「素晴らしい」の一言に尽きます。内容は真面目ですが、ビジネスの知識があれば、かなり笑える本です。
何よりも、早稲田のビジネススクールの先生である山田先生(私もコンサル時代、ある会社を山田先生に紹介したことがあります)が、こんな内容を書いているのは驚嘆に値すると思います。大丈夫か?
>ビジネススクール: '@修士号を売るカルチャーセンター。通常、大学の顔をしている。 'A理屈っぽい社員を2年間預かってくれる大人の託児所。
>社会人向け大学院: 学部生しか教えた経験の無い教授が、お金を受け取って社会人から経営の現場の情報を得るために解説される施設。
前書きにも書いてありますが、本書の内容をどの程度笑えるかで、日本の経営・ビジネス用語の理解度も測ることができる、貴重な本です。ある程度経験を積んだビジネスマンの息抜きに、お勧めです。よっぽど勉強している方でない限り若い方にはお勧めできないので、☆は4つのみ。
私が思わず笑ってしまった「明言」を、抜粋します。山田先生の経営に対する理解と、ジョークのセンスに脱帽です。
>筆記試験: 取引先のご子息を、どうしても断らなくてはならないときの弁護の手段。
>出張: 睡眠も読書も堂々と勤務時間に参入される制度。会社を離れているだけで、小遣いまでもらえる。
>企業文化: 簡単に変えられれば、それは文化ではなく、変えられないと企業の成長がそがれるもの。
>無能な社員: 上司の指示を全て受け入れる人。
>社外活動: 出る杭は打たれる。出すぎた杭は打たれない。出ない杭は腐る。
>メインバンク: 事業を全くやったことのない人たちが、成長しそうな企業に、事業計画書を書かせて勉強するしくみ。
>中抜き: そうは問屋が卸しません。
>地域特性: 目標未達の支店の拠り所。
>ペイド・パブリシティ: やらせ。
>貸倒引当金: 「テフロン加工」の会計用語。焦げ付き対策。
>イントラネット: 社員に、「聞いてない」と言わせないための仕掛け。クレームが来ると、「イントラネットに載ってます」と反論。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
悪魔の辞典 ビジネス版 増補改訂版 文庫 – 2007/7/1
山田 英夫
(著)
- 本の長さ281ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2007/7/1
- ISBN-104532194024
- ISBN-13978-4532194024
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; 増補改訂版 (2007/7/1)
- 発売日 : 2007/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 281ページ
- ISBN-10 : 4532194024
- ISBN-13 : 978-4532194024
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,428,435位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 73,330位投資・金融・会社経営 (本)
- - 260,211位文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2007年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
載っている本と間違えて購入してしまいました。よくわかりません。
2008年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
逆もまた真なり・・いや「逆が真なり」かも!!
本質とは異なる、概念を知っていても使えない・・そんなirony.
でも、知識が少ないより多い方が良い!!大いに笑えればそれはそれで良し!!
お高い「経営用語辞典」を買う前にこちらでその本質を知った方が近道かも。
読み物として非常に面白い、気軽に読んでみたらどうだろうか。
本質とは異なる、概念を知っていても使えない・・そんなirony.
でも、知識が少ないより多い方が良い!!大いに笑えればそれはそれで良し!!
