と驚くくらい図表が多い。
まずもって、A4版を採用しており字やグラフが見やすいのは事実。
まあ、これを読むと日本の農業と食糧供給の脆弱さが身にしみてしまう。
特に、59ページの農産物にかかる主要要素の日米比較は興味深い。
日本の農地価格は米国の約30倍。
日本の農家一戸あたりの農地面積は米国の0.01倍。
やはり、日本のような土地の高い国で農業は無理なのかね(ちなみに、フランスと米国の農地価格はほぼ同じらしい)。
このような白書を毎年おつくりになるのは、莫大なエネルギーが必要と思われるが、お書きになっている方々は、どのようなお気持ちなのだろうか?徒労感とか無いのだろうか?ちょっと心配になってきた。
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食料・農業・農村白書 平成18年版 大型本 – 2006/6/1
農林水産省
(編集)
「攻めの農政」の実現に向けた改革の加速化
- 本の長さ403ページ
- 言語日本語
- 出版社農林統計協会
- 発売日2006/6/1
- ISBN-104541033682
- ISBN-13978-4541033680
登録情報
- 出版社 : 農林統計協会 (2006/6/1)
- 発売日 : 2006/6/1
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 403ページ
- ISBN-10 : 4541033682
- ISBN-13 : 978-4541033680
- カスタマーレビュー:
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2007年1月19日に日本でレビュー済み
中央省庁が毎年発行している「白書」はその分野の参考書としては優れたものといえるだろう。「食料・農業・農村白書」では、日本農業の戦後の姿を確認することができる。地球環境問題の影響が現れ始めている中で、俄かに食料自給率の低さが国家安全保障の妨げになっているのではないかと危惧する声が大きくなっている。日本の経済発展モデルは農業製品から付加価値の高い工業製品に移行する工業化モデルである。田畑を工場に変え今日の豊かさを手にしている。しかしこれはアメリカやオーストラリアなどの農業輸出国から欲しいだけの食料が買えるという条件の元で有効であった。アメリカから食料が入らなければどうなるのか。これまで農業を擁護しない政治家はいなかった。しかし現実には一貫して食料自給率は下がり続け、農業から若者は離れていった。他の先進国を見た場合、同じような道をたどっているのは韓国だろう。EU諸国は食糧自給は自国がまかなえるだけは守りとおしている。経済的豊かさの渇望は農業を担保に手に入れてでも満たしたかったのだろうか。現在日本の農業従事者の平均年齢は65歳。放置された耕地は7%。田園や里山が荒れ生態系に影響を及ぼしている。一方で子供たちに「食育」を施さなければならないほど日本人の食生活は歪んでしまった。そして異常に安全を欲しがる消費者。消費者は自分が料理できることを忘れてしまったのだろうか。本当の意味での豊かさを見つめ直すには、日本の農業を知ることは何より大事であると思う。世界で食料が逼迫しつつある現在、これから日本の食料をどうやって守ってゆけばよいのか。この白書を通して考えてみるのも有意義なことだと思う。ここに書かれている情報はいわば「公」のものであり、より深い情報を探る上でも元となるのでそういう点でも目を通しておくことは価値がある。「図説」やジュニア向けのものも出されているので必要に応じて選択可能である。