著者は野村総合研究所で30年以上システムと金融を担当してきただけあって、金融業界でのシステム開発に精通しており、フィンテックの歴史・現状・未来について、率直で判り易く説明しています。
フィンテックの興隆の背景は、2008年のリーマンショックや2011年のウォール街占拠に見られたように、アメリカ国民の金融界への不信が根底にあるのだろうと思います。基本的には免許制度が参入障壁になっていますが、金融業は大きなシステム・インフラ投資が必要なだけで、それほど難しいことをやっている訳ではないです。
一方で、金本位制度はとっくに無くなっているので、主権国家の通貨も仮想通貨も、直接の担保が無いことでは共通の筈です。逆に、日本のように財政規律に疑問譜がついているような国の方が、かえって仮想通貨は流通しやすいのかもしれません。
“王様は裸だ”と気づいたシリコンバレーのベンチャーは、決済・通貨・運用アドバイス・ウェブ融資と様々な分野に進出しており、金融業界の生態系(エコシステム)を変えつつあります。その産業構造の変化を米国のベンチャーキャピタルの厚みが支えています。2014年で米国のバンチャーキャピタルの総投資額は490億ドル、日本は1150億円だそうです。1ドル110円で換算すると日本の約50倍です。
この変化のスピードは思っているより早く、おそらく、そんなに遠くない未来、世界中で金融業は普通の一産業になっているのでしょう。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥1,760¥1,760 税込
ポイント: 106pt
(6%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥1,760¥1,760 税込
ポイント: 106pt
(6%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥3
中古品:
¥3

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
FinTech 2.0ー金融とITの関係がビジネスを変える 単行本 – 2016/3/30
楠 真
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,760","priceAmount":1760.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,760","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"M7lHjT9w0uxMWzLUkWsM20ZI2z%2Bwn6NbMzc%2FZFlH6V9vgfwCrjMsT3pcD%2BbxDbNwNudjohe2hmtRFh%2BGTWP2yLKbaF%2B%2BqEN%2BCUyrQ7OQR4jLkzwyWImB3Cj7XaZxL34aGXo1ub3qFzY%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥3","priceAmount":3.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"3","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"M7lHjT9w0uxMWzLUkWsM20ZI2z%2Bwn6NbQR13vnTeM3fQLtXcFW%2FSF14Qklg5dpvapGJ%2BBV6ZPPvvC7hDkqt0mMvZ%2BARK7LSFxyJ1N2YlRZoPXpL5SXEjE8W8w%2FxaLt4Qg%2FMqQHeEGdbc8rW1pKIw0sh%2BCyqNxwyhHHZsvpy9RlBC4njk6RSOWw%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
破壊か?変革か?
FinTech2.0が日本にやってきた。
FinTechとは何のなのか、企業はどう対応すればよいのか、FinTechの経緯から今後までがわかる。
「巷ではビットコインやロボアドバイザーといったFinTechソリューションの解説や、個別のベンチャー企業の成功話など、FinTechに関する話題には事欠かない。そうした話はそれぞれ素晴らしく魅力的ではあるが、同時に断片的で、普通のビジネスマンにとっては消化しきれるものではない。ロボアドバイザーやビットコインの話が普通の金融ビジネスといったい何の関係があるのか、即座に理解できる人などきっとめずらしいに違いない。
FinTechが「どれくらいのもの」で、日本企業や日本の金融業界、IT業界へどういった影響をもたらすのか、そして全体的にFinTechをどうとらえればいいのか。誰にもわからないに違いない。
「マシンラーニング、ブロックチェーン、デジタルマーケティングといった最先端のIT技術は『どれくらいのもの』なんでしょうか。それはわが社のビジネスに影響を及ぼしますか?」と質問した彼の問題意識はもっともなことだ。FinTechが彼の会社のビジネスに影響を及ぼさないはずはない。しかし彼が今からひとつひとつのソリューションを躍起になって事業に取り込もうとしても、なにをどこからはじめていいのかすらわけがわからなくなるはずだ。もう少し何が起きているのかを見極めたほうがよさそうではないか。
彼の訪問から私のFinTech探訪がはじまった。FinTechブームがどうしてアメリカで発生し、そして日本へ上陸してきたのか。背景はどこにあるのか。鍵を握るメインプレーヤはいったい誰で、彼らは何を狙っているのか。」
(はじめにより)
FinTech2.0が日本にやってきた。
FinTechとは何のなのか、企業はどう対応すればよいのか、FinTechの経緯から今後までがわかる。
