日本の企業は、年功序列型の昇格・昇給制度を長年に渡って続けてきた。
ところが、1990年代以降になると、このような制度を続けることが事実上不可能になってしまった。
さらに、2000年代以降になると、職場のダイバーシティ化(女性の活躍など)が広く叫ばれるようになった。
これらの環境の変化に、日本企業はどう対応するつもりなのか?
この本の第1章では日本企業における昇格者の決め方について、第2章と第3章では人事制度の見直しに踏み切った企業の例について、第4章では幹部候補生の選び方の変化について、第5章では女性の活用を進めた企業の例について書かれていたが、実際にこの本を読んでみると、増え過ぎた管理職のポストの抑制や、女性の活躍の推進などといった難題の解決に取り組んでいる人事部サイドの苦悩ぶりがはっきりと伝わってくる。
特に、1980年代(バブル期)以前の日本の企業は、この本の表現を借りれば、
①上司へのゴマスリが上手くて、周囲からの信頼が厚くて、尚かつ高い成果を何年も出し続けている人
②偏差値上位大学を卒業した、プロパー(生え抜き)の男性
の両方に該当している人を、機械的に幹部に登用してきた歴史がある。
ところが、上記の方法が使えなくなると、日本の企業は昇格・昇給制度そのものを見直す必要に迫られるようになった。
それによって、企業がどのように変化して行ったのかを、この本ははっきりと示していると言える。
もちろん、万人にも納得できるような人事制度を作るのは、難しいことかも知れない。
しかし、1つだけ確実なのは、現代の日本ではキャリアを企業から与えられるような時代が、完全に終焉の時を迎えていることである。
そのことを、この本ははっきりと示しているのではないだろうか。
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人事と出世の方程式 単行本 – 2008/6/1
永井 隆
(著)
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- 本の長さ214ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2008/6/1
- 寸法10.5 x 2.1 x 14.8 cm
- ISBN-104532260086
- ISBN-13978-4532260088
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- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2008/6/1)
- 発売日 : 2008/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 214ページ
- ISBN-10 : 4532260086
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2009年1月28日に日本でレビュー済み
人事担当者への実際のインタビューと経営者のコメントの引用を豊富にちりばめることで、読み物としては楽しい内容になっています。
ただ、タイトルにあるような方程式といった体系的なものはなく、あくまで事例の寄せ集めです。時間のあるときに週刊誌がわりに気楽に眺める一冊です。
ただ、タイトルにあるような方程式といった体系的なものはなく、あくまで事例の寄せ集めです。時間のあるときに週刊誌がわりに気楽に眺める一冊です。
2014年6月28日に日本でレビュー済み
組織の計画実現のために人事を適材適所に配置したい人事課と現場で自分の派閥を拡大したい上司との対立がある
能力がなくても出世する人がいる謎が解けた。
出世の条件が上司の評価であり、自分の派閥に属するものを高く評価するというカラクリになっているからである。
人事課も認識しているが、どうすることもできない。人事課といえど、地位の高い人には逆らえない。
内容は、雲の上の人の話なので、実感がわかないが、出世する人は苦を楽にかえる力があるのだと思う。
能力がなくても出世する人がいる謎が解けた。
出世の条件が上司の評価であり、自分の派閥に属するものを高く評価するというカラクリになっているからである。
人事課も認識しているが、どうすることもできない。人事課といえど、地位の高い人には逆らえない。
内容は、雲の上の人の話なので、実感がわかないが、出世する人は苦を楽にかえる力があるのだと思う。
2008年6月21日に日本でレビュー済み
読み手の評価は分かれるように思いますが、様々な取材に基づいて昨今の大企業における人事
