この新著の出版を機に10年ぶりに来日したコトラー教授の迫力ある講演を聞かせて頂きました。コトラー教授は、低成長の時代に生き残るためのマーケティング戦略として次の8つの切り口を提示しています。
(1) マーケット・シェアを築く
(2) ”信者”を増やす
(3) 強力なブランドを築く
(4) 新製品、新サービス、そして経験を革新する
(5) 国際展開で成長する
(6) M&A、アライアンス、ジョイント・ベンチャーを活用する
(7) 社会的責任の評判を勝ち取る
(8) 政府およびNGOとの提携で成長する
いずれも重要な切り口ですが、私は特に、これから人口減少社会に向かう日本マーケットでいかに、(1) マーケット・シェアを築く …かが課題であり、そのためには、(2) ”信者”を増やす …ことによって、(3) 強力なブランドを築く …ことが重要であると考えています。
第二章の冒頭に、LLビーン創業者、LLビーン氏の言葉があります。
我が社の来訪者の中で、最も大切な人はお客様です。お客様が、我が社を必要としているのではなく、我が社がお客様を必要としているのです。お客様は、外部者ではありません。我が社の一部です。我が社がお客様の願いを聞いているのではありません。
我が社がお客様から機会を与えられ、願いをご提供させて頂いているのです。このような思想を信じている企業を顧客はどう思うでしょうか。
どう感じるでしょうか。
企業と顧客、販売者と購買者、という関係を超え、お互いが、信じ合う、信者となる関係となるのではないでしょうか。
儲けるという字は、信じる者であり、諸々の人と書きます。諸々の人が、信じる者になった時、ビジネスとして成功する、互いに儲かるということになるのでしょう。
コトラー教授は、このような関係となった顧客をコミッテッド・カスタマーと呼んでいます。つまり、会社のファンであり、推奨者であり、
パートナーであるということです。コトラー教授は、これを顧客の囲い込みとは呼びませんでした。顧客をハグして、次の購入をお待ちするのだと言います。ハグするという言葉には、愛という感情が込められていますし、もっと言えば、互いに愛情を示す行為であると思います。
顧客が企業を愛し、企業が顧客を愛するそう言った関係になって初めて、コミッテッド・カスタマーが生まれるのでしょう。
ただし、コトラー教授は、その先には幾つかのステップがあると言います。
顧客満足 ⇒ ファン(コミッテッド・カスタマー) ⇒ 擁護者(アドボケーター) ⇒ 共同開発者(コ・クリエーター) ⇒ カスタマー・オーナー(オーナーになった顧客)
つまり、究極の姿は、オーナーシップに行き着くと言うことです。そして、オーナーシップは、顧客、社員ともに、持つことで、成り立つということにも触れています。GMの調査では、新規顧客の開拓には、既存顧客の維持の5倍以上のコストが掛かるとし、B2Bの場合、20倍から50倍にもなると言います。これからのマーケティングは、一回のお客様をいかに、一生のお客様にしてくか、そのために、どのようなサービスをするべきか、ということを今まで以上に考えていく必要があります。
また同時に、これまで失った顧客に対して、いかに再アプローチしていくべきか、どうしたら、もう一度顧客として引き戻すことができるのか、ということを考えていく方向に向かって行くのでしょう。
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コトラー8つの成長戦略 低成長時代に勝ち残る戦略的マーケティング (碩学舎ビジネス双書) 単行本 – 2013/5/22
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購入オプションとあわせ買い
リーマンショック後、世界経済は低成長地域と高成長地域で2分されている。日本を含む低成長地域の企業が持続的に成長するための8つ戦略とは何か。
マーケティング界の巨人、コトラーが鮮やかに示す。コトラー兄弟、初の邦訳。
*本書で紹介される8つの戦略
(1) マーケット・シェアを築いて成長する
(2) コミッテッド・カスタマーやコミッテッド・ステークホルダーを増やして成長する
(3) 強力なブランドを築いて成長する
(4) 新製品、新サービス、そして経験を革新して成長する
(5) 国際展開による成長
(6) 合併、買収、アライアンス、そしてジョイント・ベンチャーによる成長
(7) 社会的責任の卓越した評判で成長する
(8) 政府およびNGOとの提携による成長
マーケティング界の巨人、コトラーが鮮やかに示す。コトラー兄弟、初の邦訳。
*本書で紹介される8つの戦略
(1) マーケット・シェアを築いて成長する
(2) コミッテッド・カスタマーやコミッテッド・ステークホルダーを増やして成長する
(3) 強力なブランドを築いて成長する
(4) 新製品、新サービス、そして経験を革新して成長する
(5) 国際展開による成長
(6) 合併、買収、アライアンス、そしてジョイント・ベンチャーによる成長
(7) 社会的責任の卓越した評判で成長する
(8) 政府およびNGOとの提携による成長
- 本の長さ334ページ
- 言語日本語
- 出版社碩学舎
- 発売日2013/5/22
- 寸法14 x 2.3 x 19.6 cm
- ISBN-104502482005
- ISBN-13978-4502482007
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商品の説明
著者について
