本書はシステム構築のノウハウを開示するのか、構築したシステムの検証方法を教えるのかどっちもつかずの結果になっているため評価を低くさせていただきました。システム構築のアイデア例として提示されている「ニューヨークダウが高ければ・・・」という既に統計上相関性がないことが判明している事例を出しておられるのはいかがなものでしょうか?
本書の構成で残念なのはエクセルの関数の説明に頁を消費する点です(エクセル関数の習得は読者が努力し、著者はシステムトレードの説明に頁を割くべきと思います)。
システムトレードに関しては、他に良書が沢山出ているのでそちらを参考にするべきと思います。システム構築の初歩としてはシャンデの「売買システム入門」、検証についてはケストナーの「トレーディングシステム徹底比較」あたりから読み始めることをお奨めします。
システムトレードは名前からすると、最先端の金融工学(ダイナミカルシステム、複雑系)やプログラミングの知識がないと出来ないように思われます。しかし、システムトレードの基本コンセプトは決定論的な静的モデルに確率上の優位性を加味し、個人の裁量判断を極小化することで利益を上げようとするものです。
ケストナーの本を読んでも、パフォーマンスの上位に並ぶ手法はびっくりするほど単純なトレンドフォローやブレイクアウトシステムで、複雑・高度な手法より成績がよいことを本書を購入しようとする方はご存じでしょうか?従って、システム売買に関しては、本書にこだわらず他の良書をドンドン読進めていくことをお奨めします。
ちなみに日本人が書いたシステム売買の隠れた良書は「定本酒田罫線法:林輝太郎」です。
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Excelシートで簡単にできる実践システムトレード入門 単行本 – 2007/6/14
山本 哲也
(著)
◎米国では広く普及している「システムトレード」が日本でも本格化の気配
米国では普及している「システムトレード」が日本でも徐々に広がってきました。これは、一定の値動きのパターンなどに基づいて繰り返し売買を行なうことにより、予想や思惑ではなく、確率に基づいて勝率、損益率などをコントロールして収益を上げるトレード手法です。
◎エクセルシートで行なう本格的なシステムトレードのノウハウ
その検証や売買ロジックの作成に高価な専用ソフトを使う人もいますが、エクセルでも十分可能であり、独学で活用する人も現れ始めてきています。本書はそのノウハウに特化してエクセルの使い方(マクロではなくシートでシミュレーションを行なう)を学べる初めての本。
◎実際に使えるロジックを元に順を追ってやさしくわかるように解説
FX(外国為替保証金取引)、日経225先物、個別株について、実際に収益が上がる期待値の高いトレードロジックの実例を挙げながら、データの取得、検証、自動売買プランの作成まで解説。初めての人でも順を追ってやさしくわかるような実践的な内容となっています。
米国では普及している「システムトレード」が日本でも徐々に広がってきました。これは、一定の値動きのパターンなどに基づいて繰り返し売買を行なうことにより、予想や思惑ではなく、確率に基づいて勝率、損益率などをコントロールして収益を上げるトレード手法です。
◎エクセルシートで行なう本格的なシステムトレードのノウハウ
その検証や売買ロジックの作成に高価な専用ソフトを使う人もいますが、エクセルでも十分可能であり、独学で活用する人も現れ始めてきています。本書はそのノウハウに特化してエクセルの使い方(マクロではなくシートでシミュレーションを行なう)を学べる初めての本。
◎実際に使えるロジックを元に順を追ってやさしくわかるように解説
FX(外国為替保証金取引)、日経225先物、個別株について、実際に収益が上がる期待値の高いトレードロジックの実例を挙げながら、データの取得、検証、自動売買プランの作成まで解説。初めての人でも順を追ってやさしくわかるような実践的な内容となっています。
- 本の長さ259ページ
- 言語日本語
- 出版社日本実業出版社
- 発売日2007/6/14
- ISBN-104534042310
- ISBN-13978-4534042316
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商品の説明
著者について
やまもと・てつや 1968年生まれ。大分県別府市出身。1991年、福岡シティ銀行(現・西日本シティ銀行)に入行。金利デリバティブ(金利スワップ・円短期金利先物・JGB先物・JGB先物オプション)、外国為替(スポット・フォワード・マネー)、有価証券(日本株式・転換社債)などの運用業務に従事。2002年、個人投資家として独立。2003年、株式会社オスピスを設立。同社は証券会社等にシステムトレードのWEBコンテンツなどを提供している。
登録情報
- 出版社 : 日本実業出版社 (2007/6/14)
- 発売日 : 2007/6/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 259ページ
- ISBN-10 : 4534042310
- ISBN-13 : 978-4534042316
- Amazon 売れ筋ランキング: - 444,502位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 414位債券・為替・外貨預金
- - 1,572位株式投資・投資信託
- - 45,301位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
普通株のシストレには応用が必要ですが、Excel関数の勉強もかねて良い指南書だと思います。
2009年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エクセルでシステムトレードをやろうとした場合、具体的にどのような数式や関数を使って、
ワークシードを作っていくのかを、具体例を示して丁寧に解説しています。
EXCELを使ったシステムトレードに興味をもったものの、具体的に何をどのようにすれば
良いのか全くわからない人には入門書として大いに役立つと思います。
例として示されているシステムが実際には機能しないものなのでは?という批判があるよ
うですが、それはこの本の評価対象ではないと思います。
あくまで、システム構築のためのワークシートの作り方を学ぶ本で、当たり前ですが儲かる
システムが示されているわけではありません。間違った期待をするとがっかりすると思い
ます。(というか、そんなことが書かれた本は存在しないと思います。)
とはいうものの、本書の事例どおりにFXのシステムを作ってみたものの、
P167に掲載されているような右肩上がりのエクイティーカーブは、出現しませんでした。
数式を何度も確認しましたが、入力間違いなどはありません(EXCEL自体は初心者ではありません)し、
価格データもそれなりに信頼できるものを使っているのですが・・・。
P167のグラフは、右肩上がりの短期間の部分のみを切り取って掲載しているというだけ
ということでしょうか。同じ疑問をもたれた方おられないでしょうか?
