「ザ・カミング・ウォー・ウィズ・ジャパン」(来るべき日本との
戦争)という本も書いた著者であるが、その予測の結果よりもプロ
セスに注目すべきであると思う。地政学とウォーゲームの視点から
潜在している要素を抽出し、さらに現状に当てはめて思考する。
そこから見えてくるものは、「カリフ帝国復活」を最終目標するア
ルカイーダとアメリカとの間に展開中の「第四次世界大戦」である。
この種の議論は「米国の利益のみを重視した思考」とか「イスラムと
先進国の対立を決定づけてしまう」というお門違いの批判を受けや
すい。著者は自分の立場を明らかにしている。むしろポピュラーな
平和主義を取って着けたかんむりにするような論者の方を警戒した
方がいいだろう。リアリストの面目躍如たる一書である。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。
OK
新・世界戦争論: アメリカは、なぜ戦うのか 単行本 – 2005/12/1
ジョージ フリードマン
(著),
徳川 家広
(翻訳)
- 本の長さ421ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2005/12/1
- ISBN-104532165490
- ISBN-13978-4532165499
登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2005/12/1)
- 発売日 : 2005/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 421ページ
- ISBN-10 : 4532165490
- ISBN-13 : 978-4532165499
- Amazon 売れ筋ランキング: - 646,338位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 261位アメリカのエリアスタディ
- - 2,585位国際政治情勢
- - 3,931位政治入門
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカも、この本の作者も、基本的なことがわかっていない。
アメリカは核テロを恐れてサウジを牽制し、イラクに攻め入ったというのストーリーだが、
その発想自体が間違っている。
高給取りが働くニューヨークの高層ビルやペンタゴンを破壊することと、
核爆弾で民衆を巻き込んで破壊することは、じつはまったく異なること。
その違いにこそ、アルカイダの本質があると思う。
アメリカ側は、アルカイダをテロを単なる破壊的狂信活動と位置づけることで
敵を見誤り、出口がなく、泥沼化していくし、
著者も、アルカイダの目的は自分たちの国を作ることだ、と解釈しているが、
本質は、そんな低級な利権主義ではない。
本質とは、アメリカが主導する現代の「格差世界」への反逆なのだ。
現代の奴隷たちによる国境を越えたレジスタンス、
そういうふうに解釈すると、すべての見方が変わってくるし、
必要なのは武器ではなく福祉と公平さだという、
あっけらかんとしたアルカイダの弱点も見えてくる。
それはそれとして、現実のアメリカという国も、その舵を切る上の人たちも、
ことの本質をわかっていないことだけは、この本からよくわかりました。
いまさらながら、これだけ書いてあると本当によくわかる、という意味で★4つ。
アメリカは核テロを恐れてサウジを牽制し、イラクに攻め入ったというのストーリーだが、
その発想自体が間違っている。
高給取りが働くニューヨークの高層ビルやペンタゴンを破壊することと、
核爆弾で民衆を巻き込んで破壊することは、じつはまったく異なること。
その違いにこそ、アルカイダの本質があると思う。
アメリカ側は、アルカイダをテロを単なる破壊的狂信活動と位置づけることで
敵を見誤り、出口がなく、泥沼化していくし、
著者も、アルカイダの目的は自分たちの国を作ることだ、と解釈しているが、
本質は、そんな低級な利権主義ではない。
本質とは、アメリカが主導する現代の「格差世界」への反逆なのだ。
現代の奴隷たちによる国境を越えたレジスタンス、
そういうふうに解釈すると、すべての見方が変わってくるし、
必要なのは武器ではなく福祉と公平さだという、
あっけらかんとしたアルカイダの弱点も見えてくる。
それはそれとして、現実のアメリカという国も、その舵を切る上の人たちも、
ことの本質をわかっていないことだけは、この本からよくわかりました。
いまさらながら、これだけ書いてあると本当によくわかる、という意味で★4つ。
2006年6月20日に日本でレビュー済み
9・11をめぐる一連の動きを、中東・ロシア・EUのパワーバランスや思惑を交えながら解説してくれている。ホンマかいな?というような驚く話が書いてあるわけではなく、新聞にもあった情報も多いのだが、そのパ ズルをいかに組み合わせるかが著者の腕の見せ所である。さすが「影のCIA」 である。
惜しむらくは、本書が2004年米国で出版されており、翻訳書がなされたのは2005年12月であり、1年以上はタイムラグがあることである。 原書を読む能力なんか無いしなぁ・・・・
惜しむらくは、本書が2004年米国で出版されており、翻訳書がなされたのは2005年12月であり、1年以上はタイムラグがあることである。 原書を読む能力なんか無いしなぁ・・・・