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日本のお金持ち研究 単行本 – 2005/3/1

橘木 俊詔 (著), 森 剛志 (著)
2.9 5つ星のうち2.9 24個の評価
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「金持ち父さん」とはどんな人？　医師や弁護士、企業経営者は本当に儲かる職業なの？　全国規模のアンケート調査とデータから現代日本の富裕層とは誰かを浮き彫りにし、金持ちになった背景や社会制度の実態に迫る。
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  1. 本の長さ
    227ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
  4. 発売日
    2005/3/1
  5. ISBN-10
    4532351359
  6. ISBN-13
    978-4532351359
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商品の説明

メディア掲載レビューほか

日本のお金持ち研究
　本書はお金持ちになるためのハウツー本ではない。「日本で漠然とお金持ちと呼ばれている人間とは何者か」という疑問に、経済学者らが学術的視点から答えたものだ。まず著者らは国税庁が発行している「全国高額納税者名簿（2001年度版）」に記された年間納税額3000万円以上の層を「日本のお金持ち」と定義した。所得にすればおよそ1億円以上に当たり約9000人存在する。彼らへのアンケート結果などからお金持ちの定義を導き出していく。

　職種で見ると最も多いのは企業家、次いで医師だ。この2つが「お金持ち」の45％を占める。いわゆるサラリーマン社長や勤務医ではなく、オーナー企業家や開業医である場合がほとんどだと言う。日本ではこうした「お金持ち」と、「上流階級」と呼ばれる人々が必ずしも一致していないとも言う。パワーエリートと呼ばれる政治家や官僚の中には、手にした高い学歴や社会的地位に所得が伴わない「地位の非一貫性」が見られると解説。結果として大企業、特にオーナー企業のトップに所得・権力・支配力のすべてを兼ね備えた上流階級が多いと論じる。企業家は自家用車にトヨタを、医師ならメルセデス・ベンツを選ぶ傾向が強いなど、日本のお金持ちならではの嗜好を読み解いていく。


（日経ビジネス 2005/05/16 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.）
-- 日経BP企画

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2005/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 227ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4532351359
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4532351359
  • カスタマーレビュー:
    2.9 5つ星のうち2.9 24個の評価

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橘木 俊詔

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上位レビュー、対象国： 日本

ピクミンミン
5つ星のうち1.0 結局核心に触れていない
2010年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み終わったあと、普通に皆が知っているような、思っていたような
「やっぱりな〜」という内容をダラダラ書いてあるだけじゃん！
ってな感じでつっこみたくなる一冊でした。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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 レポート
南　光太郎
5つ星のうち3.0 運・鈍・根。
2016年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一発当てて、お金持ちになることは、株式・不動産・相続等により、誰にしもチャンスはあるが、毎年、稼ぎ続けるためには、商人頭にならないと。

不要になった知恵（豊かになる方法）は、他人に惜しみ無く与えると、更なる高みに昇る知恵が降りてくる。

お金に際限はない。　この世は豊かさにあふれている。　お金の流れに手を入れ、自らに引き寄せるんだ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
友井幹夫
5つ星のうち5.0 お金持ちの姿を、調査と統計的に読み解く名著
2018年3月10日に日本でレビュー済み
「お金持ちって、何だろう？」と思ったことはありませんか。
僕は、中学3年生の社会科公民の時間に、山口先生の話を思いだします。
上流階級は働かなくても、孫の代まで生涯、食べていけるための財産があることで、
中流階級は「？」、その話は忘れてしまいました。
でも、この時の話が、その後の「考える課題」になって、本書を読みました。

その頃、納税が年間1000万円以上の『高額納税者名簿』が販売されていました。
現在、高額納税者公示制度は、犯罪抑止と個人情報保護法の観点で、2006年（2005年度分）に廃止されました。

会社の継承や、財産を受領していない人は、仕事の選択が重要であることが説かれている。

ｐ21　図ｊ－2　日本の高額納税者に関する都道府県別分布
これを見ると、東京に高所得者が集中しているのが具体的・視覚的に分かります。
ある不動産会社の営業の人が、「東京のお金持ちは、桁（ケタ）が違います」の言葉が思い出される。

ｐ30　眼科医が増加した理由として「白内障バブル」を指摘された。
これを読んで、この頃、成績優秀な医学生が眼科医になったことを知る。

「第６章　お金持ちの日常生活」は、とても興味深い内容でした。
ｐ164　表6－5　経済的成功を収めるためのベスト３
ここで、一位に「肉体的・精神的な健康である」と述べられいて、
スポーツジムに通っている60代、70代の企業経営者たちの姿を思いだします。

本書の「結論」では、ｐ216、少なくとも「お金持ち」になるには、既存の大企業に就職して、激烈な昇進競争に入るよりも、
自分で起業してビジネスを成功させるほうが、確率が高そうである。と述べられています。
2005年に読んだ、お金持ちの姿を見せてくれた貴重な一冊でした。