ワークシードを作っていくのかを、具体例を示して丁寧に解説しています。
EXCELを使ったシステムトレードに興味をもったものの、具体的に何をどのようにすれば
良いのか全くわからない人には入門書として大いに役立つと思います。
例として示されているシステムが実際には機能しないものなのでは?という批判があるよ
うですが、それはこの本の評価対象ではないと思います。
あくまで、システム構築のためのワークシートの作り方を学ぶ本で、当たり前ですが儲かる
システムが示されているわけではありません。間違った期待をするとがっかりすると思い
ます。(というか、そんなことが書かれた本は存在しないと思います。)
とはいうものの、本書の事例どおりにFXのシステムを作ってみたものの、
P167に掲載されているような右肩上がりのエクイティーカーブは、出現しませんでした。
数式を何度も確認しましたが、入力間違いなどはありません(EXCEL自体は初心者ではありません)し、
価格データもそれなりに信頼できるものを使っているのですが・・・。
P167のグラフは、右肩上がりの短期間の部分のみを切り取って掲載しているというだけ
ということでしょうか。同じ疑問をもたれた方おられないでしょうか?
2014年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この手の本を何10冊も読んで実践しましたが、全て負けました。
危険なので、読んで気分を味わうだけにしたほうが賢明です。
危険なので、読んで気分を味わうだけにしたほうが賢明です。
2007年8月15日に日本でレビュー済み
レビューの評価が分かれているようですが、本書はEXCELでシステムを作るノウハウが詰まった本ですので、「独力でシステムを作ろうとして挫折した人」にはオススメです。
ただ、プログラミングの知識が既にある方や、過去データの取得方法すら知らない方、あるいはただ単に儲かるロジックを知りたいだけの方は、購入しない方がいいと思います。
購入目的によって、読者満足度が大きく分かれるでしょうが、私は「独力でシステムを作ろうとして挫折した経験アリ」だったので、最高の評価をつけました。
本書でシステムの作り方を学び、独力でシステムを作れるようになれば、ネット上で売られているインチキシステムを高額で購入し、悔しい思いをすることもなくなるのではないでしょうか。。
ただ、プログラミングの知識が既にある方や、過去データの取得方法すら知らない方、あるいはただ単に儲かるロジックを知りたいだけの方は、購入しない方がいいと思います。
購入目的によって、読者満足度が大きく分かれるでしょうが、私は「独力でシステムを作ろうとして挫折した経験アリ」だったので、最高の評価をつけました。
本書でシステムの作り方を学び、独力でシステムを作れるようになれば、ネット上で売られているインチキシステムを高額で購入し、悔しい思いをすることもなくなるのではないでしょうか。。
2014年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日経平均、株式、為替と実際のいくつかのシステムをエクセルでどのようにして作り上げていくまでが、細かく載っています。損きり、利食い、ドローダウン、売買回数なども作れるようになっているので、細かく調べて、しっかりしたものを仕上げていきたい人や、計算式や関数などが独自では難しい人には参考になると思います。私はFXを中心にやっていますが、FXの内容はNYダウを使用したもので、そのままでは使えないものでしたが、こういったやり方もあるのだと参考にはなりました。
2007年7月5日に日本でレビュー済み
肝心のデータをどこでダウンロードするのか書かれていない。
不親切すぎる。
ダウンロード先として紹介されているヤフーファイナンス、
ひまわり証券では225先物の時系列データはダウンロードできない。
ようやくデータをダウンロードしたが、今度は
アメリカ市場と日本市場が祭日の場合を考慮してブランクを作れ
といわれてもアメリカの祭日なんかわからない。
絶対にサンプルファイルをつけるべきだと思う。
不親切すぎる。
ダウンロード先として紹介されているヤフーファイナンス、
ひまわり証券では225先物の時系列データはダウンロードできない。
ようやくデータをダウンロードしたが、今度は
アメリカ市場と日本市場が祭日の場合を考慮してブランクを作れ
といわれてもアメリカの祭日なんかわからない。
絶対にサンプルファイルをつけるべきだと思う。
2008年6月20日に日本でレビュー済み
レビューを拝見させて頂くと中には何やらタラタラ訳の解らない事を書かれてる方もおられますが要はこの本は『エクセルでオリジナルシステム構築したい初心者向け』です。でも、先に書かれてる方もおられますがご自身で4本値のデータの所得先も知らない、時系列データの取り方も解らないでは苦しい本です。ある程度の『歩み寄り』が必要な本ではありますが『自分でオリジナルシステム構築したい』と思われた初心者の方々にはお薦めします。すべてこの本に頼ると言うのではなくて判らない事は自分で調べると言う姿勢を持つのもシステムトレードを構築しようとする者にとっては必要ではないでしょうか?