20.5世紀の数学と言えるコホモロジーを解説した啓蒙書の本書。
二十世紀の数学としてゲーデルの不完全定理、数学基礎論で数学が完成しちゃってる。と思い込んでる人に是非読んで欲しい。
日本の誇る数学者の代数解析の佐藤幹夫とアブストラクトナンセンスゼネラルナンセンスの寵児代数幾何のアレキサンダーグロタンディークが同時代でコホモロジー的手法を使ってた様をありありと伝える同じくコホモロジーをテーマにしたホモロジー代数の参考書「コホモロジーのこころ」の後書きも参照にして読むといいと思う。
だがこの啓蒙書でも将来展望としてモチーフの哲学などはでてくるけど流石に十年前でも最先端とはいいがたい。ゲーデルの不完全定理で数学が完成し終了しちゃってる訳ではなく数理物理学などと関係を深めながらなお発展し続けているのだ。
後この本K理論方面一般コホモロジー方面、グロタンディーク構成ボット周期とかエキゾチックコホモロジー指数定理に触れてればコホモロジーの解説として完璧だったのにと思う。総論としても大域的な切断が存在するための障害=コホモロジー、的な俯瞰的説明があればなお完璧だったのにと思う。
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コホモロジー 単行本 – 2002/7/1
安藤 哲哉
(編集)
- 本の長さ187ページ
- 言語日本語
- 出版社日本評論社
- 発売日2002/7/1
- ISBN-104535783535
- ISBN-13978-4535783539
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
20世紀半ばに登場したコホモロジーという新しい道具を、新しい計算手段としてわかりやすく解説する。平成13年10月に千葉大学で開催された公開講座「コホモロジー」をもとに、加筆してまとめる。
登録情報
- 出版社 : 日本評論社 (2002/7/1)
- 発売日 : 2002/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 187ページ
- ISBN-10 : 4535783535
- ISBN-13 : 978-4535783539
- Amazon 売れ筋ランキング: - 950,312位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,557位数学一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年1月3日に日本でレビュー済み
多様体の分割から始めて、ホモロジーとコホモロジーの定義、様々なコホモロジーの紹介と応用というように話が進むが、残念ながらコホモロジーを定義するあたり(二章の真ん中あたり)から突然話が難しくなる。概念が理解困難というよりは、説明を数式に頼ってしまい話がこなれていない印象である。おそらく比較的新しい概念であるが故に、一般向けに簡単に説明するための方法論が確立していないのであろう。
しかしながら、難しいところは読み飛ばして各章を順に眺めていくだけでも数学好きには楽しめる。現代数学のトピックが次々に現れて、それらに対するコホモロジーの関わりが明らかになっていく。コホモロジーという切り口で現代数学を横断的に概観するには良い本である。
しかしながら、難しいところは読み飛ばして各章を順に眺めていくだけでも数学好きには楽しめる。現代数学のトピックが次々に現れて、それらに対するコホモロジーの関わりが明らかになっていく。コホモロジーという切り口で現代数学を横断的に概観するには良い本である。
2005年4月19日に日本でレビュー済み
ホモロジーやコホモロジーについての読み物です。
前半はホモロジーやコホモロジーとはどのようなものかという事が、
直感的な解釈を交えながら非常にわかりやすく説明されています。
後半はコホモロジーが現代数学においてどのように使われているかを、
学部3年生くらいの人にもわかる範囲で解説しています。
目次を見てもわかるように、かなり高度な内容まで扱われてます。
しかし、この本はあくまで読み物ということで、あまりに抽象的な概念は
一部定義なしで(具体例を挙げるだけで)使われたりしています。
ある意味、そこがこの本の良いところでもあると思います。
それでも、内容を完全に理解しながら読もうとすると大変な本になってしまうので、
「こういう世界もあるんだな」という気持ちで気軽に読めば、
ある程度楽しめる本だと思います。
前半はホモロジーやコホモロジーとはどのようなものかという事が、
直感的な解釈を交えながら非常にわかりやすく説明されています。
後半はコホモロジーが現代数学においてどのように使われているかを、
学部3年生くらいの人にもわかる範囲で解説しています。
目次を見てもわかるように、かなり高度な内容まで扱われてます。
しかし、この本はあくまで読み物ということで、あまりに抽象的な概念は
一部定義なしで(具体例を挙げるだけで)使われたりしています。
ある意味、そこがこの本の良いところでもあると思います。
それでも、内容を完全に理解しながら読もうとすると大変な本になってしまうので、
「こういう世界もあるんだな」という気持ちで気軽に読めば、
ある程度楽しめる本だと思います。