今のネットは、どこに暮らしても、大きな可能性がある時代になりました。

　関連図書

ブラッド・ストーン著『ジェフ・ベゾス　果てしなき野望』（日経BP社2014年）
サム・ウォルトン著『私のウォルマート』（講談社＋α文庫2002年）
岸田秀著『嫉妬の時代』（飛鳥新社1987年）
加藤秀俊著『時間意識の社会学』（PHP研究所1987年）
エリック・バーカー著『残酷すぎる成功法則』（飛鳥新社2017年）

　追記　2018年3月11日

本書を読まれると、起業家の栄枯盛衰の要素を読み取ることもできます。
成功と失敗を聞いていると、仕事と家庭のバランス、旅行に夢中になることなど。

2010年、アンガス・ディートンとダニエル・カーネマンの研究で、アメリカの家庭では、
「幸福が頭打ちになる年収額」は、約7万5000ドル（約830万円）との結果もあります。
これは、仕事と私生活のバランス、仕事の精神的なストレスの加減などが考えられます。

アメリカで大人気のビジネス書の作家マルコム・グラッドウェル（1963年生まれ）は、
年収が約800万円を超えると、子育てが難しくなると述べています。

　関連図書

マルコム・グラッドウェル著『逆転！強敵や逆境に勝てる秘密』（講談社2014年）
ｐ51「真実は逆U字に宿る」　両親や祖父母が、子育てを考える視点になります。
お金と、感情のバランス感覚は、大人になっても難しい。

　追記　2018年3月31日

今朝、朝日新聞の「2045年推計人口」の各地の増減率予測に関心を寄せました。
東京の一極集中が続き、他の人口減少が予測されている。
僕が思うに、2020年の東京オリンピックまでは、そうかも知れないけど、その後は未知数です。

2016年度（平成28年）の「ふるさと納税受入額」の数字は、何を意味しているか。
1位「都城市（宮崎県）約73.3億円」、2位「伊那市（長野県）72.05億円」と知りました。

今後、新しく誕生するネット企業の活躍が、各地で職場を創造して、人口分散が一気に加速するかも知れない。
そんな予測と期待を感じながら、本書を思いだしました。
都道府県の人口と経済活動は、比例するからさ。

都会という舞台から、ネットの舞台への意識改革は、
物流業界の活躍と成長、基盤が確立されたことが大きい。

この20年、アマゾンが小売業を変革したように、その後、社会の仕組みが変わる要素がある。
これまでの大規模な人口密集型から、社会通念を変える個々の教育と経済のネット社会です。
敷地に建てられた数万人規模の大学の時代から、ネットで世界につながる数万人規模の通信大学の時代へかも。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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rash
5つ星のうち4.0 お金持ち
2014年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お金持ちがどのようなタイプで構成されてるか
または税金の考え方、金銭感覚など
分類し分析した本です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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 レポート
showon
5つ星のうち3.0 ある切り口で見ればその通りなんだろうが・・・
2008年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、日本のお金持ちについて、「職業による差異」、「資産形成プロセス」、「日常生活」、「課税の歴史」等について、お金持ち本人に対するアンケート及び、政府公報系の資料を元にとりまとめたものです。
本書では、作者の意見が無く、その意味で論文とは言えません。淡々と、調べた事実について解説をしているだけです。この点評価はできますが、切り口がちょっと甘く、「別な見方から調べたら、全然別の印象になるんじゃないの？」と思わせる部分も多々あります。

