羽生さんの本ですが、非常に大事なことを平易な文でさらりと書いています。
なので、よく注意して読む必要があります。
羽生さんは勝負に勝ちに行くのではなく、小さなミスをしても相手から大きく離されないのが
最終的に勝ちに繋がると。勝ちに行くと、大きなミスをして大きく離されて負けてしまう。
私はてっきり、勝ちを大いに意識するほうがいいと思っていましが、本書を読んで結果を
コンスタントに出し続けるには、ミスするのは、仕方が無い、それをいかにフォローするのが
大事だと。
一つの内容が数ページ事にまとまっていて、時間が無くても読み易い構成です。
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結果を出し続けるために (ツキ、プレッシャー、ミスを味方にする法則) 単行本 – 2010/11/26
羽生 善治
(著)
◇頂点を極めて、今なおトップを走り続ける羽生名人による「思考を進化・深化させるために大切な3つのこと」
18歳での竜王位奪取、25歳での史上初の七冠達成以降も、40歳になった現在、19年連続・王座をはじめ、
永世六冠保持(全七冠中)など、結果を出し続けている自在の棋士・羽生善治名人。
本書では、閉塞感の強い、先行きの不透明な時代を切り拓いていくためにも、究極の「考える仕事」である将棋棋士として、
20年以上トップを走り続けて培った、3つの秘訣を明かす。
羽生名人は、思考を進化・深化させるためにも、
①ツキと運にとらわれない最善手の決め方、
②プレッシャーとの付き合い方、
③ミスへの対応の仕方、
が大切だと語る。
早くから「天才」と言われた羽生名人だが、円熟期を迎えたからこそ感じる、単なる勝負一辺倒の結果論ではなく、
周囲との調和も視野に入れた、「1人ひとりの持つ可能性は想像以上に大きい」というメッセージが根底にある
◇仕事、日常生活で名人の思考プロセスを活かす
本書のコンセプトは、羽生名人の思考プロセスを平易な言葉でつづられ、だれにでも再現できるところにある。
「次の一手の決断プロセス」「不調の見分け方」「ミスをしたときの五つの対処法」「無謀でない、リスクの取り方」をはじめとする
勝負で大切なことから、「最高のパフォーマンスを発揮するために」「集中するために」「才能とモチベーション」「成功とは何か?」など
日常でどういう風にすごしたらよいか、などたくさんのヒントが詰まっている。
18歳での竜王位奪取、25歳での史上初の七冠達成以降も、40歳になった現在、19年連続・王座をはじめ、
永世六冠保持(全七冠中)など、結果を出し続けている自在の棋士・羽生善治名人。
本書では、閉塞感の強い、先行きの不透明な時代を切り拓いていくためにも、究極の「考える仕事」である将棋棋士として、
20年以上トップを走り続けて培った、3つの秘訣を明かす。
羽生名人は、思考を進化・深化させるためにも、
①ツキと運にとらわれない最善手の決め方、
②プレッシャーとの付き合い方、
③ミスへの対応の仕方、
が大切だと語る。
早くから「天才」と言われた羽生名人だが、円熟期を迎えたからこそ感じる、単なる勝負一辺倒の結果論ではなく、
周囲との調和も視野に入れた、「1人ひとりの持つ可能性は想像以上に大きい」というメッセージが根底にある
◇仕事、日常生活で名人の思考プロセスを活かす
本書のコンセプトは、羽生名人の思考プロセスを平易な言葉でつづられ、だれにでも再現できるところにある。
「次の一手の決断プロセス」「不調の見分け方」「ミスをしたときの五つの対処法」「無謀でない、リスクの取り方」をはじめとする
勝負で大切なことから、「最高のパフォーマンスを発揮するために」「集中するために」「才能とモチベーション」「成功とは何か?」など
日常でどういう風にすごしたらよいか、などたくさんのヒントが詰まっている。
- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社日本実業出版社
- 発売日2010/11/26
- ISBN-104534047789
- ISBN-13978-4534047786
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商品の説明
著者について
羽生善治(はぶ よしはる)
1970年、埼玉県所沢市生まれの八王子育ち。
