２００８年初版。ベサン粉、ナッツミルク、etc.で更に米粉のパワーが引き出されています！！米粉の可能性が広がった！更に広がった、と言うべきでしょうか。著者は『国産米粉でクッキング』(同著では未だ卵やスキムミルクを使っていらっしゃいました)出版後、アジアの米粉の使い方を実際に色々な国に足を運ばれて調べて来られ、その結果、生まれた本です。
未だこの本のレシピは作っては居ませんが、米粉パンの表面の様子が米粉だけで作ったものとは違うのがはっきり分ります。米粉でクッキーを作っても、あの玄米パンの舌触り．．．嫌いじゃないけれど、やはり今まで馴染んで来た、口の中で軽く溶ける小麦粉の製品と頭の中で無意識の内に比較しているのが分ります。パンケーキも『米粉だから素朴な感じ．．．』と自分に言い訳をしないでも良いものが出来そうです。これは嬉しいです。しかも、バターも小麦も卵も牛乳も使わずに、です。
更には！ポタージュやドリンク類、一見『国産米粉でクッキング』と同じ様に見えますが、違います。ベサン粉を使うと“ほったら菓子”もふっくら感が全然違います。これは一昨日『国産米粉でクッキング』で作ったばかりだから良く分りました。
これまでは日本人ヴィーガンの方の動画サイトなども参考にして料理をして来ました。そこで知った豆乳を使ったマヨネーズで、お蔭様で我が家の生（菜）食はグン！、と広がりました。久しぶりに自家製ポテトサラダを思う存分味わいました。けれど、どうしてもレシピの大半はアメリカ寄りです。だから、もっと日本寄りのレシピがほしいな、と感じていました。
西欧人に主食は無い、と浦上第一病院にいらした秋月辰一郎先生も仰っていますが、アジア人には主食が必要なのです。玄米、味噌、漬物、ともっと日本人の歴史的見地に立った料理が作れるのが嬉しいです。ヴィーガンレシピの良さを頭で理解し実践しようとしても、ソコソコの効果はあっても、カラダが一番喜ぶものは先祖伝来の食べ物の延長線にあるものでないと、残念ですがカラダは動きません。
この本も正直、ここまでの広がりは期待していませんでした。（スミマセン！）でも、『国産米粉でクッキング』の著者の本だから、先ずは読んで置こうと図書館で借りて来ました。レビューを書きながらこの本の注文もしてしまいました。ヴィーガンの柔軟性とアジアの民族が食べて来た食材が上手に融合されて、アジア発の米粉の可能性とヒトのカラダに優しい調理法が更に広がって行く気がしました
今は気軽に入手出来る材料でシンプルに、楽しんで料理したい気持ちが強いです。しかし、６０年以上にも渡って食べ親しんできた料理の数々には完全なる決別が出来ず、さりとてヴィーガンにもなり切れず．．．と揺れ動いて来た最近の気持ちが段々一箇所に向けて落ち着いて来そうです。身土不二で日本は日本オリジナルのローフーディストが居て当然である、と言う気持ちになって来ました。
坂本先生も書いていらした通り、アメリカのアーモンドの生産の多い所のレシピとアーモンドを輸入しなければならない日本では当然レシピが変ってしかるべきです。レシピをそのまま直輸入しているだけなら余りにもオリジナリティが無い、と思います。発酵文化を生かし、日本で簡単に手に入る材料を使い、日本人だから出来る調理法を再発見していく事も大切です。
例えばヴィーガンサイトに良く登場するレシピに“グラノーラバー”がありますが、これは早い話、日本では『おこし』と呼ばれるお菓子です。昔は良く頂きましたが、最近はお菓子として余り見ないですね。きっと西欧諸国の人も、日本の人達も余った穀物を甘味料で固めて携帯に便利な保存性のある、お菓子を作ったのでしょう。
ローヴィーガンの良さ、アメリカ人の調理の上手な簡易化、日本と言うローカリティを生かした食材・調理法の数々をよりパワーアップさせた“何か”を、生玄米米粉を使いながら追及して行きたいです。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
