無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
エキスペリエンツ7: 団塊の7人 単行本 – 2005/7/1
- 本の長さ535ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2005/7/1
- ISBN-104532170680
- ISBN-13978-4532170684
商品の説明
メディア掲載レビューほか
「団塊」の名づけ親である著者が、団塊世代を主人公に描いた小説。
銀行員の坂本龍生は56歳。支店長、新規産業部長などを歴任したが、今は早期退職を勧められている。ある日、高校の同級生・木戸ここ路が訪ねてきて、経営するそば屋のある「梅之園ハッピー通り商店街」の窮状を訴えた。坂本は知り合いの建築家、コンサルタントら、知識と経験を備えた団塊世代の「エキスペリエンツ」に呼びかけ、商店街再生のために立ち上がる。
坂本らは同じ夢を追う「夢縁」を軸に生き始めている。実際の団塊世代も「職縁」社会から離脱し、夢を追える年代に達した。本書は主人公たちの活躍を生き生きと描くことで、団塊世代に対し、新しい概念と社会構造から成る日本を創造しようとエールを送る。
(日経ビジネス 2005/09/19 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2005/7/1)
- 発売日 : 2005/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 535ページ
- ISBN-10 : 4532170680
- ISBN-13 : 978-4532170684
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,226,410位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 28,468位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
作家、元経済企画庁長官。1935年大阪府生まれ。60年東京大学経済学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)入省。62年の通商白書で「水平分業論」 を展開して注目され、70年には日本万国博覧会を手がけた。78年同省を退官し、作家としての執筆活動を開始。98年7月から2000年12月まで、小渕 恵三内閣、森喜朗内閣で経済企画庁長官を務めた(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『東大講義録 文明を解く』(ISBN-10:4532195632)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
だんだんと金融再編の邪念渦巻く陰謀に巻き込まれていく物語
その辺の流れは高杉良や江上剛に近いんじゃないのかな
ただし銀行ものの小説は中の人、しかも働き盛りのナイスミドル視点だけど
本書は借り手側視点であったり、隠居にまわった側視点でもある
当然ながら銀行マンの苦悩、というのはあまりないなあ。いらないけど
にしても登場人物の名前を決める、適当じゃありませんか?w
ていうか女子プロレス好きだなあw
商店街や中小の事業者の崩壊のメカニズムに関しても精緻に描かれている
また歩いて回れる商店街を核とした街作り、というのも魅力的である
さらには相続税で更地になるはずであった貴重な庭園を残すことにも成功する
これに関しては実例を元にした物なのか、理想論なのかはわからない
もし実例があるのなら是非とも広く紹介して欲しい
しかし、それが前面に出すぎてしまったようで、小説的には説明口調が多かったり、
話の展開が遅かったりで、もうひとつ楽しめません。
登場人物に歴史上の人物をもじって使う著者お得意の手法も、
逆にその人物が被ってしまい私的には逆効果でした。
しかし、その情報には見るべきものがあります。
一線を退いた団塊の世代が、今後世の中にどんな影響を与えていくのか
気になってきました。
かつて大なり小なり加担(貢献)した『結果』が目の前にある。
領域を問わず、長いキャリアを築いたからこそ直面する自己矛盾だろう。
問題は、それに気付いた後、自分がどのように振舞うのか?だ。
同時代を生きた集団の犠牲者のひとりとして余生を過ごすか?自分の専門性を生かしながら現状を打開するために動くか??
後者には相当の覚悟が必要だ。
この作品はそのイメージトレィニングに適している。
なかなか胸に来ました。
団塊の世代という言葉の
創始者である著者の
久々の快作です。
でも小説的にはいまいち
だったのでこの☆です。
団塊の世代が、大挙して定年を迎えるという2007年も近づいた。
が、多くのこの世代の人は、今までの60才、初老とは異なる新しい
世代であることを、この本は、東京郊外の駅前商店街の再興をめぐる
攻防を舞台に、生き生きと描いている。
まず、現在見直されている、歩いて買い物する町。自動販売機のような
大型店の対応ではない、会話のある商店街。いままで全国あちこちで中心市街地が空洞化を余儀なくされ、郊外大型店を奨励してきた
政府の政策の転換をも、うながす本であるといえる。
そして、団塊の世代が職業を通じて得た、いろいろな経験をもつひと、エキスペリエンツが、知恵と汗を出して、商店街を再興にむけて活躍するさまを生き生きと描いている。
また、これから取り戻すべき、これからの日本各地の、人間らしい社会は、若い人を動かし経営させて、団塊の世代がものをいうべし、と主張している。団塊の世代はぜひ、30年前の本とともに、これからの人生を考えるとき、ぜひ読んででおきたいと思う。
シャッター街になりつつある地域商店街の再生のため、7人の侍がファイナンス、都市開発、イベント計画などの知識と経験、人脈を活かし、どろどろした地域の人間関係の中、新しい価値観を創造して行く。
爽快でテンポの早いストーリー展開で、一気に読み終わってしまいます。
「すべて夢だけでは動きません。夢が実現したら精神的満足と職業上の名声と共に、経済的利益が得られるような仕組みを作りたい」「人間 年を重ねて、お金と世間と将来から自由になれば、本当に好きなことが分かるんです」(本文から引用)
40代、50代で人生の目標と価値を考えている人には、絶対お薦めです。筆者の数々の著書にある「団塊の世代が、これまでもそうであったようにこれからも新しい価値観と社会構造を創造していく」のバックボーンが流れている著作。
この小説はそうした現在の商店街が抱える問題を明らかにしているという点では価値があると思うのだが、団塊の世代の知恵があれば何でも解決できるかというとそれほど楽観的ではない。
もともと諸悪の根源は、団塊の世代が築き上げてきた社会制度と価値観なんだから同じやり方で対応してもうまく行くわけが無いと思う。
読み始めは何か面白いことが起きるんじゃないかと期待されたが、途中からあまりにも現実的な対応が続いて、何かルポを読んでいるようで面白くなくなった。
小説なんだから、単純に団塊の世代に対するエールのようなものだけでよかったのではないかと思う。
団塊の世代って、現実には実は何も残していないんですね。
ここに集まる7人のエキスペリエンツは、年齢ゆえに大企業を追われ、今は小さな会社に勤めたり、失業したりしている。しかし彼らはその道のプロ、自分の得意分野なら如何なく力を発揮する。そしてその力で、今までの無機質な町ではなく、人々の感情が通い合う、「歩いて暮らせる町」を創り始める物語。
今までの日本では、何をやるにも官庁やら大企業の組織の力で事を行ってきた。そしてそこから出来上がるものは画一的なものばかりで、北海道でつくっても沖縄でつくってもだいたい同じ物が出来る。
しかし、これからは個性の時代で、自分の考え方で、自分の好きな、自分達だけの物を作ればいい。そしてそれが「歩いて暮らせる、感情の通い合う町」だった。
この小説は、物語の進行に伴って様々な経済的な指標と、堺屋太一ならではの提言が示されている。物語ももちろん面白いですが、それをノンフィクションとして楽しむのも一つの方法です。