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なぜ、あれが思い出せなくなるのか: 記憶と脳の7つの謎 単行本 – 2002/4/1
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- 本の長さ285ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2002/4/1
- ISBN-10453216415X
- ISBN-13978-4532164157
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商品の説明
商品説明
解明されているのは、「物忘れ」「不注意」「妨害」「混乱」「暗示」「書き換え」「つきまとい」の「記憶の7つのエラー」。いずれも、ふだん誰もが感じているような記憶にまつわる謎にスポットが当てられている。
たとえば、人の名前を思い出せないといった「物忘れ」では、そのメカニズムに加えて、記憶力と時間の経過、加齢の関係、「情報のコード化」という物忘れを防ぐテクニックなどが解説され、また、約束を忘れたり車の運転中にしばし記憶がとんだりする「不注意」は、心理学の新領域から解明されている。なかでも苦しめられることの多い、嫌な記憶が忘れられない「つきまとい」では、「トラウマは忘れられるか」という興味深い視点が盛り込まれている。
随所に引用されるエピソードもおもしろい。実は物忘れがひどい全米記憶チャンピオン、事故で大脳の一部を損傷し「固有名詞失語症」になった男性、リーグ優勝をかけた試合で失投した記憶がつきまとい自殺した投手などの事例は、それこそ記憶に残るものだ。
最後に著者は「7つのエラー」について、「脳というシステムがもつ欠陥ではなく、むしろ優れた適応性なのではないだろうか」という論を展開している。記憶と脳の謎を通して、人間の深遠に迫る筆致が想像力をかきたててくれる。(棚上 勉)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2002/4/1)
- 発売日 : 2002/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 285ページ
- ISBN-10 : 453216415X
- ISBN-13 : 978-4532164157
- Amazon 売れ筋ランキング: - 490,512位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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本書は、そうした記憶で発生するエラーとして「物忘れ」「不注意(うっかり何かをし忘れる)」「妨害(ど忘れ)」「混乱(複数の記憶が混ざる)」「暗示(誘導されて偽の記憶を持ってしまう)」「書き換え(後知恵で都合よく記憶が改変される)」「つきまとう記憶(嫌なことが忘れられない)」の七つを挙げて、それらの実態を明らかにしていく。
最初の三つが忘却、次の三つが記憶の変容、最後のがトラウマ、と大別できる。
まず最初に、作業記憶(ほんの数秒の記憶)、短期記憶、長期記憶の大別、長期記憶における意味記憶とエピソード記憶があることや、忘れたと思っていても手掛かりがあれば思い出せる場合がほとんど(完全に脳から消えたわけではない)などが紹介される。
注意の持つ機能は意外と重要で、記憶力チャンピオンが注意が散ってしまうために日常の物事の記憶に苦労しているという驚きのエピソードから始まり、単語の記憶で一気に覚えて反復しようとすると、ある種の機械作業(無意識に近い作業)になって注意が向かず、記憶に定着しづらいという話まで、なかなか面白い。
「何時になったら~をする」のような、時間に対する記憶は、それをする瞬間に思い出す手がかりを出すようにするのがよい(ずっと手掛かりが出ているとあまり効果がない)、というのも、注意の観点からは確かにと思える生活のヒントである。
