無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
経済レジリエンス宣言: 「強靭」な日本経済を求めて 単行本 – 2013/6/10
- 本の長さ228ページ
- 言語日本語
- 出版社日本評論社
- 発売日2013/6/10
- ISBN-104535557489
- ISBN-13978-4535557482
この著者の人気タイトル
商品の説明
出版社からのコメント
(きょうじん)化基本法案」が今国会提出の見込みである。
本書は、国土強靱化をいち早く提唱した藤井聡教授が編集・執筆した啓蒙書。
書名の中の「レジリエンス」はしなやかな強さという意味をもつ言葉。
経済のレジリエンスとは何なのか?
公共事業の量的拡大策とはどこが違うのか?
日本の経済成長・デフレ脱出にとってなぜ「経済レジリエンス」が必須であるのか?
経済レジリエンスの意義を気鋭の執筆者12名が多方面から論じてゆく。
著者について
登録情報
- 出版社 : 日本評論社 (2013/6/10)
- 発売日 : 2013/6/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 228ページ
- ISBN-10 : 4535557489
- ISBN-13 : 978-4535557482
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,449,599位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 128,654位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
藤井 聡(ふじい さとし)京都大学(大学院工学研究科・都市社会工学専攻)教授 1968年奈良県生まれ。
91年京都大学卒業、93年京都大学大学院修了後、93年同大学助手、98年スウェーデン・イエテボリ大学客員研究員,02年京都大学助教授、03年東京工業大学助教授、06同大学教授を経て,09年より現職。
専門は土木工学(土木計画学)、交通工学,ならびに,公共問題のための心理学.
受賞歴は、
『社会的ジレンマ研究』で03年土木学会論文賞,07年文部科学大臣表彰・若手科学者賞、10年日本学術振興会賞。
『認知的意思決定研究』で05年日本行動計量学会優秀賞(林知己夫賞)。
『村上春樹に見る近代日本のクロニクル』にて06年表現者奨励賞。
『交通政策論』で08年米谷・佐々木賞。
『モビリティ・マネジメント入門』にて08年交通図書賞。
『交通需要予測研究』で98年土木学会論文奨励賞。
『コミュニティに関する進化心理学研究』で09年社会心理学会奨励論文賞。
詳しくは、
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/index.php/fujiilab/fujii.html
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
本書は端的に言って 内閣官房参与となられた藤井聡先生の
「救国のレジリエンス」以来の公共政策構想が、多くの人々を取り込みながら
現実の行政を着実に動かしつつある状況が大局から掴めるものである。
経済を中心に防災・国防を含めた日本という国家全体の強靭さを如何にして実現するのか。
社会諸科学の総動員、ときには人文系の知見も援用しながら多面的に検討されている。
現在進行形かつ応用発展実践型の「救国のレジリエンス」の姿がよく見える一冊といえる。
RIETI経由の発刊であり一般向けとは言いがたい専門的内容を含むが、個人的には 隔世の感 があり興味深く読んだ。
かつてのRIETI、例えば2004年の段階では青木昌彦先生等が中心となり「日本の財政改革」(RIETI経済政策分析シリーズ)といった本を出していたりして
そこでは「財政規律をどうやって実現するのか」という議論ばかりが主たるテーマとしてなされていたものである。
当時は何の罪も無い大学新卒の若い人々を就職氷河期が直撃し、「自己責任」(!)のフレーズの下で切捨てられていた頃で
着実にデフレの侵蝕が進行していた。経済政策のリアルな課題、日本全体の弱体化の進行という問題はそこに確実に存在していた。
しかし、そこで公共投資の重要性や金融緩和の必要性可能性を説くと「お前はケインズ主義者か」「古い自民党のやり方だ」と
レッテルを貼られ学界のメインストリームからは完全にハブられたような時代であった。
思い返してみても不思議なのだが、あの頃、なぜあれほど小泉構造改革が支持され、新古典派経済学ベースの経済政策が
大手を振ってまかりとおったのか、未だにどうしても理解できない。政策の誤りが人の人生を狂わせ、時には殺す。
そういう真剣さが一般国民にも、研究者にも、官僚にも、圧倒的に不足していたとしか思えない。
大多数の国民にとってあの時代、構造改革や規制緩和は自殺にも等しい最も愚かな政策的選択であった筈だ。
そして現実に15年が失われた。多くの人の人生が、政策の誤りによって、失われたのである。
ともあれ当時は、グローバル資本主義vs国民国家国民経済という対立軸で議論をすることすら許されない、そういう時代であり
当時のRIETIも学界や財界とも結託して「勝ち組」の論理を拡大再生産するだけの極めて「官僚的」官僚組織だった。
心の底から「全てが腐っている」と思ったものである。経済学など下らない、と。
ともあれ当時とは構成メンバーも完全に変わり最早RIETIも別物の組織になったと言うべきなのだろうか。これはわからない。
しかし、新自由主義の強固な信奉者は我が国の「エリート」層にも極めて多く、
本書が提示するような国民経済、国家としての強靭さ、日本国民全体のための
「私」にのみ拘ることのない「公」の議論がどこまでの支持を集め、また理解されるのか。
ここが最大の論点であることは変わらない。本書のような試みは、かつては敗北を約束された道だった。
藤井先生が「プラグマティズムの作法」で「怠け者の作法と」して一蹴した「手段が自己目的化」してゆくプロセスは
現在の我が国において絶望的なほどに蔓延っており、最早どうにもならないレベルに達しているのが現実である。
その意味で、今我々は我が国の数十年後の国のかたちを決する歴史的転換点に立っているのかもしれない。
ここで修正ができなければもう日本は完全に日本ではなくなるだろう。実質アメリカの51番目の州として生きていくことになるだろう。
藤井先生自身、日々砂を噛むような思いをしていらっしゃるのではないかと勝手に想像するが
是非今後とも精力的に活動していただきたいとおもう。
彼の理屈は全部同じ、経済学をつまみ食いして自分の
都合の良いところだけ取り上げて、馬鹿な人たちにも
「わかりやすく」説明する。ここで重要なのは「わかりやすい」
ということである。小泉首相といっしょでワンフレーズでまとめる。
ところがどっこい、本当の経済の問題はワンフレーズでわかれば
誰も苦労しない・「強靭化」だの「グローバリズム」だの「レジレンス」
だのおバカに「わかる」ようにウソで説明すると、バカは納得してくれる。
何で夜になると太陽が消えて月が現れるのか?地球が太陽の周りを
回ってる説明するより、太陽が地球を回ってると説明した方が分かりやすい
に決まってる。フーコーの振り子を見せてやって説明しても分かるわけないもの。
そんなこと誰も聞きたくない。自分の知りたいことを嘘でもなんでもいいから
欲求を満たしてくれればそれでいい。だからものすごいスピードで本がでる。
中身がスッカラカンでもみなさん買ってくれる。
様々な研究者が、経済レジリエンスの重要性をこの本で指摘している。
特に矢守先生のレジリエント・コミュニティ論が面白かった。