を取り巻く環境が紹介されており、筆者の意見を押し付けることなく、読み手に考えてもらう
形を取っており、私は好感が持てる内容でした。
書名を見てこれを読めば出世のノウハウが期待出来ると思ったり、人事システムの将来像を学
問的に知ろうと思ったりすると期待外れ感があるでしょうが、大企業に勤めるサラリーマンの
方々や大企業で実質オーナー企業のオーナー社長の方々にとっては、いろいろ自分なりに考え
る切っ掛けとなると思います。特に、第1章「出世の構造」と第5章「登用も多様性の時代」は興味深く読みました。
を取り巻く環境が紹介されており、筆者の意見を押し付けることなく、読み手に考えてもらう
形を取っており、私は好感が持てる内容でした。
書名を見てこれを読めば出世のノウハウが期待出来ると思ったり、人事システムの将来像を学
問的に知ろうと思ったりすると期待外れ感があるでしょうが、大企業に勤めるサラリーマンの
方々や大企業で実質オーナー企業のオーナー社長の方々にとっては、いろいろ自分なりに考え
る切っ掛けとなると思います。特に、第1章「出世の構造」と第5章「登用も多様性の時代」は興味深く読みました。
2008年7月6日に日本でレビュー済み
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本書を手に取った多くのビジネスマンは、人事マンの視点と会社員としての視点と、どちらでお読みになるのだろうか。後者が圧倒的に多いとは思うが、人事に身を置く者としては、いろいろと考えるところがあった。多くの企業の人事マンに人事の課題を聞くと非常に似かよった課題が出され、共感しやすいが、さて、その課題への対応となると各社の風土・環境や目指す戦略が異なるため、同じわけにはいかない。本書には様々な企業の様々な人事「的」状況が紹介されており、もう一度、「我が社のビジョン・戦略に人事としていかに貢献するか」を考える時間を得たい方に一読をお勧めしたい。
2009年1月10日に日本でレビュー済み
会社が何を考えて人事というものを行っているかがよく分かります.しかし,それを知ったところで,我々にできることは,上司にゴマをすって,数字を出して,周りからの信頼を得るということだけのようです.そして35歳くらいまでで早期選抜されてしまうとのこと.
しっかりとした取材に基づいて書かれており,取り上げられている例は他人事として読む分には非常に面白いですが,これをいざ自分の境遇と比較してみると何とも言えない気持ちになります.
35歳くらいまでの若手が,どのような仕組みで会社が動いているのかを知るのには非常によいでしょう.しかし,残念ながら多様性が求められている中で「これが出世の王道」というものは存在しないのではと思います.
しっかりとした取材に基づいて書かれており,取り上げられている例は他人事として読む分には非常に面白いですが,これをいざ自分の境遇と比較してみると何とも言えない気持ちになります.
35歳くらいまでの若手が,どのような仕組みで会社が動いているのかを知るのには非常によいでしょう.しかし,残念ながら多様性が求められている中で「これが出世の王道」というものは存在しないのではと思います.
2008年7月20日に日本でレビュー済み
豊富な取材量で、日本のトップ企業がどのように幹部を登用していくかを詳細に記した。本書を読み、多様性と早期選抜というのが、一つのトレンドになっているように感じた。とりわけ、女性、外国人など従来の日本企業では、管理職への道が開かれなかった人をいかに処遇するかという、いわゆるダイバーシティマネジメントに真剣に取り組んでいる企業の姿が印象に残った。キリン、三菱東京、日産などで女性管理職に数値目標を設けていて、パナソニック、キヤノンは外国人向けの幹部候補生研修を行っている。賛否両論あると思うが、さまざまな人材が台頭にぶつかり合うからこそ、これらの企業は変化し、元気になってきたのではないかと感じた。
2008年10月2日に日本でレビュー済み
「成果主義の評価制度が企業をダメにした」的な本が一時話題になったが、本書は「その後」の日本のトップ企業が人事制度にどう取り組んでいるのかを、豊富な取材を基に数多くの事例を紹介している。人事制度は各企業それぞれ特徴があり、人事制度=企業文化だと改めて感じる。第6章で紹介されているE=アントレプレナー(起業家)P=プロデューサー(実務家)A=アドミストレーター(管理者)I=インテグレーター(統合者)の4タイプのビジネスピープルの類型は興味深い。また、サントリーのチーフブレンダーの抜擢人事事例が大変おもしろかった。