第1部では地域経済を人口減から考察し、第2部で日本の各地域についての解説です。
日本全国は高齢化していくとして、地域による差・程度はあまり知られていないので有益です。中国など海外にも言及しています。
統計数字の取り扱いに優れていて、一般人では気づかない(よって行政職員も気づかない)ことを指摘してくれます。
例えば「失業者数増減と就業者数増減は無関係」などは、ちょっと考えるとわかりますが、あまり注意していない。
一つの変数だけで(横着して)判断することの危険性を厳しく指摘しています。
第二部の分析も私の住む北海道、おとなりの青森についてはまさに正しいと思います。
「数字+現場」による説得力は素晴らしい。お勧めです。
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実測!ニッポンの地域力 単行本 – 2007/9/1
藻谷 浩介
(著)
- ISBN-104532352622
- ISBN-13978-4532352622
- 版New
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2007/9/1
- 言語日本語
- 本の長さ263ページ
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登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2007/9/1)
- 発売日 : 2007/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 263ページ
- ISBN-10 : 4532352622
- ISBN-13 : 978-4532352622
- Amazon 売れ筋ランキング: - 403,223位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 111位地域開発
- - 2,277位政治入門
- - 41,023位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年3月5日に日本でレビュー済み
この著者は、「国や地域の動向を把握する際には、出生率・高齢化率などの率よりも、人口の絶対数が重要である」という極めて明快な主張をしている。
人口ピラミッドから地域経済の盛衰を解き明かそうとしており、分析手法は緻密とは言えないが、実に単純で分かりやすく、面白かったのは事実である。
例えば、20〜59歳の人口の増減、小売業の坪効率と売場面積の関係などから、地域経済の状況を上手く説明している点は興味深かった。
また、実際に見てきた各都市圏の実情も説明しているので、統計だけでは知ることができない裏事情も分かり、大変参考になった。
ただ、評価が3つ星なのは、著者は強い口調で「常識」を批判しているが、その批判が的外れな点が多いからだ。
例えば、「出生率」ばかりが注目されている現状を、「出生率が低下しなくても、人口ピラミッドの構造から「出生数」は減少する」
ことを理由に批判しているが、過去の積み上がりである人口ピラミッドは、現在ではどうにも変えようがないから、為政者等は出生率に注目するのではないか?
また、「地域間格差はない」と主張しておいて、「高齢化に関して首都圏と島根県の地域間格差は時間差に過ぎない」と述べており、現時点における地域間格差の存在を自分で認めている。
著者が本書で言わんとするところは概ね納得できる内容である。しかし、彼の「常識」に対する批判の多くは、自家撞着に陥っているか、
著者が俗説になっていると思っている「常識」自体が、「本当にそんなこと世間で言われているの?」と疑問符が付いてしまう「常識」なのである。
また、批判の口調が極めて辛辣、攻撃的で、不愉快な気持ちにさせられる。
細かい話だが、第一刷の図表には、些細な間違いが散見される点に留意が必要だ。
人口ピラミッドから地域経済の盛衰を解き明かそうとしており、分析手法は緻密とは言えないが、実に単純で分かりやすく、面白かったのは事実である。
例えば、20〜59歳の人口の増減、小売業の坪効率と売場面積の関係などから、地域経済の状況を上手く説明している点は興味深かった。
また、実際に見てきた各都市圏の実情も説明しているので、統計だけでは知ることができない裏事情も分かり、大変参考になった。
ただ、評価が3つ星なのは、著者は強い口調で「常識」を批判しているが、その批判が的外れな点が多いからだ。
例えば、「出生率」ばかりが注目されている現状を、「出生率が低下しなくても、人口ピラミッドの構造から「出生数」は減少する」
ことを理由に批判しているが、過去の積み上がりである人口ピラミッドは、現在ではどうにも変えようがないから、為政者等は出生率に注目するのではないか?