人の名前を忘れやすいのは、固有名詞とその他の様々な情報・イメージとは特別な結びつきを持たない(ある人がベーカー(パン屋)だと聞けば、その人の日常などのイメージを結び付けられるが、ある人の名前がベーカーだと知っても、ほとんど何のイメージもわかない)、弱いつながりしかないからだというのは大変に納得のいく説明である。
類似のものを思い出していると、それとのつながりばかりが強化され、そのそばにある別の対象はかえって思い出しにくくなるという。これは、事件の目撃者に特定のことばかりを聞いていると、聞かれてないことの内容を忘れやすくなるということなので、なかなか重要な問題である。
後半では偽の記憶に関する話を取り上げている。
初めてのものを既に見たことがあると感じるデジャブについて、単語リストを見せた後にいくつか短い文章を見せ、その最後の単語がリストにあったかを聞くと「海で揺れるボート」のような予想しやすいものの方が「お金をためて買ったランプ」のような予想しづらいものよりもデジャブしやすいという実験があるらしい。
記憶がすり替わるのも「似てる別のものと結合する」ケースが多く、前日にあった似たような格好の人を事件当日に見たと目撃証言してしまうケースなどが紹介されている。
また、質問を繰り返し受けることで偽の記憶を植え付けたり、虚偽自白をしてしまったりする話も紹介されている。これはかつてカウンセラーなどが子供たちに偽りの性的虐待の記憶を植え付けて告発させたとして社会問題にもなったものである。
しかし、一方で「忘れられない」ことも大きな問題である。
逆転ホームランを打たれて優勝を逃したエンジェルスのドニー・ムーアは、そのショックに付きまとわれて立ち直れずについに自殺してしまった、というエピソードからこの章は始まる。
記憶は感情が高ぶるものに対して強く残り、犯罪の被害者が凶器(被害者の感情を最も刺激する)の細部ばかり記憶してしまうという凶器注目効果というものもある。
鬱の患者は、エピソード記憶が弱く、代わりに「私は何をやっても駄目だ」のような漠然とした否定的感情が頭に上りやすい、という話はなかなか興味深い。
トラウマの記憶に付きまとわれる場合には、忘れようとするよりも他人に話す方がよいと指摘されている。この場合にフラッシュバックが減るのか(忘却の場合はこれが問題として挙げられていた)については議論がなかったが、この点は気になる部分である。
類書と比べると、単純な「忘れる/忘れられない」にウェイトがかかっており、また臨床実験や事例が豊富に紹介されている点に特徴がある本かと思う。
一見似てそうな 記憶と情動の脳科学 は、脳内の化学的メカニズムを動物実験をベースに書いている本で、本書との重複はあまり多くなく、むしろ補完的な本だと言えよう。
本書の中盤、記憶の改変については、 脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議 が本書よりもさらに豊富な事例と実験を紹介してくれているので、このテーマに興味がある人はこちらも読んでみるといいだろう。
この本の原題は『The Seven Sins of Memory』(記憶が犯す七つの大罪)という大仰なものです。ですが本の内容を鵜呑みにするなら、記憶は確かに大罪人です。
憶えることもできなければ思い出すこともままならない。どんどん消えてゆくし、質問者の誘導に容易く動かされてしまう。憶えておくべきは忘れ、忘れるべきは消し去れない。
こんなあやふやなものを抱えて、よく人類はこれだけの文明を築けたものです。
この本には、七つの大罪(本文では「七つのエラー」と呼んでいます)の正体を明らかにするべくたくさんの実験結果と、簡単ながら「七つのエラー」への対処・予防法が紹介されています。ですので、読んで希望を失うことは無いと思いますが、読み進めてゆくにつれ、段々と自分の記憶に自信が持てなくなってくることは確かだと思います。
自分の記憶なのに自信が持てないなんて、考えるだけで滑稽なのですが。
だがしかし。最終章にて、まさかのドンデン返しがありました。
「七つのエラー」は実はエラーではなくて、人間が進化の果てに手に入れた「特質」であるかもしれないというのです!
ミステリーでもない実用書でそんなドンデン返しが待っていようとは。さすが記憶研究の第一人者です。
ここで記憶テストをします。
3分間で、それを暗記し、どれだけ記憶できているかを書いてください。
Aグループ・・・・・シュリ・プリュドム、テオドール・モムゼン、ビョルンスティエルネ・ビョルンソン、フレデリック・ミストラル、ホセ・エチェガライ・イ・アイサギレ 、ヘンリク・シェンキェヴィチ、ジョズエ・カルドゥッチ、ラドヤード・キップリング、ルドルフ・クリストフ・オイケン、セルマ・ラーゲルレーヴ、
Bグループ・・・・・村上春樹、伊坂幸太郎、宮部みゆき、東野圭吾、石田衣良、山田詠美、よしもとばなな、林真理子、浅田次郎、桐野夏生
おそらくBグループは記憶できたとしてもAグループは難しいでしょう。
Aグループはノーベル文学賞受賞者の最初の10人です。
Bグループは最近の日本の小説家です。
私たちにとってBグループの作家については馴染みがあり、マスコミの話題、受賞、ベストセラー、映画化、作家の発言などによって固有名詞以外の関連情報が豊富にあり、暗記してその後、思い出そうとするときに「手がかり情報」によって思い出しやすいのです。
それに比べると、未知の固有名詞は、それ自身として勝手な音の羅列であり、結びついてる事物は普通名詞より格段に少ないのです。
記号そのもので関連付け情報がなく、記憶を保持するのが困難です。
著者は、最新の脳科学研究の成果に基いて記憶エラーについて分類し、原因について解説しています。
記憶エラーは7種類あります。
1.物忘れ=時間がたつと去年のことを忘れる
2.不注意=さっき置いた鍵やメガネを忘れる
3.妨害=どうしても目の前の男の名前が思い出せない
4.混乱=どこかで記憶の引き出しが混乱している
5.暗示=犯罪目撃の記憶ちがいなどにあらわれる擬似記憶
6.書き換え=現在の立場や意識による過去の記憶の編集
7.つきまとい=失敗や失恋などのトラウマによる記憶ちがい
アルツハイマー症候群などの脳疾患、脳の外傷による機能障害、メンタル疾患などの事例から記憶の実態、関連が研究され、記憶の解明に向けて努力されています。
記憶メカニズムは、複雑で、まだまだ道遠しという感じです。
記憶エラーを防ぐ方法もないようです。
記憶術は、これらの記憶エラーを防ぐ友好な手段だと思います。
この本は15年前の発行です。
最新の記憶研究は進んでいると考えます。
別の本も読みたいと思います。
幾つかは安心できることもありました。
歳を取ると物忘れがヒドくなるという事実は、病理学的な原因でない限り、若い人と比べて高齢者の記憶量が多いので、記憶エラーの確率が若い人と比べて同じでも、物忘れ量としては目立つだけだとの見解です。
また私は、40年間位、名刺大のキング・スキットメモを使って、思いつくことは片っ端からメモして、処理が済めば、片っ端から捨てています。
これは物忘れ防止に実に有益だということがわかりました。
本書は記憶研究の専門家である著者が、自身の研究、および最新の研究結果に基づいて記憶に関する幅広い領域をカバーする良書である。
最近の記憶研究の成果だけでなく、PETやfMRIによる機能的脳画像研究の成果、比較行動学の知見、進化論的な考察などを紹介し、すべての人々に読んでもらえるよう平易な文章で書かれている。
大変興味深く読んだ。
記憶についての問題を7つに分類し、それぞれを科学者としての立場から易しく解説して行く。この本は、自分自身についての理解を深めてくれるだけでなく、実生活に役立つ情報も豊富だ。人生を豊かにするための助けとなるだろう。
どの章にも興味深いエピソードが豊富であきさせない。例えば、していない犯罪をしたと思い込んで自白したり、受けていない虐待を思い出すなどといったものだ。このような信じられないような例をただ挙げるだけでなく、そのメカニズムに対して現在の科学が出した解答を説明していく。実験例も豊富に掲載されていて、読み進んでいくうちに誰にでもそういうミスの起こりうることを納得させてしまうほどの説得力がある。
また、記憶の起こしてる問題について説明するだけでなく問題に対する対処法も具体的な対処法も豊富だ。忘れないためには、判断違いを犯さないためには、嫌な記憶にとらわれないためには、などといった誰もが直面する問題に対して一通りの解決策を提示してくれる。
最後にこのような記憶のエラーは必ずしも悪いものではなく、人間の生存にとって有利になるのだ、という筆者の考えを展開する。最後の章では心理学、大脳生理学だけでなく進化生物学の考え方も導入してゆく。
物忘れが多い人、勘違いが多い人、自分についてもっと知りたい人、など多くの人がこの本を楽しむことができるだろう。