二人の著者が、思想の縦糸と横糸を、丁寧に、ゆっくりと紡いでゆくような、編み物のような往復書簡である。
近代以降の労働のあり方が、人々の精神のあり方をも変化させてゆく。相互性を失った労働は、多様性の喪失とともに、ひとびとを個人へと解体する。そのようなプロセスを詳細にあぶり出す本書は、近代の労働について考察する上で必ず読んでおきたい一冊である。
「労働とは『自己実現』だというような今日的な発想は、いかにも近代的な浅薄さを感じさせます。それは労働を日常的な営みから切り離してしまった近代人たちが、自分の労働に意味付けをしなくてはならなくなった時代の発想、つまり労働に対して構えなければならなくなった人々の発想を感じさせてしまいます」
このような視点を、いったい誰が教えてくれるだろうか。
長い歴史の中で現代をとらえることでしか見えてこないものがある。キャリアデザインなどについて考えるまえに、「そもそも人間にとって労働とはなにか」といったことに想いを馳せてみることの方が、いまの時代にはずいぶんよい気がする。
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往復書簡思想としての労働 (人間選書 201) 単行本 – 1997/3/1
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- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社農山漁村文化協会
- 発売日1997/3/1
- ISBN-104540961845
- ISBN-13978-4540961847
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
農山村-哲学、都市-労働社会学という、異なるフィールドに立つ二人が、「人間の営みの総体としての労働」という面から未来の思想を透視する、刺激的な往復書簡。
登録情報
- 出版社 : 農山漁村文化協会 (1997/3/1)
- 発売日 : 1997/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4540961845
- ISBN-13 : 978-4540961847
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,074,757位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,289位労働問題社会学
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