6歳のときに将棋を覚え、1982年の小学生将棋名人戦で優勝。二上達也九段に入門し、プロ棋士養成機関の奨励会に入会。6級から四段までを3年間でスピード通過する。1985年、四段に昇段、史上3人目の中学生プロ棋士となる。デビュー直後の1986年度に、全棋士中で1位となる勝率(0.741)を記録し、将棋大賞の新人賞を受賞。1988年度のNHK杯戦では、大山康晴、加藤一二三、谷川浩司(準決勝)、中原誠(決勝)と、4人の名人経験者を立て続けに下して優勝。1989年、初タイトルの竜王位を獲得(当時、史上最年少の記録)。1994年、九段に昇段。1996年、王将位を獲得し「七大タイトル」すべてを独占、史上初の七冠王となる。2007年12月20日、最年少、最速、最高勝率で史上8人目の通算1000勝(特別将棋栄誉賞)を達成。2009年4月1日現在、全7タイトル戦のうち6つで永世称号の資格を保持(永世名人(十九世名人)・永世棋聖・永世王位・名誉王座・永世棋王・永世王将)。多くの戦法を指しこなす、自他共に認めるオールラウンドプレイヤー。
著書に、『羽生の頭脳』シリーズ(日本将棋連盟)、『決断力』(角川書店)他多数。
1970年、埼玉県所沢市生まれの八王子育ち。
6歳のときに将棋を覚え、1982年の小学生将棋名人戦で優勝。二上達也九段に入門し、プロ棋士養成機関の奨励会に入会。6級から四段までを3年間でスピード通過する。1985年、四段に昇段、史上3人目の中学生プロ棋士となる。デビュー直後の1986年度に、全棋士中で1位となる勝率(0.741)を記録し、将棋大賞の新人賞を受賞。1988年度のNHK杯戦では、大山康晴、加藤一二三、谷川浩司(準決勝)、中原誠(決勝)と、4人の名人経験者を立て続けに下して優勝。1989年、初タイトルの竜王位を獲得(当時、史上最年少の記録)。1994年、九段に昇段。1996年、王将位を獲得し「七大タイトル」すべてを独占、史上初の七冠王となる。2007年12月20日、最年少、最速、最高勝率で史上8人目の通算1000勝(特別将棋栄誉賞)を達成。2009年4月1日現在、全7タイトル戦のうち6つで永世称号の資格を保持(永世名人(十九世名人)・永世棋聖・永世王位・名誉王座・永世棋王・永世王将)。多くの戦法を指しこなす、自他共に認めるオールラウンドプレイヤー。
著書に、『羽生の頭脳』シリーズ(日本将棋連盟)、『決断力』(角川書店)他多数。
登録情報
- 出版社 : 日本実業出版社 (2010/11/26)
- 発売日 : 2010/11/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 216ページ
- ISBN-10 : 4534047789
- ISBN-13 : 978-4534047786
- Amazon 売れ筋ランキング: - 364,499位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 54,562位趣味・実用
- - 67,606位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー
2 星
読んでいて全体的にインパクトに欠ける感がありました
本書は「結果を出し続けるための3つの秘訣」という著者自身の公演をもとに加筆修正された本です。ただ正直全体的にインパクトに欠ける感がありました。なぜなら著者自身が冷静で論理的なためか、心に響く強烈なエピソードというのがあまりなく、あったとしても伝え方が淡白だからです。またこれは私自身の読解力が低いのが問題ですが、冒頭の公演タイトルにある3つの秘訣が何なのか読み終わっても分かりませんでした(^◇^;)そして、非常に皮肉な言い方をすれば、2018年に著者はすべてのタイトルを失い無冠になっていることから、結果を出し続けるための決まった秘訣というのはないのかもしれません。ただ個人的には2018年時48歳の著者がこの状況をどう乗り越えていくのか、また乗り越えることができたのであればそれを本にすれば本書よりもインパクトのある内容になるような気がします。なぜなら人の悔しさをバネにした活躍、逆境からの逆転、などは心に響くお約束のストーリーだからです。あと、そもそも結果を出せること自体すごいのですが、その結果を出し続けようとして、それが目的になった時点で、逆に結果が出なくなるという残念な事象がこの世の中にはあるような気がします。これはほんの少しの発想の違いですが、「結果は追い求めるものではなく、結果の方がついてきてしまうようにすれば良い」というマインドの方が私は良いような気がします。最後、本書を読んで心に残ったことを書きます。それは、将棋界が、師匠弟子という縦の世界から横の世界にシフトしたことにより過去の常識、定石に縛られることなく結果として大きな進化を遂げたということについてです。