会社では、ワークライフバランスの推進が謳われているが、超勤削減すればいいんでしょ?という程度の理解しかないように感じる。
仕事をどう考えるかは人生に大きな影響をもたらすもの。この本をみんなの課題図書にしたい。まずは、夜も土日も残ってるあのひとに読んでほしい。で、お茶でもお誘いして、語り合いたいな。

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なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか? 単行本 – 2013/5/1
この不思議な物語が、あなたの働き方を一変させる。
仕事熱心なセールス・マネジャーのマユク。ある日、パソコンがウイルスに感染した。
だがそのウイルスは、大事なファイルを壊すわけでも、機密情報を漏らすわけでもない。真っ白な画面に一文のメッセージを映し出すだけ。
その日から、彼の人生が一変する。
ことあるごとに仕事の邪魔をするウイルスに苛立っていたマユクだが、次第にウイルスからのメッセージを頼りにしていることに気づく。
そして、忘れかけていた大切なものを取り戻していくのだった――。
でしゃばりなウイルスが教えてくれた働くことの本質
あなたは、仕事という名のもとに自ら長時間労働を課して、人生の幸せを放棄していませんか?
この本は、そんな現代ビジネスマンに向けて書かれた、寓話の形をとったビジネス書です。
でしゃばりで皮肉っぽいウイルスからのメッセージは、思わず笑ってしまうものから考えさせられるものまで、
働く人すべてに多くの“気づき"を与えてくれます。
『働く君に贈る25の言葉』著者 佐々木常夫さん推薦!
「この本はビジネスマンが仕事でも成果をあげ、家族とも絆で結ばれることで、人生総体として幸せになるためにはどうすればいいのかの近道を教えてくれる。多くの働く人の閉塞感をさらりと取り払い、楽しく真実を語ってくれる本。私は働き方や仕事術の本を数冊書いたが、その真髄はこの一冊に凝縮されていると言っていい。」 ――東レ経営研究所 特別顧問 佐々木常夫
仕事熱心なセールス・マネジャーのマユク。ある日、パソコンがウイルスに感染した。
だがそのウイルスは、大事なファイルを壊すわけでも、機密情報を漏らすわけでもない。真っ白な画面に一文のメッセージを映し出すだけ。
その日から、彼の人生が一変する。
ことあるごとに仕事の邪魔をするウイルスに苛立っていたマユクだが、次第にウイルスからのメッセージを頼りにしていることに気づく。
そして、忘れかけていた大切なものを取り戻していくのだった――。
でしゃばりなウイルスが教えてくれた働くことの本質
あなたは、仕事という名のもとに自ら長時間労働を課して、人生の幸せを放棄していませんか?
この本は、そんな現代ビジネスマンに向けて書かれた、寓話の形をとったビジネス書です。
でしゃばりで皮肉っぽいウイルスからのメッセージは、思わず笑ってしまうものから考えさせられるものまで、
働く人すべてに多くの“気づき"を与えてくれます。
『働く君に贈る25の言葉』著者 佐々木常夫さん推薦!
