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経営不在: カネボウの迷走と解体 単行本 – 2004/9/1

3.5 5つ星のうち3.5 7個の評価

商品の説明

メディア掲載レビューほか

経営不在
 国策会社である産業再生機構によって、カネボウは事実上の企業解体に追い込まれた。1960年代には繊維会社として輸出日本一となり、近年では国内第2位の化粧品事業を展開していた名門企業がなぜ倒れたのか。収益の悪化から迷走を続け、解体に至る顛末を、日本経済新聞社の「カネボウ取材班」がまとめた1冊である。

 タイトルの通り、取材班は解体の原因を、経営のぶれ、企業統治の古き形態を払拭しきれなかったことだと見る。同時に「カネボウの一連の『騒動』はひとつの会社の特別な物語ではなく、日本経済のモード変化の真っ只中で荒波にもまれ、翻弄される企業の象徴的なケースである」とも指摘する。

 まずは、花王との提携話の浮上から決裂までの舞台裏を追う。役員会議ではどの取締役もが「『会社全体のことを考えている』と言いながら、具体論になると分裂状態が続く」ありさまだったという。また、カネボウ独特の体質である労使協調路線も混迷に拍車をかけた。一般的には、労組の反発が花王との提携破談の一因とされているが、取材班はそれについて、提携に否定的な経営陣の一部が、労組の反発を利用したのではないかと推測する。こうした丹念な取材を積み重ね、日本型企業統治のあり方を改めて問う。


(日経ビジネス 2004/11/08 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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日経BP企画

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2004/9/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/9/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 225ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4532311667
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4532311667
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 7個の評価

カスタマーレビュー

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7グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2008年4月6日に日本でレビュー済み
カネボウが形をかえつつ、どうやって繊維事業から、多角化経営へと移管することができたのか?
非常に綿密に記載されています。大きなパラダイムシフトがあり、その中での経営者の手腕を感じることができたり、よく見る光景だな。といったような箇所もあり、親近感のある本でした。
2006年10月5日に日本でレビュー済み
カネボウの歴史を踏まえた産業再生機構への支援要請に至る過程、およびそこでの企業再生の経過を記したもの。

カネボウは歴史のある企業で、過去の日本での典型的といえる経営をしていた。そこに見られるのは、成長に伴う多角化(カネボウの場合は範囲の経済の伴わない多角化もあった)や労使協調、終身雇用というものである。もちろんそれらの日本的経営と呼ばれる要素は単純に悪いものと断定すべきものではないが、カネボウの経営においては足を引っ張ってきたものが多い。しかし日本的経営自体が悪いのではなく、そこから派生する悪しき習慣が最大の原因であろう。具体的に言えば、経営者が企業の業績が悪い時期に危機感を持たずに、改革をしきれなかったことや、事業縮小による人員の削減を断行できないため、赤字事業からの撤退が出来なかったことなどが挙げられる。もし経営陣が危機感を持ち、マクロな目で物事を捉えたり資本の集中投下やコスト削減策を本気で考えていたら今とは異なる結果になっていたかもしれない。

そしていざ改革をする段階になっても、メインバンクから経営陣の一部を送り込まれていたことが経営陣の一致団結を妨げることになったのもカネボウが迷路に追い込まれていく原因の一つである。

これからについて。カネボウ本体と化粧品部門は分かれることになったが、過去の膿を全て出し切ってしまうという姿勢は大いに評価できるし、まず再生のスタート地点には立てたのではないだろうか。

