくれているように思います。
初版から既に6年経過してますが、紹介されている投資戦略の多くは時代を超えて通用しており、いまだ色褪せていない良書であると思います。~
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ファンドマネージャーの株式運用戦略 改訂版 (同友館投資クラブ) 単行本 – 2004/12/1
渡辺 幹夫
(著)
- 本の長さ303ページ
- 言語日本語
- 出版社同友館
- 発売日2004/12/1
- ISBN-104496038900
- ISBN-13978-4496038907
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登録情報
- 出版社 : 同友館 (2004/12/1)
- 発売日 : 2004/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 303ページ
- ISBN-10 : 4496038900
- ISBN-13 : 978-4496038907
- Amazon 売れ筋ランキング: - 754,802位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,539位株式投資・投資信託
- - 66,981位ビジネス・経済 (本)
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2005年1月11日に日本でレビュー済み
本書は株式投資の経験がまったくない人にとってはやや敷居が高い印象があるだろうが、それなりに自分の投資スタンスが定まってきている投資家にとっては、さして新しい発見があるわけでもなく、あまり面白さは感じないのではないか。
少しだけ株式投資についての経験や知識がある人が読者対象として適当かもしれないと感じた。
全体として「爆騰特選銘柄」的ないいかげんな内容ではない。
が、CBのつなぎ売り(CB買いの株式売り)やTOBに伴う売買などは、方法としては常識的なものであろうし、バリュー株とグロース株の話も結論としては意外感もなく、目新しい発見もない。
心理面の内容についても、ごく常識的な内容となっており、ここにさいているページ数が少ないこともあり、深まった内容とはなっていない。いずれも、それぞれの分野で優れた著作があるため、あえて本書をという魅力に欠ける。
少しだけ株式投資についての経験や知識がある人が読者対象として適当かもしれないと感じた。
全体として「爆騰特選銘柄」的ないいかげんな内容ではない。
が、CBのつなぎ売り(CB買いの株式売り)やTOBに伴う売買などは、方法としては常識的なものであろうし、バリュー株とグロース株の話も結論としては意外感もなく、目新しい発見もない。
心理面の内容についても、ごく常識的な内容となっており、ここにさいているページ数が少ないこともあり、深まった内容とはなっていない。いずれも、それぞれの分野で優れた著作があるため、あえて本書をという魅力に欠ける。
2005年9月27日に日本でレビュー済み
先日東証で渡辺幹夫氏のセミナーがあり出席したが、セミナー内容に感動しこの本を購入した。
「相場で予測が当たると思っている人は単なる自信過剰、予測ではなく現状を正しく認識し売買せよ」というのはまさしくそのとおり、実践家の視点と思われた。株式評論家は、予測が当たらないのは自分たちの存在意義を否定することにつながるので、こういうことは絶対に書かないものだ。というか、実際に株式投資で成功していない評論家はこうは書けないものだろう。
長期的にはバリュー株が有利という説明も説得力があった。日本株の季節性の説明も実践的に思われた。多くのバリュー型投資のHPがこの本を参考図書としているが、さもありなんと思われた。買って損のない内容だろう。
「相場で予測が当たると思っている人は単なる自信過剰、予測ではなく現状を正しく認識し売買せよ」というのはまさしくそのとおり、実践家の視点と思われた。株式評論家は、予測が当たらないのは自分たちの存在意義を否定することにつながるので、こういうことは絶対に書かないものだ。というか、実際に株式投資で成功していない評論家はこうは書けないものだろう。
長期的にはバリュー株が有利という説明も説得力があった。日本株の季節性の説明も実践的に思われた。多くのバリュー型投資のHPがこの本を参考図書としているが、さもありなんと思われた。買って損のない内容だろう。
2005年10月6日に日本でレビュー済み
パンローリング「相場のエトセトラ」の渡辺氏の本。木村剛氏の「投資戦略の発想法」にも引用されており、興味を持ち購入した。この本をありがたいと思うのは、私も含め、熱心であるにもかかわらず相場で成果があがらない人たちだろう。バリュー株投資、相場のアノマリー、心理学、それぞれが具体的であり、目からウロコが落ちる思いだった。氏の知識は奥行きが深いが、それを独特の語りかけるような文体で説明している点も魅力だろう。パンローリング「相場のエトセトラ」は、この本の続きを読まされているかのようである。本とHPとセットで見ると、より理解が深まるだろう。