村落研究は1970年代に過疎化がクローズアップされ、農業の将来像が見えにくい時代がすでに半世紀続いている。
それでも、高齢者が支えるとさえた農山漁村では、しずかにライフスタイルの継承がなされているし、都市化や工業化
とパラレルな世界としての農村が脚光を浴びていることも事実である。そこには、充実した世界観の可能性が広がる。
この著作では、都市から農村に移住する事例や、あらたな共同のとりくみにも触れており、農山村の現状を考える
適材となるだろう。また、環境の問題やアジアの共同体への関心、など研究方向も多彩である。
個人的には、「定年退職後、炭焼きでもできないかなあ」という関心で読んでみている。
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