個人的には守るべき伝統と変革させるべき内容の見極めが重要と常々思っています。変えたことにより目先数年は良かったとしても、10年経過すればそれがひっくりかえることもあります。最近の将棋界ではこういったことが短いスパンで起こっているようです。それは過去に縛られない若手の活躍による所が大きいようです。さらには、人工知能の凄まじい進化により、そんな才能ある若手でも思いつかないような新たな戦法がどんどん見つかっていると耳にします。こういったことは将棋に限らず他の分野でも起こっている、または今後起こっていくことだと思いますが、こういった進化を見ることができるのは本当に興味深いです。
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2015年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は良いのだが、毎回内容が一緒なのが気になります。こうも、毎回同じような内容だと今度買う気がなくなるなぁ。羽生さんの問題なんじゃなくて、出版社のインタビューが下手なのかもしれません。
この手の本は数冊持っていますが、内容が被ることが多く、新鮮味がない。本で新鮮味がないのは致命的。
立ち読みで済ませるべき本だと思います。
この手の本は数冊持っていますが、内容が被ることが多く、新鮮味がない。本で新鮮味がないのは致命的。
立ち読みで済ませるべき本だと思います。
2015年5月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は将棋とは、どういうゲームというより人としての生き方も教えているようです、
2011年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
羽生名人の本を初めて購読しました。
その為、他の本と比較をすることができないのですが、
前提となる知識を必要とせず、読み手のあらゆる世代や性別も関係なく
該当する本だと思いました。
将棋を中心とした名人の取り組み方や考え方を、読み手の日頃の生活や仕事で
どのように生かせばよいか、以下の3点を幹に置いて様々な視点から書かれています。
1ツキと運にとらわれない最善手の決め方
2プレッシャーとの付き合い方
3ミスへの対応の仕方
とても高尚なことが書いてあるのかと思いきや、
失礼ですが意外と実践できそうというか、
それならがんばってみようかな、と思えることばかりでした。
文章は分かりやすく簡潔に書かれており、全部で70くらいお題があります。
その1つのお題に対して2〜5ページくらいでまとめられています。
ですので、本に慣れていない私でもさっと最後まで読むことができました。
お題の前後は完全な繋がりがあるわけではないので、通勤中に区切りよく読んでいました。
日頃の生活や仕事の中で、上記の3つのうちいずれかでもひっかかっている人にはお勧めです。
何か解決のヒントになるかもしれません。
その為、他の本と比較をすることができないのですが、
前提となる知識を必要とせず、読み手のあらゆる世代や性別も関係なく
該当する本だと思いました。
将棋を中心とした名人の取り組み方や考え方を、読み手の日頃の生活や仕事で
どのように生かせばよいか、以下の3点を幹に置いて様々な視点から書かれています。
1ツキと運にとらわれない最善手の決め方
2プレッシャーとの付き合い方
3ミスへの対応の仕方
とても高尚なことが書いてあるのかと思いきや、
失礼ですが意外と実践できそうというか、
それならがんばってみようかな、と思えることばかりでした。
文章は分かりやすく簡潔に書かれており、全部で70くらいお題があります。
その1つのお題に対して2〜5ページくらいでまとめられています。
ですので、本に慣れていない私でもさっと最後まで読むことができました。
お題の前後は完全な繋がりがあるわけではないので、通勤中に区切りよく読んでいました。
日頃の生活や仕事の中で、上記の3つのうちいずれかでもひっかかっている人にはお勧めです。
何か解決のヒントになるかもしれません。
2019年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は「結果を出し続けるための3つの秘訣」という著者自身の公演をもとに加筆修正された本です。
ただ正直全体的にインパクトに欠ける感がありました。
なぜなら著者自身が冷静で論理的なためか、心に響く強烈なエピソードというのがあまりなく、あったとしても伝え方が淡白だからです。
