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ほとんど記憶のない女 単行本 – 2005/10/20

3.8 5つ星のうち3.8 33個の評価

「とても鋭い知性の持ち主だが、ほとんど記憶のない女がいた」わずか数行の超短篇から私小説・旅行記まで、「アメリカ小説界の静かな巨人」による知的で奇妙な51の傑作短篇集。
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商品の説明

出版社からのコメント

 「12人の女が住む街に、13人めの女がいた。誰も彼女の存在を認めようとしなかった。手紙は彼女に届けられず、誰も彼女のことを語らず、誰も彼女のことを訊ねず、誰も彼女にパンを売らず、……雨は彼女の上に降らず、陽は彼女のうえに射さず……」。邦訳わずか8行の超短篇「十三人めの女」で幕を開ける51の短篇のアラベスク。
 悪夢のような幻想小説あり、寓話風あり、寸鉄詩風あり、また古い旅行記の模作ありと、1編ごとに変わるスタイルは、あたかも色や形や大きさもさまざまな「物語の種子」を見るようだ。訳者の岸本氏は「あとがき」でこう語る。「この本と出会ったのはまったくの偶然で、作者についても作品についても予備知識がないまま手にとった。だがものの20ページと読まないうちにすっかり虜になり、読みおわる頃には自分を取り巻く世界が前と少し違って見えたほどだった。それほどまでにこの本のユニークさは……ここ数年来ないほどに強烈だった」。

著者について

1947年マサチューセッツ州生まれ、ニューヨーク州在住。著書に『ほとんど記憶のない女』『話の終わり』『分解する』(白水Uブックス)、Varieties of Disturbance、Can’t and Won’tなど。プルーストの『失われた時を求めて』第一巻『スワン家の方へ』の新訳が高く評価されるほか、ビュトール、ブランショ、レリス、フロベールなどフランス文学の英訳者としても知られ、フランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを授与されている。2003年にはマッカーサー賞、2013年には国際ブッカー賞を受賞した。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 白水社 (2005/10/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/10/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 197ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4560027358
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4560027356
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 33個の評価

著者について

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リディア・デイヴィス
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カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2020年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初期のジャン=フィリップ・トゥーサンが大好きな私には、非常に合う本でした。
のちに、フランス文学翻訳者としても知られている作家と知り、なんとなく納得。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
十二人の女が住む街に、十三人めの女がいた。
誰も彼女の存在を認めようとしなかった。(十三人目の女)

とても鋭い個性の持ち主だが、ほとんど記憶のない女がいた。(ほとんど記憶のない女)

この町に住むある男は犬でありその主人でもある。(町の男)

何年か前、私はカウボーイと結婚したいのだと
自分で自分に言い聞かせていた。(大学教師)

どのイントロも、
は? と思わず読み返しながら、
続きにわくわくする。

そこからの51の物語は
3行から数十ページまで、
つぶやき、エッセー、日記、小説、寓話、警句…
行き当たりばったりに、思いつきが並んでいる感じで
まとまってもいないし、結論もない。

でも、読みはじめたらやめられないおもしろさ。
だから世界中で読み継がれている。

「物語とはこういうもの」という
思いこみから解き放たれる物語集。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白い本だと薦められて読みましたが、私自身はその面白さが良くわからないままに終わってしまいました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年4月28日に日本でレビュー済み
メモに書きつけたみたいなストーリー無しの数行の短編もある。1人電車の中で頭の中でグルグルするような繊細な苛立ちや不安、諦めな気分。誰がやってるのかわからない繰り返される動作にイラッときそうになるが、独特のユーモアや言葉遊びなのか?と思うとなんか面白く感じてくる。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年1月21日に日本でレビュー済み
とは、ガルシア=マルケスからのもじりですが、51はおいといて(著者51歳のときの出版だから?)、本書は著者の思索の遍歴の短篇集であります。

もう少しシュールで空想ものならバリー・ユアグローがいるし、もう少し童話・寓話風味ならイタロ・カルヴィーノやディーノ・ブッツァーティがいる。
このリディア・デイヴィスのスタイルは微妙な立ち位置にもおもえるけど、雑多に並べられているような51の短編(紀行ものもあれば、著者自身の回想録もある)にはそれでも確固たるものが感じられる。
それはなにか。

作者はけっして哲学的な表現を求めているのではないし、そしてうっとりするほどの技巧的な言葉づかいがあふれているわけでもない。
言葉で何ができるのか、言葉がもたらす作用はどんなのか、平易な言葉でどこまで読者を揺さぶれるのか、そして言葉のつかいようだけでどこまで可能性が広がるのか。
そんなジャンルでたたかいに挑んでいるようなスタイル。

それは著者の文学に対する挑戦でもあるし、それを読む者もまた挑戦者になってしまう。
手をかえ品をかえ、51ものたたかいを終えたあとに、読者に何がもたらされるのか。乞うご期待!

あとがきにもあるけれど、この短篇集のなかにも二重構造のスタイルを持つものが多い、確かにすごく短い短編だけどすごく深みがあるのはその効果。
短いなかであれよあれよと冒頭で予想したものとちがうストーリーに流されていく感覚はなかなか得がたい体験です。
フーコーやグールドについての短編でも、偉大なかれらもあっさり添え物になってしまってます。(彼らの偉大さが否定されているわけではないけれど)
ちょっと他にない文学の地平、あらたな断面が見れます。

実験的でもあるからポストモダニズムなんでしょうけど、近寄りにくさとか、小難しさとか、わかるやつだけわかればいいとか、わかりにくいほど文学的価値があるといったものとは違いますね。
単純におもしろかったです、単純に。

ポール・オースターの元パートナーで、プルーストやフーコーなど仏文学の翻訳者として有名という。
(翻訳者というよりアメリカへの伝道者何でしょうね、他言語にあれほど不寛容なアメリカにあっては)
いやあアメリカの文学界って人材が豊富というか、層が厚いというか。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
断片だけがあって、いかにも何か示唆している風である。
でも、何か示唆しているように読者に思わせることが狙いであって
じつは示唆する中身など何もないのではないか。
ロールシャッハテストみたいな小説。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年6月23日に日本でレビュー済み
 個人的には好きな作風ですが、かといって誰にでも勧められるかと言えば、答えは否です。「物語」が好きな方のなかには、受け入れられない人がきっといるはずです。その一方で、「小説」という枠組みの在り方について、内省的に考えるような方には、これほど興味深いテクストはないでしょう。数ページにわたるものもいくつか含まれていますが、概ね1、2ページのさまざまな形式の断片的な「小説」50数篇収められています。「小説」を読むとは、そこになんらかの解釈を加えることだと思っているのですが、「小説」を書くこともまた、解釈を試みることなのだと考えさせられました。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年5月8日に日本でレビュー済み
 わたくしは時々、素話や朗読をするのですが、それで、ふだん面白い短編を探しています。で、これを見つけて声に出して読んでみたら、どんどん迷宮のなかに。もう理解が追いつかなくなって、とちゅうで笑い出してしましました。別役実にも似た味わいがあるような気がします。持ちネタに加えます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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