フィリップ・コトラー(Philip Kotler)
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院国際マーケティングS.C.ジョンソン・アンド・サンズ記念教授。彼の主著『マーケティング・マネジメント』は14版(邦訳は12版まで)を数え、世界中のビジネス・スクールの標準的テキストになっている。近年の主著に『マーケティング3.0』(朝日新聞出版)や『コトラーのマーケティング・コンセプト』(東洋経済新報社)などがある。過去40年間にわたってマーケティング学界の世界的権威であり、「ファイナンシャル・タイムズ」が選ぶもっとも影響力のある経営学の師(グル)として第4位にランク付けされている。ウォール・ストリート・ジャーナルは、世界でもっとも影響力のある経営学者の第6位に選出している。
ミルトン・コトラー(Milton Kotler)
1985年に設立されたコトラー・マーケティング・グループUSAのチェアパーソン。コトラー・マーケティング・グループ・チャイナ(2004年設立)のチェアパーソンも務める。コトラー・マーケティング・グループは中国においてもっとも注目度の高いコンサルタント企業である。ミルトン・コトラー氏は、フィリップ・コトラー教授の実弟で、Clear-Sighted View of Chinese Business Strategyの共著者でもあり、China Business Pressにたびたび寄稿している。
登録情報
- 出版社 : 碩学舎 (2013/5/22)
- 発売日 : 2013/5/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 334ページ
- ISBN-10 : 4502482005
- ISBN-13 : 978-4502482007
- 寸法 : 14 x 2.3 x 19.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 318,753位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 422位マーケティング・セールス一般関連書籍
- - 1,118位オペレーションズ (本)
- - 6,900位実践経営・リーダーシップ (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院インターナショナル・マーケティングのS・C・ジョンソン・アンド・サン・ディスティンギッシュト・プロフェッ サー。「近代マーケティングの父」として広く知られている。ウォールストリート・ジャーナル紙の最も影響力のある経営思想家のランキングで上位6人の一角 を占めている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則』(ISBN-10:4023308390)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年6月23日に日本でレビュー済み
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2014年5月23日に日本でレビュー済み
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言わずと知れた現代マーケティングの第一人者フィリップ・コトラー大先生とその実弟ミルトン・コトラーさんの共著。
低成長時代での持続的な成長をテーマとしており、具体的に8つの成長戦略を解説しています。
とても勉強になる本ではあるものの、正直この本ちょっと退屈でした。
その理由を自分なりに考えてみると・・・
コトラーさんがなぜマーケティングの第一人者と言われるかというと、その第一の理由はマーケティングを体系化したから。
その功績たるや本当にすごいと思います。
まさしく現代マーケティングの神様。
マーケティングのことは何でも知ってます。
本書はその体系化されたマーケティングを「低成長時代での持続的な成長」というテーマで抜粋・再編集したもの。
だから8つの成長戦略も個別に見ればどこかで聞いたことある内容。
そりゃ、ちょっと退屈になります。
でも内容的には素晴らしい内容だと思います。
マーケティングは消費・支出・雇用創造の鍵である「顧客」を中心に考える力。
今の日本のような低成長時代にあっても、新しい成長の源泉となる十分に掘り起こせていない市場はまだあるはずであるとし、
マーケティングこそがそれを発見・創造する手法であると強調していることに大きく賛同しました。
コトラーさんが本書のPRも兼ねて来日した際、カンファレンスで発言した以下の内容を肝に銘じなければと思う今日この頃です。
「日本の会社は問題の解決策はいいものをつくること、それで勝てると言いがちですが、そうではありません。やはりカスタマーについて考えるべきです」
内容的には素晴らしいものの、ちょっと退屈だったので☆3つ。
低成長時代での持続的な成長をテーマとしており、具体的に8つの成長戦略を解説しています。
とても勉強になる本ではあるものの、正直この本ちょっと退屈でした。
その理由を自分なりに考えてみると・・・
コトラーさんがなぜマーケティングの第一人者と言われるかというと、その第一の理由はマーケティングを体系化したから。
その功績たるや本当にすごいと思います。
まさしく現代マーケティングの神様。
マーケティングのことは何でも知ってます。