またこれは私自身の読解力が低いのが問題ですが、冒頭の公演タイトルにある3つの秘訣が何なのか読み終わっても分かりませんでした(^◇^;)
そして、非常に皮肉な言い方をすれば、2018年に著者はすべてのタイトルを失い無冠になっていることから、結果を出し続けるための決まった秘訣というのはないのかもしれません。
ただ個人的には2018年時48歳の著者がこの状況をどう乗り越えていくのか、また乗り越えることができたのであればそれを本にすれば本書よりもインパクトのある内容になるような気がします。
なぜなら人の悔しさをバネにした活躍、逆境からの逆転、などは心に響くお約束のストーリーだからです。
あと、そもそも結果を出せること自体すごいのですが、その結果を出し続けようとして、それが目的になった時点で、逆に結果が出なくなるという残念な事象がこの世の中にはあるような気がします。
これはほんの少しの発想の違いですが、
「結果は追い求めるものではなく、結果の方がついてきてしまうようにすれば良い」
というマインドの方が私は良いような気がします。
最後、本書を読んで心に残ったことを書きます。
それは、将棋界が、師匠弟子という縦の世界から横の世界にシフトしたことにより過去の常識、定石に縛られることなく結果として大きな進化を遂げたということについてです。
個人的には守るべき伝統と変革させるべき内容の見極めが重要と常々思っています。
変えたことにより目先数年は良かったとしても、10年経過すればそれがひっくりかえることもあります。
最近の将棋界ではこういったことが短いスパンで起こっているようです。
それは過去に縛られない若手の活躍による所が大きいようです。
さらには、人工知能の凄まじい進化により、そんな才能ある若手でも思いつかないような新たな戦法がどんどん見つかっていると耳にします。
こういったことは将棋に限らず他の分野でも起こっている、または今後起こっていくことだと思いますが、こういった進化を見ることができるのは本当に興味深いです。
ただ正直全体的にインパクトに欠ける感がありました。
なぜなら著者自身が冷静で論理的なためか、心に響く強烈なエピソードというのがあまりなく、あったとしても伝え方が淡白だからです。
またこれは私自身の読解力が低いのが問題ですが、冒頭の公演タイトルにある3つの秘訣が何なのか読み終わっても分かりませんでした(^◇^;)
そして、非常に皮肉な言い方をすれば、2018年に著者はすべてのタイトルを失い無冠になっていることから、結果を出し続けるための決まった秘訣というのはないのかもしれません。
ただ個人的には2018年時48歳の著者がこの状況をどう乗り越えていくのか、また乗り越えることができたのであればそれを本にすれば本書よりもインパクトのある内容になるような気がします。
なぜなら人の悔しさをバネにした活躍、逆境からの逆転、などは心に響くお約束のストーリーだからです。
あと、そもそも結果を出せること自体すごいのですが、その結果を出し続けようとして、それが目的になった時点で、逆に結果が出なくなるという残念な事象がこの世の中にはあるような気がします。
これはほんの少しの発想の違いですが、
「結果は追い求めるものではなく、結果の方がついてきてしまうようにすれば良い」
というマインドの方が私は良いような気がします。
最後、本書を読んで心に残ったことを書きます。
それは、将棋界が、師匠弟子という縦の世界から横の世界にシフトしたことにより過去の常識、定石に縛られることなく結果として大きな進化を遂げたということについてです。
個人的には守るべき伝統と変革させるべき内容の見極めが重要と常々思っています。
変えたことにより目先数年は良かったとしても、10年経過すればそれがひっくりかえることもあります。
最近の将棋界ではこういったことが短いスパンで起こっているようです。
それは過去に縛られない若手の活躍による所が大きいようです。
さらには、人工知能の凄まじい進化により、そんな才能ある若手でも思いつかないような新たな戦法がどんどん見つかっていると耳にします。
こういったことは将棋に限らず他の分野でも起こっている、または今後起こっていくことだと思いますが、こういった進化を見ることができるのは本当に興味深いです。
本書は「結果を出し続けるための3つの秘訣」という著者自身の公演をもとに加筆修正された本です。
ただ正直全体的にインパクトに欠ける感がありました。
なぜなら著者自身が冷静で論理的なためか、心に響く強烈なエピソードというのがあまりなく、あったとしても伝え方が淡白だからです。
