急速に成長・成熟していくウェブビジネスにおいて、「成熟市場×成熟市場=新たな成長機会」というスタイルでさらに急成長するサービスが続々と出てくる、そのベースとなる仕組みや、企業経営戦略の基礎解説からウェブビジネスの動向、消費者行動分析からメディアのゆくえまで、大変盛りだくさんの内容です。
GROUPONやFACEBOOK、その他まさに今が旬である事例の紹介もふんだんに盛り込まれており、すべてが平易な言葉で解説されているため初心者にも分かりやすく読みやすい入門書でありながら専門的な鋭い洞察やそれを裏付ける貴重なデータ等もあり、何度か読みこんで参考にさせていただきたい一冊です。
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成熟期のウェブ戦略: 新たなる成長と競争のルール 単行本 – 2010/12/1
野尻 哲也
(著)
ITベンチャー、大手出版社など、数多くのコンサルティング実務を通じてウェブビジネスを検証してきた著者が、ウェブ事業の正しい知識と考え方、さらに、最新のサービス事例から実践で役立つ重要なポイントを紹介します。
- 本の長さ342ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2010/12/1
- 寸法13.1 x 2 x 19 cm
- ISBN-10453249091X
- ISBN-13978-4532490911
登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2010/12/1)
- 発売日 : 2010/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 342ページ
- ISBN-10 : 453249091X
- ISBN-13 : 978-4532490911
- 寸法 : 13.1 x 2 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,757,911位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,358位経営戦略
- カスタマーレビュー:
著者について
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株式会社おいしい健康 代表取締役CEO
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2011年1月23日に日本でレビュー済み
丸善丸の内店一階の平積み本。ネット企業の事例研究としては良い。取り上げた事例数の多さで言えば有数のレベルなんだと思う。
ウェブビジネス、と一口で言っても現在ではとても幅広く、その全容を掴もうとすると膨大な論考が必要になる。ECやCGM、SNSといった流行りの分野のみならず、マイクロソフトのようなプラットフォーマー、検索サイトにポータルサイト、ネット広告に更には電子書籍まで。ポーターとかアンゾフの成長マトリクスとかの経営理論を下敷きに、たった342ページに多様な論考を詰め込んだ筆者の努力には敬服する。ただ残念ながら、本全体で「ウェブビジネスは成熟期が一番美味しい」という命題を証明したとは言えない。
最近の日本のビジネス書では長い本は好まれないので、例えばウェブビジネスの現在、のような分野であれば、普通は最も主張したい命題に沿う事例を冒頭から強く打ち出し、終盤にかけては一方ではまぁこんな事例もあるんだけどね、的な書き方が多くなるのだと思う。本書の場合は冒頭事例がGROUPONで、ネットの世界はドッグイヤーだ、あっという間に成熟期が訪れる、から始まるのだが、第二章以降を成熟期のウェブビジネスの実態とは、という緩い括りにしてしまったから、結果として一つ一つのネタはこれくらい知ってるよ〜いうくらいに薄くなってしまったんじゃないか。
ウェブビジネス、と一口で言っても現在ではとても幅広く、その全容を掴もうとすると膨大な論考が必要になる。ECやCGM、SNSといった流行りの分野のみならず、マイクロソフトのようなプラットフォーマー、検索サイトにポータルサイト、ネット広告に更には電子書籍まで。ポーターとかアンゾフの成長マトリクスとかの経営理論を下敷きに、たった342ページに多様な論考を詰め込んだ筆者の努力には敬服する。ただ残念ながら、本全体で「ウェブビジネスは成熟期が一番美味しい」という命題を証明したとは言えない。
最近の日本のビジネス書では長い本は好まれないので、例えばウェブビジネスの現在、のような分野であれば、普通は最も主張したい命題に沿う事例を冒頭から強く打ち出し、終盤にかけては一方ではまぁこんな事例もあるんだけどね、的な書き方が多くなるのだと思う。本書の場合は冒頭事例がGROUPONで、ネットの世界はドッグイヤーだ、あっという間に成熟期が訪れる、から始まるのだが、第二章以降を成熟期のウェブビジネスの実態とは、という緩い括りにしてしまったから、結果として一つ一つのネタはこれくらい知ってるよ〜いうくらいに薄くなってしまったんじゃないか。
2011年1月20日に日本でレビュー済み
他の方も仰ってますが、まず一読して情報量に驚きました。ビジネス書によくある判型で1900円はわりと高い方だなと思ったのですが、扱うテーマが非常に広範囲かつ具体的な例示が多くあり、「これだけの情報が詰まっている」という意図のある値付けなのかと思いました。
ここまで情報を盛り込んでできあがる本はムックのような企画ものが一般的かと思うのですが、これを著者一人で執筆されることで、テーマ性が色濃く出た読み応えのある本になっていると思います。
さらにこれだけ新規のサービスについて言及されている場合、多くはその新規性がクローズアップされがちですが、ビジネスモデルについて紙面を割いているところが、「経営コンサルタントの書いた本」という感じがします。
いくつかこれは面白い、と思った点について 書きます。