「巷ではビットコインやロボアドバイザーといったFinTechソリューションの解説や、個別のベンチャー企業の成功話など、FinTechに関する話題には事欠かない。そうした話はそれぞれ素晴らしく魅力的ではあるが、同時に断片的で、普通のビジネスマンにとっては消化しきれるものではない。ロボアドバイザーやビットコインの話が普通の金融ビジネスといったい何の関係があるのか、即座に理解できる人などきっとめずらしいに違いない。
FinTechが「どれくらいのもの」で、日本企業や日本の金融業界、IT業界へどういった影響をもたらすのか、そして全体的にFinTechをどうとらえればいいのか。誰にもわからないに違いない。
「マシンラーニング、ブロックチェーン、デジタルマーケティングといった最先端のIT技術は『どれくらいのもの』なんでしょうか。それはわが社のビジネスに影響を及ぼしますか?」と質問した彼の問題意識はもっともなことだ。FinTechが彼の会社のビジネスに影響を及ぼさないはずはない。しかし彼が今からひとつひとつのソリューションを躍起になって事業に取り込もうとしても、なにをどこからはじめていいのかすらわけがわからなくなるはずだ。もう少し何が起きているのかを見極めたほうがよさそうではないか。
彼の訪問から私のFinTech探訪がはじまった。FinTechブームがどうしてアメリカで発生し、そして日本へ上陸してきたのか。背景はどこにあるのか。鍵を握るメインプレーヤはいったい誰で、彼らは何を狙っているのか。」
(はじめにより)
- 本の長さ176ページ
- 言語日本語
- 出版社中央経済社
- 発売日2016/3/30
- ISBN-104502188212
- ISBN-13978-4502188213
よく一緒に購入されている商品

対象商品: FinTech 2.0ー金融とITの関係がビジネスを変える
¥1,760¥1,760
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り2点(入荷予定あり)
¥2,178¥2,178
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り1点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
楠 真 野村総合研究所(NRI)理事
1983年東工大・工卒、野村総合研究所入社。旧鎌倉研究本部でIT企業などへのコンサルテーションに従事した後、システム商品事業部を皮切りにシステム開発を担当。2003年に企画担当執行役員となり、その後、金融ITイノベーションセンター長、金融フロンティア事業本部、資産運用サービス事業本部、金融・資産運用ソリューション事業本部、IT基盤インテグレーション事業本部の本部長、システム基盤事業担当を歴任。
NRI Fintech India、NRI大連、NRIプロセスイノベーションを設立。直近は「NRIクラウド」の立上げを統括。09年に常務執行役員。15年から現職。
1983年東工大・工卒、野村総合研究所入社。旧鎌倉研究本部でIT企業などへのコンサルテーションに従事した後、システム商品事業部を皮切りにシステム開発を担当。2003年に企画担当執行役員となり、その後、金融ITイノベーションセンター長、金融フロンティア事業本部、資産運用サービス事業本部、金融・資産運用ソリューション事業本部、IT基盤インテグレーション事業本部の本部長、システム基盤事業担当を歴任。
NRI Fintech India、NRI大連、NRIプロセスイノベーションを設立。直近は「NRIクラウド」の立上げを統括。09年に常務執行役員。15年から現職。
登録情報
- 出版社 : 中央経済社 (2016/3/30)
- 発売日 : 2016/3/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 176ページ
- ISBN-10 : 4502188212
- ISBN-13 : 978-4502188213
- Amazon 売れ筋ランキング: - 784,901位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 30,602位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
【概要】
(分野)金融システム、Fintech
(頁数)序文&目次4頁 + 本文154頁 + 後書&索引6頁
(出版日)2016/3/30
本書は、野村総研の理事が記した「Fintech」の概説書です。今年に入って特に世間で注目されるようになった「Fintech」ですが、本書では、金融業界において今まで扱われてきたテクノロジー(ATMや各種決済インフラ)と区別して「Fintech 2.0」と名付けています。
本書では、こうした金融業界における最新のITや分析技術などの基盤技術の内容を前半に、後半には、それらを駆使した新たな取り組みについて、主として海外の事例を紹介しながら説明していますが、概説に留まっているため深い知見を得るには、別途参考書が必要だと感じます。
【内容】
前半の「Fintech」の基盤技術として外せないのが、今や他業界で常識となった「プラットフォーム」や「エコシステム」というキーワードです。「プラットフォーム」にしても「エコシステム」にしても、より多くの人が関わることで発展していくという点において、最早企業がグループ内で情報を独占することは不可能であると述べています。
また、後半には投資や保険分野における「ロボアドバイザー」、ビットコインで有名な「仮想通貨とブロックチェーン」、そしてマイクロファイナンスを支える「クラウドファンディング」という3つの視点から、現在はやりの「Fintech」について説明がなされています。