「この本はビジネスマンが仕事でも成果をあげ、家族とも絆で結ばれることで、人生総体として幸せになるためにはどうすればいいのかの近道を教えてくれる。多くの働く人の閉塞感をさらりと取り払い、楽しく真実を語ってくれる本。私は働き方や仕事術の本を数冊書いたが、その真髄はこの一冊に凝縮されていると言っていい。」 ――東レ経営研究所 特別顧問 佐々木常夫
- 本の長さ141ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2013/5/1
- 寸法13 x 1.2 x 19 cm
- ISBN-104532318858
- ISBN-13978-4532318857
商品の説明
著者について
マイナク・ダル (Mainak Dhar)
昼はキューブ住民、夜は物書き。インド経営大学院アーマダバード校(IIMA)を卒業後、企業社会で15年以上にわたる経験を積むと同時に、プロの作家としてインドで、そして世界に向けて精力的に活動している。映画化が決まったHEROGIRL(英語版Heroes R Us)や、ベストセラーの3部作Alice in DeadlandといったSF小説のほか、Brand Management 101のようなビジネス書まで、著書多数。
上原 裕美子 (うえはら・ゆみこ)
1976年生まれ、筑波大学第二学群比較文化学類卒業、翻訳者。主な訳書に『わが子と歩む道 「障害」をもつ子どもの親になるということ』(オープンナレッジ)、『エコがお金を生む経営』(PHP研究所)、『集合知の力、衆愚の罠』(英治出版)、『新興国マーケット進出戦略』(日本経済新聞出版社)、『すべては「先送り」でうまくいく 意思決定とタイミングの科学』(ダイヤモンド社)などがある。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。
昼はキューブ住民、夜は物書き。インド経営大学院アーマダバード校(IIMA)を卒業後、企業社会で15年以上にわたる経験を積むと同時に、プロの作家としてインドで、そして世界に向けて精力的に活動している。映画化が決まったHEROGIRL(英語版Heroes R Us)や、ベストセラーの3部作Alice in DeadlandといったSF小説のほか、Brand Management 101のようなビジネス書まで、著書多数。
上原 裕美子 (うえはら・ゆみこ)
1976年生まれ、筑波大学第二学群比較文化学類卒業、翻訳者。主な訳書に『わが子と歩む道 「障害」をもつ子どもの親になるということ』(オープンナレッジ)、『エコがお金を生む経営』(PHP研究所)、『集合知の力、衆愚の罠』(英治出版)、『新興国マーケット進出戦略』(日本経済新聞出版社)、『すべては「先送り」でうまくいく 意思決定とタイミングの科学』(ダイヤモンド社)などがある。
※本データは、小社での最新刊発行当時に掲載されていたものです。
登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2013/5/1)
- 発売日 : 2013/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 141ページ
- ISBN-10 : 4532318858
- ISBN-13 : 978-4532318857
- 寸法 : 13 x 1.2 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,138,975位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 18,158位ビジネス実用本
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
がんばって働いている方々。
息抜き程度に読んでみては?
短時間で読み切れますよ。
息抜き程度に読んでみては?
短時間で読み切れますよ。
2013年9月25日に日本でレビュー済み
この本の原題は"The Cubicle Manifesto Change the Way You Work and Reinvent Your Life "であり、訳せば「キュービクル宣言 働き方を変えて、新しい人生を踏み出そう」となるだろう。Cubicle(キュービクル)とは欧米でよく見られる、パーテーションで区切られた個人のワークスペースのことである。この原題を見た時点で、この本の内容はもう容易に想像出来るだろう。物語の体裁をとった自己啓発本の一種である。
邦題や本のカラーといい、挿絵のテイストといい、『チーズはどこへ消えた?』を彷彿とさせられた方は多いと思う。あの本同様に読みやすいが、同様に内容も薄い自己啓発本であるというのが私個人の感想であった。物語としても、ウィルスのナゾも明かされないし、結末もありきたり過ぎる。ただ、普段仕事に追われ会社に缶詰になっていて、家族とも疎遠になりがちなそこの貴方なら、手にとってみてもいいかも知れない。状況を改善する何かしらのヒントは提供してくれるだろう。
邦題や本のカラーといい、挿絵のテイストといい、『チーズはどこへ消えた?』を彷彿とさせられた方は多いと思う。あの本同様に読みやすいが、同様に内容も薄い自己啓発本であるというのが私個人の感想であった。物語としても、ウィルスのナゾも明かされないし、結末もありきたり過ぎる。ただ、普段仕事に追われ会社に缶詰になっていて、家族とも疎遠になりがちなそこの貴方なら、手にとってみてもいいかも知れない。状況を改善する何かしらのヒントは提供してくれるだろう。
2013年7月1日に日本でレビュー済み
難しいプロジェクトに携わり、毎日の膨大なToDoリストとびっしりつまったスケジュール、昼休みや定時後もついつい集中しすぎて
時間を忘れて仕事をし、家に帰ってもスマホで仕事メールのチェックをしてしまう、そんなビジネスマンにおすすめです。
今は時間がないから、そのうち機会があれば…、スケジュールにない雑多なことはすべて後回しにしていませんか?
