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<読む・知る・愉しむ>巡礼・遍路がわかる事典 単行本 – 2004/11/18
- 本の長さ278ページ
- 言語日本語
- 出版社日本実業出版社
- 発売日2004/11/18
- ISBN-104534038399
- ISBN-13978-4534038395
商品の説明
著者からのコメント
巡礼は、時代を超え、文化の壁を超えて実践され続けている普遍的な行為であり、それぞれの時代・文化に応じた意味がある。おそらく将来の日本にとっては「祈り」がキーワードになるだろう。それほど巡礼というものは、とてつもない魅力と作用を秘めている。
本書は、私が巡礼研究に10年間とりくんだ蓄積と成果を存分に出し切ったものである。
執筆の根底には、多くの人々の巡礼実践を体系的に配列して、人類に普遍的な活動としての巡礼の文化を概観したいとの欲求があった。そのため、現在最も多くの日本人の関心を集めている伝統的な四国遍路と西国巡礼だけでなく、身近な七福神めぐりや新しい不動巡礼、まだ知られていない世界の巡礼まで、巡礼・遍路の世界を俯瞰して全体像をとらえることができるように構成した。
おそらく、手にとった印象では、「なぜ?」「どうして?」といったタイトルで目次が立てられており、図版も豊富であるため、まったくの初心者に向けて作られたお手軽な「入門書」と見えるだろうが、内容的には多くの先達の研究成果を直接に受け継いだ、れっきとした本格派の「専門書」であると自負している。
特に私は民俗学からの視点にこだわって本書を執筆した。民俗学は人々の生きる方法や生活の知恵を研究対象としているため、等身大の巡礼・遍路の文化を解明するためには、極めて有効なツールであると考えるからである。
より具体的には、私は以下のわかりやすさに留意して本書を執筆した。
(1)巡礼・遍路についての素朴な疑問がわかる
(2)巡礼・遍路の全体像が体系的にわかる
(3)典拠となる参考文献や史資料がわかる
(4)日本人の「こころ」と日本文化の特色がわかる
(5)巡礼・遍路の最新の研究成果がわかる。
特に(1)に関しては、私がこれまで周りの人たちから尋ねられることが多かった質問を100個選んで目次としたが、これが最も難しい作業であった。さらに、選り抜きの質問を、分析の3局面(儀礼・思想・組織)および範疇の3類型(巡礼・巡拝・参詣)に整理し、巡礼の世界を俯瞰する「概説」、巡礼の精神を体現する「人々」、日本の巡礼を代表する「四国・西国」、日本文化を照射する「世界」のそれぞれを加えて章立てとした。
どうか、巡礼・遍路に出る前には必ず、そして、帰ってきた後にも、本書を便利帳的に使用したり、拾い読みをしたり、ときには自身の知見とも対照させながら深く思考するなどして、末永く愛用して欲しい。また、読者には、これを土台として新しい思索をひろげて欲しい。そして、読者の子どもや孫たちにも、人類が培い育んできた巡礼・遍路の文化を伝え残して行って欲しいと思う。
著者・中山和久
出版社からのコメント
抜粋
犬は人間の最良の伴侶であると、いつも思う。
人間を助けるために自らの命を投げ打ち、死してなお人間を守護してくれる犬を祀る寺社は全国各地にある。犬を愛する人ならば、一度は愛犬とともに巡礼したい聖地ばかりだ。そのうちのいくつかを、祭られている犬とともに紹介したい。
老犬神社(秋田県大館市) 飼主を助けるため懸命の働きをするも、ついに倒れたシロ。
多茂木神社(同) 雨乞いの犠牲となった犬。
犬っこ神社(同湯沢市) 犬っこ祭のとき雪で造られる。泥棒など災難から飼い主を守るお犬様。
椙尾神社(山形県鶴岡市) 庄内三大祭「大山犬祭」で有名。村人を苦しめる化け物をかみ殺し、自らも倒れた丹波国のメッケ犬。以下二社も同様。
犬の宮(同高畠町) 甲斐国の三毛犬・四毛犬。
妙見神社(同天童市) 信濃国のベンベコ太郎。
十念寺(福島県須賀川市) 伊勢へ代参したシロ。
三峯神社(埼玉県大滝村) 日本武尊を助けた山犬様(大口真神、御眷属様)。寶登山神社(同長瀞町)や武蔵御嶽神社(東京都青梅市)でも祀る。
水天宮(東京都中央区) 子宝犬に安産を祈る。
忠犬ハチ公墓(同港区青山墓地) 四月八日は渋谷駅前で慰霊祭がある。大館駅の銅像も有名。
国立科学博物館(同台東区上野公園) 南極犬ジロと忠犬ハチ公の剥製を展示。
光前寺(長野県駒ヶ根市) 狒々退治の早太郎。
山住神社(静岡県水窪町) 徳川家康を助けた犬。
鬼岩寺(同藤枝市) 幾万もの神犬を呼んだクロ。
犬頭神社(愛知県豊川市) 蚕にまつわる犬。
犬塚の欅(滋賀県大津市) 蓮如を救った愛犬。
犬鳴山七宝滝寺(大阪府泉佐野市) 主を助けるも主に殺された悲劇の犬。
播州犬寺(兵庫県神崎町) 長者を助けた二犬。
犬墓大師堂(徳島県市場町) 空海を守った犬。
羽犬塚(福岡県筑後市宗岳寺) 秀吉の愛犬。
コウザキ様・コウザケ殿(宮崎県下) 猟師の犬。
著者について
登録情報
- 出版社 : 日本実業出版社 (2004/11/18)
- 発売日 : 2004/11/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 278ページ
- ISBN-10 : 4534038399
- ISBN-13 : 978-4534038395
- Amazon 売れ筋ランキング: - 800,973位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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儀礼、思想、海外の例など、全10章の構成で、「巡礼者はなぜ白い服を着るのか?」「『先達』とはどんなことをする人なのか?」「お正月に七福神を巡るのはなぜか?」といった10件ずつ合計100件の疑問に答える形で、多数の参考文献を駆使して、歴史的な解説から雑学的なテーマまで広い興味・関心にこたえる内容になっています。
各テーマごとに見開き2ページにまとめられているので、興味のある部分だけ拾い読みもでき、また索引が充実しているので、書名の通り、事典として利用するにも適しています。