チョムスキーの本を読んだ後では、アメリカのハード・パワー、つまり武力を用いた外交に関する歴史認識が非常にアメリカ寄りであって、納得のいく内容ではなかった。この認識が自分とずれているため、前半部分に興味を持つことができず、新しいキーワードで本を売り印税を儲けるための本だと感じて、途中で読むのを止めようと思った。しかし読み続けると、後半部分に書かれている各国におけるソフト・パワーの分析に新鮮さと興味深さを感じ、一読に値する本であると感じた。
2005年春に外務省が「ODAを使って各国のテレビ局が日本アニメの番組放映権を購入する資金を援助する」ことを検討しているが、まさにソフト・パワーを高める施策と思う。自分としてはこの本が指摘するソフト・パワーを高めるためにもっと日本が強化すべきだと感じたのは、海外(特に中国、韓国などのアジア)からの留学生を受け入れる環境を整備して、留学生を増やすことだと思っている。今後、日本で若年層の人数が減っていく状況もあり、学校経営にとっても人的交流にとってもメリットがあるのではないだろうか。
アメリカの対外政策、特に最近の強行外交に批判的な自分としては、ハード・パワーの認識のずれから高い評価をつけることはできず、この本を読むよりはチョムスキーの本を読んで欲しいと思っているが、アメリカがもっと軍事力以外のソフト・パワーを高める施策に移行していって欲しいという期待、さらに世界的に武力以外の解決方法を使う傾向が高まることを願って、この評価とした。
¥2,200¥2,200 税込
ポイント: 22pt
(1%)
配送料 ¥480 6月21日-23日にお届け
発送元: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店 販売者: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
¥2,200¥2,200 税込
ポイント: 22pt
(1%)
配送料 ¥480 6月21日-23日にお届け
発送元: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
販売者: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
¥298¥298 税込
配送料 ¥350 6月8日-9日にお届け
発送元: 古本倶楽部【午前9時までのご注文は当日発送】【通常24時間以内発送】 販売者: 古本倶楽部【午前9時までのご注文は当日発送】【通常24時間以内発送】
¥298¥298 税込
配送料 ¥350 6月8日-9日にお届け
発送元: 古本倶楽部【午前9時までのご注文は当日発送】【通常24時間以内発送】
販売者: 古本倶楽部【午前9時までのご注文は当日発送】【通常24時間以内発送】
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ソフト・パワー: 21世紀国際政治を制する見えざる力 単行本 – 2004/9/1
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥2,200","priceAmount":2200.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2,200","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"U5rkJ3%2B%2Fp3FvIaurNuB3MZDgJlrN0mxdHyZ7d1bF9oU%2B1Kddf0EqNQOYdbuc19l11%2FoteQ7MH8dK4AB98xqGw9EVcjb%2FR7lpz49zAREXKxa%2B3zy76G6X61MHiI0A7HnrQFFJuzp%2B4VybBkot8x7Vcxj5AOq2xMKcjFKYd7VC7jLaSDvW86qoAg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥298","priceAmount":298.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"298","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"U5rkJ3%2B%2Fp3FvIaurNuB3MZDgJlrN0mxdBbOlaFFNG5Ib107LVMGPPjY4vPNHssNEEVKKt42hT61meR90xbG9sv7rhIymp1Ob8%2FGBt46St6YOBrSFowxXELnEIyebkF0kXEpJWLLt1sLTNBGbxoYjOtWDFX3jYVD7CRWNA6%2Frpb%2BbuFid3UuX%2BakkBz20YOX%2B","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
- ISBN-104532164753
- ISBN-13978-4532164751
- 版New
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2004/9/1
- 言語日本語
- 本の長さ269ページ
よく一緒に購入されている商品
対象商品: ソフト・パワー: 21世紀国際政治を制する見えざる力
¥2,200¥2,200
6月 21 - 23 日にお届け
通常9~10日以内に発送します。
¥2,200¥2,200
6月 21 - 23 日にお届け
通常9~10日以内に発送します。
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2004/9/1)
