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日本にあった朝鮮王国―謎の「秦王国」と古代信仰 単行本 – 2009/1/16

4.1 5つ星のうち4.1 12個の評価

『隋書』倭国伝の「秦王国」の記述を手がかりに、古代豊前地方を舞台とした秦氏系渡来人の実態を解明し、八幡信仰・修験道・弥勒信仰等の源流と展開を明らかにする。
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商品の説明

レビュー

秦氏と古代宗教の実像に迫る
推古天皇16年(608)、隋の煬帝は倭国に使節を派遣した。そのときの旅程を『隋書』倭国伝は、「竹斯(筑紫)国に至り、又、東して秦王国に至る。其の人華夏(中国)に同じ。以って夷洲(台湾)と為すも、疑うらくは、明らかにする能はざるなり」と記している。
この「秦王国」の所在については厳島説・周防説・豊前説があったが、著者は大宝2年(702)の豊前国の戸籍(三里分のみ現存)を主な論拠として豊前説をとり、それをもとに壮大な古代空間を展開する。
その戸籍によれば、三里の住民の80%以上は秦(はた)氏系の人々であった。彼らは朝鮮半島南部の加羅(伽耶)地方から渡来し、養蚕と金属の採掘・精錬・鋳造など最新の生産技術とともに、新羅系仏教と混交した土着信仰をもたらした。その代表がヤハタ(八幡)の神である。本書はこの他にも、修験道・弥勒信仰・虚空蔵信仰などの源流を秦王国に探ってゆく。
すぐれて学術的な書でありながら、推理小説のような迫力で読者を引き込んでゆく力作である。 --出版社からのコメント

著者について

大和岩雄(おおわ いわお)
1928年長野県生まれ。長野師範学校(現・信州大学教育学部)卒。
主要著書
『古事記成立考』、『神々の考古学』、『箸墓は卑弥呼の墓か』(以上、大和書房)、『日本古代王権試論』(名著出版)、『「日本国」はいつできたか』(六興出版)、『神社と古代王権祭祀』、『人麻呂伝説』、『鬼と天皇』(以上、白水社)

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 白水社 (2009/1/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/1/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 222ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4560031940
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4560031940
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 12個の評価

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大和 岩雄
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上位レビュー、対象国: 日本

2016年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本に帰化人としての歴史が大変入り組んでいて、理解しがたいように思います。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
渡来人の歴史に興味があり購入。書かれて随分経つが歴史書なので特に問題はない。しかし、文章が学術的すぎて専門家にはいいが、軽い気持ちで読むとには向いていない。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
秦一族が朝鮮半島より渡来し福岡県香春町に拠点をかまえ、銅山を開発した
さの財力を使い、宇佐津彦らと宇佐神宮を建てたこと、奈良大仏殿建立時に
銅を献上し朝廷との基盤作りを果たした。

地元に残る香春神社成立の云われ等、良く取材してまとめてあるのがすごい
ところです、朝鮮王国が成立していたかは不明なれど、九州宇佐から八幡神を全国に
広げていった様子が確認できる。

福岡の秦一族の伝承を把握する書になっていると思います。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年7月25日に日本でレビュー済み
九州にあったとされる秦王国や宇佐八幡を中心に話が展開する。
テーマそのものは興味深いが、その論理の展開が強引な部分が目立つ。

例えば、たくさんの「ハタ(旗・幡)」(=ヤハタ)を立てる宇佐八幡の祭祀はそれが秦王国の信仰だったと説明する。そして、「八幡宮の最大の祭事は放生会だが、その祭事でもっとも重要なのは、香春岳の銅で作られた神鏡を宇佐まで運ぶ神幸行事である」「神鏡は八幡宮の『御正体』といわれているが、私は、幡を先頭に神鏡が巡幸したのではないかと推測している」と書く。

つまり、八幡の名の由来でもある「幡を立てる」という重要な行為なはずなのに、重要な放生会において消滅してしまっているということなのだが、まるで説明がない。さらに次に全く別の行事の幡の例を挙げ、この放生会でもそのように使われていたのだろう、と続ける。ぼんやり読んでいると、これら全てがさも事実であるかのような錯覚に陥るが、この部分はあくまで著者の妄想なのだ。

あるいは、聖徳太子や京都の秦氏の弥勒信仰を挙げ、それを秦王国に結び付ける。その論自体はおもしろいと思うが、ではそれだけつながりがあるならばなぜ秦氏や聖徳太子の周辺に八幡信仰が強く見られないのはなぜなのか。八幡宮として重要な石清水八幡宮についての説明もない。自分の論がうまく展開できないものに対しては口を閉ざしているかのようだ。

極めつけはあとがきに書かれた秦王国の名の説明だ。朝鮮半島から来た人々が作った秦王国なのに、隋使の乗る船がその近くを通った時に、小野妹子らが「隋使の関心を惹くために」「あなたたちと同じ中国人が住む国(秦)ですよ」と言った、だから隋書に「秦王国」と書かれたのだ、と説明する。
秦王国が遠いところにあるのならまだしも、船から見えるところを通れば場合によっては随使から「直接行ってみたい」と言われる可能性もあり、すぐにばれる嘘ということになる。あまりに論の通らない妄想だ。

内容そのものは面白いと思うところもあるし、多くの先達の論を引いていて、秦氏や秦王国に関して様々な考察を知る参考にはなる。ただ、自分の論に都合のよいことばかりが並んでいる可能性は大きいので、筋の通った展開か確認しつつ、鵜のみにしないよう心掛けて読むことが必要だ。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年4月19日に日本でレビュー済み
他の本や知見を見ていく中でよく分からなかった点がいくつもまとめられていて勉強になりました。いい本です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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