またこれは私自身の読解力が低いのが問題ですが、冒頭の公演タイトルにある3つの秘訣が何なのか読み終わっても分かりませんでした(^◇^;)
そして、非常に皮肉な言い方をすれば、2018年に著者はすべてのタイトルを失い無冠になっていることから、結果を出し続けるための決まった秘訣というのはないのかもしれません。
ただ個人的には2018年時48歳の著者がこの状況をどう乗り越えていくのか、また乗り越えることができたのであればそれを本にすれば本書よりもインパクトのある内容になるような気がします。
なぜなら人の悔しさをバネにした活躍、逆境からの逆転、などは心に響くお約束のストーリーだからです。
あと、そもそも結果を出せること自体すごいのですが、その結果を出し続けようとして、それが目的になった時点で、逆に結果が出なくなるという残念な事象がこの世の中にはあるような気がします。
これはほんの少しの発想の違いですが、
「結果は追い求めるものではなく、結果の方がついてきてしまうようにすれば良い」
というマインドの方が私は良いような気がします。
最後、本書を読んで心に残ったことを書きます。
それは、将棋界が、師匠弟子という縦の世界から横の世界にシフトしたことにより過去の常識、定石に縛られることなく結果として大きな進化を遂げたということについてです。
個人的には守るべき伝統と変革させるべき内容の見極めが重要と常々思っています。
変えたことにより目先数年は良かったとしても、10年経過すればそれがひっくりかえることもあります。
最近の将棋界ではこういったことが短いスパンで起こっているようです。
それは過去に縛られない若手の活躍による所が大きいようです。
さらには、人工知能の凄まじい進化により、そんな才能ある若手でも思いつかないような新たな戦法がどんどん見つかっていると耳にします。
こういったことは将棋に限らず他の分野でも起こっている、または今後起こっていくことだと思いますが、こういった進化を見ることができるのは本当に興味深いです。
ただ正直全体的にインパクトに欠ける感がありました。
なぜなら著者自身が冷静で論理的なためか、心に響く強烈なエピソードというのがあまりなく、あったとしても伝え方が淡白だからです。
またこれは私自身の読解力が低いのが問題ですが、冒頭の公演タイトルにある3つの秘訣が何なのか読み終わっても分かりませんでした(^◇^;)
そして、非常に皮肉な言い方をすれば、2018年に著者はすべてのタイトルを失い無冠になっていることから、結果を出し続けるための決まった秘訣というのはないのかもしれません。
ただ個人的には2018年時48歳の著者がこの状況をどう乗り越えていくのか、また乗り越えることができたのであればそれを本にすれば本書よりもインパクトのある内容になるような気がします。
なぜなら人の悔しさをバネにした活躍、逆境からの逆転、などは心に響くお約束のストーリーだからです。
あと、そもそも結果を出せること自体すごいのですが、その結果を出し続けようとして、それが目的になった時点で、逆に結果が出なくなるという残念な事象がこの世の中にはあるような気がします。
これはほんの少しの発想の違いですが、
「結果は追い求めるものではなく、結果の方がついてきてしまうようにすれば良い」
というマインドの方が私は良いような気がします。
最後、本書を読んで心に残ったことを書きます。
それは、将棋界が、師匠弟子という縦の世界から横の世界にシフトしたことにより過去の常識、定石に縛られることなく結果として大きな進化を遂げたということについてです。
個人的には守るべき伝統と変革させるべき内容の見極めが重要と常々思っています。
変えたことにより目先数年は良かったとしても、10年経過すればそれがひっくりかえることもあります。
最近の将棋界ではこういったことが短いスパンで起こっているようです。
それは過去に縛られない若手の活躍による所が大きいようです。
さらには、人工知能の凄まじい進化により、そんな才能ある若手でも思いつかないような新たな戦法がどんどん見つかっていると耳にします。
こういったことは将棋に限らず他の分野でも起こっている、または今後起こっていくことだと思いますが、こういった進化を見ることができるのは本当に興味深いです。
このレビューの画像
2020年3月20日に日本でレビュー済み
中学生からプロ棋士になった著者が、将棋を指すことを通じて学んだことや人生観を解説した書籍である。
