有名な投資家などの名言(というより原稿)を集めて紹介したもの.かなり古い時代(コンピュータやインターネットと無縁な時代)の言葉にバイアスがかかっている.文句無しの文章を厳選して集めたというよりも,幅広く集めることを優先している感がある.バフェットやケインズが入っているのは当たり前だが,例えばピーター・リンチの言葉は入っていない.アダム・スミスによる価格と価値との違いの指摘や童話「裸の王様」は収録されている.
妄想まじりのものから洗練されまくった名言まで幅広く掲載されており面白い.妄想も別に著者の知的水準の低さを表しているわけじゃないので,時代背景や当時利用できた道具を頭に浮かべて読んでみると得るものがある.一つ一つの原稿が独立している上に短いので読みやすいのもよい.どの言葉においても冷静であることの重要性が共通して強調されており,本書の第一の意義は「ざっと読んでみると面白い」であり,二番目の意義は「冷静であるとはどういうことか」への様々な角度からの説明が与えられていることだと言えるだろう.
運で勝とうとするのは危険、頭脳で勝つためにはバフェット並でなければならない、体力で勝とうとするのは不毛な戦い、忍耐力で勝負するのが現実的。リスクとは値下がりではなく重要な出費に耐えられなくなること。従うべき方針がわかっていても長期にわたって従える人は少ない。とくに心に残ったのはそんな言葉。
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チャールズ・エリスが選ぶ大投資家の名言 単行本 – 2002/2/1
- 本の長さ260ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2002/2/1
- ISBN-104532164095
- ISBN-13978-4532164096
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ケインズからバフェットまで、投資界に名を残す、天才・達人たちの名著のさわりを巧みに編集した投資名言集。マーケットの本性や、投資家心理を鋭く突くその文章は、折に触れて紐解かれる座右の書となること請け合い。
登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2002/2/1)
- 発売日 : 2002/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 260ページ
- ISBN-10 : 4532164095
- ISBN-13 : 978-4532164096
- Amazon 売れ筋ランキング: - 771,813位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 46,215位投資・金融・会社経営 (本)
- - 72,436位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
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2013年1月28日に日本でレビュー済み
偉大なる投資家の名言集。
エッセンスを2−5ページずつまとめています。
バフェットのもあるし、学者さんのもあるし。
首尾一貫して主張されているのは
−投資で勝つには忍耐が最も大事
−タイミングで投資しようとしてもうまくいかない
−長期投資でないとメリットがない
−プロが主なプレーヤーの中で勝つのは容易ではないので覚悟が必要
−分散投資すべし
−投資の方針に正解はない。個人の事情によっていろいろ。でもデイトレードだけは効率悪い。
といったところでしょうか。
ただ、賛否両論なものがあります。わたしもこれはどっちがいいかわかりません。
ナンピン買いです。
忌み嫌われていますが、買い下がるのは悪いことじゃないという人もいます。
要するに、損切りしないので、嫌いな人は嫌い。
これ、投資方針にもよるし、銘柄にもよると思います(個人的意見)。
でもそんなこと書いている人はいないのよね。
投資はミスターマーケットとのお付き合なので、喧嘩するより仲良くするほうがいいというのが総評か。
手っ取り早くお気に入りの投資家を見つけるにはいい本だと思います。
エッセンスを2−5ページずつまとめています。
バフェットのもあるし、学者さんのもあるし。
首尾一貫して主張されているのは
−投資で勝つには忍耐が最も大事
−タイミングで投資しようとしてもうまくいかない
−長期投資でないとメリットがない
−プロが主なプレーヤーの中で勝つのは容易ではないので覚悟が必要
−分散投資すべし
−投資の方針に正解はない。個人の事情によっていろいろ。でもデイトレードだけは効率悪い。
といったところでしょうか。
ただ、賛否両論なものがあります。わたしもこれはどっちがいいかわかりません。
ナンピン買いです。
忌み嫌われていますが、買い下がるのは悪いことじゃないという人もいます。
要するに、損切りしないので、嫌いな人は嫌い。
これ、投資方針にもよるし、銘柄にもよると思います(個人的意見)。
でもそんなこと書いている人はいないのよね。
投資はミスターマーケットとのお付き合なので、喧嘩するより仲良くするほうがいいというのが総評か。
手っ取り早くお気に入りの投資家を見つけるにはいい本だと思います。