80年近く前に書かれた書物なので,当然ながら戦後・現代に出てきた議論や判例は載っていない。
しかしながら,近代民法の根本に流れる考え方が緻密かつ明晰に論じられており,何度も丁寧に読めば,現代的な諸問題はそのほとんどが,この書物にある議論の延長上にあることが見て取れると思う。
新しい判例や学説を読む際にも,その根本・背景にある思考を考え直す意味でも,充分に有用なテキストであろう。
その意味から私は,改訂・情報の更新がされていないことを考えてもなお,星5つに値すると考える。
時代の先を見据え,本質的・普遍的な価値を見つけ出し見事に表現された我妻教授の慧眼には敬服のほかない。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
コンメンタール事務管理・不当利得・不法行為 第2版 (コンメンタール民法 6) 単行本 – 1998/10/1
- 本の長さ278ページ
- 言語日本語
- 出版社日本評論社
- 発売日1998/10/1
- ISBN-104535001405
- ISBN-13978-4535001404
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
民法の事務管理・不当利得・不法行為に関する条文の趣旨を説き、他の条文との関係、民法全体の中のその条文の地位を明らかにする解説書。新しく全条文に口語訳を併載。51年刊「債権法」を改題、3分冊したものの第3冊目。
登録情報
- 出版社 : 日本評論社 (1998/10/1)
- 発売日 : 1998/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 278ページ
- ISBN-10 : 4535001405
- ISBN-13 : 978-4535001404
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,069,176位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
我妻栄の不法行為理論について体系的に展開した著述は時期の早い本書以外にはなく、不便を感じていた。
入手してさっそく通読し、我妻不法行為論を理解することができた。
入手してさっそく通読し、我妻不法行為論を理解することができた。
2006年4月8日に日本でレビュー済み
かつて「債権法」として一冊だったものが、3分冊になり、「債権総論」「契約法」は、それなりに充実している。
しかし、不法行為の分野については、不法行為のバリエーションが次々と出てくる中で、現代には、何回かの改訂をしていただいているが、追いつけていないのではなかろうか。
そこが残念。
しかし、不法行為の分野については、不法行為のバリエーションが次々と出てくる中で、現代には、何回かの改訂をしていただいているが、追いつけていないのではなかろうか。
そこが残念。