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ベルリン陥落1945 単行本 – 2004/7/1

4.4 5つ星のうち4.4 27個の評価

第二次大戦の最終局面、空前絶後の総力戦となったベルリン攻防。綿密な調査と臨場感あふれる描写で世界的大ベストセラーを記録した、戦史ノンフィクション決定版! 解説=石田勇治
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商品の説明

出版社からのコメント

 数百万の兵員と最新兵器を総動員して交戦した、人類史上、空前絶後の「総力戦・殲滅戦」の最終局面、それがベルリン攻防戦だ。本書は、サミュエル・ジョンソン賞作家が、回想や記録、各国の資料や文書などを綿密に調査し、複雑な戦況、戦時下の一般市民の様子を生き生きと活写した、戦史ノンフィクションの決定版だ。

 本書の特徴は、公開された旧ソ連の極秘文書にあたり、驚くべき情報が多いことだ。たとえばここ二十年、ドイツ領内での一般市民、とりわけ女性の被害について公然と議論されるようになった。本書ではこうした成果や証言をもとに、女性に対する性暴力を告発する。しかし、ソ連将兵による性暴力の犠牲になったのは、ドイツ人女性だけでなかった。強制収容所から解放されたばかりのユダヤ人やポーランド人、さらにはソ連人女性にも被害が及び、極限状態を生き延びるために敵兵の愛人となるケースも多く見られた。

 また、グロースマンやシーモノフなどソ連従軍作家の記録が描写に起伏を与え、ソ連諜報部員が内務人民委員部に宛てた報告書が初めて公開され、ソ連軍の内情や将官の行動がよくわかる。ほかにも、投降した元ドイツ将官たちの監房での会話を盗聴した記録など、臨場感ある描写が興味深い。

 本書は世界で百万部のベストセラーを記録、「戦争」の本質を暴く問題作といえるだろう。解説=石田勇治 写真・地図多数収録

内容(「MARC」データベースより)

戦争と性暴力は不可欠な関係にある。ヒトラーとスターリンによる殲滅の応酬を経て、最終章、戦場は第三帝国の首都ベルリンへ…。一般市民を犠牲にして遂行されたベルリン攻防戦の惨状を綿密な調査と臨場感あふれる筆致で描く。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 白水社 (2004/7/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/7/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 671ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4560026009
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4560026007
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 27個の評価

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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2018年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同著者の「 スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943 (朝日文庫) 」がとてもよかったので、続編の様な位置づけで読みました。ベルリン攻防戦だけでなく、独軍が赤軍におされる形になってからの現ポーランド地域、プロセイン等周辺からドイツ国境を越えベルリンに向かうまでの主要な戦闘地域の戦闘の記録が記されています。一部米英もでてきますが、多くが独ソ戦の戦闘に関する話です。(よって、スターリンとヒトラーの様々な独裁指示も登場します)。映画やテレビドラマだけ観ていると独軍の降伏は米英が成し遂げた様に錯覚してしまいますが、赤軍の費やした人員、兵器等の総力、損害は桁違いの規模だった事を本書を通じてあらためて痛感しました。

スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943 (朝日文庫) 」が押しつ押されつのせめぎあいだったのに対し、本書で紹介されるドイツ隣国への赤軍の侵攻からベルリン陥落までは、赤軍が戦車兵も寝ずの運転をしてかなりの速度でベルリンまで攻め込んだ様子が描かれ驚きました。独軍が疲れきって希望を失っている感じと、赤軍が熟練して勢いをつけている感じが、独ソ戦の前半とは全く頃なるムードなのにも驚きました。とはいえ、赤軍も死闘の後に祖国の土地を取り戻したと思ったら、更に国境を越えて独軍の必死の抵抗に耐えてベルリンまで攻め込まなければならない苦難があり、赤軍が完全勢いづいた後にも独軍に投降する赤軍兵がいたのも意外な話でした。

