本書の内容を一言で言うならば、社長の心得を書いた本である。
語り口は非常にソフトであるが、質実剛健な内容で、武士の書いた書物の様である。
筆者は、日商岩井最後の社長であり、双日初代CEOである。
本書の内容を示唆するのに最も適しているのは、以下の事実である。
「筆者は燃え尽きて、3年で社長を辞任した。」
3年?短くないか?と思うのではないか?
筆者のいう社長の心得を、1日も休むことなく実践すると、
3年は非常に長いと納得できる。
それほど、筆者のいう社長の心得は厳しい。
私は、日本の大企業の中堅エンジニアであるが、
もっと、自分の一挙手一投足に妥協しない厳しさを持たなければと、反省させられた。
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会社は毎日つぶれている 新書 – 2009/1/1
西村 英俊
(著)
- 本の長さ233ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2009/1/1
- ISBN-104532260299
- ISBN-13978-4532260293
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登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2009/1/1)
- 発売日 : 2009/1/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 233ページ
- ISBN-10 : 4532260299
- ISBN-13 : 978-4532260293
- Amazon 売れ筋ランキング: - 327,983位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23,339位投資・金融・会社経営 (本)
- - 25,999位新書
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2009年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
劇的な環境変化によってたちどころに企業が傾く・・・
勿論そんな場合もあるだろうが、その殆どが内在する「病巣」に
気づかず、或いは適切な対応をしないで放置していた結果なのだろう。
人間の体同様、定期検診、違和感があれば即、検査、日頃の摂生、
思わぬ事故に巻き込まれない様に注意する・・を怠ると取り返しが
つかない状態になってしまう。こう考えると「会社は毎日つぶれている」
・・のイメージが良く理解できる。
ダイナミックなマネージメントの話が目立つ訳でもなく、精神論風でもない。
しかし、マスコミ対応、プロジェクトの進め方、社外取締役の使い方、
意思決定・・等々、マネージメントの要素は満遍なく網羅されている。
「すべての責任は社長にある、そんな覚悟があるか!!」が著者の
メッセージ。
「企業を経営すること」と「そつなく企業を運営すること」には
大きな違いがある。
勿論そんな場合もあるだろうが、その殆どが内在する「病巣」に
気づかず、或いは適切な対応をしないで放置していた結果なのだろう。
人間の体同様、定期検診、違和感があれば即、検査、日頃の摂生、
思わぬ事故に巻き込まれない様に注意する・・を怠ると取り返しが
つかない状態になってしまう。こう考えると「会社は毎日つぶれている」
・・のイメージが良く理解できる。
ダイナミックなマネージメントの話が目立つ訳でもなく、精神論風でもない。
しかし、マスコミ対応、プロジェクトの進め方、社外取締役の使い方、
意思決定・・等々、マネージメントの要素は満遍なく網羅されている。
「すべての責任は社長にある、そんな覚悟があるか!!」が著者の
メッセージ。
「企業を経営すること」と「そつなく企業を運営すること」には
大きな違いがある。
2009年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
年末に突然従業員を首にするのは本来の社長の仕事でしょうか。
社長の本来の仕事は企業を、事業を継続し、従業員、お客様、地域の方に
対して責任を果たすことが社長の仕事と伝わってくる本です。
企業の死はは突然やってきます。食品企業であれば、産地偽装が発覚した
企業は突然死を迎えてしまっています。
突然会社の死を迎えないためには、いま会社が置かれている状況を適切に
判断しなければなりません。長年同じ会社で働いていると、企業の論理に染ま
ってしまい、会社の症状に関して適切な判断が出来なくなってしまいます。
外部コンサルタントなどの外部の目を入れて今現在の会社の状況を適切に
見ることが大切と著者は話しています。
双日の初代社長が、会社経営の本筋を語った良書です。
社長の本来の仕事は企業を、事業を継続し、従業員、お客様、地域の方に
対して責任を果たすことが社長の仕事と伝わってくる本です。
企業の死はは突然やってきます。食品企業であれば、産地偽装が発覚した
企業は突然死を迎えてしまっています。
突然会社の死を迎えないためには、いま会社が置かれている状況を適切に
判断しなければなりません。長年同じ会社で働いていると、企業の論理に染ま
ってしまい、会社の症状に関して適切な判断が出来なくなってしまいます。
外部コンサルタントなどの外部の目を入れて今現在の会社の状況を適切に
見ることが大切と著者は話しています。
双日の初代社長が、会社経営の本筋を語った良書です。
2011年11月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
社長は、副社長以下とは異なり、
企業経営における全ての問題に対して責任がある。
・どうしてリスク分散しなかったのか
・どうして人材を育成していなかったのか
・どうして前もってリスクに備えていなかったのか
著者の経験に基づく見解は非常に明快である。
その一方で、企業の年次決算というものは数理的なスケジュールである一方で、
企業の成長というものは、企業の有機的な結合がもたらす結果であることから
株主やアナリストが求める安定した成長の持続というものは難しい、