エピローグで解説しているが、羽生プロは将棋道場に入った当初は弱く全然勝てなかったことから、15級という位を特別に作ってもらい徐々に昇給していく喜びを通じて将棋を好きになってもらいたいという上位との意図のもとで成長したことを知った。
必ずこうすれば勝てるという手法がなく、板状の駒は常に自分も相手も理解出来持ち駒も理解できるので、勝敗は全て自分の責任というのが羽生プロを生涯付けさせる原動力になったようだ。
昔は定石を知っていれば済んだが、今は定石が研究しつくされ定石を超える手、所謂変化を通じた最善手をさせないと勝てない時代になっている。最善手は必ずしも自分に鳥居いてだけではなく、相手にとって不利な手である場合もあり、対局を見て判断すべきだと解説している。
こうした棋士としての心構えを将棋を通してだけではなく、人生全般を通じて理解してきたことを解説している。
エピローグで解説しているが、羽生プロは将棋道場に入った当初は弱く全然勝てなかったことから、15級という位を特別に作ってもらい徐々に昇給していく喜びを通じて将棋を好きになってもらいたいという上位との意図のもとで成長したことを知った。
必ずこうすれば勝てるという手法がなく、板状の駒は常に自分も相手も理解出来持ち駒も理解できるので、勝敗は全て自分の責任というのが羽生プロを生涯付けさせる原動力になったようだ。
昔は定石を知っていれば済んだが、今は定石が研究しつくされ定石を超える手、所謂変化を通じた最善手をさせないと勝てない時代になっている。最善手は必ずしも自分に鳥居いてだけではなく、相手にとって不利な手である場合もあり、対局を見て判断すべきだと解説している。
こうした棋士としての心構えを将棋を通してだけではなく、人生全般を通じて理解してきたことを解説している。
2011年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人生を将棋にたとえ、小さなことに一喜一憂したり動揺したりすることなく、自分やその周辺の出来事を客観的に見ることの重要さを改めて確認することができました。続けることの大事さ・難しさ、またできることだけを続けるということも、わかっていることではありますが我々が天才だと思っている羽生さんが書いていると感銘を受けてしまいます。
会社の部下の若いやつに読ませたいと思います。
会社の部下の若いやつに読ませたいと思います。
2017年3月10日に日本でレビュー済み
『結果を出し続けるために』というタイトルから、一見するとビジネスマンの仕事術を論じているようだが、
羽生さんの著作であるだけにそれだけに留まらない。むしろ、本当のテーマは幸福についてである。
あとがきによれば、本書は『100冊の本』というプロジェクトの一環として行われた講演を元にしているので、
その企画のテーマである「成功とは何か」「幸せとは何か」という問いに答える内容になっている。
誤解を恐れずに、本書における「成功」と「幸せ」の意味を明らかにしてみるなら、
「社会的成功」と「個人的幸せ」という二項対立で理解できそうである。
その両者の調和を図ることが結果として、「結果を出し続ける」ことになるのだろう。
従って、結果を出すことそれ自体は目的ではない。
本書で述べられる思考法は、社会的成功を収めるための方法論であると同時に、
個人的幸福を得るための目的である。つまり、考えること自体が大きな喜びであり、達成なのである。
過程に重きを置き、変化を楽しむためのヒントを羽生さんは語っている。
なお「裏切らないこと」という言葉は、同時期の対談 『勝負師と冒険家』 の終盤にも現れる大切な言葉である。
羽生さんの著作であるだけにそれだけに留まらない。むしろ、本当のテーマは幸福についてである。
あとがきによれば、本書は『100冊の本』というプロジェクトの一環として行われた講演を元にしているので、
その企画のテーマである「成功とは何か」「幸せとは何か」という問いに答える内容になっている。
誤解を恐れずに、本書における「成功」と「幸せ」の意味を明らかにしてみるなら、
「社会的成功」と「個人的幸せ」という二項対立で理解できそうである。
その両者の調和を図ることが結果として、「結果を出し続ける」ことになるのだろう。
従って、結果を出すことそれ自体は目的ではない。
本書で述べられる思考法は、社会的成功を収めるための方法論であると同時に、
個人的幸福を得るための目的である。つまり、考えること自体が大きな喜びであり、達成なのである。
過程に重きを置き、変化を楽しむためのヒントを羽生さんは語っている。
なお「裏切らないこと」という言葉は、同時期の対談 『勝負師と冒険家』 の終盤にも現れる大切な言葉である。