また、「地域間格差はない」と主張しておいて、「高齢化に関して首都圏と島根県の地域間格差は時間差に過ぎない」と述べており、現時点における地域間格差の存在を自分で認めている。
著者が本書で言わんとするところは概ね納得できる内容である。しかし、彼の「常識」に対する批判の多くは、自家撞着に陥っているか、
著者が俗説になっていると思っている「常識」自体が、「本当にそんなこと世間で言われているの?」と疑問符が付いてしまう「常識」なのである。
また、批判の口調が極めて辛辣、攻撃的で、不愉快な気持ちにさせられる。
細かい話だが、第一刷の図表には、些細な間違いが散見される点に留意が必要だ。
2014年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
期待していたデータは得られなかった。
本のタイトルに騙された感じ。
本のタイトルに騙された感じ。
2014年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
数年経過している本にもかかわらず、とても良い状態で届きました。満足です。
2013年8月3日に日本でレビュー済み
東京から地方に拠点を移した未婚男性が必ず口にする事実
「田舎の可愛いコはみんなもう結婚している」
飲み会の話のタネにもなるこの話題は、
実は日本の深刻な問題を映しています。
なにか。
問題は「可愛いコが結婚している」地方にあるのではなく、
「可愛いにもかかわらず、結婚していないコ」が山ほどいる東京にあります。
「いいじゃないか、オレも結婚していないし、華やかで希望が持てる」と思っている男子は、
この本を一度読んでみることをお勧めします。
日本政策投資銀行に勤める筆者が、
全国的に進む高齢化と、それに伴う地方経済の現状を、
豊富なデータと自分の目で見た実感を交えて語る本書。
そこから見えてくるのは、
「将来、地方以上の高齢化に見舞われる都市部」
「若者を集めながら、子供を作らない世界一の大都市、東京」
「所得は低いが、活気のある沖縄」
など、「都市部一人勝ちで、地方は衰退」という
今までの常識をくつがえす日本の姿。
そこから、変わるべき日本の姿、将来の日本のグランドデザインを考察します。
僕たちもいずれ歳をとりますが、将来の日本の繁栄を考えるなら、
一人で生きて、一人で死んではいけない。
そう、東京の独身男子、可愛いコを見たら、恐れず声をかけるのです!
日本の未来は君たちの下心に(ちょっとは)かかっている!
「田舎の可愛いコはみんなもう結婚している」
飲み会の話のタネにもなるこの話題は、
実は日本の深刻な問題を映しています。
なにか。
問題は「可愛いコが結婚している」地方にあるのではなく、
「可愛いにもかかわらず、結婚していないコ」が山ほどいる東京にあります。
「いいじゃないか、オレも結婚していないし、華やかで希望が持てる」と思っている男子は、
この本を一度読んでみることをお勧めします。
日本政策投資銀行に勤める筆者が、
全国的に進む高齢化と、それに伴う地方経済の現状を、
豊富なデータと自分の目で見た実感を交えて語る本書。
そこから見えてくるのは、
「将来、地方以上の高齢化に見舞われる都市部」
「若者を集めながら、子供を作らない世界一の大都市、東京」
「所得は低いが、活気のある沖縄」
など、「都市部一人勝ちで、地方は衰退」という
今までの常識をくつがえす日本の姿。
そこから、変わるべき日本の姿、将来の日本のグランドデザインを考察します。
僕たちもいずれ歳をとりますが、将来の日本の繁栄を考えるなら、
一人で生きて、一人で死んではいけない。
そう、東京の独身男子、可愛いコを見たら、恐れず声をかけるのです!
日本の未来は君たちの下心に(ちょっとは)かかっている!
2015年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「良い」という評価であったので購入したが、赤ボールペンでガシガシと線が引いてあり、また黄色のマーカーでも印がついている。
このブックサプライ 江坂物流センター というのはとても悪い店です。
ぜったいに買ってはいけません!
このブックサプライ 江坂物流センター というのはとても悪い店です。
ぜったいに買ってはいけません!