今後発覚する過去の負の面があまりに大きすぎて再生が困難になるかもしれない、独自の経営資源による戦略が時代遅れになっているかもしれない。だが、竹中さんなどが日本の市場に認識させた「借りた金は返す」という当然の論理を貫徹しつつ、日本的経営さらにはカネボウの独自性に磨きをかけた今からの経営を目指して欲しいと思う。
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レポート
2004年11月29日に日本でレビュー済み
   花王への化粧品部門の売却問題が頓挫して、産業再生機構のもとでの再出発を目指したカネボウの実にセツナイ栄光から解体への物語。時代とのギャップに対応できなかった経営者の無為無策・無能の様を「経営不在」と言うタイトルが語って余りある。
   過去30年間の支払利息総額が、カネボウ単独営業利益の合計を上回っており、過去の遺産を食い潰しながら生き永らえてきたこと自体驚きだが、更に、借金漬けの拡大・多角化路線を継続し、実質債務超過状態で粉飾まがいの経営を続けながら墓穴を掘って行く「経営不在」の過程を、さすがに日経、克明に描いている。
   虎の子の化粧品部門を売却して再生を図るなど、経営理論のイロハにさえ反するが、不良資産の償却原資さえ底をついた財務体質で、尋常な再生など不可能。12チャンネルのWBSの番組で、あの松下電器の中村社長が、「(中村)改革がなければ、松下は潰れていたかもしれない。」と述懐していたが、それほで、近年の企業を取り巻く経営環境は厳しかったのである。
   取締役と会社の関係は委任・・・商法は、プロの経営者による経営を期待している。日経は、カネボウの経営不在の最大の問題点は、経営者の経営合理性の追求の甘さだと指摘しているが、これなど、コーポレート・ガヴァナンス以前の問題であり、経営とは、経営者とは一体何なのかを、もう一度再認識しなければならないのであろうか。 
                          
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2005年1月22日に日本でレビュー済み
カネボウの以前のキャッチフレーズ「For beautiful human life」は、この本に述べられている、実質的創業者の武藤山治氏が『女工哀史』にあったような劣悪かつ非人道的な就労環境からの開放を目指したポリシーに根ざしていたと言える。
これほどまでに社会的使命を負い、それを意識した経営を進めていたはずのカネボウがなぜ「経営不在」に陥ってしまったのか。
それは、同じくこの本の中に記されている、打ち合わせの席に伊藤淳二・元会長兼社長がひょっこり現れたときにそれまでぞんざいな態度で客に接していたカネボウ社員が急に直立不動の姿勢になったというエピソードにも現れている。
つまり、社会的意義を忘れたカネボウは、社員総出で内向けの努力に腐心するような体質になってしまっていたのだ。
今「社内顧客」というコトバがもっともらしく使われるケースがあるが、そういうことをやっている企業はカネボウと同じ轍を踏む可能性を大いに持っていると言える。そうした企業は、今すぐに意識を改め、真の顧客本位の姿勢へと回帰することが強く求められているということを、この本を読んで理解すべきだろう。
2005年1月26日に日本でレビュー済み
本書を読めば、カネボウの迷走の一端を垣間見ることができる、という表現が合うのではないか、と思います。日経新聞らしく、カネボウや花王トップのインタビューや独自の取材で掴んだ情報が随所に出てきて臨場感がありますが、一方で、核心まで詰め切れていない印象も受けます。脇役の話が少ないからでしょうか。舞台裏で奔走していた三井住友銀行やユニゾンキャピタルの担当者の話が載っていたら、分析がもっと多角的になり、当社の迷走の真の原因が重層的に浮かび上がったのではないかと勘ぐっています。
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2004年11月10日に日本でレビュー済み
カネボウという名門企業が国策によって解体させられてしまった。経営陣の混乱と意思統一の不得手、そしてなによりも問題であったことは「総論は頭でわかっていながら各論の具体的実行策がなんら施されていなかった」という致命的な点である。当社に限ったことではないのではないだろうか?似たような企業は山のように存在する。
2004年10月16日に日本でレビュー済み
企業が衰退していくときに、トップに立つ経営者の意思決定がいかに重大な影響を及ぼすかということがよくわかった。今までの日本的企業経営のあり方を見直す面でも非常に参考になる本だと思います。
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