- 発売日 : 2004/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 269ページ
- ISBN-10 : 4532164753
- ISBN-13 : 978-4532164751
- Amazon 売れ筋ランキング: - 264,102位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2005年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2004年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本のいいところ(多神教?異常なほど細部にこだわる丁寧な物づくり)アニメ・コミックによる子供たちへの影響力を国境を超えてあたえることが、長期的には国益になることを多くの日本人に示唆できる。
2021年4月26日に日本でレビュー済み
洗脳とは物理的や強制的にある思想を環境を制限して植え付けることであればソフトパワー自体それとは対極にあるものではないかと考える。ソフトパワーとは言ってるがそれ自体評価に時間を要し外交に寄与したか見極めるのは難しいものであるとナイ自体述べている。パブリックに訴える物である時点で、情報がほぼ自由に行き交うこの社会ではある国を魅力的に映るように世界のパブリックを洗脳するのは到底難しいのではないかと思う。誰が止めようとも世界の優秀な学生は、環境が整った学問する気概のあるアメリカの大学に行きたいと思うだろうし、誰が止めようとも野球観戦が好きならアメリカのドジャース球場でビールを飲んで、ドジャースのユニホームを着て野球を見たいと思うでしょう。幼児期にそのような思想の入れ込みをしたと言い張るかもしれないが、アメリカはそもそも他国にそのような外交活動はしていない。ソフトパワーといえど思想の埋め込みは困難極まるもので、それとむすびつけるなら共産主義社会や独裁軍事政権でしかありえないでしょう。ソフトパワーという概念自体、一見魅力的にうつる民主主義と相性がいいのは間違いないという点でアメリカには優位だとは思います。またもう少し踏み込むとすればソフトパワーに繋がる基本的な概念をナイは述べています。openness, curiosity universality, など、この考えに繋がるものはソフトパワーが強いということと言える。つまりpublicは惹きつけられるだけで、無理に惹きつけるのとは違うことにある、そこにパワーや外交に用いることの非親和が垣間見える。そこを無理やりつなげることに洗脳というような誤った言葉の使い方が出たと考えられます。つまりボールは常にパブリック側にあることは間違いなくそれを操作するのは難しくそれに沿わせるというのが外交側でできることかもしれません。わたしは純粋に例えばアーティストその美声で観客をスタジアムに来てもらう力というような単純だけど綺麗なパワーの話をしてると思います。実際に中国などのコロナ後の中国がいい対応をしたという病院のみんなが対応を終え故郷へ帰る前に笑顔でマスクを外すビデオ配信がありましたが世界のpublicを相手にはできませんでした。publicに訴えるソフトパワーは簡単には操作し得ないものです。多様化している世界の中では尚更です。ナイが提唱した基本的概念は、時代時流で変わるかもしれないそんな面白さを秘めた学問だと思っています。マネーパワーと言ってる輩がいますが、普通にハードパワーに分類されてますよ。原作ちゃんと読めよー。わいも批判的に読むわ。
2006年1月9日に日本でレビュー済み
「ソフト・パワー」理論の提唱者による
解説書です。
・ソフト・パワーとは何?
→良く言えばその国の魅力を高めファンにする
→悪く言えば洗脳
→当然、相手の立場によってその影響力は異なる
→効果を得るには長期間必要
・アメリカの持つソフト・パワーとは?
→隆盛する大衆文化や科学水準の高さ
→異国から人々を呼び寄せる力
・アメリカ以外の国が持つソフト・パワーとは?
→旧ソ連、欧州、アジアの実例
・ソフト・パワーの使い方
→歴史の参照
→外国に向けた広報政策の必要性
本書で取り上げている内容を大雑把に分類
すれば上記のようになります。
これらを具体例(第二次世界大戦後の米国の
外交政策や各種世論調査等)を用いて説明して
います。
分かりやすいと言う点では問題ないのですが
正直少しくどいのも事実。
(極論ですが、巻末の解説を読むだけでも
理論の概要を押さえることは可能なのだ)
研究者やそれを実務に活かす人ならいざ知らず
一般庶民が興味本位で読むには少し高めのお値段。
「日経ビジネス人文庫」のラインナップに入るのを
待つのも一考かと。
解説書です。
・ソフト・パワーとは何?
→良く言えばその国の魅力を高めファンにする
→悪く言えば洗脳
→当然、相手の立場によってその影響力は異なる
→効果を得るには長期間必要
・アメリカの持つソフト・パワーとは?
→隆盛する大衆文化や科学水準の高さ
→異国から人々を呼び寄せる力
・アメリカ以外の国が持つソフト・パワーとは?
→旧ソ連、欧州、アジアの実例
・ソフト・パワーの使い方
→歴史の参照
→外国に向けた広報政策の必要性
本書で取り上げている内容を大雑把に分類
すれば上記のようになります。
これらを具体例(第二次世界大戦後の米国の
外交政策や各種世論調査等)を用いて説明して
います。
分かりやすいと言う点では問題ないのですが
正直少しくどいのも事実。
(極論ですが、巻末の解説を読むだけでも
理論の概要を押さえることは可能なのだ)
研究者やそれを実務に活かす人ならいざ知らず
一般庶民が興味本位で読むには少し高めのお値段。
「日経ビジネス人文庫」のラインナップに入るのを
待つのも一考かと。
2011年3月13日に日本でレビュー済み
オバマ政権の日本大使になるのでは...
