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発売元 BOOKS悠
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チンチン電車と女学生: 1945年8月6日・ヒロシマ 単行本 – 2005/7/1

4.5 5つ星のうち4.5 5個の評価

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商品の説明

出版社からのコメント

 原爆被爆から60年がたちました。被爆から生き残った路面電車が4両,まだ現役で広島市内を走っていることを知っている人はどれだけいますか? 被爆の瞬間も,チンチン電車の運転士や車掌の多くが14歳から17歳の少女たちだったということを知っている人はいますか? どうして少女たちがチンチン電車を運転していたのでしょうか。原爆が投下されて彼女たちはどうなったのでしょうか。
 日本の敗色が濃くなった1943年春に開校し,被爆を経て45年秋に廃校となった広島電鉄家政女学校に,少女たちは学び,働いていました。被爆で学校は全焼し,廃校後は資料も失われ,学校は「幻の女学校」といわれていました。
 本書は,チンチン電車の運転士・車掌として働いた女学生たちの証言を掘り起こし,彼女たちの青春,そして生と死を,はじめてまとめたものです。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 日本評論社 (2005/7/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/7/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 251ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4535584257
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4535584259
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 5個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2005年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
~ まもなく広島や長崎の原爆投下の日からも60年が経とうとしているが、首都圏で日々の生活にかまけていると、これらの出来事も遠い異国の昔話のように思われてきてしまう。
 本書は、そんな日常を送るわたしのような人間に対し、戦争と被爆を経験した当事者のエピソードを通じて、日本が経験した戦争を見つめ直すきっかけを与えようとするものであった。
 ~~戦時中、広島電鉄では、運転士や車掌などの鉄道業務は、それまで担ってきた男性が戦地へ赴くことによって女性がすることとなった。同社は働きながら学べる場として広島電鉄家政女学校を開校し、進学困難な年端もいかない10代の女性を労働力として確保したのであった。
 とはいうものの、このような一種非難をともなう評し方はあまり妥当ではないのかもしれな~~い。
 本書であらわされた、当時女学生であった彼女達は、進学の夢を果たしつつ、当時の軍国主義のイデオロギーから逸脱することなく、「お国のため」になることを喜びとしていたと読み取ることもできるのであるから。
 そう、本書は露骨に「戦争反対」のスローガンを掲げているものではない。また当時の女性の地位の低さに対して声高に異議を唱えるもの~~でもない。
 むしろこれらの政治的な立場に積極的に関わらず、当時の記録や生存している女学生のエピソードを丁寧に追うという手法を採択しているように思われた。
 だから政治的にラディカルな物語を求める者にとっては、物足りなさを覚えるかもしれない。さらに悲惨さやむごたらしさに関する記述も、それほど多くは見られない。このような表現の仕方は~~、戦争が身近ではない自分と同世代の著者だからといった、世代的なものがあるのかもしれない。
 だが、目の前にある日々の生活をたんたんと着実にこなしていこうとする人びとが、日常として戦争や原爆に対峙していったありさまを今日再提示することの意義は実に大きなものであるといえるだろう。~
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年8月5日に日本でレビュー済み
当時14,5歳だった女の子たちの稀有な体験は、ある人には古き良き思い出であっても、
ある人にとっては心の中にそっとしまっておきたい記憶でもあった。
でも、広島でテレビ報道記者をしていた堀川さんの「女学生たちがチンチン電車に乗務したという事実を埋もれさせたくない」という熱意が、
70歳代にさしかかった元女学生たちの心の扉を少しづつ開いていった。

広島電鉄家政女学校に通い車掌や運転士を体験したFさんは、電車を運転中に1945年8月6日午前8時15分を迎えた。
車体が盾となったのか、幸い目立った傷はなかった。
でも、堀川さんとの出会いがなければ、体験を他人に伝える決意に至らなかったかもしれない。

…Fさんは原爆投下後の混乱のなか、はからずも一人で故郷に帰ることになり、被災した級友の看護にあたれなかった。
「私ら、生きとるということが、亡くなられた人に対して申し訳ない。私一人も救護してないでしょ。…
でもね。家政女学校のみんながね、死んだ人を看たって言われたら、ものすごい胸が痛みますよね。…
広島が好きだったから、みなさんが頑張られたのに、私は何もしなかったという引け目はありますよ、今でも。
どんな事情で帰ってもね。…」
「年寄りがと思われるかもしれないけど、もういないんですから、私たちが話さないとね。
だから…動けるあいだは平和の大切さを伝えていくのが、私らの義務じゃと思うからね。」

Fさんの長い告白は、大震災などのつらい記憶をもつ現代の私たちの心にも大きく響き、
人に言えない悩みをかかえて苦しんでいる多くの人にとって、強い力を与えてくれるものと思わずにはいられない。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年10月5日に日本でレビュー済み
広島出身である私。何気なく乗っていたチンチン電車に、このような秘話があったことを初めて知った。
原爆投下という、想像を超える悲劇は平和な現代に生きる我々には非日常的にさえ思える。しかし、そこに戦争のためできた女学校と、チンチン電車に乗務していた女学生の姿を想像するに、戦後生まれの私にとっても、あまりにリアルである。であるからこそ8月6日の現実がいかほどのものであったか、戦争がどういうものであったかを実感出来るというものであろう。その女学生らは、すでに歳をとり、そして、その記憶が薄れようとしていることに強い危機感を感じざるを得ない。こうして、忘れ去られようとしていた事実を掘り起こし、記録することは大きな意味をもつ。そして、多くの人がこの本を読むことはさらに意味のあることであろう。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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