それらは本当に後回しにすべき優先が低いことなのですか?
枠にはまらない独創的なアイディアを求められるほどに、データやチャートとにらめっこしてどんどんと自らを枠にはめてしまっている。
仕事に大きな責任とやりがいを感じ、賢明に向き合ってるつもりが実は多くのものを知らずのうち失っている。
筆者は特に斬新な理論展開をしているわけでも、具体的なメソッドを提示しているわけでもありません。
仕事現場よりも少し俯瞰したスコープでの物の見方を語っています。
結局語っているのは、気づき、行動にうつし、つながりをもち、継続する、どれも仕事をする上で基本的なことです。
しかし、これらは頭ではわかっていても実践が難しいことです。
目の前の仕事にむしゃらに立ち向かわないとならない毎日、実は気づかぬうちに自らそのサイクルをつくり、自らを
そのサイクルに閉じ込めてしまっているのです。
そういった筆者自身の苦い経験を、身近な物語としつつもファンタジー色のあるストーリーで同じ境遇のビジネスマンへと伝えています。
とうの昔に忘ていた初心を思い出し、ワークバランスと人生の充実について再考するきっかけとして読んでみるとよい一冊です。
時間を忘れて仕事をし、家に帰ってもスマホで仕事メールのチェックをしてしまう、そんなビジネスマンにおすすめです。
今は時間がないから、そのうち機会があれば…、スケジュールにない雑多なことはすべて後回しにしていませんか?
それらは本当に後回しにすべき優先が低いことなのですか?
枠にはまらない独創的なアイディアを求められるほどに、データやチャートとにらめっこしてどんどんと自らを枠にはめてしまっている。
仕事に大きな責任とやりがいを感じ、賢明に向き合ってるつもりが実は多くのものを知らずのうち失っている。
筆者は特に斬新な理論展開をしているわけでも、具体的なメソッドを提示しているわけでもありません。
仕事現場よりも少し俯瞰したスコープでの物の見方を語っています。
結局語っているのは、気づき、行動にうつし、つながりをもち、継続する、どれも仕事をする上で基本的なことです。
しかし、これらは頭ではわかっていても実践が難しいことです。
目の前の仕事にむしゃらに立ち向かわないとならない毎日、実は気づかぬうちに自らそのサイクルをつくり、自らを
そのサイクルに閉じ込めてしまっているのです。
そういった筆者自身の苦い経験を、身近な物語としつつもファンタジー色のあるストーリーで同じ境遇のビジネスマンへと伝えています。
とうの昔に忘ていた初心を思い出し、ワークバランスと人生の充実について再考するきっかけとして読んでみるとよい一冊です。
2016年5月11日に日本でレビュー済み
今まで読んできた作品の中ではかなり上位にくる一冊。
時間の本当の使い方をわかりやすく解説している。
フィクション作品なので、どちらかといえば小説に近い感じ。
しかし内容は現代の働き世代に警鐘を鳴らす作品なのだろう。
自分は何のために働いているのか。
家族のため、自分の将来のため、はたまたお金のため…。
理由は様々あると思いますが、とにかくそんな働き世代の方々に読んでほしい一冊。
私は読んでいて、途中ジーンとくる場面がありました。
分かっていてもやめられない残業やメールの返信。それらに追われて結局自分の時間は持てない。
挙句の果てに「家族のため」「将来のため」と言い訳してまた1日を無駄(?)にしてしまう。
この本のタイトルだけ見ると、どうしてもパソコン初心者に対するQ&Aのようなものを想像してしまったが、とんでもない。
この本こそ、世の働き世代、特に家族のいるお父さん世代に読んでもらいたい一冊。
最後の結末には正直鳥肌が立った。1本取られた気分でもある。
あなたは本当に「自分のため」に時間を使っていますか?
