国際的に活躍できるようでなければ生き残れない時代になった現代において、何を念頭において仕事に取り組むべきかという原則論が書かれているように思えました。
「スキルだけのプロ」ではだめという著者の主張には納得させられました。「人間力」ともいうべきものが必要という主張に同感しました。
また、今の社会は自由な社会と言われるが、「自由人」か「奴隷」かと言われて本当に「自由人」と言える人は何人いるかという著者の問いかけに一念発起しなければと思いました。
大学教授として、多くの学生を見てきた著者の厳しくも暖かい叱咤激励のメッセージのつまった本書は、若いうちに一度は読んでおくべき本だと思いました。
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中谷巌の「プロになるならこれをやれ!」 文庫 – 2006/9/1
中谷 巌
(著)
「つねに辞表を胸に仕事をせよ」「自らの考えを100語でまとめる力を磨け」「英語を身に付けよ」――。組織を抜け出し、仕事のプロフェッショナルを目指すビジネスパーソンへ贈る熱きメッセージ!
(備考) キャリアを積み、独立を目指している人にとって、まさに必読書!
(備考) キャリアを積み、独立を目指している人にとって、まさに必読書!
- 本の長さ214ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2006/9/1
- ISBN-104532193605
- ISBN-13978-4532193607
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登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2006/9/1)
- 発売日 : 2006/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 214ページ
- ISBN-10 : 4532193605
- ISBN-13 : 978-4532193607
- Amazon 売れ筋ランキング: - 957,960位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23,354位人生論・教訓
- - 82,167位ビジネス・経済 (本)
- - 193,264位文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長、一般社団法人「不識庵」理事長・「不識塾」塾長。1942年大阪生まれ。1965年一橋大学経済学 部卒業。1973年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。同大学で教鞭をとった後、1984年大阪大学教授、1991年一橋大学教授(~99年)。 1993年細川内閣首相諮問機関「経済改革研究会」委員、1998年小渕内閣首相諮問機関「経済戦略会議」議長代理。1999年ソニー取締役(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『日本の「復元力」―歴史を学ぶことは未来をつくること』(ISBN-10:4478012040)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年5月29日に日本でレビュー済み
若者向けの書籍だが、中高年齢者になっても様々な気づきを得られる。以下、参考になったところ;
・概念化能力の重要性:プレイヤーであれば直観頼みでも構わないが、リーダーには概念化能力が必要。毛沢東の十六字訣(敵進我退,敵駐我擾,敵疲我打,敵退我追(敵が進んでくれば退き、敵がとどまれば攪乱し、敵が疲れれば攻撃し、敵が退けば追撃する)は好事例。戦いの本質を捉えつつ、誰もが理解しやすい概念。
・コアスキルに一万時間:一日八時間だとして、一年で二千時間、五年で一万時間
・概念化能力の重要性:プレイヤーであれば直観頼みでも構わないが、リーダーには概念化能力が必要。毛沢東の十六字訣(敵進我退,敵駐我擾,敵疲我打,敵退我追(敵が進んでくれば退き、敵がとどまれば攪乱し、敵が疲れれば攻撃し、敵が退けば追撃する)は好事例。戦いの本質を捉えつつ、誰もが理解しやすい概念。
・コアスキルに一万時間:一日八時間だとして、一年で二千時間、五年で一万時間
2008年2月23日に日本でレビュー済み
「コアスキルに1万時間注ぎ込め」
この言葉が非常に印象に残りました。
この言葉の背景には、日本で博士号を取得するのにはだいたい1万時間程度かかるということで
あり、つまるところスペシャリストになるには、相応の時間をかけて真剣に取り組まなければ
ならないということでです。
そして、そのように人生を賭しても取り組めるものがあってこそ本当のプロになれるのだと
いいます。
そして、晴れてプロになれたときには、まったく異分野のプロたちと同じ思いで世界を見て
いることに気づくようです。
たとえば、経済学者の著者はフォーラムで地球物理学者、考古学者、作曲家と同じ問題意識
を持ち、共通かつ対等に議論を深められたとのことです。
この言葉が非常に印象に残りました。
この言葉の背景には、日本で博士号を取得するのにはだいたい1万時間程度かかるということで
あり、つまるところスペシャリストになるには、相応の時間をかけて真剣に取り組まなければ
ならないということでです。
そして、そのように人生を賭しても取り組めるものがあってこそ本当のプロになれるのだと
いいます。
そして、晴れてプロになれたときには、まったく異分野のプロたちと同じ思いで世界を見て
いることに気づくようです。
たとえば、経済学者の著者はフォーラムで地球物理学者、考古学者、作曲家と同じ問題意識
