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ヨーロッパ人相学―顔が語る西洋文化史 単行本 – 2008/6/23
- 本の長さ333ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2008/6/23
- ISBN-104560026343
- ISBN-13978-4560026342
商品の説明
出版社からのコメント
人間の身体のなかで顔はもっとも多くの情報を発信しており、日常生活における喜怒哀楽の感情も、おもに顔によって表現される。「人は見た目が9割」と言われたりもするが、外見にあらわれた雰囲気や表情や目・鼻・口・耳がつくりだす人相が、内面の性格や人格をあらわすのは事実だ。
そのため、古代から、顔を通じて人間の特性や人格を判断するという、人相学や観相学へのアプローチが行なわれてきた。外見的な容貌と内面的な性格が相関関係にあることは経験的に感得することであるので、古代から人びとは、その経験則にもとづいて普遍的な人相学を生みだしてきた。
はたして、顔つきで、キャラクターがわかるのだろうか!?
本書は、古代ギリシアで体系づけられたヨーロッパ人相学が、中世キリスト教社会を経てルネサンス以降現代まで、どのように変遷してきたのかを歴史的に跡づけながら、それに関わる表象(聖像・彫刻・仮面・絵画・映画......)をわかりやすく解説してゆく。人相学は特定の人種(たとえばユダヤ人や黒人など)排斥といった優生学的思想にもつながりうるが、その危険性についても注意を喚起しつつ、パンクファッション的な顔面改造や整形美容があたりまえとなった現在までを射程に収めるあたり、学術的な価値はもちろん、一般の読者でも親しめる、目配りのきいた西洋文化史だ。図版多数収録。
レビュー
人間の身体のなかで顔はもっとも多くの情報を発信しており、日常生活における喜怒哀楽の感情も、おもに顔によって表現される。「人は見た目が9割」と言われたりもするが、外見にあらわれた雰囲気や表情や目・鼻・口・耳がつくりだす人相が、内面の性格や人格をあらわすのは事実だ。
そのため、古代から、顔を通じて人間の特性や人格を判断するという、人相学や観相学へのアプローチが行なわれてきた。外見的な容貌と内面的な性格が相関関係にあることは経験的に感得することであるので、古代から人びとは、その経験則にもとづいて普遍的な人相学を生みだしてきた。
はたして、顔つきで、キャラクターがわかるのだろうか!?
本書は、古代ギリシアで体系づけられたヨーロッパ人相学が、中世キリスト教社会を経てルネサンス以降現代まで、どのように変遷してきたのかを歴史的に跡づけながら、それに関わる表象(聖像・彫刻・仮面・絵画・映画......)をわかりやすく解説してゆく。人相学は特定の人種(たとえばユダヤ人や黒人など)排斥といった優生学的思想にもつながりうるが、その危険性についても注意を喚起しつつ、パンクファッション的な顔面改造や整形美容があたりまえとなった現在までを射程に収めるあたり、学術的な価値はもちろん、一般の読者でも親しめる、目配りのきいた西洋文化史だ。図版多数収録。 --出版社からのコメント
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2008/6/23)
- 発売日 : 2008/6/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 333ページ
- ISBN-10 : 4560026343
- ISBN-13 : 978-4560026342
- Amazon 売れ筋ランキング: - 965,682位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,614位ヨーロッパ史一般の本
- - 7,146位占い (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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あ、一応注意書きを。
※本書は占いの手法を学びたいとか、誰かを占う参考にしたいと思っている方には向きません。実践的な指南書ではないので。あくまで西洋における「人相学」や「顔」をテーマにした学術書といった趣きで、人相学を通してヨーロッパ文化を/社会を/歴史をetc 知る、ということが目的になると思います。
ということで、個人的には第二章まではとても興味深く読めた。人相学の興隆や衰退の歴史、その背景にあるギリシア哲学、キリスト教的価値観、ルネッサンス……。まさかアリストテレスの形相と質料が人相学に関連すると思わなかったが、言われてみれば確かにと思った。質料=その人間の精神 形相=その人間の顔 という解釈でいいのかな? なるほどその考え方からすれば、人相学を研究することは立派な学問だったんだなと。
また、表情と人相学、宮廷社会とそこでの実践的な知としての人相学のところでは某メンタリストを思い出してしまった(笑)。いやでも真面目な話、人相学のこの面は心理学に受け継がれているのだと思った。相手が何を考えているか? どんな感情か? 嘘をついてるか? どんな人間性か(信用していい相手か/どう接するべきか)……宮廷社会でかのメンタリストばりの眼を持っていたら、確かに相当な武器になったに違いない。人相学を実学として学びたくなる気持ちはわかる。
そして啓蒙主義の時代に入り、ダーウィニズムや科学信奉の時代にあって人相学は人種差別と結びつき果てはナチスのユダヤ人迫害の理論的支柱の一助を担ってしまった、と。なので現代では人相学はなかなか表舞台を歩けなくて、それだけじゃなく写真加工技術や美容整形、すごいメイク術の浸透によって大ダメージを負ってしまって復権の兆しはみえない、と。
このあたりまでは非常に面白く読めました。
で、三章以降なんですが。最初に書いた通り人相学関連の記述が薄い。もうかなり顔の西洋文化史よりの章。それだけならまだいい。それぞれの章単体で楽しんで読めるなら、まだ。いや勿論楽しめた箇所も結構あったんですが、なんというかテーマ選びとかそれ以前の問題で。
これ、学術書? と突っ込みたくなるくらいに論理の飛躍が多い。証拠も統計もない筆者の妄想で結論付けている箇所が多い。
端的に示すために、あとがきの文章を引用する。
「近年、不祥事が発生したときに釈明する政治家、官僚の大写しは、言葉とは裏腹な内実を物語っていることが多い。これとは対照的に、農・漁村の老人の顔に刻まれた皺は、風格をただよわせ、誠実な人生の歩みを感じさせる。」(p301)
とある。……いや、うん。あとがきだからこれはまあそんなに責められないんだけど。本論でもこういう傾向だということを示したくて。
髭をテーマにした節とか、髭を独裁者や好戦的王と結び付けたいなら、支配者を描いた絵画や写真を数百点は調べ上げて髭の有無と形で分類して、支配者の方も好戦的王/平和的王/分類不可に分類して、どれくらいその傾向が当てはまるものか統計で出すくらいは最低限やらないと話にならない。そもそも支配者と戦争はつきものだし、好戦的かどうかを分類するのも難しいだろうに。
あるいは髭生やした好戦的王たちが、髭とプロパカンダを意識していた記述が史実としてあったりするならまだいいけれども。
「軽く知識を仕入れる」「頭良い人の考えを知りたい」くらいの新書を読む気持ちで読むには装丁や前半部分が重々しいし、学術書にしては後半あまりにお粗末だし。誰を対象にして書いた本なのだろう。
第一章あたりはヨーロッパの人相の歴史が書いてあり人相の勉強になりました
なぜ白人が優れているのかの理由、日本人には縁遠いユダヤ人が何故嫌われているのかの歴史などあります。顔の作りを数値化して割り出す所なんか西洋らしいです。
でも何故か第一章以降は何故か西洋の幻獣に対する文化歴史ばかりで、何処が人相?と思いました。
そして最後にちょろっと人相術に人気がない理由を述べているだけでした。
人相に興味があって読むには的外れ的で、ヨーロッパの文化として読む事をお勧めします。