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豪商たちの時代: 徳川三百年は「あきんど」が創った 単行本 – 2006/10/1
脇本 祐一
(著)
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2006/10/1
- ISBN-104532165733
- ISBN-13978-4532165734
登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2006/10/1)
- 発売日 : 2006/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 286ページ
- ISBN-10 : 4532165733
- ISBN-13 : 978-4532165734
- Amazon 売れ筋ランキング: - 953,430位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,467位江戸時代
- - 13,748位日本史一般の本
- - 86,876位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年4月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
江戸時代の大阪についていろいろと調べておりますが、当時の商習慣、生活など幅広くわかりやすく紹介されています。
2008年4月2日に日本でレビュー済み
江戸=徳川時代(1603年〜1867年)を「ひとつの独立した文明が支配した時空」とみる立場は、たとえば鬼頭宏氏の『文明としての江戸システム(日本の歴史19)』(講談社,02年)などで詳述されているが、「ほとんど自力で、封建社会から貨幣秩序へ移行していった社会の例は、西欧社会と日本の社会をおいて他にない」(フェルナン・ブローデル『歴史入門』)であろう。そして江戸時代は、「全国的な市場経済のネットワークの存在を前提として成り立つ」(鬼頭前掲書)、換言すれば、市場経済によって国内が結合した「拡大されたクローズド・システム」(内田星美氏)に基づく歴史的世界であった、と言ってよい。
海禁(鎖国)政策=封鎖経済体制下において、この江戸時代はまた、当書が述べるごとく「三百諸藩が自立した分権国家」であり、「商人の知恵が遺憾なく発揮」され、開発町人の大土木工事に代表される、「民間活力がもっとも輝いた時代」(本書)でもあった。こうした歴史的事実を踏まえ、“動く総合商社”としての「北前船ビジネス」や信用経済を支えた「両替商金融」、さらに世界初の先物市場である「堂島米会所」の設立など、商人(豪商)達の事績を追い、併せて彼らの思想を解明したのが本書である。加えて道産子としては、江差(えさし)商人の栄華や民謡の王様「江差追分」のルーツも興味深かった。
最後に、17世紀後半の寛文年間に創成されたとされる「株仲間」の問題である。本書においても言及されているが、一般的に「株仲間」は「競争を制限する特権的な独占組織」(本書)との誤解を受けやすい。しかしながら、歴史制度分析の第一人者、岡崎哲二氏の『江戸の市場経済』(講談社,99年)によって、その“功”の部分が実証されており、実際、「商人が自主的に市場ルールをつくることで商取引を活発にした役割の方が大きい」(本書)だろう。ただ、こうした問屋株仲間と幕府官僚組織との相互関係が「現代の官庁と業界団体との関係の原点」(鈴木浩三『資本主義は江戸で生まれた』)とも見なし得る。
江戸=徳川時代(1603年〜1867年)を「ひとつの独立した文明が支配した時空」とみる立場は、たとえば鬼頭宏氏の『文明としての江戸システム(日本の歴史19)』(講談社,02年)などで詳述されているが、「ほとんど自力で、封建社会から貨幣秩序へ移行していった社会の例は、西欧社会と日本の社会をおいて他にない」(フェルナン・ブローデル『歴史入門』)であろう。そして江戸時代は、「全国的な市場経済のネットワークの存在を前提として成り立つ」(鬼頭前掲書)、換言すれば、市場経済によって国内が結合した「拡大されたクローズド・システム」(内田星美氏)に基づく歴史的世界であった、と言ってよい。
海禁(鎖国)政策=封鎖経済体制下において、この江戸時代はまた、当書が述べるごとく「三百諸藩が自立した分権国家」であり、「商人の知恵が遺憾なく発揮」され、開発町人の大土木工事に代表される、「民間活力がもっとも輝いた時代」(本書)でもあった。こうした歴史的事実を踏まえ、“動く総合商社”としての「北前船ビジネス」や信用経済を支えた「両替商金融」、さらに世界初の先物市場である「堂島米会所」の設立など、商人(豪商)達の事績を追い、併せて彼らの思想を解明したのが本書である。加えて道産子としては、江差(えさし)商人の栄華や民謡の王様「江差追分」のルーツも興味深かった。
