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グールド魚類画帖 単行本 – 2005/6/25
リチャード・フラナガン
(著),
渡辺 佐智江
(翻訳)
- 本の長さ414ページ
- 言語日本語
- 出版社白水社
- 発売日2005/6/25
- ISBN-104560027234
- ISBN-13978-4560027233
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商品の説明
出版社からのコメント
時代は19世紀、本書の主人公「ウィリアム・ビューロウ・グールド」はイギリスの救貧院で育ち、アメリカに渡って画家オーデュボンから絵を学ぶ。しかし偽造などの罪で、英植民地タスマニアのサラ島に流刑となる。
科学者として認められたい島の外科医ランプリエールは、グールドの画才に目をつけ、生物調査として、彼に魚類画を描かせる。ある日、外科医は無惨な死を遂げる。
グールドは殺害の罪に問われ、海水が満ちてくる残虐な獄に繋がれる。絞首刑の日を待つグールド……その衝撃的な最期とは?
歴史、伝記、メタフィクション、マジックリアリズム、ポストコロニアルなどの趣向を凝らした、変幻自在の万華鏡。奇怪な夢想と、驚きに満ちた世界が展開される。
「大傑作」(『タイムズ』)、「『白鯨』の魚版」(『ニューヨーク・タイムズ』)、と世界で絶賛され、今年度、「最高」の呼び声も高い、タスマニアの気鋭による力作長編。4色魚類画12点収録
科学者として認められたい島の外科医ランプリエールは、グールドの画才に目をつけ、生物調査として、彼に魚類画を描かせる。ある日、外科医は無惨な死を遂げる。
グールドは殺害の罪に問われ、海水が満ちてくる残虐な獄に繋がれる。絞首刑の日を待つグールド……その衝撃的な最期とは?
歴史、伝記、メタフィクション、マジックリアリズム、ポストコロニアルなどの趣向を凝らした、変幻自在の万華鏡。奇怪な夢想と、驚きに満ちた世界が展開される。
「大傑作」(『タイムズ』)、「『白鯨』の魚版」(『ニューヨーク・タイムズ』)、と世界で絶賛され、今年度、「最高」の呼び声も高い、タスマニアの気鋭による力作長編。4色魚類画12点収録
登録情報
- 出版社 : 白水社 (2005/6/25)
- 発売日 : 2005/6/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 414ページ
- ISBN-10 : 4560027234
- ISBN-13 : 978-4560027233
- Amazon 売れ筋ランキング: - 759,797位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年3月16日に日本でレビュー済み
英連邦作家賞を受賞した作品で、ストーリーらしいストーリーがないと聞いていたので、難解な本かと思って避けていましたが、そうでもなかった。簡単に言えば流刑でタスマニア島に来た主人公グールドが描いた魚の絵にまつわる物語。タスマニアの画家グールドは実在する人物らしいですが、正確な伝記ではらしい。読み進めてくうちに、語りの巧妙さによって異世界につれられていく感覚に襲われました。作者の観念のなかに自分がすっぽりと飲み込まれいく感覚が非常に心地よくて、せっかくの休日なのに一日中読みふけってしまった。小説に現実逃避を求めている人は楽しめると思います。食わず嫌いせずにもっと早く読んでおけばよかったと後悔。翻訳もすばらしい。名作。
2005年8月4日に日本でレビュー済み
す、すごい、、、、!!! 読みながらどこへ連れて行かれるかわからないキッカイなる世界。炸裂する様々なイメージと奇妙なねじれを持つ言葉によって描き出されるのは、植民地タスマニアの成り立ち。視点はもちろん、虐げられた側から。囚人と、原住民と、頭も心もビョーキの白人支配層と。塩水に漬けられた黒人の頭がぺちゃくちゃしゃべり、海中の牢に入れられた語り手はその牢の中にナゾの「王」を隠している。語り手が周囲の人間たちの本性を嵌め込んだ魚の絵が、鮮やかに物語を彩る。こんな夢魔の如き文章を読める日本語で組み立てた訳者の腕は素晴らしい!!!この訳者ならではの偉業。
2017年5月13日に日本でレビュー済み
ヨーロッパ文明に憧れつつ奇妙な鉄道や麻雀ハウスを作る独裁的な司令官、王立アカデミー入りを目指し、黒人を殺し頭蓋骨標本を集める医師、流刑者を人道的に遇したという膨大な虚構の記録を作り上げた書記官等、タスマニアの流刑地で繰り広げられれるおぞましいエピソードが面白い。中南米の小説に少し似ている。
主人公は奴隷根性に染まっていて、絵画に誇りも誇りが持てていないという設定も味がある。
筋は複雑でないが、登場人物が多いので途中で人名をメモしながら読んだ。また、突然よくわからない単語や文章がはさまってくるところは困惑した。
主人公は奴隷根性に染まっていて、絵画に誇りも誇りが持てていないという設定も味がある。
筋は複雑でないが、登場人物が多いので途中で人名をメモしながら読んだ。また、突然よくわからない単語や文章がはさまってくるところは困惑した。
2012年7月24日に日本でレビュー済み
タツノオトシゴを英語でシーホースとかシードラゴンという。この本の最初と最後に出てくるのが現実世界に戻った読者のタツノオトシゴの世界だ。カラフルな挿絵が食欲をそそる。
フォントカラーを替えたその間の10のお話は流刑地、現在のタスマニアでのさかなクンを相手にしての抜きつぬかれつ、さしつさされつの阿鼻叫喚の世界。SMファンクラブもどきの世界。トバイアス・アオリース・ランプリエール外科医は大文字で話すため、ご丁寧にフォントもちゃんと替えてある不思議世界・・・・。
司令官の愛人で淫乱女のツーペニー・サルはミシマオコゼ、巨乳で爆乳の牧師の妻ゴートリープセン夫人はハコフグと、それぞれのお相手をしなくてはならないので大忙しの私ことシド・ハメットことウイリアム・グールド。で、こんな具合で、何が何やら奇妙な話。
ウイリアム・フォークナーの「母ちゃんは魚だ」という扉の言葉が果たして何を意味するのか、作者でもわからないこの奥深さは読んでみないとわからない。
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ウイリアム・フォークナーの「母ちゃんは魚だ」という扉の言葉が果たして何を意味するのか、作者でもわからないこの奥深さは読んでみないとわからない。