特に、「仮想通貨とブロックチェーン」の章では、「通貨」「電子マネー」「仮想通貨」の特徴を比較しながら、発行主体が日銀、企業、個人へと大きく変化していく様子がわかり、「通貨と信用の在り方」が大きく問われます。また、ブロックチェーンに対する各国(主として米国の)大手金融機関の取り組みが概説されています。
【感想】
本書で分かるのは、決済の電子化進んでいるように見える(SUICAやクレジットカードなど)日本において、現在騒がれている「Fintech」がほとんど普及していない事実です。
ただ日本でも大手金融機関はブロックチェーンに関心を持ち、開発を進めています。金融に関する規制は各国で大きく違い一朝一夕で判断できない点はありますが、アメリカを中心とした各国は既にこれらの技術を使った実用段階に入りつつあります。
本書では、こうした日本金融界の「遅れ」について、企業文化的な側面から批判をしていますが、実際には、多額の資金を持つ金融機関は金融業以外の会社に対しての出資比率が極めて低いレベルに制限される(いわゆる「5%ルール」)など、法律的な問題が多いように感じました。
(分野)金融システム、Fintech
(頁数)序文&目次4頁 + 本文154頁 + 後書&索引6頁
(出版日)2016/3/30
本書は、野村総研の理事が記した「Fintech」の概説書です。今年に入って特に世間で注目されるようになった「Fintech」ですが、本書では、金融業界において今まで扱われてきたテクノロジー(ATMや各種決済インフラ)と区別して「Fintech 2.0」と名付けています。
本書では、こうした金融業界における最新のITや分析技術などの基盤技術の内容を前半に、後半には、それらを駆使した新たな取り組みについて、主として海外の事例を紹介しながら説明していますが、概説に留まっているため深い知見を得るには、別途参考書が必要だと感じます。
【内容】
前半の「Fintech」の基盤技術として外せないのが、今や他業界で常識となった「プラットフォーム」や「エコシステム」というキーワードです。「プラットフォーム」にしても「エコシステム」にしても、より多くの人が関わることで発展していくという点において、最早企業がグループ内で情報を独占することは不可能であると述べています。
また、後半には投資や保険分野における「ロボアドバイザー」、ビットコインで有名な「仮想通貨とブロックチェーン」、そしてマイクロファイナンスを支える「クラウドファンディング」という3つの視点から、現在はやりの「Fintech」について説明がなされています。
特に、「仮想通貨とブロックチェーン」の章では、「通貨」「電子マネー」「仮想通貨」の特徴を比較しながら、発行主体が日銀、企業、個人へと大きく変化していく様子がわかり、「通貨と信用の在り方」が大きく問われます。また、ブロックチェーンに対する各国(主として米国の)大手金融機関の取り組みが概説されています。
【感想】
本書で分かるのは、決済の電子化進んでいるように見える(SUICAやクレジットカードなど)日本において、現在騒がれている「Fintech」がほとんど普及していない事実です。
ただ日本でも大手金融機関はブロックチェーンに関心を持ち、開発を進めています。金融に関する規制は各国で大きく違い一朝一夕で判断できない点はありますが、アメリカを中心とした各国は既にこれらの技術を使った実用段階に入りつつあります。
本書では、こうした日本金融界の「遅れ」について、企業文化的な側面から批判をしていますが、実際には、多額の資金を持つ金融機関は金融業以外の会社に対しての出資比率が極めて低いレベルに制限される(いわゆる「5%ルール」)など、法律的な問題が多いように感じました。
2016年4月14日に日本でレビュー済み
上司に勉強しろと言われどうしたものかと迷っていたところ、たまたま入った書店にどかんと置かれており、
これは勉強するしかないなと購入を決意。
分量もちょうどよく、いま知りたいと思っていた情報があった感じがします。
勉強不足でわからなかった箇所もありましたが、私が知っておきたい情報・知識は理解できたかと(誤解していなければ・・・)。
もっと色んな書籍等で勉強をしながら、適宜読み返そうと思います。
最初に読むのに良い本だと思います。
これは勉強するしかないなと購入を決意。
分量もちょうどよく、いま知りたいと思っていた情報があった感じがします。
勉強不足でわからなかった箇所もありましたが、私が知っておきたい情報・知識は理解できたかと(誤解していなければ・・・)。
もっと色んな書籍等で勉強をしながら、適宜読み返そうと思います。
最初に読むのに良い本だと思います。
2016年5月31日に日本でレビュー済み
フィンテック関連のキーワード(たとえばAPIやブロックチェーン)は一通り解説されている。
この分野の書籍としては、説明はわかりやすい方だと思う。
ただし、いろいろな話題を説明するだけで、やや散漫な印象をうけた。
副題はかっこいいが、フィンテックによって金融機関やビジネスがどう変わるか、著者はしっかりとした意見をもっていないのではないかと思う。
あるいは意見はあるのだが、勤務先との関係で思い切ったことが書けなかったのかもしれない。
現状を理解したい人は満足するだろうが、将来を展望するための材料を求める人にはやや期待はずれだろう。
この分野の書籍としては、説明はわかりやすい方だと思う。
ただし、いろいろな話題を説明するだけで、やや散漫な印象をうけた。
副題はかっこいいが、フィンテックによって金融機関やビジネスがどう変わるか、著者はしっかりとした意見をもっていないのではないかと思う。
あるいは意見はあるのだが、勤務先との関係で思い切ったことが書けなかったのかもしれない。
現状を理解したい人は満足するだろうが、将来を展望するための材料を求める人にはやや期待はずれだろう。