特に残念なのは、日本語の質が低いのと、校正のレベルがお粗末な事です。表に記載されている金額の単位と、それを説明する本文での単位が間違っている、といった初歩的な確認ミスもあり、「お金」と言った数字を扱う本としては、今ひとつだなぁ、と感じました。
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麻ヶ嶽城主・鈴木源内
5つ星のうち5.0 正直聞いたことがある結論が多いのですが、その確信を深めることができました。
2018年4月21日に日本でレビュー済み
(旧版）題名の如く、日本の金持ちの特徴をデータ等を示して学者が分析。正直聞いたことがある結論が多いのですが、その確信を深めることができました。書評レビューを見ると余り評価が高くないですが、内容が下世話で、当たり前な結論なので、読む人のコンプレックスを刺激するためでしょう。かえって本が売れたのもわかります。結論は下世話な内容に見えますが、データ等を使っている点が、学者らしく、また多くが事実なのだと思います。
　大胆に要約すると、①日本の金持ちは起業家と開業医（サラリーマン経営者ではない）。②教育費（私立、塾など）にお金を使つことが多く、意外に地味で質素。③起業家は高学歴でないこともあるが、子供の教育にはカネをかける。④医者の子供は医者になり、起業家の子供も跡を継ぐ。⑤余資運用は不動産(賃貸経営）が多い。株でないことが日本の特徴。⑥ブランド物は、金持ちのためにあるのでなく、金持ちセレブに憧れる偽物の金持ちをターゲットとしている。⑦世界と同様、総じて、日本も所得格差が広がっているが、日本の金持ちは米国に比べれば小粒。
　個人的に一番興味深く思った点。①成功した金持ちは、創業成長期に意外に借金に頼らず、地味にコツコツとやってきていたこと。調査にバイアスがなければ、極めて為になる話でした。②富裕層を金銭だけでなく、「権力」「金銭」「権威」の3つで捉える必要があること。③医者の年収の出身大学別ランキングで、1位が東京医科大と日本大学医学部の2校（同順）、3位から10位まで地方国公立医学部、11位以下に日本医科大などが続く、という調査を初めて見ました。
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kassy51
5つ星のうち2.0 ★注意！！金持ちの一部のみを母集団標本とした統計書
2005年4月29日に日本でレビュー済み
★★この本は日本の金持ち像を表していません！★★
と書けば正確ではありませんが、最初からこれくらいの表現にしなければ間違ったイメージを読者が抱き続けるのでヘッドラインにしました。
しかし、まず、最初に申し上げたいのは、日本でこの手の統計をとるのは非常に困難で、過去の比較材料が少ないため、統計分析には多大なご苦労があったことと思います。
日本の場合は他の先進国と異なり、納税者背番号がないためサラリーマン以外は、やりたい放題の税金天国です。また、資産を会社所有にして、その株を所有し、実質所有していても正確な資産は個人には反映されません。日本の多くのビジネスオーナーはこの統計から漏れていることでしょう。
正確にこの本の題名を言うなれば、
『過少税務申告をしたビジネスオーナーと資産を会社所有に移した金持ちを除いた、節税感覚の乏しい金持ちの研究』
となるのでしょうか。　
そのようなわけで、ガラス張りの収入で最も多いお医者様が一番に来るのは当然です。その影には、倍以上の収入がありながら過少申告をし、優雅に暮らす自営業の方がいるはずです。
しかし、本の半分以上は統計の分析とは関係なく、金持ちの論評など同でもよい内容となっている。
興味のある方は本屋の立ち読みで十分でしょう
56人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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ひろとん
5つ星のうち4.0 【猿のごとく読み、人のごとく考える・その413・406冊目】
2018年4月21日に日本でレビュー済み
・サノーさん一言コメント
「日本の金持ちの実態がわかる。才能ではなく信念が、現実をつくる」
【サノーさんおすすめ度★★★★☆】
・ウノーさん一言コメント
「京大教授による調査と研究が、知られざる金持ちの実態を浮かび上がらせます」
【ウノーさんおすすめ度★★★★☆】

・サノーさん、ウノーさん読書会

サノーさん(以下サ):海外では定番の「金持ち研究」だが、日本版となると、やや迫力に欠けるな。
ウノーさん(以下ウ):やっぱり国民性ですね。金持ちの人ほど奥ゆかしく、表に出たがらないのは、日本人の美徳とむすびついていると思います。
サ:まあ、金持ちで有名になると、面倒なのは確かだしな。その点では、海外の金持ちの方が、豊かなマインドなのかもしれない。
ウ:この本は、2005年前の発刊で、2014年には「新版」も出ています。
サ:今回は、あえて「リーマンショック前の金持ちの実態」が知りたかったから、こちらを読んだ。
ウ:やっぱり、生のデータは面白いです。金持ち職業区分や、昔の高所得資格である「医者」「弁護士」「会計士」は、「医者」以外は「全くの幻想」だったのは、少数の「成功例に対する先入観」が、操作されたものであることを示唆しています。
サ:海外も日本も、今も昔も、金持ち職業のトップは「企業家」だ。しかも、大企業ではなく非上場の会社の経営者が圧倒的に「有利」なことが、データから確認できる。
ウ:さらに面白いのは、金持ちの価値観です。重要なのは、1位「肉体的・精神的健康」、2位「仕事を愛している」３位「優秀さ、頭の良さ」との調査結果です。
サ:まあ、アンケート調査だから、こういう回答になるのはしょうがいないが「仕事を愛する」という価値観が、実に「重要」であることは理解できる。
ウ:派手な外車を乗り回し、豪華な海外旅行と豪華な食事、普通に考える「金持ちイメージ」が、ことごとく実態と異なるのも、面白い調査結果でした。
サ:結局のところ、この調査でわかった「納税額から特定した金持ち」は、自分のやりたいことを追求して、ただ行動し続けた結果、「納税額が膨大になっていた」だけで、「金持ちになること」を目指していた人物は少数だったわけだ。
ウ:やっぱり「信念」の持ち方が大切だということですね。「金持ち」になりたいのなら、自分の願望と信念が、本当に自分から生まれたものなのか、チェックする必要があります。
【了】
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