企業の成長には浮き沈みがあって然るべきだという論調にはやや違和感を感じた。
すべてに責任を持つ社長だからこそ、
株式会社の使命であるステークホルダーの求めに最大限応えることこそ、
社長の最大の責務であるのではないか。
その点、経営者自身が自分の言葉で、相手に分かりやすい表現で、
ステークホルダーに説明することが重要と論じられていた部分の真意を伺いたい。
しかし、本書を通じて社長が何を考え、どこに目を、気を配り、
どういうリスクに備え、日々を過ごすべきかという”社長の正体”を垣間見えたことは
大いなる学びであった。
企業経営における全ての問題に対して責任がある。
・どうしてリスク分散しなかったのか
・どうして人材を育成していなかったのか
・どうして前もってリスクに備えていなかったのか
著者の経験に基づく見解は非常に明快である。
その一方で、企業の年次決算というものは数理的なスケジュールである一方で、
企業の成長というものは、企業の有機的な結合がもたらす結果であることから
株主やアナリストが求める安定した成長の持続というものは難しい、
企業の成長には浮き沈みがあって然るべきだという論調にはやや違和感を感じた。
すべてに責任を持つ社長だからこそ、
株式会社の使命であるステークホルダーの求めに最大限応えることこそ、
社長の最大の責務であるのではないか。
その点、経営者自身が自分の言葉で、相手に分かりやすい表現で、
ステークホルダーに説明することが重要と論じられていた部分の真意を伺いたい。
しかし、本書を通じて社長が何を考え、どこに目を、気を配り、
どういうリスクに備え、日々を過ごすべきかという”社長の正体”を垣間見えたことは
大いなる学びであった。
2010年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の西村英俊さんは、今年「西日本道路会社」の社長就任に際して、双日で大赤字を出した人間を社長にするのか、と話題になった方です。双日の立ち上げに際して、瀕死の会社の不良資産6000億円を処理しながら、新たな会社の方向性を探る過程で社長の危機管理とは何かを実例をあげてわかり易く説明しています。 自社輸入木材6000本を積んだ船が日本海で座礁した事例では、法務リスクを超えて起こりうる最大のリスクを想定して、対応したこと。 危機管理では「大丈夫」という報告ほど信用してはいけない。「適切に対処しろ」とは社長の責任放棄。など現場でしかわからない危機管理のイロハは満載されています。特にメディアリスクについては、「その日のうちに発表が鍵」「競争体質などメディアの特質を学べ」と修羅場をくぐった箴言が満載です。激動の会社経営を担う方へお勧めの一冊です。
2010年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
トップの理念や行動を語った書籍は数多くあるが、その中でも「前提が危機」のテーマはかなり珍しいのではないかと思う。その点でこの本の中には他にはない具体性が読み取れる。
「社内の風通しをよくするという平凡な言葉では上手く行かない」「社長は会社で一番の危険人物」など、理念だけではなく現実的にどのような行動が求められるかの示唆に富んでいる。
また、リスクという観点では研ぎ澄まされた視点が見え、特に「情報はその日のうちに発表する」という点などは、非常時にこそ、確かに求められるマネジメントだと思われる。
どちらかと言えば完全に合うのは従業員100名〜規模の企業経営者なのではないかとも思われるが、社員のマネジメント、リスク管理の部分は企業規模によらず活用できるのではないだろうか。
「社内の風通しをよくするという平凡な言葉では上手く行かない」「社長は会社で一番の危険人物」など、理念だけではなく現実的にどのような行動が求められるかの示唆に富んでいる。
また、リスクという観点では研ぎ澄まされた視点が見え、特に「情報はその日のうちに発表する」という点などは、非常時にこそ、確かに求められるマネジメントだと思われる。
どちらかと言えば完全に合うのは従業員100名〜規模の企業経営者なのではないかとも思われるが、社員のマネジメント、リスク管理の部分は企業規模によらず活用できるのではないだろうか。
2010年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人に辞めてもらうこと時ほどトップとして苦しい時はない。自己弁護ではないですが、最近はこの本のバッファローの話をいつも思い出しております。強い集団を維持することは企業にとって最大の課題・・・弱い者が居れる場所がなくなりつつあります。甘いこと言ってられないし、甘ければ潰れてしまう。心を鬼にして切る時は切る。
2009年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
社長たる者、これくらいの気迫と切迫感で真剣に事業にあたるべきという、私にとっては訓戒
に充ちた内容で反省しきりです。実際に双日の会社を立て直して来られた実績があるだけに
言葉に重みを感じます。毎日毎日リスクを排除し、あらゆる(会社のつぶれる)因子に対処
していくのがトップに立つ者の努めということでしょう。
いい加減な姿勢は許されない、従業員を路頭に迷わせるわけにはいかないのですから。
社外取締役の働き、失敗した後の記者会見についてなど零細、中小企業にはあまり関係ないと
思われるような内容もありますが知っていて損はないと思います。
経済状況が悪化している今日、与えられた職務にベストを尽くせるよう自分の心構え、リスク
への対処など自分の内面を振りかえさせられた一冊です。
に充ちた内容で反省しきりです。実際に双日の会社を立て直して来られた実績があるだけに
言葉に重みを感じます。毎日毎日リスクを排除し、あらゆる(会社のつぶれる)因子に対処
していくのがトップに立つ者の努めということでしょう。
いい加減な姿勢は許されない、従業員を路頭に迷わせるわけにはいかないのですから。
社外取締役の働き、失敗した後の記者会見についてなど零細、中小企業にはあまり関係ないと
思われるような内容もありますが知っていて損はないと思います。
経済状況が悪化している今日、与えられた職務にベストを尽くせるよう自分の心構え、リスク
への対処など自分の内面を振りかえさせられた一冊です。