ベルリンではヒトラーユーゲントまで総動員でパンツァーファウストで戦車を肉薄していたこと、女性・住民の被害などを考えると、日本は本土決戦をしたり、ソ連ともっと大規模に戦っていたら大変であったろうと思いました。また、死闘続きであったスターリングラード、ベルリン陥落を経て日ソ開戦がなされた経緯をふまえ、赤軍が満州で残虐な行為をしたという背景も知りえる事が出来ました。赤軍が収容所やドイツでの強制労務から解放されたばかりの女性、それもソ連人を含む女性をも襲ったエピソードは理解を超え、戦争や政治指導による酷使で人がいかに病んでしまうか遺憾に思いました。

戦闘の経過、二人の独裁者を中心とした上層部の動きに加え、一兵士、住民のエピソードも多く含められ、臨場感のある展開になっています。複雑な戦闘の経過をうまくまとめていますが、訳は「
スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943 (朝日文庫) 」の方がよかったと思いました。

二人の極端な独裁者で兵や住民が苦難を受けた中で、スターリンは独特ながらソ連の利点を計算し続けていた事、ヒトラーは赤軍を足止めしてベルリン侵攻を遅らせようとした節がありつつ、判断力を失って無理心中の様にも見える戦いを兵や住民に強いた状況になっていたのはいたたまれませんでした。独軍の上級将校の多くが、兵を守り、住民を必要以上に巻き込まないためにヒトラーの指示に反して集団投降を決断出来した点は、沖縄戦と対象的である種の潔さを感じました。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年10月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヒトラー最後の12日間で興味をもち、本書を読みましたがまさに阿鼻叫喚といった地獄絵図ですねこれは・・・
本書は1945年の一月からベルリン陥落の五月までの記述ですが、怒涛の勢いで迫りくる赤軍、あふれる難民、敗走する軍隊、この期に及んで権力闘争を行うナチ幹部たち、そして当のヒトラーは現実逃避で引きこもり状態へというのが時系列で描かれていて分かりやすいです
特にソ連に近かった東プロイセンの状況は悲惨の一言につきますね
ヒトラーの政治手腕を評価する人もいますが、難民に対する積極的な支援を行わず、ベルリン市民の脱出も許さず、ネロ指令のようなインフラ破壊命令を出してたことからもこの時期のヒトラーはほとんど現実に絶望し、自分の壮大な自殺に市民を巻き込もうとしたようにみえます
正直、こんな人が日本にいなくて良かったとしか(日本の陸軍は本土決戦を志向してたようですけど)
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レビューを読んで、てっきり内容は「ソ連軍、〇出しと略奪の日々」だと思っていたら、寧ろそういう記述は少な目で、主役はいつも通り我がソートーです。
ナチス政権の投げやりっぷりにも関わらず、東部戦線では死にもの狂いで戦うドイツ官民達。
村瀬興雄さんの著書で拝見出来る様に第三帝国市民の多様な側面が崩壊の中で見られます。
結局、日本と一緒で短期決戦しか頭に無く、後はノープランだった事が末期のgdgdっぷりの原因な様な。
レイプの嵐に関してはもう少し分析的な本を読むべきですね。今一つ内容が薄い。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年9月26日に日本でレビュー済み
ベルリン。かつてはパリすら凌駕すると謳われた都市。その悲劇的な終焉は、ある種の暗い魅力で人の心をざわつかせずにはおきません。
なんとなれば、物書きこそ魅入られるというものではないでしょうか。
ノンフィクション/フィクションを問わず数多くの作家、売文家、劇作家、漫画家、フェミニストらが、この第三帝国帝都の最後の幕間を自らの著作としました。
スターリングラードに関する著作で高い評価を得た著者が、この主題を扱うことになるのも当然の成り行きでしょう。
実際、読みやすく地図も判り易いのですが正直な所、目新しさを感じませんでした。
先にコーネリアス・ライアンによる66年出版の「ヒトラー最後の戦闘」という名著が存在するのですから、何らかのアドバンテージが欲しいところです。もちろん、60年代に知りえなかったソ連側の情報などは興味を引くものではありましたが、この価格を考えると相応だったかは疑問です。とはいえ、「ヒトラー最後の戦闘」は絶版のまま。第三帝国の最終局面を知るのには現在のところもっとも良い本かも知れません。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年6月6日に日本でレビュー済み