そんな一言が胸に突き刺さる一冊。
時間の本当の使い方をわかりやすく解説している。
フィクション作品なので、どちらかといえば小説に近い感じ。
しかし内容は現代の働き世代に警鐘を鳴らす作品なのだろう。
自分は何のために働いているのか。
家族のため、自分の将来のため、はたまたお金のため…。
理由は様々あると思いますが、とにかくそんな働き世代の方々に読んでほしい一冊。
私は読んでいて、途中ジーンとくる場面がありました。
分かっていてもやめられない残業やメールの返信。それらに追われて結局自分の時間は持てない。
挙句の果てに「家族のため」「将来のため」と言い訳してまた1日を無駄(?)にしてしまう。
この本のタイトルだけ見ると、どうしてもパソコン初心者に対するQ&Aのようなものを想像してしまったが、とんでもない。
この本こそ、世の働き世代、特に家族のいるお父さん世代に読んでもらいたい一冊。
最後の結末には正直鳥肌が立った。1本取られた気分でもある。
あなたは本当に「自分のため」に時間を使っていますか?
そんな一言が胸に突き刺さる一冊。
2013年7月2日に日本でレビュー済み
海外のオフィスによくある、グレーのパーテーションで区切られた個人のデスク。
著者はそれを箱に例えて『キューブ』と読んでいるのですが、この物語では
主人公マユクのパソコンにある日、突如現れた謎のウイルスによって表示される
メッセージをきっかけにマユクを始め、マユクの周りの人間模様が変わっていき、
キューブから解放されていく過程を描いた作品です。
最初はウイルス(か、どうかは不明なのですが)による謎の助言があまりにも
的を射ているのでムカッときていたマユクなのですが、試しにアドバイスに
従ってみるにつれ、段々自分が冷静に見えてくるのがリアルで良かったです。
チーズはどこへ消えた? や ウサギはなぜ嘘を許せないのか? など、
生き方や、ビジネスのヒントとなる寓話はいくつかありますが、僕が読んだ中では
1番具体的で、話がリアルでした。心理描写も面白く、実際に会社勤めをされている
方であればあるほど、『ああ、自分も同じだ……』と感じてしまうと思います。
著者が言う『キューブ』とは、何も会社の一角で何時間も働き詰めになっている状態
だけでなく、自宅のTVの前やパソコンの前など、何かのために自分を犠牲にしている
状態全般を指すのだとか。
出だしの「あなたは1日何時間『キューブしている』だろうか」
というセリフにはドキッとしました。
いつの間にか自分をないがしろにしてまで、誰かのために自分を犠牲にしていることが
当たり前になっていないか。
ふと、読み終えて考えさせられました。
著者はそれを箱に例えて『キューブ』と読んでいるのですが、この物語では
主人公マユクのパソコンにある日、突如現れた謎のウイルスによって表示される
メッセージをきっかけにマユクを始め、マユクの周りの人間模様が変わっていき、
キューブから解放されていく過程を描いた作品です。
最初はウイルス(か、どうかは不明なのですが)による謎の助言があまりにも
的を射ているのでムカッときていたマユクなのですが、試しにアドバイスに
従ってみるにつれ、段々自分が冷静に見えてくるのがリアルで良かったです。
チーズはどこへ消えた? や ウサギはなぜ嘘を許せないのか? など、
生き方や、ビジネスのヒントとなる寓話はいくつかありますが、僕が読んだ中では
1番具体的で、話がリアルでした。心理描写も面白く、実際に会社勤めをされている
方であればあるほど、『ああ、自分も同じだ……』と感じてしまうと思います。
著者が言う『キューブ』とは、何も会社の一角で何時間も働き詰めになっている状態
だけでなく、自宅のTVの前やパソコンの前など、何かのために自分を犠牲にしている
状態全般を指すのだとか。
出だしの「あなたは1日何時間『キューブしている』だろうか」