との話も出ていたジョゼフ・ナイによる名著。
パワーの定義は、国際関係論においてはさまざまなものがあるが、
軍事力、経済力などのハード・パワーに対してのソフト・パワーの存在を明確に提示したという意味で現代の論壇において非常に意義のある一冊。
しかし、それ以上にそれらのパワーを組み合わせたスマート・パワーを提唱しているという点にひかれる。
ナイには、ヒラリー・クリントンがいつかの会見でもこの概念を用いたようにアメリカ外交に影響力のある人物として
これからも活躍してほしい人物である。
ただ、リアリストのひとりE.H.カーは
『危機の二十年』の中でパワーを軍事力、経済力、世論を支配する力からなるとしている。
その意味で、カーの功績の方が学者としては大きいのかもしれない。
どちらにせよ、国際関係を志すものとしては読んでおきたい一冊である。
との話も出ていたジョゼフ・ナイによる名著。
パワーの定義は、国際関係論においてはさまざまなものがあるが、
軍事力、経済力などのハード・パワーに対してのソフト・パワーの存在を明確に提示したという意味で現代の論壇において非常に意義のある一冊。
しかし、それ以上にそれらのパワーを組み合わせたスマート・パワーを提唱しているという点にひかれる。
ナイには、ヒラリー・クリントンがいつかの会見でもこの概念を用いたようにアメリカ外交に影響力のある人物として
これからも活躍してほしい人物である。
ただ、リアリストのひとりE.H.カーは
『危機の二十年』の中でパワーを軍事力、経済力、世論を支配する力からなるとしている。
その意味で、カーの功績の方が学者としては大きいのかもしれない。
どちらにせよ、国際関係を志すものとしては読んでおきたい一冊である。
2005年10月22日に日本でレビュー済み
最近、「ソフト・パワー」という語をよく耳にするが、しっかりと
した定義を知らなかったので、読んでみた。
ナイ氏の定義する「ソフト・パワー」とは、帯の裏面にもあるように、
「強制や報酬ではなく、魅力によって望む結果を得る能力であり、
国の文化、政治的な理想、政策の魅力によって生まれる
ものである」ということ。
この定義以外に、本書のなかで書かれているのは、いくつかの戦争
(とくにイラク戦争)によって、アメリカは、ハード・パワーに頼りすぎ、
ソフト・パワーを衰退させてしまった。ソフト・パワーの重要性を
もっと認識にしていかなくてはいけない。ということ。
それらにまつわる、さまざまなことが書かれているが、とくに
目新しいことはない。それなりの分量にするために、どうでもいいことを
書き足したという感じもする。もっとコンパクトな本にして、本当に
伝えたいことだけを書くべきだったと思う。
「ソフト・パワー」という概念を最初に使用した人の本、という
意味で、読んでみてもいいかもしれないが、以前読んだ、
アイケンベリーの『アフター・ヴィクトリー』のほうが内容的には
面白かった。
した定義を知らなかったので、読んでみた。
ナイ氏の定義する「ソフト・パワー」とは、帯の裏面にもあるように、
「強制や報酬ではなく、魅力によって望む結果を得る能力であり、
国の文化、政治的な理想、政策の魅力によって生まれる
ものである」ということ。
この定義以外に、本書のなかで書かれているのは、いくつかの戦争
(とくにイラク戦争)によって、アメリカは、ハード・パワーに頼りすぎ、
ソフト・パワーを衰退させてしまった。ソフト・パワーの重要性を
もっと認識にしていかなくてはいけない。ということ。
それらにまつわる、さまざまなことが書かれているが、とくに
目新しいことはない。それなりの分量にするために、どうでもいいことを
書き足したという感じもする。もっとコンパクトな本にして、本当に
伝えたいことだけを書くべきだったと思う。
「ソフト・パワー」という概念を最初に使用した人の本、という
意味で、読んでみてもいいかもしれないが、以前読んだ、
アイケンベリーの『アフター・ヴィクトリー』のほうが内容的には
面白かった。
2009年1月8日に日本でレビュー済み
ブッシュ政権からオバマ政権に変わる時代の境目を意識して読んでみた。
まず ソフトパワーもハードパワーも「パワー」であることには変わらない。著者のナイは「パワー」の行使と それによる米国の国益増加を目指すという点では ごく普通の米国の政治家であるということだ。従い 例えば ソフトパワー以上の新しいパワーが仮に出てきたとしたら 彼は そちらに乗り換えるであろうという点は 本書を読むに当たって どこかに覚えておくべきだとは思う。「パワー」の性格が「ソフト」なだけである。