本書はその体系化されたマーケティングを「低成長時代での持続的な成長」というテーマで抜粋・再編集したもの。
だから8つの成長戦略も個別に見ればどこかで聞いたことある内容。
そりゃ、ちょっと退屈になります。
でも内容的には素晴らしい内容だと思います。
マーケティングは消費・支出・雇用創造の鍵である「顧客」を中心に考える力。
今の日本のような低成長時代にあっても、新しい成長の源泉となる十分に掘り起こせていない市場はまだあるはずであるとし、
マーケティングこそがそれを発見・創造する手法であると強調していることに大きく賛同しました。
コトラーさんが本書のPRも兼ねて来日した際、カンファレンスで発言した以下の内容を肝に銘じなければと思う今日この頃です。
「日本の会社は問題の解決策はいいものをつくること、それで勝てると言いがちですが、そうではありません。やはりカスタマーについて考えるべきです」
内容的には素晴らしいものの、ちょっと退屈だったので☆3つ。
2016年3月1日に日本でレビュー済み
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自社の社員研修講義での参考に活用しました。 良い本だと思います。
2013年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コトラー教授のアカデミックな示唆だけではなく、コトラー・マーケティング・グループの社長である弟との共著ということもあり今すぐに使えそうな実践的な内容です。
世界的な低成長時代にあって、顧客に消費させるにはマーケティングしかないという示唆のもと、具体的に8つの成長戦略が述べられています。
それぞれの内容も非常に濃く、今最前線で行われている成功事例をもとに何をなさねばならないかという具体性にとんだ内容になっています。
改めてマーケティングは企業戦略の根幹であり、低成長期の今はマーケティングに真剣に取り組まない企業は淘汰されるということを実感させられます。
内容は高度なのですが、訳が良く非常に読みやすいのも特徴です。日本マーケティング協会理事長の嶋口充輝さんが監修され、分かりやすい日本語にした上に解説まで載っているのでこれはどういう意味なのかということで迷うことはないです。
マーケティングを実践されている方以外にも、経営戦略に携わる方、経営者の方も実務での手引書として傍らに置かれてはいかがでしょう?
世界的な低成長時代にあって、顧客に消費させるにはマーケティングしかないという示唆のもと、具体的に8つの成長戦略が述べられています。
それぞれの内容も非常に濃く、今最前線で行われている成功事例をもとに何をなさねばならないかという具体性にとんだ内容になっています。
改めてマーケティングは企業戦略の根幹であり、低成長期の今はマーケティングに真剣に取り組まない企業は淘汰されるということを実感させられます。
内容は高度なのですが、訳が良く非常に読みやすいのも特徴です。日本マーケティング協会理事長の嶋口充輝さんが監修され、分かりやすい日本語にした上に解説まで載っているのでこれはどういう意味なのかということで迷うことはないです。
マーケティングを実践されている方以外にも、経営戦略に携わる方、経営者の方も実務での手引書として傍らに置かれてはいかがでしょう?
2013年12月26日に日本でレビュー済み
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コトラーはマーケティングの権威とされているがこの本はマーケティングの視点で
今の閉塞感のある状況を打開する方策を提示する。
内容的にはいままで言われていることもあるが、いくつか留意したい内容もある。
社会的責任、政府・NGOとのかかわりのあたりはコトラーらしい視点がでている。
単なる善意だけではなく企業・ビジネスとしての観点からの洞察は再読したいところである。背の高い人に肩車してもらってはるか遠くまで見渡すような気持にしてくれる本である。
今の閉塞感のある状況を打開する方策を提示する。
内容的にはいままで言われていることもあるが、いくつか留意したい内容もある。
社会的責任、政府・NGOとのかかわりのあたりはコトラーらしい視点がでている。
単なる善意だけではなく企業・ビジネスとしての観点からの洞察は再読したいところである。背の高い人に肩車してもらってはるか遠くまで見渡すような気持にしてくれる本である。
2016年2月5日に日本でレビュー済み
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大変良いものでした。予想以上と思われます。皆さんにもお勧めしたいと思います。
2019年6月18日に日本でレビュー済み
マーケティングについて全く知らない私が読むと非常に難しい内容でした。まず、言葉の意味を理解するのに時間がかかります。また途中に例で出てくる企業について知らないことが多く、読み進めるのに時間がかかりました。数回繰り返して読めば理解できるのかなと思います。
ただ、自分自身が見ている視野の狭さを感じましたし、その点では大変勉強になる本でした。
ただ、自分自身が見ている視野の狭さを感じましたし、その点では大変勉強になる本でした。
2014年4月17日に日本でレビュー済み
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読んでみて、きわめて常識的な内容です。自分の経験を論理的に整理するために、他の本と同様購入しました。テキストとしては、満点です。