というセリフにはドキッとしました。
いつの間にか自分をないがしろにしてまで、誰かのために自分を犠牲にしていることが
当たり前になっていないか。
ふと、読み終えて考えさせられました。
2013年7月12日に日本でレビュー済み
ぜひ全国のなりたくもないのにワーカホリックになってしまった企業戦士達にお勧めしたい一冊です。
ところで日本で言うところのワーカホリックは、本作ではパーティションで区切った個々のワークスペースから、キューブ住民、キューブするなどと表現されています。
□ あらすじ
セールスマネージャーとして部下を抱え、大きなプロジェクトに日夜打ち込むマユク。
家庭も顧みず、残業をして帰って家でもスマートフォンでメールを確認して…といった毎日を送っていた。
ある日、コンピューターウィルスによって急にパソコンが動かなくなり、普段ではありえないほど早い時間に帰宅することになった。
そして翌日から、仕事の大事なところでは妙に人の人生に立ち入ったメッセージを示すウィルスのせいで、仕事を中断せざるを得なかったり、スケジュールを改ざんされて自由時間や社外でのミーティングを入れられたりと、振り回されるのですが、段々と自分も周囲も充実していく事に気付き始めるのでした…。
□ どんな本?
小説と言う形を取っていますが、内容は自己啓発本そのものです。
少し前にはやった『もしドラ』のように、説明の部分を小説として描くことで読み易くしています。
定時で仕事を切り上げることで、仕事時間中の集中力の向上や、家庭での時間を取る事による精神的なゆとり、そして合間ごとにプライベートな時間を確保する事での、自分自身の充実。
説明をされるのでは、そう上手くいくかなーなんて思ってしまいがちですが、フィクションとはいえ、マユクがどんどん充実していく様子を見ていると、これくらいなら出来る、ちょっと試してみようかなという気持ちになってきます。
□ 感想
この本の中で、マユクはウィルスの求めるキューブからの脱出の為の言葉に納得しているわけではなく、強制的にパソコンやスマートフォンを停止させられたり、予定を改竄されたりという中で、自分や周囲の環境さえも改善していく選択肢を進んでいきます。
現実では、どうしても、もう少しだけ…とか、今回だけは…とか、言い訳をしながら働いてしまうケースが殆どでしょうし、マユクのようなある程度の自由が利くポジションに居ないと、今日は切り上げよう!とか、休日はメールを見ないとか、選ぶことも困難でしょう。
でも出来る事から…例えば、出勤前の運動の時間や、昼休みなどに15分間だけ友人たちと連絡を取ったりするための時間を作ることなど、ちょっとずつでも取り入れていけば、必ず日々はより充実していく筈です。
自分に言い訳をせず、まずは出来そうなことから順に取り入れていけば、何だか僕自身も仕事に縛られた心身から脱出できそうな気がしてきます。
そんな風に思わせてくれる、気持ちの良い一冊です。
ところで日本で言うところのワーカホリックは、本作ではパーティションで区切った個々のワークスペースから、キューブ住民、キューブするなどと表現されています。
□ あらすじ
セールスマネージャーとして部下を抱え、大きなプロジェクトに日夜打ち込むマユク。
家庭も顧みず、残業をして帰って家でもスマートフォンでメールを確認して…といった毎日を送っていた。
ある日、コンピューターウィルスによって急にパソコンが動かなくなり、普段ではありえないほど早い時間に帰宅することになった。
そして翌日から、仕事の大事なところでは妙に人の人生に立ち入ったメッセージを示すウィルスのせいで、仕事を中断せざるを得なかったり、スケジュールを改ざんされて自由時間や社外でのミーティングを入れられたりと、振り回されるのですが、段々と自分も周囲も充実していく事に気付き始めるのでした…。
□ どんな本?