次に 確かに ソフトパワーの力は強く感じる。多くの人にとっての「米国」とはマクドナルドであり ハリウッドであり メジャーリーグであるのだ。もうすぐ I Podも それに入るかもしれない。
そうやって 自分の身の回りにある「米国」は 非常に魅力的であることは否めない。個人的には 最近のハリウッドの映画の質の低下を憂慮しているが それでもハリウッド無しの映画業界も想像出来ない。
そう考えると 日本のソフトパワーも なかなか可能性がある点は 本書でナイが幾度か指摘している通りだ。日本人の自然観などは 既に 公害防止技術などにも大きな影響を持ってきたとも聞く。21世紀が環境の時代だとしたら 日本の技術と それを支える「考え方」とは 大きなソフトパワーになれるべきである。
ということで大変参考になった。
まず ソフトパワーもハードパワーも「パワー」であることには変わらない。著者のナイは「パワー」の行使と それによる米国の国益増加を目指すという点では ごく普通の米国の政治家であるということだ。従い 例えば ソフトパワー以上の新しいパワーが仮に出てきたとしたら 彼は そちらに乗り換えるであろうという点は 本書を読むに当たって どこかに覚えておくべきだとは思う。「パワー」の性格が「ソフト」なだけである。
次に 確かに ソフトパワーの力は強く感じる。多くの人にとっての「米国」とはマクドナルドであり ハリウッドであり メジャーリーグであるのだ。もうすぐ I Podも それに入るかもしれない。
そうやって 自分の身の回りにある「米国」は 非常に魅力的であることは否めない。個人的には 最近のハリウッドの映画の質の低下を憂慮しているが それでもハリウッド無しの映画業界も想像出来ない。
そう考えると 日本のソフトパワーも なかなか可能性がある点は 本書でナイが幾度か指摘している通りだ。日本人の自然観などは 既に 公害防止技術などにも大きな影響を持ってきたとも聞く。21世紀が環境の時代だとしたら 日本の技術と それを支える「考え方」とは 大きなソフトパワーになれるべきである。
ということで大変参考になった。
2008年9月28日に日本でレビュー済み
・ソフト・パワーとは自国が望む結果を他国も望むようにする力であり、他国を無理あり従わせるのではなく、味方につける力である。
・共通の価値の魅力と、その価値を実現するために貢献することが正統であり、義務でもあるとの感覚である。
・ソフトパワーの源泉は、この範囲(他人を動かす力)のなかで吸引力の側に関連する傾向があり、ハード・パワーの源泉は、この範囲のなかで支配力の側に関連する傾向がある。
上記がソフト・パワーの説明であり、アメリカは非常に巨大なソフト・パワーを持っているが、最近の失策により急激にそのパワーを失っている。その原因のひとつには、ソフト・パワーをきちんと理解していない政治家や官僚がいるからである。
アルカイダのテロに対抗するため、ブッシュ政権が採った手段は「ハード・パワーを重視しすぎており、ソフト・パワーを十分に考慮していない。これは間違った政策である。テロリストが民衆の支持を集め、新しい要員を確保しているのは、ソフト・パワーを活用した結果なのだから。」
核兵器が戦争の抑止力になっていた時代もあった。しかしそのような冷戦時代は終わり、核の価値は確実に下がっている。同様にその他のハード・パワーの価値も下がっている。逆にソフト・パワーの価値は上昇している。そのため、ソフト・パワーの理解・増強が国力向上につながるのである。
・共通の価値の魅力と、その価値を実現するために貢献することが正統であり、義務でもあるとの感覚である。
・ソフトパワーの源泉は、この範囲(他人を動かす力)のなかで吸引力の側に関連する傾向があり、ハード・パワーの源泉は、この範囲のなかで支配力の側に関連する傾向がある。
上記がソフト・パワーの説明であり、アメリカは非常に巨大なソフト・パワーを持っているが、最近の失策により急激にそのパワーを失っている。その原因のひとつには、ソフト・パワーをきちんと理解していない政治家や官僚がいるからである。
アルカイダのテロに対抗するため、ブッシュ政権が採った手段は「ハード・パワーを重視しすぎており、ソフト・パワーを十分に考慮していない。これは間違った政策である。テロリストが民衆の支持を集め、新しい要員を確保しているのは、ソフト・パワーを活用した結果なのだから。」
核兵器が戦争の抑止力になっていた時代もあった。しかしそのような冷戦時代は終わり、核の価値は確実に下がっている。同様にその他のハード・パワーの価値も下がっている。逆にソフト・パワーの価値は上昇している。そのため、ソフト・パワーの理解・増強が国力向上につながるのである。