(p.182)Webサイトにおける利用者の滞在時間はどの様な意義があるのか、という考察は目からウロコでした。Googleのような検索サービスや広告は滞在時間が「点」なので瞬間的、対してSNSなどは滞在時間が「面」なので、「息抜きや調べもの、趣味などといった”一日のライフサイクル”をもそのサイトで済まそうという利用傾向が生じることがあります」という部分は、プラットフォームの滞在時間の中でサイトを快適に回遊できる、サイトの設計にも関わってくる話ですし、個別最適でミニマムなサービスと包括性・網羅性を意識したサービスでは儲けどころが違うという話にもつながるかと思います。
(p.190)エコシステム維持が課題、というのもいい指摘だとおもいます。オープン化はハッカー文化とあいまって、特にアメリカ発のサービスでは「善きこと」という側面だけが重視されがちなように思いますが、プラットフォームがオープンであればあるほどサービス自体のコモディティ化も促進されうるわけで、難しいところだと思います。
他にもローカライズの重要性や、店舗におけるリアルとウェブの使い分けなどは、SI業界に身をおく私にもヒントになることがありました。常々BtoBマーケットではウェブはリアルのビジネスの呼び水にできるのか?という疑問を持っており、参考にしたいと思います。
ここまで情報を盛り込んでできあがる本はムックのような企画ものが一般的かと思うのですが、これを著者一人で執筆されることで、テーマ性が色濃く出た読み応えのある本になっていると思います。
さらにこれだけ新規のサービスについて言及されている場合、多くはその新規性がクローズアップされがちですが、ビジネスモデルについて紙面を割いているところが、「経営コンサルタントの書いた本」という感じがします。
いくつかこれは面白い、と思った点について 書きます。
(p.182)Webサイトにおける利用者の滞在時間はどの様な意義があるのか、という考察は目からウロコでした。Googleのような検索サービスや広告は滞在時間が「点」なので瞬間的、対してSNSなどは滞在時間が「面」なので、「息抜きや調べもの、趣味などといった”一日のライフサイクル”をもそのサイトで済まそうという利用傾向が生じることがあります」という部分は、プラットフォームの滞在時間の中でサイトを快適に回遊できる、サイトの設計にも関わってくる話ですし、個別最適でミニマムなサービスと包括性・網羅性を意識したサービスでは儲けどころが違うという話にもつながるかと思います。
(p.190)エコシステム維持が課題、というのもいい指摘だとおもいます。オープン化はハッカー文化とあいまって、特にアメリカ発のサービスでは「善きこと」という側面だけが重視されがちなように思いますが、プラットフォームがオープンであればあるほどサービス自体のコモディティ化も促進されうるわけで、難しいところだと思います。
他にもローカライズの重要性や、店舗におけるリアルとウェブの使い分けなどは、SI業界に身をおく私にもヒントになることがありました。常々BtoBマーケットではウェブはリアルのビジネスの呼び水にできるのか?という疑問を持っており、参考にしたいと思います。
2011年1月5日に日本でレビュー済み
丸善で何気なくページをめくったら、読みやすそうだったので購入。
移動中にサラリと読もうかと思いきや、意外にも大変な情報量が含まれていて、自分にしては読むのに随分時間がかかってしまった。
本書では、著者の言うところの「ライフサイクル上、成熟期に差し掛かった」ウェブビジネスの動向が非常に幅広く、体系的にとりまとめられている。しかし中には電子書籍についての項があるなど、必ずしも全てが成熟期について語られているというよりは、まさに現在進行形のウェブやITについての整理・分析を図っているように思われる。
個人的にはこの電子書籍の未来予想図(?)やガラパゴス、フェースブックに対する分析などが参考になった。
今流行りのソーシャルゲームや(おせちで問題になった)グルーポンのビジネスモデルも解説されている。特に、携帯のゲームにお金を払う人々の心理については、なるほどなあと感じさせられた。
他にもそもそも何でSNSのような仕組みがここまで普及したかなど、色々と考えさせられる内容だ。
また、新聞や雑誌がネットのせいで売れない、という状況をここまで論理的に分析している人はあまりいないのではないだろうか。新聞や雑誌がどんどん売れなくなる、という話は頻繁に話題になり、自分もなんとなく同調していたが、よくよく考えれば深い話なのだ。
繰り返しになるが非常に情報量が多いので、ネットへの基礎知識が足りない読者にはやや難しいかもしれない(自分も分からない部分(フリーとか)はググってみたりした)。が、現在のネットの状況をとても上手く整理しているように感じられたので、知識が少なくとも勉強する意欲がある人にはおススメできるだろう。裏付けとなるデータや出典が丁寧に明記されている点にも感心したので、★5つ。
移動中にサラリと読もうかと思いきや、意外にも大変な情報量が含まれていて、自分にしては読むのに随分時間がかかってしまった。
本書では、著者の言うところの「ライフサイクル上、成熟期に差し掛かった」ウェブビジネスの動向が非常に幅広く、体系的にとりまとめられている。しかし中には電子書籍についての項があるなど、必ずしも全てが成熟期について語られているというよりは、まさに現在進行形のウェブやITについての整理・分析を図っているように思われる。
個人的にはこの電子書籍の未来予想図(?)やガラパゴス、フェースブックに対する分析などが参考になった。
今流行りのソーシャルゲームや(おせちで問題になった)グルーポンのビジネスモデルも解説されている。特に、携帯のゲームにお金を払う人々の心理については、なるほどなあと感じさせられた。
他にもそもそも何でSNSのような仕組みがここまで普及したかなど、色々と考えさせられる内容だ。
また、新聞や雑誌がネットのせいで売れない、という状況をここまで論理的に分析している人はあまりいないのではないだろうか。新聞や雑誌がどんどん売れなくなる、という話は頻繁に話題になり、自分もなんとなく同調していたが、よくよく考えれば深い話なのだ。
繰り返しになるが非常に情報量が多いので、ネットへの基礎知識が足りない読者にはやや難しいかもしれない(自分も分からない部分(フリーとか)はググってみたりした)。が、現在のネットの状況をとても上手く整理しているように感じられたので、知識が少なくとも勉強する意欲がある人にはおススメできるだろう。裏付けとなるデータや出典が丁寧に明記されている点にも感心したので、★5つ。