小説と言う形を取っていますが、内容は自己啓発本そのものです。
少し前にはやった『もしドラ』のように、説明の部分を小説として描くことで読み易くしています。
定時で仕事を切り上げることで、仕事時間中の集中力の向上や、家庭での時間を取る事による精神的なゆとり、そして合間ごとにプライベートな時間を確保する事での、自分自身の充実。
説明をされるのでは、そう上手くいくかなーなんて思ってしまいがちですが、フィクションとはいえ、マユクがどんどん充実していく様子を見ていると、これくらいなら出来る、ちょっと試してみようかなという気持ちになってきます。
□ 感想
この本の中で、マユクはウィルスの求めるキューブからの脱出の為の言葉に納得しているわけではなく、強制的にパソコンやスマートフォンを停止させられたり、予定を改竄されたりという中で、自分や周囲の環境さえも改善していく選択肢を進んでいきます。
現実では、どうしても、もう少しだけ…とか、今回だけは…とか、言い訳をしながら働いてしまうケースが殆どでしょうし、マユクのようなある程度の自由が利くポジションに居ないと、今日は切り上げよう!とか、休日はメールを見ないとか、選ぶことも困難でしょう。
でも出来る事から…例えば、出勤前の運動の時間や、昼休みなどに15分間だけ友人たちと連絡を取ったりするための時間を作ることなど、ちょっとずつでも取り入れていけば、必ず日々はより充実していく筈です。
自分に言い訳をせず、まずは出来そうなことから順に取り入れていけば、何だか僕自身も仕事に縛られた心身から脱出できそうな気がしてきます。
そんな風に思わせてくれる、気持ちの良い一冊です。
2013年7月1日に日本でレビュー済み
公私の区別なく、だらだらと働き続けてしまうワークスタイルでは、生産性は高くはなら
ず、自分も周りも大変なだけだとよく言われますが、我々はこの呪縛からはなかなか逃げ
出すことができません。主人公のコンピューターにウィルスがとりついてしまい、はちゃ
めちゃな騒動を起こすのですが、このウィルスのおかげで最後には人生の価値を高め、懸
案事項であったPCのセールスにも成功するという物語です。
実は、ウィルスが悪さをするといっても、暗に仕事を定時で切り上げること、家族を大事
にすること、人とのコミュニケーションを大事にすることなどを一つ一つ伝えるのが役割
のようで、どのようにしてそれらのメッセージを主人公に伝え、どのように事態が好転し
ていくのか、というところに面白味はあります。
確かに、我々のワークスタイルについて一石を投じる、考えさせられる本ではあります
が、シナリオがあまりにもできすぎています。先の展開が易々と読めてしまうところにも
う一ひねりほしいと感じました。
ず、自分も周りも大変なだけだとよく言われますが、我々はこの呪縛からはなかなか逃げ
出すことができません。主人公のコンピューターにウィルスがとりついてしまい、はちゃ
めちゃな騒動を起こすのですが、このウィルスのおかげで最後には人生の価値を高め、懸
案事項であったPCのセールスにも成功するという物語です。
実は、ウィルスが悪さをするといっても、暗に仕事を定時で切り上げること、家族を大事
にすること、人とのコミュニケーションを大事にすることなどを一つ一つ伝えるのが役割
のようで、どのようにしてそれらのメッセージを主人公に伝え、どのように事態が好転し
ていくのか、というところに面白味はあります。
確かに、我々のワークスタイルについて一石を投じる、考えさせられる本ではあります
が、シナリオがあまりにもできすぎています。先の展開が易々と読めてしまうところにも
う一ひねりほしいと感じました。