１．内容
日本経済新聞には、「経済教室」という連載があるが、この本は、２００７年と２００８年の「経済教室」をまとめたものである。内容は、サブプライム問題、経済成長、人口減の問題、買収防衛などの企業の問題、資源問題、改革や制度、格差の問題。
２．評価
見解自体はありうると思う。また、日本経済新聞の看板コラムゆえ、この本を読むこと自体が、日本経済新聞入門といえよう（わかりやすい日経入門を読む暇があったら、この本や、いきなり日本経済新聞を購読したほうがよい（最初の３ヶ月は日経だけにしたほうがよいと個人的には思う。他の新聞もあると他の新聞を読んでしまうことがあるから））。ただ、（１）論調が似たり寄ったりで、本当に「独立」しているのか疑問に思った、（２）玉石混淆というか、経済バカ的な論文もある（たとえば、ｐ１４９からの伊藤さんの論文。国際人権規約でも勉強しろよ！と思った）、（３）新聞の連載だから、スペースに限界があり、見解が正しいとまでいえるかわからない、（４）せっかくプロフィール欄があるのだから、論文に関連している本を載せて欲しかった（論者の主張の妥当性検討のきっかけに）、以上４点より、星１つ減らして（日本経済新聞入門の意味も大きいので、星１つ減にとどめる）、星４つ。
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