2008年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
目からウロコぽろぽろの実に面白い本だったので、今さらながら/屋上屋の恥ずかしさを絶えつつおすすめさせて下さい。
今まで各所で鋭い分析を発表されていた藻谷氏がついに単著を出された(のを知った)ので、遅ればせながら読んでみました。「実測!」の名のとおり、あくまでも実際の数値に基づいて、日本の社会・都市・地域の実情とこれからを分析した書物、と、それだけ聞くと地味地味な退屈極まりない内容を想像してしまいます。ところがしかし、ページを開くと、よくもまあここまでと感心するくらいに我々の「常識」をくつがえす議論のオンパレードです。
いわく、「バブル崩壊期ほとんどの地域はたいへんな好景気だった」「工業の活性化は地域振興に結びつかない」「高速交通網整備は人口を減らす」「地方圏より首都圏こそ、極めて危うい」などなど枚挙にいとまがありません。
しかもこれらは、誰でも入手可能といってよい統計数値から、ほぼ直接に導かれている「事実」なのですあーびっくりです。人口を分析視座の中心に据え「率ではなく実数に着目する」などのいくつかの方法論をもとに、あとは素朴ともいえる分析方法(ナントカ分析とかカントカ値というような統計学のタームは微塵も出てこない)だけでここまでの結果を得るというのは、虚心坦懐さと日本全国を行脚した経験のなせるわざなのでしょうか。脱帽です。
今どき珍しい2段組でそこそこボリュームもありますが、週刊誌の連載をまとめたものなので、各項目は数ページにおさまっていますし、独特のちょっと皮肉の効いた文章も面白く、非常に読みやすい内容です。大まかにいって本書前半は日本の地域経済全体の現状とこれから、後半は都市・地域ごとの各論、で、例えば僕のまち私のまちって今どうよ? みたいに興味のある部分から拾い読みもできます。
さて、地域活性化のために著者の提出する処方は主に「地域の個性に着目し、のばす」というものです。暴かれる「事実」の衝撃度に比してのごくごく常識的な答えに、私のような邪道な読者は正直一抹の物足りなさを感じないわけではありませんが、当然これは著者の誠実さの顕れであって、ただセンセーショナルなだけの「トンデモ本」ではない、ということの何よりの証左なわけです。
今まで各所で鋭い分析を発表されていた藻谷氏がついに単著を出された(のを知った)ので、遅ればせながら読んでみました。「実測!」の名のとおり、あくまでも実際の数値に基づいて、日本の社会・都市・地域の実情とこれからを分析した書物、と、それだけ聞くと地味地味な退屈極まりない内容を想像してしまいます。ところがしかし、ページを開くと、よくもまあここまでと感心するくらいに我々の「常識」をくつがえす議論のオンパレードです。
いわく、「バブル崩壊期ほとんどの地域はたいへんな好景気だった」「工業の活性化は地域振興に結びつかない」「高速交通網整備は人口を減らす」「地方圏より首都圏こそ、極めて危うい」などなど枚挙にいとまがありません。
しかもこれらは、誰でも入手可能といってよい統計数値から、ほぼ直接に導かれている「事実」なのですあーびっくりです。人口を分析視座の中心に据え「率ではなく実数に着目する」などのいくつかの方法論をもとに、あとは素朴ともいえる分析方法(ナントカ分析とかカントカ値というような統計学のタームは微塵も出てこない)だけでここまでの結果を得るというのは、虚心坦懐さと日本全国を行脚した経験のなせるわざなのでしょうか。脱帽です。
今どき珍しい2段組でそこそこボリュームもありますが、週刊誌の連載をまとめたものなので、各項目は数ページにおさまっていますし、独特のちょっと皮肉の効いた文章も面白く、非常に読みやすい内容です。大まかにいって本書前半は日本の地域経済全体の現状とこれから、後半は都市・地域ごとの各論、で、例えば僕のまち私のまちって今どうよ? みたいに興味のある部分から拾い読みもできます。
さて、地域活性化のために著者の提出する処方は主に「地域の個性に着目し、のばす」というものです。暴かれる「事実」の衝撃度に比してのごくごく常識的な答えに、私のような邪道な読者は正直一抹の物足りなさを感じないわけではありませんが、当然これは著者の誠実さの顕れであって、ただセンセーショナルなだけの「トンデモ本」ではない、ということの何よりの証左なわけです。