を持ち、共通かつ対等に議論を深められたとのことです。
2006年10月23日に日本でレビュー済み
著者は一流の経済学者であると同時に、国立大学教授として初めて民間企業の取締役を努めるなど、既存の権威にとらわれず自らの道を切り開いてきたプロフェッショナルである。
若手ビジネスマン、学生が新しい社会でプロのビジネスマンとして成功するためにしなければならないことが具体的に述べられている。
ハウツーものとは異なり、著者の実績、経験に裏打ちされており、何故そうしなければならないかが具体的に説明されており納得できる。普通の人には実行できないことを要求しているのではなく、実行可能な現実的なアドバイスとなっている。
また、部下の指導に悩む管理職には指導のテキストにも使える。
若手ビジネスマン、学生が新しい社会でプロのビジネスマンとして成功するためにしなければならないことが具体的に述べられている。
ハウツーものとは異なり、著者の実績、経験に裏打ちされており、何故そうしなければならないかが具体的に説明されており納得できる。普通の人には実行できないことを要求しているのではなく、実行可能な現実的なアドバイスとなっている。
また、部下の指導に悩む管理職には指導のテキストにも使える。
2004年4月24日に日本でレビュー済み
最小限の量に、非常に濃いエッセンスが詰まっており、さらにそのつながりを綺麗に描いている良書だといえる。
・自分の価値観を磨く
・論理的なアウトプット
・目的の明確化とそこへのコミットメント方法
・英語の身につけ方
・その道の「プロ」になるためには
…といった、ビジネス関連書では定番の内容が、わかりやすい例をあげながら書かれている。
2時間ほどで読み切れてしまう量にまとまっているのも、おすすめできる点だ。
自分を高めたいと思っているならば、まずこの本を読んで意気を高揚させると良いだろう。
・自分の価値観を磨く
・論理的なアウトプット
・目的の明確化とそこへのコミットメント方法
・英語の身につけ方
・その道の「プロ」になるためには
…といった、ビジネス関連書では定番の内容が、わかりやすい例をあげながら書かれている。
2時間ほどで読み切れてしまう量にまとまっているのも、おすすめできる点だ。
自分を高めたいと思っているならば、まずこの本を読んで意気を高揚させると良いだろう。
2004年1月4日に日本でレビュー済み
プロフェッショナルということに対して、著者の視点からのさまざまな示唆が提案されている。全体を通して、プロフェッショナルとは、やはり大局(あるいは、グローバルスタンダード)を見て、物事を捉えることができ、その中での自分の位置を把握し世界に積極的に参加している人々のことを言っていると思う。それは、日本人が陥りやすい主観的な判断を超えて、社会の視点から自分自身を客観的にはあくし、役割を果たせといっているように聞こえる。各章ごとに、その基本原理に適ったさまざまな基本的考え方が提案されている。目次を見れば一目瞭然だがそれぞれ非常にすばらしい指摘である。特に、自分のコアスキルを身に付けるために10000時間の勉強をして「鉱脈クラブ」(暗黙知[簡単に交換不可能な知]を獲得したものだけが共有できる深いところでの議論ができるようになるという考え方)に参加するとか、「直感」を「概念化」するなどは、具体的でとてもわかりやすかった。
レヴュアーとしては、やはり三四郎さんのレヴューがもっともわかりやすく、この本のよい部分を伝えていると思われる。
レヴュアーとしては、やはり三四郎さんのレヴューがもっともわかりやすく、この本のよい部分を伝えていると思われる。
2007年6月29日に日本でレビュー済み
「プロ」になるためには、どのような心構えで人生に取り組むべきであるか、そもそも「プロ」とは何か、といったテーマ。テーマとしてはありがちなのだが、とてもパワフル。それは、著者の実体験に根ざして語られているからだと思う。どのような考えのもとに、どのような人生を送ってきて、どのような境地に至ったのか・・・が活き活きと描かれている。
反面、中谷さんの主観の世界であるとも言える。
中谷さんの意見に賛同するかどうかは別としても、肉声感のある本であることは確かなので、読んでいて楽しい。
反面、中谷さんの主観の世界であるとも言える。
中谷さんの意見に賛同するかどうかは別としても、肉声感のある本であることは確かなので、読んでいて楽しい。
2004年1月20日に日本でレビュー済み
著者のもつ「プロ観」を、自身の経験談や様々なエピソードをふまえながら説得力のある形で持論を展開している。テレビ東京のワールドビジネスサテライトでコメンテーターを務める経営学者としての筆者とは別の顔が伺えた。
しかし、「どんな世界のプロでもよい」と言いながらも、筆者の考えている「プロ」はあくまでも経営者やスポーツ選手など特定の職業に就いている人のみを考慮しているように思える。それであればこれまで多くのビジネス書で述べられてきた既存のプロ像と大して変わりはないだろう。『日経キャリアマガジン』の連載が元となっているので、この辺は致し方ないところかもしれないが、どんな世界のプロでもよいのであれば、様々な世界のプロを取り上げてそれぞれのキャリアパスについて考察を加えて欲しかった。
しかし、「どんな世界のプロでもよい」と言いながらも、筆者の考えている「プロ」はあくまでも経営者やスポーツ選手など特定の職業に就いている人のみを考慮しているように思える。それであればこれまで多くのビジネス書で述べられてきた既存のプロ像と大して変わりはないだろう。『日経キャリアマガジン』の連載が元となっているので、この辺は致し方ないところかもしれないが、どんな世界のプロでもよいのであれば、様々な世界のプロを取り上げてそれぞれのキャリアパスについて考察を加えて欲しかった。