最後に、17世紀後半の寛文年間に創成されたとされる「株仲間」の問題である。本書においても言及されているが、一般的に「株仲間」は「競争を制限する特権的な独占組織」(本書)との誤解を受けやすい。しかしながら、歴史制度分析の第一人者、岡崎哲二氏の『江戸の市場経済』(講談社,99年)によって、その“功”の部分が実証されており、実際、「商人が自主的に市場ルールをつくることで商取引を活発にした役割の方が大きい」(本書)だろう。ただ、こうした問屋株仲間と幕府官僚組織との相互関係が「現代の官庁と業界団体との関係の原点」(鈴木浩三『資本主義は江戸で生まれた』)とも見なし得る。
2016年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
江戸期の経済発展に寄与している。発想が豊かであり、農本主義経済から、楽市、楽座を経験し、鉱業生産、回船問屋、物流、金、銀、米相場などアイデアを活かして、江戸、大坂、京都を豊かにしている。江戸期には、悪徳商人ばかり、いたのではない。経済学者が指導したのだ。
2006年10月26日に日本でレビュー済み
タイトルと本のデザインに惹かれて"ジャケ買い"しました。歴史の教科書で一度は出てくる人物の知られざる側面が丁寧に描かれており、読み始める前は少し難しいかなと思っていたものの、一気に読めました。
江戸時代の経済システムが実はとても現代のシステムに通じるものがあるという点ではやはり"歴史は繰り返す"ということなのでしょうか。
歴史本としてだけでなく、ビジネス本としても楽しめる内容で満足でした。
江戸時代の経済システムが実はとても現代のシステムに通じるものがあるという点ではやはり"歴史は繰り返す"ということなのでしょうか。
歴史本としてだけでなく、ビジネス本としても楽しめる内容で満足でした。
2007年10月7日に日本でレビュー済み
江戸時代の歴史物だとどうしても時の権力を握っていた徳川幕府若しくは
その統治システムの運営を担った武家社会にスポットを当てることが多く
市井の人々には焦点を当てた物は(時代小説は別にして)少ないと思われます。
その中で本書は副題にもある通り「あきんど(特に当時の市場を担った
大阪商人)」に焦点を当てた一冊です。
・大阪が、そして大阪商人が何故経済的な首都を担ったのか?
→元は秀吉のプランをそっくり使い回した
・幕府と大阪商人の関係
→当時の市場は想像以上に自由経済だった
→その過程で世界初の先物市場である堂島米取引所も出来た
→西洋に負けない、画期的な決済システムも自力で発案
・三大改革の功罪
→享保は一定の成果有。残り二つはいまいち、と。
・北前船の仕組み
→ただ荷物を運ぶだけではなく、船長自ら商売も行っていた
・江戸時代に於ける通貨制度の仕組み
・米の作付けから商品作物への移行
→一例を機内の木綿に求める
……等々、そこには教科書と時代劇でしか江戸時代を知らない読者の目を
覚ます数々のエピソードが。
当時の民衆社会を手軽に知ることが出来る一冊です。
その統治システムの運営を担った武家社会にスポットを当てることが多く
市井の人々には焦点を当てた物は(時代小説は別にして)少ないと思われます。
その中で本書は副題にもある通り「あきんど(特に当時の市場を担った
大阪商人)」に焦点を当てた一冊です。
・大阪が、そして大阪商人が何故経済的な首都を担ったのか?
→元は秀吉のプランをそっくり使い回した
・幕府と大阪商人の関係
→当時の市場は想像以上に自由経済だった
→その過程で世界初の先物市場である堂島米取引所も出来た
→西洋に負けない、画期的な決済システムも自力で発案
・三大改革の功罪
→享保は一定の成果有。残り二つはいまいち、と。
・北前船の仕組み
→ただ荷物を運ぶだけではなく、船長自ら商売も行っていた
・江戸時代に於ける通貨制度の仕組み
・米の作付けから商品作物への移行
→一例を機内の木綿に求める
……等々、そこには教科書と時代劇でしか江戸時代を知らない読者の目を
覚ます数々のエピソードが。
当時の民衆社会を手軽に知ることが出来る一冊です。
2006年12月6日に日本でレビュー済み
なかなか興味深い本ですが、正直言って歴史に興味がないと読みづらい本ではあるかと思います。
(歴史に興味が無ければ手に取らないか。。。)
読んでいくと、「日本人ってのはすごいなぁ」と昔の人々の熱意・行動力・創意工夫に感心することばかりです。
江戸自体というと、なんだか武士が国を支配して、それ以下は隷属の封建社会をイメージしがちですが、商業都市大阪の話や、さまざまな商人の活動などの話を見ると、意外にもアクティブで快活な時代だった様相が見えてきます。
こういう歴史の上に我々が生きているんだなと、誇りに思えてくる感じがします。
(歴史に興味が無ければ手に取らないか。。。)
読んでいくと、「日本人ってのはすごいなぁ」と昔の人々の熱意・行動力・創意工夫に感心することばかりです。
江戸自体というと、なんだか武士が国を支配して、それ以下は隷属の封建社会をイメージしがちですが、商業都市大阪の話や、さまざまな商人の活動などの話を見ると、意外にもアクティブで快活な時代だった様相が見えてきます。
こういう歴史の上に我々が生きているんだなと、誇りに思えてくる感じがします。