お高い「経営用語辞典」を買う前にこちらでその本質を知った方が近道かも。
読み物として非常に面白い、気軽に読んでみたらどうだろうか。
2008年5月30日に日本でレビュー済み
会社勤めを数年でもすると、この本の多くに膝を打つ思いをすると思う。
本書の書き方がブラックユーモアどころではなく、実は多くの場合リアルすぎて笑えない、という思いもあるだろう。
「【ポジショニング】新製品を、競合製品がほとんどない象限に位置づける作業」
「【エクセレント・カンパニー】学者にもわかるピークを迎えた会社。したがって、ケースに取り上げると、その後業績が下がる」
「【M&A】実現すると手数料の入る会社と、極秘プロジェクトに酔うスタッフと、功なり名をとげる経営者たちが、前のめりで推進する仕掛け。そのためM&Aが成立しても、その成功率は高くない」
これらがあくまで「負の側面」であれば笑えるのだが、実際は「高い割合で起こりうる結果」であって、ユーモア以上の迫力を生んでいる。
耳慣れないビジネス用語のほとんどは、日常用語で説明できるはずだ。
それなのに、多くのビジネスパーソンは、耳慣れない用語、あるいは耳ざわりのいい言葉を使う。何かを隠したいから、そこに新しい言葉が生まれる。
著者がどうやってこの感覚を研ぎ澄ましたのか知りたいところである。
本書の書き方がブラックユーモアどころではなく、実は多くの場合リアルすぎて笑えない、という思いもあるだろう。
「【ポジショニング】新製品を、競合製品がほとんどない象限に位置づける作業」
「【エクセレント・カンパニー】学者にもわかるピークを迎えた会社。したがって、ケースに取り上げると、その後業績が下がる」
「【M&A】実現すると手数料の入る会社と、極秘プロジェクトに酔うスタッフと、功なり名をとげる経営者たちが、前のめりで推進する仕掛け。そのためM&Aが成立しても、その成功率は高くない」
これらがあくまで「負の側面」であれば笑えるのだが、実際は「高い割合で起こりうる結果」であって、ユーモア以上の迫力を生んでいる。
耳慣れないビジネス用語のほとんどは、日常用語で説明できるはずだ。
それなのに、多くのビジネスパーソンは、耳慣れない用語、あるいは耳ざわりのいい言葉を使う。何かを隠したいから、そこに新しい言葉が生まれる。
著者がどうやってこの感覚を研ぎ澄ましたのか知りたいところである。
2008年2月23日に日本でレビュー済み
軽すぎますね。最後まで読めば良いところがあるのかもしれませんが、途中で投げました。書いていることは間違っていませんが、ユーモアのレベルが高いとは決して言えません。
2017年8月13日に日本でレビュー済み
普段、企業内で交わされるビジネス用語における本当の意味を解説しています。
駆け出しの人はこの先のやる気をなくすかもなので、おススメしませんが
そろそろ仕事も慣れてきて、いい加減疲れてきたという人にはおススメの一冊です。
駆け出しの人はこの先のやる気をなくすかもなので、おススメしませんが
そろそろ仕事も慣れてきて、いい加減疲れてきたという人にはおススメの一冊です。
2007年7月11日に日本でレビュー済み
【さおだけ屋】会計を教えるために突如復活した伝統的職業。
【一円】道に落ちていても誰も拾わないが、一円起業、一円携帯、一円ストックオプション
など、商行為や事業の証拠として馬鹿にできない。
などなど、前回の本に今の時代に合った用語が散りばめられ、しかもすべて真実をついた
解説つきです。
会社にお勤めの方なら誰もが「あの人、企業になくてはならない存在だったのね。」と
これまでとは全く違った評価ができるようになるはずです。この本の内容が時代遅れに
ならないように、改訂し続けていただくことを希望します!
【一円】道に落ちていても誰も拾わないが、一円起業、一円携帯、一円ストックオプション
など、商行為や事業の証拠として馬鹿にできない。
などなど、前回の本に今の時代に合った用語が散りばめられ、しかもすべて真実をついた
解説つきです。
会社にお勤めの方なら誰もが「あの人、企業になくてはならない存在だったのね。」と
これまでとは全く違った評価ができるようになるはずです。この本の内容が時代遅れに
ならないように、改訂し続けていただくことを希望します!
2010年4月6日に日本でレビュー済み
元々、海外の同名書物(ビアス氏)を発想のベースにした本。
ユーモラスに日本ビジネス社会を斬るという点では成功した本だと思う。
ただそろそろ古くなってきた。新版がほしい。できればキンドルか、IPADで。
個人的には、”永田町版”と”霞ヶ関版”も読みたい。
誰かそろそろ出版しないかな。
ユーモラスに日本ビジネス社会を斬るという点では成功した本だと思う。
ただそろそろ古くなってきた。新版がほしい。できればキンドルか、IPADで。
個人的には、”永田町版”と”霞ヶ関版”も読みたい。
誰かそろそろ出版しないかな。