 ドイツは本書を読めば分かりますが、文字通り、本土決戦を行い惨敗しております。ヒットラーの面子のためにベルリン市民はじめドイツ国民の犠牲たるや、すさまじいものがあります。特にソ連兵によるドイツ女性へのレイプは許しがたいものがあります。
 ヒットラーは完全に狂っていましたから、総指揮官不在で、よくもちこたえたものです。だから無差別に国民が殺されても無反応だったのでしょう。ドイツ国民こそ最大の被害者です。
 我が国は本土決戦しなくて本当によかったです。
 そのかわり広島と長崎に原爆を投下されました。実はこの原爆は対ドイツ戦を想定して開発されたものですが、ドイツ戦には使用されることなく、よりによって日本の広島と長崎に使用されてしまいました。大戦後のソ連の勢力の拡大を恐れる米国大統領、トルーマンの判断によるものです。敗戦国は辛いです。完全に賊軍です。
 もちろん戦勝国が自らの違法行為を正当化するための侵略行為がドイツにも我が国にもありました。これで犠牲になった戦勝国民もありますので、どっちもどっちです。だから、戦争はお互いの憎悪を深めるだけですので、絶対にいけません。
 それにしてもベルリン攻防戦はすごい迫力です。これを東京に置き換えたら身の毛もよだつ阿鼻叫喚の世界です。本土決戦をしていたら、東京大空襲よりもっとひどいことになっていたでしょう。
 でも逃亡兵の即時処刑はむごたらしいものがあります。絞首刑で木にぶら下げたままです。
 我が国も本土決戦を主張する陸軍将校による8.15クーデターの計画があったようですが失敗し、米国単独の間接占領によったのはドイツに比べると良かったです。
 本書、あらためて犠牲となったドイツ国民に哀悼の意をささげます。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年3月19日に日本でレビュー済み
そもそも、男性と女性の区別がついていない(性差というものが分かっていない)、
イラク戦争がどうのとかいう笑止千万なレビューもあったようだが、それはともかく。
現在入手可能な本としては、第三帝国の断末魔の記録としても、戦時の女性に対する性暴力の記録としても、出色の出来栄えと言える。
二次大戦ヨーロッパ戦線に関心を持つ、全ての人に本書を薦めたい。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年10月10日に日本でレビュー済み
 赤軍の戦争状態が長引くにつれて、スターリンは「戦地妻」の容認に踏み切ったが、そうした「戦地妻」はドイツ女性へのレイプに対して「わが軍兵士のふるまいは、絶対に正しい」と言い放つ(pp.72-75)。これなんかは、イラクの刑務所で囚人たちを裸にした写真に納まった、アメリカ軍の若い女性兵士を思い出させる。赤軍の兵士たちは「ヨーロッパをファシズムから解放する道徳的使命を引き受けたからには、個人のレベルでも政治のレベルでもまったく思いのままにふるまうことができると」(p.76)思い込んでいたに違いないとしているが、イラクの米兵も同じような思い込みの中にいるのではないか。
 ビーヴァーによると、赤軍兵士のドイツ人女性に対するレイプは4つの段階に分けられるという。第一段階は、ドイツに攻め入り、その領内の生活水準の高さを知った赤軍の兵士たちが怒りを燃やして、その怒りの矢を女性に向けていた段階。この段階のレイプには激しい暴力を伴っている。第二段階はやや落ち着いたものの、性的な戦利品として扱った段階。
 次の段階はドイツ人女性の側からの接近として考えられる。レイプに暴力が伴わなくなれば、飢餓が進行する中であれば、特に食べさせなければならない子供をかかえている女性は、食物と交換で積極的に春をひさぐ段階だ。第二次大戦期の米軍兵士にレイプが必要なかったのも、大量にタバコや食料を保有していたからだ、としている。この段階でレイプと性的共用の区別はあいまいになり、最終的な第四段階では、「占領地妻」として同棲するようになっていったという(p.607)。
55人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んで自分の知識がさらに深まったと思います。
ただ今熟読中です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート