カーナビ、パソコン、太陽電池、ゲーム機などの一世を風靡した有力メーカーがどのように
急速にシェアを落としたのか、その際に市場に何が起こっており、各メーカーがどのような
見解を下し、それがどういった結末を迎えたのかということが分かりやすく解説されている。
カーナビやパソコンなどでトップシェアを持っていた企業が市場の方向性を見誤った際にどのような
社内状況が発生していたのかという点や一旦、機能を特化し日本メーカーを駆逐したかのような勢い
を持った海外メーカーもスマホなどの登場により新たな苦境に陥っているという目まぐるしい市場環境の
変化の中で現状認識だけにとどまらず進むべき方向性を明示して点を興味深く読み進めることができた。
この本の筆者は他著の引用による図解ではなくオリジナルの図表を多く作成しているので頭の中で内容を
整理するのに図表が非常に役に立ち、再び読み返す際も要点がすぐに理解できた。
個人的には太陽電池業界の話が特に面白かったので今後どのようになっていくのかを日々のニュースでより
注力し見守っていきたい。
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破壊的イノベーション 単行本 – 2013/5/2
イノベーションは滅多に起こるものでない。 しかし,それが起こった時,企業は迅速かつ抜本的な対応を迫られる。
とくに,2000年代になって頻発している破壊的イノベーション(市場の構造変化)においては,市場を先導していたイノベータ企業が局所的な対抗をしても,その流れを変えることができず,さまざまな業界で敗北を喫している。
本書は,イノベータ(特に国内企業)は,破壊的イノベーションが起こる予兆をどのように見極め,どのように対処すべきかを,とりわけ企業の内部要因に焦点をあて,市場ライフサイクルの視点から解き明かす。 本書は,市場の構造変化の脅威に晒されている企業の経営幹部や企画部門,研究開発部門に必見の書。
内容紹介(2)
カーナビやPC,太陽電池等,イノベータであったはずの国内メーカーが陥ったイノべーションのジレンマを検証し,市場ライフサイクルの観点でジレンマを打破する解決策を提示。
とくに,2000年代になって頻発している破壊的イノベーション(市場の構造変化)においては,市場を先導していたイノベータ企業が局所的な対抗をしても,その流れを変えることができず,さまざまな業界で敗北を喫している。
本書は,イノベータ(特に国内企業)は,破壊的イノベーションが起こる予兆をどのように見極め,どのように対処すべきかを,とりわけ企業の内部要因に焦点をあて,市場ライフサイクルの視点から解き明かす。 本書は,市場の構造変化の脅威に晒されている企業の経営幹部や企画部門,研究開発部門に必見の書。
内容紹介(2)
カーナビやPC,太陽電池等,イノベータであったはずの国内メーカーが陥ったイノべーションのジレンマを検証し,市場ライフサイクルの観点でジレンマを打破する解決策を提示。
- 本の長さ218ページ
- 言語日本語
- 出版社中央経済社
- 発売日2013/5/2
- ISBN-104502698504
- ISBN-13978-4502698507
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登録情報
- 出版社 : 中央経済社 (2013/5/2)
- 発売日 : 2013/5/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 218ページ
- ISBN-10 : 4502698504
- ISBN-13 : 978-4502698507
- Amazon 売れ筋ランキング: - 149,245位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 627位オペレーションズ (本)
- - 4,022位実践経営・リーダーシップ (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ベストセラーのイノーベションシリーズ、ビジョナリーカンパニーシリーズを読んで日本の場合はどうなんだろうと考えている人には非常に役に立つ本、日本の企業が陥ってしまった失敗を実例から解説し、その根本的な解決方法まで述べている。
最初に、序文の本書のポイント①~③を読み、共感を覚える人には期待は裏切らないと思う。読了した後、再び序文を読み返すと理解が進むと思う。
実例が非常に詳細で説得力がある反面、集中力を切らさないで読むことを求められる。その点では、企業における実務経験があり、なおかつ読書好きな人向けとなると思う。日本における誰もが知っている実例から解説しているため、自分の問題に置き換えることが容易であり、実用度としては非常に高い。また、市場のライフサイクルにおけるマネージメント施策連動の重要性についても具体的に記述されている。この通り進むかどうかはやってみて修正すれが良いだけで、あとは当該企業の実行力の有無にかかっていると感じられた。特に、取締役クラスが肩書通りの能力を持ち、責任を果たしているかが、厳しく問われる時代がやってきたということであろう。
イノベーションを取り巻く状況が業界を問わず、非常に似通っていることを日々感じていたが、またしてもその証左を突き付けられた感じがする。
それにしても、本書において、ここまでイノベーション実行手引きが示された以上、この分野における知的探求については一段落ついたことを認めざるを得ない。誰もが知っている知識になったということである。次なる探求はどのようなものになるであろうか?本書はイノベーションの実行指南であるが、次なる時代を切り拓く価値、新たな顧客価値と結びつける論に移っていくような感覚を得た。
将来価値、特に現行主流業務とは異なるもの、を探索しているリーダーには、一読をお勧めする。知る人ぞ知る名著になる予感がする。
最初に、序文の本書のポイント①~③を読み、共感を覚える人には期待は裏切らないと思う。読了した後、再び序文を読み返すと理解が進むと思う。
実例が非常に詳細で説得力がある反面、集中力を切らさないで読むことを求められる。その点では、企業における実務経験があり、なおかつ読書好きな人向けとなると思う。日本における誰もが知っている実例から解説しているため、自分の問題に置き換えることが容易であり、実用度としては非常に高い。また、市場のライフサイクルにおけるマネージメント施策連動の重要性についても具体的に記述されている。この通り進むかどうかはやってみて修正すれが良いだけで、あとは当該企業の実行力の有無にかかっていると感じられた。特に、取締役クラスが肩書通りの能力を持ち、責任を果たしているかが、厳しく問われる時代がやってきたということであろう。
イノベーションを取り巻く状況が業界を問わず、非常に似通っていることを日々感じていたが、またしてもその証左を突き付けられた感じがする。
それにしても、本書において、ここまでイノベーション実行手引きが示された以上、この分野における知的探求については一段落ついたことを認めざるを得ない。誰もが知っている知識になったということである。次なる探求はどのようなものになるであろうか?本書はイノベーションの実行指南であるが、次なる時代を切り拓く価値、新たな顧客価値と結びつける論に移っていくような感覚を得た。
将来価値、特に現行主流業務とは異なるもの、を探索しているリーダーには、一読をお勧めする。知る人ぞ知る名著になる予感がする。
2013年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前カーナビ開発現場にいた者です.
当時破壊的イノベーションの足音が聞こえていたにもかかわらず,ニーズ無き高機能化と多機能化路線を修正出来ずやられてしまいました.同じような経験を持ち,リベンジを狙っている人にお薦めです.とはいえ日本企業の場合,敵は内部に存在しており,幾多の新規提案書作成や内部摩擦の調整に不毛な労力を使っていることでしょう.本書はそれらへの内部説得手法も提案されている点で秀逸です.おそらく筆者は最前線の現場での多くのコンサル経験をお持ちなのでしょう.次作が楽しみです.
当時破壊的イノベーションの足音が聞こえていたにもかかわらず,ニーズ無き高機能化と多機能化路線を修正出来ずやられてしまいました.同じような経験を持ち,リベンジを狙っている人にお薦めです.とはいえ日本企業の場合,敵は内部に存在しており,幾多の新規提案書作成や内部摩擦の調整に不毛な労力を使っていることでしょう.本書はそれらへの内部説得手法も提案されている点で秀逸です.おそらく筆者は最前線の現場での多くのコンサル経験をお持ちなのでしょう.次作が楽しみです.
2013年6月1日に日本でレビュー済み
読後の最初の感想は、渾身の大作、ということに尽きます。私はとある企業の開発部門で製品開発に携わってきましたが、いちいち書かれていることにふむふむ、なるほど、という具合に頷かされている自分に気づかされました。あの時は起きたことはこういうことだったのか、と妙に納得してしまうことも。
新しい技術やビジネスモデルの開発、低価格化、ODM、技術、アイデアの流出、コモディティ化などの流れとそこから生じるジレンマをどのように解いてゆくのか、指針、示唆に富んでいます。おそらく著者は豊富な海外経験、知識を元にして提言をされていると思います。ただいいモノをつくるだけでなく、プランニング、ストラテジーを受け持つリーダーとしての資質が厳しく問われていく時代で、おそらく日本人がいままでどとらかと言えば苦手にしていたであろう変革していく思考法を求めているのでしょう。
特に製造業で開発に携わっている、これからという若いリーダーにはぜひお勧めします。読み応えがあるので、興味のあるセクションから読み進めると入り込みやすいと思います。
今後製造業を題材として第二弾がでるならば、イノベーションとしてのユーザーエクスペリエンスや、グローバル化時代の地域特殊性(例えばアメリカ、中国、日本などで受け入れられるモノには共通性と非共通性が同居している)、個人、組織あるいは会社などのコンピテンシーとイノベーション(個人的にはこの関わりは大きいと感じている)などのテーマの掘り下げに期待したいです。欲張りすぎてますね。
著者の幅広い経験がうかがい知れ、今後の活躍も大いに期待できるとってもクールな出来栄えになっています。ニッポン企業に喝を入れつつ、そっと後押ししている、と感じられます。
ぜひ読んでみてください。
新しい技術やビジネスモデルの開発、低価格化、ODM、技術、アイデアの流出、コモディティ化などの流れとそこから生じるジレンマをどのように解いてゆくのか、指針、示唆に富んでいます。おそらく著者は豊富な海外経験、知識を元にして提言をされていると思います。ただいいモノをつくるだけでなく、プランニング、ストラテジーを受け持つリーダーとしての資質が厳しく問われていく時代で、おそらく日本人がいままでどとらかと言えば苦手にしていたであろう変革していく思考法を求めているのでしょう。
特に製造業で開発に携わっている、これからという若いリーダーにはぜひお勧めします。読み応えがあるので、興味のあるセクションから読み進めると入り込みやすいと思います。
今後製造業を題材として第二弾がでるならば、イノベーションとしてのユーザーエクスペリエンスや、グローバル化時代の地域特殊性(例えばアメリカ、中国、日本などで受け入れられるモノには共通性と非共通性が同居している)、個人、組織あるいは会社などのコンピテンシーとイノベーション(個人的にはこの関わりは大きいと感じている)などのテーマの掘り下げに期待したいです。欲張りすぎてますね。
著者の幅広い経験がうかがい知れ、今後の活躍も大いに期待できるとってもクールな出来栄えになっています。ニッポン企業に喝を入れつつ、そっと後押ししている、と感じられます。
ぜひ読んでみてください。
2013年5月20日に日本でレビュー済み
本書は著者の現場経験で裏打ちされた理論を体系的に整理し、実例を交えて「イノベーション(創新)」について詳しく解説したディシプリンである。
特に興味深かったのは、「市場特性×製品構造のアーキテクチャー・マトリクッス図」に基づく、市場ライフサイクルを見定めた市場アプローチのくだりが必読だ。
市場が成熟し、市場のプレイヤーが限定的となり、「範囲の経済」の状態になっているタイミングで「破壊的イノベーション」を仕掛けられると、市場ルールに変化が生まれ、足元を掬われる解説がとてもわかりやすく納得感があった。では、成熟企業のプレイヤーがその点を鑑み、カニバリゼーションを踏まえアプローチできるかというと、「儲からない部門の関与を如何に促すか」という命題に突き当たり、ジレンマに陥ってしまい自らが踏み出することができないという点がとても腑に落ちた。
また、破壊的イノベーションを起こした企業においても、戦略上、ルールが変わった後の市場ライフサイクルを見定め、次なる一手を打たなければ淘汰される点も関心を引いた。
この本を通じて、筆者は日本企業にエールを送っているように感じた。
市場ライフサイクルを捉える上で、静的に捉えがちなライバル企業をムービングターゲットとして捉え、単なる製品開発戦略に止まらず、「リーダー戦略」や「部門間の人事考課」を踏まえた人事戦略を携え、自社の補完企業との関係性を踏まえた、全てのベクトルを合わる統合型イノベーション戦略を展開する判断を経営者が下す必要性を提言している。
本書は製造業を中心とした「破壊的イノベーション」に対する見解であったが、ビジネス全体を包括する筆者の「破壊的イノベーション」に対する見解についても興味があるので、そのような内容を次回作には期待したい。
特に興味深かったのは、「市場特性×製品構造のアーキテクチャー・マトリクッス図」に基づく、市場ライフサイクルを見定めた市場アプローチのくだりが必読だ。
市場が成熟し、市場のプレイヤーが限定的となり、「範囲の経済」の状態になっているタイミングで「破壊的イノベーション」を仕掛けられると、市場ルールに変化が生まれ、足元を掬われる解説がとてもわかりやすく納得感があった。では、成熟企業のプレイヤーがその点を鑑み、カニバリゼーションを踏まえアプローチできるかというと、「儲からない部門の関与を如何に促すか」という命題に突き当たり、ジレンマに陥ってしまい自らが踏み出することができないという点がとても腑に落ちた。
また、破壊的イノベーションを起こした企業においても、戦略上、ルールが変わった後の市場ライフサイクルを見定め、次なる一手を打たなければ淘汰される点も関心を引いた。
この本を通じて、筆者は日本企業にエールを送っているように感じた。
市場ライフサイクルを捉える上で、静的に捉えがちなライバル企業をムービングターゲットとして捉え、単なる製品開発戦略に止まらず、「リーダー戦略」や「部門間の人事考課」を踏まえた人事戦略を携え、自社の補完企業との関係性を踏まえた、全てのベクトルを合わる統合型イノベーション戦略を展開する判断を経営者が下す必要性を提言している。
本書は製造業を中心とした「破壊的イノベーション」に対する見解であったが、ビジネス全体を包括する筆者の「破壊的イノベーション」に対する見解についても興味があるので、そのような内容を次回作には期待したい。